http://www.taitocity.net/taito/ichiyo/
一葉記念館(樋口一葉)
樋口一葉「にごりえ」「たけくらべ」
朗読で聞くと一葉の日本語は素晴らしいです、貧しさ、豊かさ、双方を知っている一葉の洞察力は全く古びていません。
加藤道夫の「なよたけ」が、好きです。
演劇の台本ぽい書き方になっていますが、所々に出て来る詩が、純粋で好きです。
下記に書いたのは、「なよたけ」で書かれている詩です。(私は、この詩が一番好きです)
げにうつし世は 夢ならむ
げにうつし世は 夢ならむ
何事もみな 思いでの
伝えは遠き 竹の里の
何事の名残をとどめてや
何事の名残をとどめてや
これやこの 遥けくも古りにし伝え
後や残るらむ 後や残るらむ
聞こえは朽ちぬ世語りの
なよ竹山に翁ありけり
なよ竹山に翁ありけり
ありがとうございます。
ぐっときます。詩の紹介もありがとうございます。(没後50年経っているので詩を書いていただいても著作権上の問題になりませんね。)
読んでみたいと思います。bk1では加藤道夫は1冊しか見つからなかったのが残念です。気に入った作家がいると片端から読んでしまうので・・・
豊饒の海四部作のうち、第一部、春の雪をおすすめ
します。三島由紀夫は物語性の高度な完成度は勿論
のこと、日本語の言葉使いについて非常に厳しかったという事実があります。その点で三島氏が太宰治を批判した(私は太宰も読みますが(苦笑))した事は有
名です。その三島氏が、日本語の美しさにおいて賛辞を送り続けたのが森鴎外です。森鴎外の作品は、どれを読んでも物語性及び日本語の美しさにおいて卓越し
ていますが、ここでは舞姫を挙げておきます。鴎外の
賛美者として先達の永井荷風もはずすわけにはいきま
せんが、ふらんす物語あたりはいかがでしょうか?
人間性という言葉には色々な考えかたがあると思いま
すが、上の三人の作家にはそれぞれの強烈な個性と生き様において人間性を深く追求したと私的には感じら
れます。
ありがとうございます。
挙げていただいた作家、みな大好きです。昔、辞書を傍らに本を繰っていたことを思い出します。三島由紀夫はすすめていただいた本をはじめ、未読の作品もいくつかありますので、読んでみます。鴎外と永井荷風も、読み直してみたいとおもいます。
ありっがとうございます。
山本周五郎のものがたりも、いいですね。たくさん読んでない本が見つかったので、読んでみます。
さきほどはすみません。
コメントなしで、登校してしまいました。
人間味のあるという意味で、やはり、山本周五郎を
推します。その中でも「さぶ」は名著だなと感じます。
そのほか、山田詠美さんが編集をされている「せつない話」は、短編の名著(輝さんも含めて)が読めてよいですよ。
いえいえ、ありがとうございます。
山田詠美著、編集の本はほぼ持っていますが、せつない話の第2集は未読でした。読んでみます。
わたしは、知人に本棚に並ぶ本を見られるといつも決まりがわるいのですが、好きな作家の本棚はこっそり覗いてみたいですね。
「友情/愛と死」武者小路実篤
人間の弱さの中にある強さの存在に激しく感動しました。「愛」「友情」「死」という、シンプルだからこそ人生最大の謎であるものに真正面から挑んだ筆者の度胸も凄い。
「秘密」東野圭吾
きれいごとじゃない夫婦の切実な愛に胸を打たれました。「秘密」という題名が示す本当の意味が最後の最後に明かされる、その綿密な構成と文章力は圧倒的。この物語で感動できたということは、自分も少し大人になったんだなーとしみじみ思いました。
「暗いところで待ち合わせ」乙一
乙一氏独特の湿度の高い文章は好き嫌いがあると思いますが、この閉鎖感と下向き具合はかなり日本的な感覚かと。ほの暗い雰囲気の中で変化する心の温度が、まるで自分の身に起こった事かのように感じられました。人間本来のシビアさの裏に確かに存在する、優しさや暖かさに改めて気付かされました。
ありがとうございます。
実篤は、小説もですが詩が素晴らしいですね。足で大地を掴んで、一日一日を生きる歓び、春を迎える歓びを感じることができます。
東野圭吾は、本屋で名前を見ながらも、読んだことがありませんでした。きれいごとじゃない夫婦の愛・・・ドキッとさせられる言葉ですね。読んでみます。
乙一、は知りませんでした。まずはおすすめの一冊から読んでみます。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101116032/hatena-q-22
Amazon.co.jp: おとうと (新潮文庫): 幸田 文: 本
初めまして
幸田 文 おとうと
端正な文章で”日本語が美しい”と思います。
ありがとうございます。
幸田文の日本語は、美しいですよね。露伴ももちろんですが。何度でも読み返したいいい作品だと思います。
沢木 耕太郎「深夜特急」よかったですよ。ほかの方が挙げられているような「純日本文学」という感じではありませんが、宮本輝がお好きならピピッとくるんじゃないでしょうか。
深い洞察力と、自分の周りのことでありながらもどこか一歩ひいた冷めた感じは、宮本輝のエッセイに通じるように思います。
ありがとうございます。
バックパッカーのバイブル?ですね。自称バックパッカーとして、人の影響を受けるのが厭で読んでいませんでしたがそろそろ読んでみます。「檀」は読んで好きだったこともありますし、宮本輝のエッセイ、大好きだからきっとはまりますね。
開高健「珠玉」
彼をノンフィクション作家だと思いこんでいる人が多いのではないでしょうか。直木賞受賞作家ですよ。
これは短編集ですが、寂しいテーマはこれ以上寂しい小説を読んだことがありませんし、脂っこいものは渡辺淳一より濃い。
絶筆だからこその研ぎ澄まされた題材と日本語表現に驚きます。
ありがとうございます。
読んだことがないので、まずはおすすめの短編集から読んでみます。「ロマネ・コンティ・一九三五年」というのも少し気になってしまいましたが。
さびしい、ものがなしい、せつない、こんな気持ちを表現するのに、日本語は適してますよね。この間「さゆり」を読んで、アメリカ人にここまで日本情緒がわかるとは!(失礼。)と思いましたが。
上ふたつは遠藤周作作品。
遠藤周作ものは全ていいです。
特に有名な『沈黙』は何度読んでも深い感動を得られます。あの心理描写の巧みさは、必見です。
遠藤周作は、他に、歴史ものもお薦めです。
最後によしもとばなな作品を挙げました。
今一番著名な作家さんですが、
心に深く問い掛けてくるものがあります。
『王国1』は大切なものを大切だと思わせてくれ、
ちょっと心がふるえちゃいますよ。
ありがとうございます。
遠藤周作、いいですね。クリスチャンである彼の人生観に裏打ちされた作品、大好きです。まだ読んだことのない本もあるので読んでみます。
よしもとばななは「つぐみ」を読んで以来、敬遠気味でしたが、おすすめの「王国1」を読んでみます。
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伊集院静 の商品一覧 - アラジンで通販
伊集院静さんの作品は表現が綺麗でオススメです。
特に好きなのは「三年坂」かな。
ありがとうございます。
何も作品を読んだことがありません。まずはおすすめから、読んでみたいと思います。
余談ですが、昨夜、漱石大絶賛の中勘助著「銀の匙」を読みました。hinopさんはじめ、こちらの質問に興味を持っていただいた方にはお薦めです。
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/412835e4273e50...
オンライン書店ビーケーワン:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 新潮文庫
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」
著者:村上春樹
:もう読んでいるのではと思いますが村上春樹です。
「物語」の構築・引き込ませる文章という意味ではまちがいなくトップにいる作家ではないかと思います。
:書籍を回答に載せる方法がわかりませんでした。
ありがとうございます。
訳者として好きなのですが、どうも作品はひっかかって読めないことが多いのです。こちらの作品は読んだことがないので、読んでみます。挑戦。
なお、書籍を回答に乗せるには、作品のISBNをコピーして、回答ウィンドウの記入欄に入れるだけでいいのです。便利ですね。
http://bk1.hatena.ne.jp/1093106320#
宮本輝、宮尾登美子の小説が好きです。わたしも!という方にお訊ねします。日本文学限定で、あなたの好きな作家とお薦めの作品を教えてください。物語性に富み、日本語が美.. - 人力検索はてな
質問者の方の趣旨と少し違うかもしれませんが、沼正三氏の「家畜人ヤプー」は大きな日本人論になっております。
物語のスケールもナカナカのものです。
私は角川文庫版で読みましたが、今は幻冬舎から5巻出版されています。
ありがとうございます。
なかなか個性的な作家のようですね。意図していたものとは外れますが、日本人論には興味があるので機会があれば読んでみます。
はじめまして。
私からは直木賞を受賞した乙川優三郎さんをお薦めします。最新刊の「武家用心集」(これは短編集なのですが)収録の「うつしみ」では
「苦しいなら笑いなさい。世間や身分が相手ならともかく、石段に負けてどうしますか。」
という言葉が出てきます。自分が苦しい立場にあった時、他人の中でたった独り強く生き抜いた血の繋がらない祖母の言葉を思い出しながら、かつて祖母と共に登った石段を登る松枝が、祖母の来し方を回想します。また、「九月の瓜」では宇野太左衛門は
「人生のはじまりに人を妬む事を覚えて苦しんだ上、終わろうとする時にまで、
同じ思いはいたしたくありません。」という若者の言葉に励まされて、自分の発言が元となって長らく不仲となっていた男に会いにいく決心をします。
とか、くじけた時、哀しい時に読むと励まされる言葉が沢山あります。他の著書「蔓の端々」にも「明日のことを考えられなくなったら人間はしまいだ。人はどう生きようと最後には後悔するように出来ているのかもしれない。しかし生きている間は明日を見て暮らす方がよい。不幸や哀しみを忘れるのはむつかしいが、忘れなければ立ち淀むばかりだ。」など覚えておきたい言葉があります。
ありがとうございます。
読んだこと、ありませんでした。人生の機微を感じさせる格言に満ちていますね。ちょっと得した気分です。読んでみます。
宮尾登美子さんとは! 日曜版連載の「クレオパトラ」を夢中になって読みました。なつかしい。
ちょうどそのころ初めて読んで好きになった杉本苑子さんをお勧めします。
厳しい内容の話でも、作者の人に対する視線の暖かさが心に残りました。
初めて読んだ「孤愁の岸」(bk1では上巻が品切れですが。)と、これも新聞連載だった「月宮の人」。連載中は本当に続きが待ち遠しかったです。
ありがとうございます。
読んだことがありません。彼女も歴史や文化に通じている方のようですね。楽しみです、読んでみます。宮尾登美子の「クレオパトラ」、いいですね。個人的には舞台が日本の方が真骨頂の気がしますが。
こうやって質問してみると、自分で本屋へ足を運んで本を探すよりも読みたい小説がたくさん見つかりますね。
宮本輝はもう全部読んでいるかもしれませんが、
「避暑地の猫」:宮本輝にしては珍しく人間の汚いところを重点に書かれた作品です。
「私たちが好きだったこと」:私のフェイバリットです。「現実味がない」という書評ありましたが私は同じように男性2人・女性2人で暮らした経験がありましたので。
宮本輝の作品は人間のきれいなところと汚いところが同居しているみたいなところが好きです。特に
あと、URLは谷村志穂。「愛情に満ちあふれた家庭を捨てきれず、不良仲間にも入り切れない少女の14歳の心のふるえをみずみずしく描いた青春小説」。
思春期の心のありようがよく書かれていると思います。私も思春期ではありませんがおもしろいです。
ありがとうございます。
そうなんです、宮本輝はすべて読んでしまったため、今回の質問に至ったのです。「避暑地の猫」は彼が軽井沢へ母親と一緒に肺結核の療養へ行ったときに浮かんだものということですよね。アルコール依存症の母に一度手を上げたという個人的な悔やみや哀しみが含まれていて、他の作品よりも重たいのかもしれませんね。
谷村志穂の本は読んだことがありませんでした。愛情に満ちあふれた家族をどうして捨てなきゃいけないのかな?と思いましたが、14歳なりの理由があるのでしょうね。甘酸っぱい気分になりたいときに読んでみます。
吉村昭です。
この人は文章で「静」と「動」を書き分けるのがものすごくうまいですね。なんだか淡々とした小説・・・と思って読んでると、絶妙なタイミングで舵を切り、テンポを自由自在に操作していつのまにか読み手をひきずりこんでいきます。
あと、日本の歴史小説(特に明治以降〜第2次世界大戦を舞台にしたもの)を語るうえで欠かすことのできない作家の一人です。
ありがとうございます。
「静」と「動」を巧みに書き分けるとは、映画監督のような眼をもった作家なのでしょうか。読んでみたいとおもいます。
ありがとうございます。
どんどん、幅が拡がって嬉しいです。読んでみます。
個人的に、特に好きな作家さんを挙げてみました。
どちらも「人間味あふれる」という点では特にオススメです。
小説ではなくエッセイになりますが、向田邦子の「父の詫び状」もいいですよー。
ありがとうございます。
伊集院静、2票目ですね。今度は「海峡」ですか。読んでみます。
「父の詫び状」は、昔読んで「へぇ、山田邦子ってこんな人だったんだ、文才もあるんだ」と勘違いした覚えがあります、はい。
そろそろ出尽くしたかな?質問を終わりにいたします。皆様ありがとうございました。
これで、秋の夜も良い(というより私ごのみの)小説を読むことができそうです!
ありがとうございます。
いいですね。彼女の作品は、何度音読しても飽きることなく味わい深いです。また読みたくなりました。
そろそろ、おそなつ。暑い日が続くとはいえ、秋の気配も感じられるようになってきました。来たる秋の夜長に備えて、似たような嗜好をお持ちの方のお薦めの本を読みたいと思っています。
できればISBNも記入していただけると幸甚です。