「青年会議所」というのは、どういう組織でしょうか。実際に調べてみると、「明るい未来を…」といったとらえどころのない情報しか書いてありません。

国際青年会議所（ＪＣＩ）の日本支部ですよ。

成り立ちから宗教や政治とべったり、と言う事はありません。それなりに中立的な社団法人です。

…ただし、やる気のある若者、利潤を二の次においた性善説的な組織なので、政治家さんだったりのお世話になったりお世話になられたりという噂は絶えません。たとえばここのNo.29なんかは割と有名な話です。

理念と実態は違うということでしょうか、忘年会議所や新年会議所と呼ばれてしまうこともあるようですね。

政界では120人を超える国会議員をはじめ、知事、市長、地方議員などの人材を輩出しているとのこと。政治家の人脈作りと捉えていいかもしれません。事業者に入会の声がかかりますが、あまりメリットないかも。

青年会議所を卒業した者です。ひとことで言えば、まちづくり、ひとづくりをする団体です。特徴は、役職、事業が単年度で変わること、それから40才で卒業するということです。基本的に会員の年会費(10万以上することも多い)で、独立に運営しています。また、さらに特徴的なことは、地域主権の原則があり、各地域の青年会議所はLOMと呼ばれ、そのLOMからの出向者で県単位のブロック協議会、ブロックの集まりの地区協議会、そして日本JCが組まれるという形で、日本JCの下部組織として各地域があるのではなく、その逆であるという理念を持っていることです。

　会員は一部大企業の二代目もいますが、ほんのわずかで、そのほとんどは中小零細企業の経営者あるいはそれに準ずる立場のものが多いです。単年度制をとっているため、革新的なまちづくりやイベントを手がけることが出来る反面、短距離走者のように、持続的な取り組みには弱いこと、人事も一年で変わるため、よどみを排除できるかわりに、常に一年生という未熟さもあります。

　会員が青年会議所に期待するものも、きわめて雑多で多目的であり、僕のように、社会づくりをするNPOであるという捉え方をして、卒業後もまちづくり活動をするメンバーは最近では少数派で、あくまでも研修の場であるという認識の人が多い気がします。本来は研修したノウハウを生かして地域の社会づくりにコミットする、まちづくりNPOであって、公益法人です。

こちらはどうですか。成り立ちです。

青年会議所にしても、地域によって実態は変わるので・・・・僕の地元は、額面どおりに、非営利で本業とは別に慈善事業を行う団体です。

政治的名権力ももっている地方もあるようです。

商工会議所のほうは、国県都道府県の補助金の窓口になっていたり、融資事業の窓口になっていたいりして、政府系機関ではないですが、民間企業と政府系機関との中間にたって調整する役割があるので、どこも似たような状態になっていますね。