21世紀に漂流する国家「日本」
‐この国はどこへいこうとするのか?‐
表題通り、日米安全保障条約に関する考察はじめ、幅広く警鐘を鳴らしています。
さまざまな立場からの考察があり、たくさんの回答があると思っていたのですが、なぜか回答が増えないようです。ちょっと不思議です。
そこで、先の回答とのバランスをとる意味も含めて補足情報です。
上記サイト、真ん中よりやや下。
(衆議院の憲法調査会で三井物産戦略研究所長の寺島実郎氏が意見陳述した際の要旨です)
2 21世紀における日米同盟を考えるに当たっての留意点
このような認識から、21世紀においても日本は日米同盟を重視していくべきとの意見がある一方で、そのような考え方に慎重な意見もあるが、いずれにせよ、今後の日米同盟の在り方を考えるに当たっては、以下の点に留意しなければならない。
第1に、日米関係については、2国間関係において完結するものではなく、中国との関係に常に配慮しなければならない。近年、米国は、中国の経済・軍事大国化にかんがみ、これまでの日本重視のアジア戦略を根底から転換し、日本と中国との双方を重視する相対的ゲームを展開しようとしている。
第2に、日米同盟については、戦後50有余年の間、日本の安全保障において多大な役割を果たしてきたが、今後の50年を見据え、固定観念にとらわれず、冷静に再設計しなければならない。その際、(a)独立国に外国軍が長期にわたり駐留することは異常であること、(b)米国は自らの戦略とその時点における米国国民の世論の枠組みの中でしか日本を守らないこと、以上二つの国際的な常識を踏まえなければならない。
第3に、米国というフィルターを通じて国際社会を見るのではなく、近隣諸国から理解と共感を得られる「開かれたナショナリズム」に基づき、主体的に国際社会と接していくとともに、米国に対する問題意識を持ち直さなければならない。
中立的な立場から、冷静かつ簡潔にまとめられています。
この前後もあわせてご覧ください。
ここでも書かれていたように、今後の日米関係を考える上で、中国の存在を抜きにして考えることはできない、というのは多く指摘されていることです。
↓上記関連で、
同じく、三井物産戦略研究所所長寺島実郎
氏の講演要旨です。
>日本というのは、虚勢を張って多国間ゲームだとかアジア返りなんかしちゃいけないという議論があります。老人の知恵というやつです。虚勢を張らずに、アメリカとの関係にいかに不満があろうとも2国間同盟にしがみつくのがこの国の基軸として正しいんだよという考え方です。現実論として、これもかなり説得力のある、尊敬すべき意見です。
ところがもう一つの議論があります。私自身がそういう議論を組み立てているわけですけれども、もし21世紀も日本が日米同盟を永遠の基軸といって生きていけるならそれはそれで幸せかもしれない、だけどそうはいきませんよという意見です。その最大のポイントが中国ファクターです。ですから、いまなぜ中国かということを申し上げたいわけです。
中国の台頭という要素によって、日米関係は日米の2国間の関係だけでは完結しなくなってきています。・・・(以下はサイトで)
上記URLは、
「国際情報発信プラットフォーム」2001年8月号
2年前のものですが、PDFファイルの4ページ目、
「集団的自衛権問題の解決へ・森本敏氏」
>日本としては日米同盟を一層、強化・拡
充していくことが東アジアのみならず、
自身の繁栄と安定にとって重要であるこ
とは明白である。
という立場からの考察です。
大量にありがとうございます。
名古屋商科大学教授の、鎌田真弓氏のページからです。
あたりが、具体的にその内容に触れたページでしょうか。そのほかにも↑上URL欄に書いたページより、各ページを巡ってみてはいかがでしょう?
歴史を調べるにはいいですね。ありがとうございました。
今はもう載ってないようですね。
これで終了します、答えてくださった方々、ありがとうございました、
最近の出来事を引き合いにだしててわかりやすいですね。