ずばり、聖書でしょう、
聖書のいろいろなエピソードを知っていると、キリスト教絵画への理解は格段に深まります。
http://home.att.net/~wegast/symbols/symbols.htm
Symbols in Christian Art & Architecture
Symbols in Christian Art & Architecture
宗教美術の特性は鑑賞用の純粋美術と比べ、現実的、感覚的であってはならず、神への崇敬を無条件に呼び起こす、宗教的刺激を与えるものでなければならない。キリスト教の聖書がよりどころになってつくられるものであるが、その内容の表出には作者のイマジネーションの大きな飛躍が要求される。要するに聖書です。
一般的な着目点としては、各宗派による聖書解釈の違いや、時代における聖書解釈の変遷等が挙げられます。「良い」というのは、独創的なものが「良い」のでご自身の関心を引かれる部分の比較などが初歩的な鑑賞手順になるでしょう。ご自身の視点・関心をどこに置くのかということをはっきりしておかなければ、鑑賞にあまり意味はありません。
なるほどなるほど。
キリスト教美術を理解するためには、旧約・新約聖書はもちろん、外典である「黄金伝説」をある程度読んでおく必要があります。
特に中世においては「黄金伝説」に登場する諸聖人はキリストと同様かそれ以上に重要視される傾向にあります。
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Amazon.co.jp: 新装版 西洋美術解読事典: 本: J・ホール,高階 秀爾
またキリスト受難の物語や聖人列伝、あるいはその教義は多くの場合ある「物」がその象徴として描かれる場合が多いので、(例えば車輪を持った女性=聖カタリナとか、ロバに乗った男=「怠惰」の象徴とか)、そういった絵画中に含まれる「意味」を読み取るには、「西洋美術解読事典」が役に立ちます。
また、聖母子像をとっても、主な様式が11あります。こうした様式それぞれについてもある程度知っておく必要があると思います。(「聖母マリアの美術」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4568400457
Amazon.co.jp: 聖母マリアの美術: 本: 諸川 春樹,利倉 隆
が役に立つと思います)
ありがとうございます。
キリスト教美術を鑑賞する際に必要なポイントは、時代によって異なります。
古典作品であれば、まず図像学(イコノロジー)の知識が必要となります。これは、描かれている聖人の性質を持つとされる動物や、聖書の挿話に合う花言葉を持つ植物などが、もともとの地域や季節に関係なく配される聖画の描き方によるものです。
たとえば、ペリカンであれば
「たとえばべリカンという烏は、自分の血でヒナを養うと考えられていて、その点から「犠牲・聖愛」のシンボルとして用いられています。キリスト教ではペリカンはキリストのはらった犠牲、人間の罪のために血を流した「われらのべリカン」としてのキリスト、十字架刑、血の犠牲による購罪、などを象激しています。」
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/33/9/335651+.html
ヨーロッパのキリスト教美術
こちらはそのキリスト教美術の解釈がわかりやすく、詳細に書かれている本です。エミール・マールにはほかに、以下のイコノロジーの著作があります。
『ロマネスクの図像学 』(上) (下)
『ゴシックの図像学』 (上) (下)
『中世末期の図像学』 (上) (下)
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0928.html
松岡正剛の千夜千冊『イコノロジー研究』エルヴィン・パノフスキー
その他、ご参考まで。
ありがとうございます。
ありがとうございます。