はてなダイアリーキーワード「オストラコン」には、陶片追放は元来貝殻追放だったとありますが、Wikipedia「陶片追放」には貝殻追放は誤訳とあります。どちらが正しいのでしょう。確実と思われる典拠を示してください。たしかに語源となったギリシア語の接頭辞ostは骨、貝殻という意味のようですが、歴史的考古学的な根拠を希望します。

参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%B6%E7%89%87%E8%BF%BD%E6%94%BE

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回答2件)

id:Mooncalf No.1

回答回数377ベストアンサー獲得回数0

ポイント20pt

http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A5%AA%A5%B9%A5%C8%A5%...

国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書

オストラシズム 5 [ostracism]

古代アテネで僭主(せんしゆ)の出現を防ぐため、危険人物を市民の秘密投票で追放した制度。投票には陶片(オストラコン)を使用した。陶片追放。〔「貝殻追放」は誤訳〕


三省堂の「大辞林」という辞書を元に作成されているgooの辞書。確かに誤訳と記載されています。

自分は陶器追放で習いましたから貝殻追放は初めて聞きました。

 旧約聖書時代のヘブル語は前10世紀の「ゲゼルの農事暦」,前9世紀のサマリヤ文書(陶器の破片に記された文書でオストラカと呼ばれる.単数はオストラコン)


実際に陶器の破片に記された文字が見つかっているようで、これをオストラコン(複数形でオストラコ)と呼ぶようです。

http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2003/01253/contents/0005.ht...

日本財団図書館(電子図書館) エジプト・シナイ半島 ラーヤ・トゥール地域の考古学的調査第23次(2003年度)

 このほかに、8世紀頃の型押文陶器(図版15-7、8、36-1、2)、淡い緑色と紫色を配したアッバース朝陶器(図版15-9、36-3)、龍泉窯青磁(図版15-10、36-4)、種々のステアタイト製容器(図版16-1~17-1、36-7)、ビン・マジーディーと読めるクーファ書体の墨書が認められるオストラコン(図版36-8)などが重要である。


やはり陶器に書かれているようです。

id:hekpe256

回答ありがとうございます。「貝殻追放」説では陶片が利用される前は貝殻が利用されたと主張しているようです。三番目のリンク先前半部で、「蓋利用のために貝が採集されていた」という記述もあるのですが、その具体的な用途についてまでは書かれていませんでした。古代ギリシャで実際に貝殻が利用されたことがあったのかどうかについて、引き続きお願いします。

2005/10/27 17:40:08
id:graygreen127 No.2

回答回数73ベストアンサー獲得回数6

ポイント30pt

http://www.fullbooks.com/A-Smaller-History-of-Greece1.html

A Smaller History of Greece by William Smith - Full Text Free Book (Part 1/5)

A Smaller History of Greece (William Smith)


The senate and the ecclesia had first to determine by a special vote whether the safety of the state required such a step to be taken. If they decided in the affirmative, a day was fixed for the voting, and

each citizen wrote upon a tile or oyster-shell [OSTRACON, whence

the name OSTRACISM] the name of the person whom he wished to

banish. The votes were then collected, And if it was found that

6000 had been recorded against any one person, he was obliged to

withdraw from the city within ten days: if the number of votes

did not amount to 6000, nothing was done.


多分、貝殻追放説のネタ元と思われます。”ostracon”で検索すると大量にヒットします。

http://en.wikipedia.org/wiki/William_Smith_%28lexicographer%29

William Smith (lexicographer) - Wikipedia, the free encyclopedia

著者は19世紀の辞書編集者で、ギリシャ史関連の著作があります。

http://en.wikipedia.org/wiki/Ostracism

Ostracism - Wikipedia, the free encyclopedia

同じくwilipediaのオストラシズムです。語源となったオストラコンがギリシャ語の貝殻を意味する言葉であるというのは書いてありますが、それがなぜ陶片になったかはわかりませんでした。

http://en.wikipedia.org/wiki/Ostracon

Ostracon - Wikipedia, the free encyclopedia

wilipediaのオストラコン(陶片)。ギリシャに限った話ではないようで、高価なパピルスに代わって広く使われていたようです。

http://www.usc.edu/dept/LAS/wsrp/educational_site/ancient_texts/...

Ancient Texts Relating to the Bible: Heshbon Ostraca

ostracon (ostraca)で言及されるときは、陶片(potsherd)です。発掘された陶片の資料は大量にありますが、文字の書かれた貝殻については見つかりませんでした。

id:hekpe256

回答ありがとうございます。誤訳説をとると、なぜ貝殻を意味するギリシャ語が陶片を表してるのかわからず、貝殻追放説をとるといつなんで陶片に変わったのかわからない、というところでしょうか。oyster shellということはカキでしょうか。何でどうやって字を書いたんでしょうか。

2005/11/02 19:39:37

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