地獄変
五
【地獄変
勧善懲悪(かんぜんちょうあく)の材料として、地獄の恐ろしい責苦のありさまを描いた図。地獄変相図の略。この作は「宇治拾遺物語」巻三「絵仏師良秀家の焼くるを見て悦ぶ事」および「古今著聞集」巻十一「巨勢弘高の地獄変の屏風を画く事」をつき合わせて材料としたもの】
日本文学コース
【中世を代表する説話集『宇治拾遺物語』には「絵仏師良秀(りょうしゅう)、家ノ焼(やくる)ヲ見テ悦(よろこぶ)事」という一話が載っている。この説話は芥川龍之介の『地獄変』の素材となったということでよく知られている話であり、以下のような内容である】
Google 検索:地獄変 絵仏師良秀
種本とは、つまりこれのことでしょうか?
ありがとうございます。参考になりました。
宇治拾遺物語
【「宇治拾遺物語」は鎌倉時代前期に編纂された説話集です。編者は未詳です。武士・庶民などの生活を生き生きと描き、「十訓抄」「古今著聞集」などと共に説話文学の黄金時代を代表する作品として有名な作品です】
宇治拾遺
続なまものがたり・第十九段(第十九段 絵仏師良秀、家焼くるを見てよろこぶ事)
続なまものがたり→
宇治拾遺物語
中央公園1999年2月1週
【芥川龍之介の作品に『地獄変』がある。主人公である絵仏師良秀は当代髄一の画家だった。彼は完璧な作品を完成させようと自分の娘を犠牲にしてまで絵を完成させた。『芸術至上主義』である。芸術は自分のために自分が満足するために存在する。少なくとも私には人の一生懸命、創り出した『芸術』という作品を評価することはできない】
不動明王
【この不動明王の姿は時代によって変化していて、平安時代に作られた仏像や仏画では両眼を見開いた忿怒の形相で、怖いながらも整った顔をしています。これは真言密教の不動明王像だそうです。例えば、芥川竜之介の「地獄変」の主人公、絵仏師良秀が描いたと言われる不動明王図の粉本の写真を見ると、顔は怖いけど眇でもないし座ってもいなくて立っています。それが室町時代になると基本通りの醜い顔がポピュラーになるようです】
「宇治拾遺物語の部屋」
【このページは,宇治拾遺物語を楽しんで勉強してもらうために作ったものです】
絵仏師良秀(学習教材)
http://village.infoweb.ne.jp/~fwgd9084/ashigara/class12.htm
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学級通信 足柄高等学校 1年2組 2001年
試験の問題から発展する
【国語の試験には『宇治拾遺物語』が出題されていた。自分の家が焼けるのを火焔の描写に得難い機会だと眺めていたという「絵仏師良秀の話」(巻第三の六)で、思い出されるのは、芥川龍之介の『地獄変』である。】
【芥川には『今昔物語』や『宇治拾遺物語』から題材を取った「王朝もの」といわれる小説群がある。芥川の作品を確認してみようと本を探したが、町内の書店では新潮文庫しか無かった(『地獄変・楡盗』新潮文庫)。『地獄変』には『古今著聞集』中の他の絵師・弘高の話も良秀の話として取り込まれている。良秀の性格や行動、良秀の娘に寵愛される小猿、娘を焼き殺してしまう大殿などは、芥川独自の創作である。】
【芥川は東京大学在学中に書いた『鼻』や『芋粥』が夏目漱石に激賞されて、小説家となった。『鼻』も題材を『今昔物語』に取った作品であった。】
【芥川の作品では、やはり『今昔物語』に取材した『薮の中』が……】
VOICE
【絵仏師(仏を描くのを専門とする)良秀は、隣家の火事で延焼した我が家に妻や子を置き去りにしたまま、自分だけが外に逃げ出したのをよいことに、家が燃えるのを見て頷いたり笑ったりしている。 そして、物怪や霊が憑依したのではと怪しむ近所の人達に向かって、「この火事を見ることで、これまで巧く描けなかった不動明王の火炎の描き方を会得することができた。お前たちはたいした才能もないから家が焼けるのを惜しむのだ」と、あざ笑った。
「絵仏師良秀『宇治拾遺物語』より」】
【古文の授業で読んだ時、こんな男になりたいと密かに思った。よく考えたら、(よく考えなくても)危ない男だが……】
参考:
芥川龍之介大事典→
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4585060367/qid=10377638...
Amazon.co.jp: 芥川龍之介大事典: 本: 志村 有弘
芥川龍之介の言語空間―君看雙眼色→
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4305701952/qid=10377639...
Amazon.co.jp: 芥川龍之介の言語空間―君看雙眼色: 本: 山崎 甲一
芥川龍之介 日本文学研究大成→
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4336030901/qid=10377641...
Amazon.co.jp: 芥川龍之介: 本: 菊地 弘
芥川龍之介伝説→
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/488695085X/qid=10377642...
Amazon.co.jp: 芥川龍之介伝説: 本: 志村 有弘
芥川龍之介―実像と虚像→
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4896749014/qid=10377643...
Amazon.co.jp: 芥川龍之介―実像と虚像: 本: 関口 安義
『芥川龍之介作品論集成』 全6巻・別巻1→
http://village.infoweb.ne.jp/~kanrin/shoko/ISBN4-87737-081-1.htm...
@nifty:@homepage:終了のお知らせ
偸盗、地獄変(芥川龍之介)→
Google 検索: site:imodecast.com 地獄変
密教図像と鳥獣戯画→
【これら油紙を用いた図像が、必ずしも芸術的評価に堪えられない作品だけではなく、むしろ多くの優れた作品を含んでいることは、特別陳列「密教図像」の出品作品を見れば明らかで、正確を期して油紙を用いる場合でも、絵仏師など専門画家が参加することが多かったのである】
【この図像は本格的な仏画を制作する場合の下絵となるべきいわゆる紙形であり、この場合も密教図像と呼ばれる。石山寺蔵玄朝様(大正図蔵12-別紙26)や、醍醐寺蔵鳥羽僧正様(同6-別紙22)・同円心様(同6-別紙23)・同良秀様(同6-別紙24)・同高雄曼荼羅様(長賀筆)・同法輪院経蔵本様等と称される各不動明王像も、紙形と呼ばるべき性質のもので、これらの図像はすべて油紙で根本の画像を転写しているのである】
ほぼ日刊イトイ新聞 - まっ白いカミ。→
http://www.1101.com/paper/1999-11-19.html
ほぼ日刊イトイ新聞 - まっ白いカミ。
【国語の教科書で一番好きだったページは
絵仏師良秀】
地獄変→
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087520110/qid=10377632...
Amazon.co.jp: 地獄変 (集英社文庫): 本: 芥川 龍之介
地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇→
改編 蜘蛛の糸・地獄変→
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041033144/qid=10377633...
Amazon.co.jp: 改編 蜘蛛の糸・地獄変 (角川文庫): 本: 芥川 龍之介
地獄変・偸盗→
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101025029/qid=10377630...
Amazon.co.jp: 地獄変・偸盗 (新潮文庫): 本: 芥川 龍之介
T.Rexのひねもす 「地獄変・偸盗」
新・地獄変→
【芸術の残虐さと崇高さ、道徳心との葛藤が鮮烈に描かれた芥川龍之介の「地獄変」。平安期の絵師良秀が、地獄変の屏風絵を完成させるために、最愛の娘を火にかけて犠牲とし、苦悩と恍惚を感じながら傑作を生み出した後、自らも死にいたる壮絶な物語です。】
【「新・地獄変」はこの短編小説を題材に、重厚で濃密な作品で注目を浴びている気鋭の劇作家・鐘下辰男が脚本を担当。時代を江戸後期、また良秀を孤高の浮世絵師に設定を移し、人間の情念や狂気をあぶり出していきます。】
浮世絵師・結城良秀には、かつての……】
小沢章友『龍之介地獄変』→
地獄変→
地獄変→
『地獄変』との比較→
ありがとうございました!
ありがとうございます。参考にさせていただきます。