最近、ネオラマルキズムという考えが主張されているようです。
<参考URL>
http://www2.biglobe.ne.jp/~oni_page/Evolution/
(このサイトの「はじめに」を読むと、サイト管理人はネオラマルキズム擁護の立場らしい)
上記のサイトにひととおり目をとおしたのですが、いまひとつ納得がいきません。進化論の現在、あるいはネオラマルキズムについて、明快に解説してあるサイトを御紹介ください。
ダミーURL不可、書籍の提示も不可(いくつか読んでみましたが、さっぱり要領を得ません)
よろしく御願いします。
ここら辺に現在の進化論についてあります。
私の記憶だと「獲得形質の遺伝」はその中間形態の化石が見つからないので
(例えば、キリンの場合は首が古い化石ほど短く、
新しいほど長くなってゆく化石が発見されるはずです)
現在はトンデモ論扱いされています。
ただし、長期的(魚類〜ほ乳類とか)を見ると明らかに「進化」しています
ここら辺を無理矢理説明しようとすると、提示されたサイトのようになってしまうと思います。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~fusenji/kenkyu/ehoba/ehoba_4_4_1.htm...
第4章・「エホバの証人」と進化論・前編>「エホバの証人」と進化論>住職の研究>普仙寺(ふせんじ)
ラマルクは『個体が環境に適応すべく獲得した形質が遺伝し、特定の種が発生するのだ』としたのに対し、ダーウィンは『様々な可能性の中から選択されることによって特定の種が生き残るのだ』としました。
まずここがこの両論の対立点です。
ネオラマルキシズムにしても、ネオダーウィニズムにしても、これらはそれぞれが最新の生物学の研究を取り込んでそれぞれの説を補強しただけで、骨子自体は何も変わっていません。
要点は、『個体の獲得した形質が後世に遺伝するのか?』という点と『自然選択を受け入れるか?』の2点です。
なお、私は中立説を採ります。
日本人は「進化論」に対しては比較的柔軟に考えられる民族ですよね。欧米の学者の書いたものは、聖書の存在があるため、時に戦闘的な感じがします。
ラマルクの説が完全に否定されたわけではないし、ダーウィンの説が全面的に支持されているわけではない、というところが正確な把握でしょうか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AB%96
進化論 - Wikipedia
>ラマルクの説が完全に否定されたわけではないし、ダーウィンの説が全面的に支持されているわけではない
その解釈で間違いないと思います。わが国の場合は学校教育の場でダーウィン進化論のみを取り上げ、他の進化論を教えていませんのでダーウィン優勢のように見えますが、実際にはダーウィン進化論自体も『生物が多様化していく仕組み』そのものに対する言及はしていませんし、たとえば淘汰が完全に起こったとした場合、生物の多様性というものを説明づけられません。(淘汰圧が低いといってしまえばいいんですが、ガラパゴス諸島のイグアナの多様化はむしろ今西進化論を支援しそうな気がします)
また、ラマルクの説も、個体が獲得した形態変異を遺伝子に書き込む方法と言う物について提起していませんから不完全です。(当然と言えば当然なのですが)
進化論はよく『疑似科学』扱いされる事もあります。意図的パンスペルニア説なんて出された日には反論の使用もないのですが、見てきた人はいませんし、決定的証拠がない以上、それは神の存在を証明するような物で、信ずる物は〜というあたりで落ち着くのではないか、と思います。
西欧が進化論に対して過敏なのは、ご指摘の通りカソリックとルネサンス、後政治的に利用された背景等々もありますので仕方ないと思います。一方、東洋人は多くが多神教徒ですから、特に過敏な反応も起こさないでしょう。
今西進化論といった、こりゃまた正統派ダーウィニズムからは異端のように言われる進化論もあるのですよね。
でも、思想的・社会的影響は、相対性理論・量子力学に匹敵しますよね。
ここの記述は概ね信頼できると思います。
書籍の提示が不可というのは残念です。進化生物学の専門家が書いた信頼できる書籍にあたるのが一番近道だと思います。現在の進化生物学では、獲得形質の遺伝は、ほぼ否定されたとみてかまいません。少なくとも、進化に重要な影響を与えている可能性はありません。より微妙な話はありますが、地盤を固めていないとすぐにトンデモ説になりがちです。「ラマルクの説が完全に否定されたわけではないし、ダーウィンの説が全面的に支持されているわけではない」というのは、間違いとは言えないものの、偏った考え方とみなされる恐れがあります。まともな進化生物学者で、獲得形質の遺伝を支持している人はいませんし、自然淘汰の重要性を否定している人もいません。
>まともな進化生物学者で、獲得形質の遺伝を支持している人はいませんし、自然淘汰の重要性を否定している人もいません。
あー、でも提示されたURLのリンクを読んでいたら、ますます分らなくなりました。今西進化論にちて、
>今西はさらに、ラマルクの「自然」の中に「種」という構造を発見し、ラマルクの進化論を押し進めた観があります。
という評価をされているページもリンクされているものですから。
獲得形質は全く遺伝しない、自然淘汰がすべてである、と言い切っていいものでしょうか?そちらの方が(利己的な遺伝子という言い方も含めて)ドグマになりやすいと、思うのですが・・・。
http://www.t-webcity.com/~dan/backnumber/no55/editorsbefore.html
談 editor's note[before]
質問者さんの意図が不明な部分もありますが、進化論そのものは非常にスパンの長い生物の変化を対象にしていますから、数学のようにきちんとした証明ができるものではありません。さまざまな傍証によって、ある説が有力となっても、それを真実と決定することなど誰もできません。
そうした意味では宇宙論もそうです。ホーキングの提示している説が正しいのかどうかは証明されたわけではありません。
地動説もかつてはそうでした。さまざまな傍証が地動説が正しいことを示唆していましたが、本当にそのことが紛れもない真実と確認されたのは、有人宇宙飛行が始まって、明白な事実が提示された時、と私は思います。
そうした意味で、現在のネオダーウィニズムは重大な岐路にさしかかっていると思います。URLは、そのことを簡潔にまとめたものです。ただ、ダーウィニズムそのものが否定される、というようなことは起こらないし、創造論のようなあきらかなナンセンスが復活することはないでしょう。
獲得形質の遺伝も単純な意味では否定されています。しかし、親の代に獲得した性質が子にまったく影響しないかというと、DNAのみが遺伝を左右しているわけではない以上、完全に否定することは、現状では行き過ぎと思います。
多くの進化生物学者が肯定している→真実
多くの進化生物学者が否定している→虚偽・トンデモ学説
というのは、へたするとドグマティズムに陥ります。そうした意味で質問者さんの「納得のいかなさ」はきわめて健全な反応です。
ネオラマルキズムについて明確に解説しているサイトは、残念ながら見つけられませんでした。しかし、このことがネオラマルキズムが全く議論になっていない、というわけではありません。Web上では検索できない情報など、山のようにあります。
やはり、ネオラマルキズムについての回答がほしいですねぇ。私が提示したサイト以外に検討されたものはないのでしょうか?
それとも提示されたURLだと、池田清彦氏の構造主義生物学が、ネオラマルキズムに近いのかな?
構造主義生物学でググった方がいいのかもしれませんね。
自力で検索を続けることにします。
回答者のみなさま、ありがとうございました。
『はじめての進化論』参考になりそうです。
進化論も進化している、というところでしょうか?