トルマリンによるマイナスイオンの発生原理は、水に触れると瞬間的に放電することで、周囲の水は軽い電気分解を起こし、水の分子はこのときプラスイオンの分子とマイナスイオンの分子に分離し、プラスイオンの分子はトルマリンのマイナス電極に引き付けられよせられることで
マイナスイオンの分子は周囲の水分子と結合してヒドロキシルイオン(マイナスイオン)を発生させます。
つまり、空気中の水分に反応し、その水分をマイナスイオン水化させているわけです。
で静電気の方なのですが、静電気が絶え間なく発生し放電し続けている状態でなおかつその放電したものが水分に接触しなくてはなりません。ご存じかもしれませんが、静電気は乾燥している環境でよく発生しますが、マイナスイオンを発生させるには湿度が必要です。そのため2つのマイナスイオンの発生原理がお互いに違うため衣服からの静電気によるマイナスイオンの発生は難しいと思われます。
トルマリン自体は数ミクロンに粉砕しても電気は発生するそうなので、粉末状に洋服に付着しているようにすればマイナス員が発生する衣服の完成です。しかし、先ほども説明したとおり、放電条件がトルマリンに水分が付着することなので、練り込まれている状態で水と接触されなければ放電せず、マイナスイオンも発生しません。
どのように衣服にトルマリンを付加させているかにより効果が違うので注意が必要ですね
周囲の水は軽い電気分解を起こし、水の分子はこのときプラスイオンの分子とマイナスイオンの分子に分離し、プラスイオンの分子はトルマリンのマイナス電極に引き付けられます。マイナスイオンの分子は周囲の水分子と結合してヒドロキシルイオン(マイナスイオン)を発生させます。マイナスイオンは”空気のビタミン”とも呼ばれ、私たちの体のイオンバランスを整えていく働きが知られています。マイナスイオンは心身ともにリラックスさせ、細胞を活性化させ自然治癒力を高めるとともに、体の酸化や老化を抑える作用があることでも知られています。
マイナスイオンは眉唾だという指摘です。
少な過ぎて生体への効果はゼロ
この方のプロフィールです。
東京大学国際・産学共同研究センターのセンター長をつとめられた先生で、ある程度信頼できるお話かと思います。
マイナスイオンとは何か、です。
トルマリンなる宝石がマイナスイオンを出すということで、かなり商品が売れたらしい。提案されている機構は、トルマリンが歪を受けると電圧が生じ、その電圧によって空気が電離するからというものである。確かに、トルマリンは、結晶を加熱したり、あるいは応力を掛けると、電圧を発生する性質がある。これを焦電性・圧電性と呼ぶ。しかし、電気量としては極めて微量であり、一瞬にして消費しつくされる。そのため、常時なんらかの歪が与えられているような状態で無い限り、電圧が発生し続けるということはない。
有り難う御座います!
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20030905_2.html
マイナスイオンを謳った商品の実態−消費者及び事業者へのアンケート、学識経験者の意見を踏まえて−(報道発表資料)_国民生活センター
マイナスイオンに関して、こんな実態調査の報告がありました。
かなり核心を突いていると思われますので、少し長くなりますが、引用しておきます。
「マイナスイオンを謳った商品の実態」
−消費者及び事業者へのアンケート、学識経験者の意見を踏まえて−
●結果・現状
>しかし、商品を使った消費者は、実感として効果が分からないという人が相当数いた。一方、事業者へのアンケートの結果から、「家電品類」や「衣料・寝具類」を中心に回答が寄せられたが、それを見ると、マイナスイオン商品といってもすべてに効果を謳っているものではなかった。また、マイナスイオン商品といっても、マイナスイオン発生量の測定は公的には確立されているものではない中で、それぞれの事業者が独自の方法で測定していたり、商品への発生量の表示は、あるものとないものがあるとの回答等があった。一方、マイナスイオンについて学識経験者の意見を聞いたところ、「マイナスイオンと人体への因果関係は十分に究明されていないので検証は困難」との意見もあった。
●問題点・要望
>消費者の中には、マイナスイオンの効果を期待するもののその効果の実態はつかみにくく、分からないという人も多かった。一方、事業者は、身体などへの効果を謳うものの因果関係は検証しないまま、製造していることも伺える等の問題があることから、事業者は、マイナスイオンの効果を謳うのであれば、検証をしてその情報を消費者にわかりやすく提供する。また、マイナスイオンの発生量を表示するのであれば、表示する数値の根拠も含めてその情報を消費者にわかりやすく提供する等のことが必要であることから、関係団体等へ要望をする。
↓「詳細情報」はこちら(217KB)
マイナスイオンの専門サイト - イオントレーディング
マイナスイオン関係の業者サイトですが、
「マイナスイオンとは?」
「医療文献に見るマイナスイオンの効果」
のほか、
・マイナスイオンFAQ
・そこが知りたい!
・マイナスイオンのウソ
など、リンク情報も豊富で、参考になるかと思います。
有り難う御座います!
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/nion/comment_ni_01.html
「電気石が作る水の界面活性」へのコメント
お茶の水女子大大学院人間文化研究科複合領域科学専攻冨永研究室のサイトの、
トルマリンとマイナスイオンに関する
大変興味深い議論をお目にかけたいと思います。
かなり専門的でややこしい議論ですが、
私たち素人の立場からすれば、
「この固体物理のレビューだが、
本気で信じ込んで活水器を作っている会社を実際に目撃した。
大阪の展示会で見かけたが、製品の横に堂々コピーが置いてあった。
製品に科学的根拠があると主張したいらしい。こういう会社は他にもあるだろう。
挙げ句に、トルマリンを水に入れると永久に微弱電流が流れるなどという、
いつからトルマリンが永久機関になったんだと突っ込みたい説明も出回っている。」
あたりに注目するだけで十分だと思います。
いかがでしょうか(^-^;
有り難う御座います!
基本的にマイナスイオンについては眉につばを付けて話半分で聞きましょう。
2チャンネルのスレですが、化学者や専門家(の卵)が、マイナスイオンについてつっこみを入れてます。
http://esp2003.hp.infoseek.co.jp/m_ion.html
疑似科学批評(マイナスイオン批評特集)
そうゆう点ではここも参考になると思います
リンクの中に、東大の先生のマイナスイオンに関する批判サイトがありますので、みてみるといいでしょう
で、トルマリンですが
確かにトルマリンに圧力や熱、放射線を加えると電流が流れますがそれが空気中に放出されるまでの量になるには服の衣擦れはエネルギーが足りないと思います。で、この電気を起こす性質は結晶の大きさに依存するので繊維に練り込むのは全く意味がないことになります。
静電気は素材によって帯電する電荷が違います。ですからたとえばウールなんかはかなりプラスに帯電しやすいため、よしんばマイナスイオンが発生したとしても静電気によって中和されなにもでなくなってしまいます。
有り難う御座います!
回答してくださった皆様へ 》》》》分かりやすく丁寧に説明して頂き有り難う御座いました!大変勉強になりました。参考にさせていただきます。
有り難う御座います!