どれくらいの時間でどれくらい蒸発するかと言う事をある程度制御するために、考慮しなければならない事などありましたらアドバイスお願いします。
自分で調べた文献では、「減圧下に保持する」ありましたが、減圧下では、溶液沸点が下がるので、蒸発が早まるような気がします。
ここに、私の勘違いがあるようなので誰か御指摘お願いします。
減圧すると沸点が下がるというのは正しいです。
物質(液体)には固有の飽和蒸気圧というものがあり、その飽和蒸気圧が気圧と等しくなるとその液体は沸騰しはじめます。
詳しくはURLに書いてあります。
ただ、なにかの溶液だとそれに加わってる溶質が多ければ多いほど沸点も上昇しますので、溶媒だけで沸騰する圧力よりも下げてやる必要が生じます。
ベタな方法としては密封するためにURLのような、フィルムを貼り付ける方法があります。
柔軟性があるのでどんな容器も塞げるはずですし、外すときもきれいにとれます。
あるいは、液面の面積を小さくする方法もあります。これには3通り方法があり、
・容器を工夫して三角フラスコのようなものを選ぶ方法→液面面積に比例して蒸発
・溶液表面に軽い油を流し油膜を形成する→油膜厚に反比例して蒸発
・顕微鏡用のカバーグラスなどを何枚か浮かせて、液体表面を物理的に覆う。→カバーグラス枚数に反比例して蒸発
が考えられます。
減圧保持ですが、その記述が正しいと解釈するならば、こういう過程をたどると思われます。
・一度だけ減圧する。
・蒸発が早まって容器内の気体が、溶液による気体で満たされる
・液体を成分とする気体の分圧が高まる。
・それ以上液体が蒸発しなくなる
この場合減圧は保持されておらずやはり密封による蒸発防止効果ですが…
ありがとうございます。
大変参考になります。
液面の面積を小さくすると言う事は、気液界面を小さくするということですね。
なるほど。
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=677454
再結晶化を繰り返すとなぜ純度が上がるのか - 教えて!goo
例えば、X線回折を測定するために大きな結晶が欲しい場合にはゆっくりと溶媒を蒸発させ再結晶化させるのですが、そんな時は容器の蓋を少しずらして放置したりします。
さらにゆっくり揮発させたい場合には蓋をして置いておきます。
再結晶の場合ですが、物が溶けにくい溶媒が飽和している空間(デシケーターとか)にフラスコごと置いておくこともあります。
減圧下では溶媒の揮発は早くなるのでその点は勘違いではないと思います。
ありがとうございます。
参考になりました。
溶液と言うのが水溶液なのかそれとも他の溶液なのかわからないので、二つのURLを出しました。両方ともExcelのマクロで、僕は一つ目のリンク先のものを時々利用しています。
他の方も指摘している様に、減圧下に保持しても蒸発は早まりますね。
どれくらいの制御をされるかわかりませんが、僕が液体の蒸発量を制御するとしたら、
ガス(圧縮空気等)→バルブ→加圧容器(中に目的の溶液の入ったビーカー等)→ニードルバルブ
と言った構成にするでしょうか。加圧用のガスからのバルブとニードルバルブとのバランスで、加圧条件を決めてやり、必要な蒸気圧下においてやります。この圧力条件は、リンク先にあげたソフトや、文献で決めてやります。加圧容器内がある程度平衡条件に達するよう、ガス流量は抑えたほうがいいでしょう。
なるほど、ありがとうございます。
大変参考になりました。
ありがとうございます。
参考になりました。