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黒澤明と小津安二郎: 紀伊國屋書店BookWeb
書籍名:黒澤明と小津安二郎著者名:獅騎一郎出版社:宝文社出版
黒沢明と小津安二郎の関係が書かれています。
本を読まなくても影響を受けているかどうかが判断できるところをお願いします。
http://home4.highway.ne.jp/araik/book0110.htm
買った!借りた!読んだ!/2001年10月
その書評を読めばいろいろと出てきますが
例えば
http://home4.highway.ne.jp/araik/book0110.htm
買った!借りた!読んだ!/2001年10月
ことごとく資質が違い、両極端に位置する両監督に共通するのが能に対する造詣である。エネルギッシュだった時代でも「蜘蛛巣城」に能の様式を取り入れている黒澤監督は「影武者」以降の作品にその傾向が強く見られるようになった。得意の〈対立、葛藤〉から〈美の追求〉への転換である。
双方が同じ「能」を映画に取り入れているのを
影響を受けた(ライバル視)と解釈するか
それとも、偶然の一致、だと解釈するのか
ですけどね。
能ってのは演題が限られ演者も少数なわけで
同じ作品を同じ人が演じた同じ場面を、
アタマに描いて、作品に用いたことも
あったでしょうしね。
ひととおり読みましたが、ふたりの共通項が能への造詣だと言っているのは理解できますが、小津>黒澤への影響の有無については残念ながらまったく判断できません(-_-;)
黒澤は東宝出身。三台のカメラを同時に回して撮影し、アップとロングショットをダイナミックに切り替えて見せる映像の圧倒的な躍動感が持ち味。また作風は男性的で、社会悪を憎み正義を貫く勇敢な男達を活写する作品が多かった。ドストエフスキー、トルストイなどのロシア文学と西部劇映画のジョン・フォードから多大な影響を受け、脚本の原作をシェークスピアなど欧米の演劇に取ることも多かった。
映画を国境を超える娯楽として捉え、60年代にはハリウッド進出も企画するなど活躍の場もワールドワイド。
小津安二郎生誕100年記念 The Yasujiro Ozu 100th Anniversary
一方の小津安二郎は、松竹出身。中流家庭を舞台にした親子関係や人生の機微を描く作品が多く、映像的な特徴としては室内場面を固定カメラで撮り続ける長尺シーンが特徴。淡々と時間が流れる中で男女の微妙な心情が描かれる、いわゆる「小津調」である。オリジナルの脚本はその多くが専属の脚本家と共に茅ヶ崎や蓼科の旅館や別荘にこもって執筆されることが多かった。
影響を受けたのは戦前の黄金時代のアメリカ映画。報道記録映画撮影部として中国戦線へと従軍した経験が、戦争に関するものを一切映像の中に入れず、平和な世界での家族のドラマに固執する彼独特のスタイルを生み出した。日本を舞台にはしているものの、古き良き米国サイレント映画の技法にこだわり続けた。
映画を自分なりの世界観の表現と考え続けた小津は、60年代の「政治の季節」の中で国内の時流から取り残され、まして海外進出などあり得ないと思われた状況の中で病死。海外での評価が高まり、日本を代表する映画監督と位置づけられたのは主に死後のことだった。
作風から映像技法、そして映画に求めるものまで極端に違うこの2人、確かに生きた時代は重なっていますが、どちらかがどちらかの影響を受けたとは、ほとんど言えないのではないでしょうか。
そうですよね。私もそう思うのですが、「小津は黒澤に影響を与えた」という根拠のない文章を見かけて、そうかぁ〜?と思ったので文献をさがしてみた次第です。
強いて言えば日本映画の最盛期を作った人たちどうし、何かあったかもね、という程度でしょうね。
ひとまず、影響を受けたとはいえない、ということで。
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