パソコンの市販テキストを参考にして、その内容の解説を動画コンテンツとして販売した場合、著作権に触れる可能性があるのかどうか知りたいです。
また、一般のパソコンスクールはテキストを生徒に買わせ、その内容を基にして講習を進めますが、それは著作権等の問題はないのでしょうか。出版社としてはテキストを買ってもらえるから黙認なんでしょうか。それとも何か出版社に金銭等の支払い義務があるのが普通なのでしょうか。
どちらも営利目的としてはほぼ同じだと思うのですが。これに関するサイトや知識、経験でも結構ですのでご意見ください。
なお、ある出版社に現在問い合わせ中です。
http://www.mainichi-msn.co.jp/yougo/archive/news/2004/03/2004032...
「MSN毎日インタラクティブ」の提供終了のお知らせ
ある著作物を基にして新たな著作物を作り出すことを
「翻案」といいます。
市販テキストの内容の解説を動画コンテンツとすることは、
参考とする度合いの問題もあるとは思いますが、
おそらくこの「翻案」に該当してくると思われます。
これに対して、市販されているテキストは
本来が学ぶための教材として存在するものですから、
著作権者の権利を侵害しない限り
基本的に公正な慣行に合致した利用方法として
認められてくるものと思います。
たしかに家庭用ビデオなどを営利目的で上映することは
著作権法の禁ずるところとなるなど、
「営利目的」という観点からの見方も大切ですが、
この場合は「上映権」など
別の権利が絡んでの問題と捉えることができます。
おそらくご質問のケースは、
「営利目的」という観点ではなく、
「著作物の翻案」という観点で
捉えていくべきものだろうと思います。
テキストを無断でコピーして生徒に配ったりしたら著者の利益を横取りしていることになりますので著作権侵害ですが、生徒が本を買ってということであれば「買っている」のだから侵害にはなりません。
ビデオの場合は、本の良い宣伝になるようなことであれば著者も文句は言わないと思いますが、無断でコピーして販売すること自体は著作権を侵しているということになりますので、著者や発行所に相談した上で行う必要がありますね。
ということは、そのテキストを購入しなければ学習できないようなコンテンツにする必要がありそうですね。
http://neo-luna.cside.ne.jp/copyright/ncr14a.htm
わたしたちの著作権講座: 著作権 (1) ― 定義,内容,行使
1番目の回答と重複してしまいますが、こちらのページに著作権が詳しく載っています。(法律は難しいです。)
最初の質問は、著作権の「翻訳権,翻案権等」に該当すると思われます。
お問い合わせの内容から察すると「その内容の解説」を行う時に、「テキストの○○ページを見て」というように使用すると思いますので、この場合は「翻訳権,翻案権等」を侵害したことになると思います。
後段の質問は、「購入したテキスト」はその時点で著作権料を支払っていますので、それを元に新たなものを作るのではなく、その内容を説明しているだけですので、テキストの著作権以外に必要はありません。
こちらは、前のページのトップページです。
更に詳しく著作権の説明がありますので、参考になさってください。
なるほど〜。どちらも同じ内容だと思いましたが大きく異なるわけですね。察しの通り、「テキストの○○ページを見て」というように使うつもりでした。しかし、動画コンテンツとテキストをセット販売することで解決しそうな感じもしますね。ありがとうございます。引き続き、様々な知識、経験、URLをお願いします。
なるほど、そういう見方があるのですね。
非常に参考になりました。