1、「貨幣」システムの仕様書を作成してください。
2、作成する上で考えたことや感想をコメント願います。
※UMLやマインドマップを使っていただくと分かりやすくてよいですが、箇条書きや文章でも可。
※仕様が込み入ると思いますので、全体像がムリであれば、自分で的を絞って設定してください。例えば「為替」「オークション」「貯金」など。
※難しいと思うので、完成度低くても仕方ないです。気軽にトライしてください。
URLはダミーです。
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まず、貨幣とは物やサービス(以下「物」)を手に入れるための道具です。貨幣と物を交換し、物を手に入れることを「買う」といいます。物に対して払う貨幣の量を「値段」といいます。逆に、貨幣と物を交換して貨幣を手に入れることを「売る」といいます。
値段は基本的に物を売る時つく値段は、元々の材料の値段と、加工する労働の値段をベースに、「需要と供給」つまり、売りたい気持ちと買いたい気持ちで調整されます。「供給」つまり売りたい気持ちは値段を下げさせ、「需要」つまり買いたい気持ちは値段を上げさせます。これらを全て考慮した上で、お店で売る人がすでに決めている場合や、「オークション」で買う人が提示し、値段が一番高い人に売るという形で決めている場合があります。
次に、貨幣を得る方法です。
貨幣は基本的に労働の対価として会社から支払われます。「労働を会社に売った」と思っていいです。
また、物を売ることでも貨幣を得ることが出来ます。物を売るとき、買いたい人の行きやすい場所で売っているとか、いつでも買えるとか、欲しい分だけ買えるといった、買いたい人にとっての「便利さ」の値段をものの値段につけることでお金を稼ぐことが出来ます。「労働を物に混ぜて人に売った」と思っていいです。
また、先ほど言った「需要と供給」の変化で物の値段が変わることがあります。これを利用して儲けるのが株取引や為替といった「資産運用」です。株や為替は一般的な物と違って、食べ物のように腐ったり、機械のように壊れることがないので資産運用に適しています。ただし、資産運用では売り買いするものにあなたの労働を混ぜることは出来ないので、運と実力がないと儲かりません。まだやめておいた方が無難です。
ちなみに、株は会社が「会社における権力」を売るものと思っていいです。
為替は、貨幣と別の貨幣を売り買いすることです。為替は資産運用以外では、別の貨幣で物を買う必要があるとき行います。
得た貨幣を使って必要なものと欲しいものを買ったら、残りを貯金します。これは後で必要なとき使うためのものです。銀行に貯金すると、銀行がそのお金で資産運用して、いくらかその儲けを分けてくれます。
貯金を用意しないと、人から借金をして借りることになります。返すときに「利子」つまり、お金が必要なとき用意してくれた便利を値段にして混ぜて返す必要があるので、貯金しないと損をします。
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生活で必要だと思う範囲だけでも随分書く必要がありました。拙いですがこんなものでどうでしょうか・・・
①貨幣は、物を交換する際の交換尺度である。
②国により貨幣の単位が異なる(別の国でも同一の貨幣を使用する場合もある)ため、異なる貨幣の間では、交換比率を日々公開している。
③物が欲しくなった場合は、貨幣を支払うことで欲しいものを取得する。また、サービスの提供を受けたい場合も、当該サービス価格を貨幣で支払うことで、サービスの提供を受ける。
④貨幣は、労働の対価若しくは、役務提供の対価として、獲得することが出来る。
⑤貨幣が不足した場合は、金融機関等から借り入れることが出来る。この場合は、借り入れた金額と定められた利息を弁済する必要がある。
⑥貨幣が余剰となった場合は、金融機関に預金若しくは、株式等の投資をすることが出来る。この場合、預金は金融機関が破綻しない限り、一定期間後元本と利息が弁済されるが、株式等投資型商品の場合は、元本が弁済されない場合もある。
2.マクロ的な概要を記載しました。
ありがとうございます。
以下のように申しております。
「以下のように理解しました。
2.1 ①貨幣の価格が、尺度(「交換レート」)という意味ですね、きっと。
2.2 ②基本的に国により異なる貨幣を持ち、「交換レート」は日々変化する。「交換レート」は物と貨幣の交換と同じように「需要と供給」によって変わるのですか?
2.3 ③「売買」のことですね。
2.4 ④物やサービスや労働(役務)を、貨幣で「売買」できるのですね。
2.5 ⑤「±預金資産×時間の経過=元本±利子」のことですね。
2.6 ⑥預金と投資のシステム上の違いはなんですか?
売買や価格や利子と言った言葉の意味は大体わかりました。さらに基本的なことや、細かいことに興味があります。
2.7 貨幣はみんなが持っているものですか?だとしたら他の特定の物に比べ、とても多くの人が持っていることになります何故ですか?
2.8 売り手と買い手は「市場」にいるとのことですが、「市場」とはどういうものですか?
以上よろしくおねがいします。」
最低でも2週間は回答をお待ちしたいとのことです、じっくりお願いします。
尚、彼女への個人的な質問も受け付けているそうです(笑)。
まずsami624氏の返答分。
>2.2 はい。為替の場合、人がどの貨幣(これをAとします)で取引したいかが「需要」、Aを買うときに払う貨幣が「供給」になります。
>2.6 預金は「あなたのお金を金融機関が預かっている状態」ですが、投資は「あなたがお金で何か(株式等投資型商品)を買った状態」です。なので投資の場合、あなたが買った「何か」の値段が保証されません。貨幣価値を失う可能性もあります。
>2.7及び自分の4 貨幣とはどんな物とでも交換できるように作られた概念です。人が生きている限り、どんなに我慢しても食料、住居、衣服など最低限の「需要」が発生します。なので、この世界では基本的にみんなが貨幣を持っている必要があります。実際、みんなが貨幣を持ってはいませんが、たとえば子供が親に扶養されるなどの形で貨幣と間接的に関わっていることは確実です。
>2.8 貨幣を持っている人と売るものを持っている人が出会い、取引を行うところを指します。特定の場所は指しません。
自分の方の返答の分。
>1 需要とは買いたい気持ちのことと説明しましたが、これを分解すると「必要」と「欲」になります。たとえばPETボトル入りの水道水2Lを街中で売るのと、喉が渇ききった遭難中の人に売るのでは値段が違ってくるのは需要が関係してきます。
供給は売りたい気持ちのことと言いましたが、これを解釈すると「(売る物の)不必要性」とになります。例えば大きくて邪魔なものとか、いっぱいあって困るとか、食べ物で早くしないと腐っちゃうなど、早く売りたいときは、いつもより物の値段を下げて売りやすくします。これが供給です。
>2 株を持っている人は、その会社の開く株主総会で意見を出したり、投票をしたりすることで会社での権力を持つことができます。また株を買い集めて会社を手に入れることもできます。
>3 そうでもありません。銀行の人も所詮は人です。ただ一般人よりは資産運用に慣れているので、安全性は高いです。
こんなもんでしょうか・・・
再回答ありがとうございます。
以下のように申しております。
「ふたりぶんお答えありがとうございます。
3.1 >2.2 「A貨幣とB貨幣」の交換と「物と貨幣」の交換はシステム上、違いがないようですね。
3.2 >2.6 預金は預金者にとって貨幣を預けている状態で元本保証がある。投資はいわば価値変動する貨幣を購入しているようなものでしょうか、ここも需要と供給がポイントになるんですね。
3.3 >2.7及び自分の4 貨幣とは概念なのですか?“具象(紙・金属または情報)”と“価格”、“国”などの属性を持つ具体的なオブジェクトとして理解していました。その昔は貨幣が存在しなかったと聞いています、誰かが作り出したのですか?それとも必然的に生成されたのですか?
3.4 >2.8 特定の場所は指さず、売買する人が出会うところですね。市場はいくつもありますか?出会うとは1対1に限らず複数人が集まりますか、だとすると人数の規模がつかめません。
3.4 >1 売りたい人の気持ち買いたい気持ち(それぞれの価値付け)によってお互いの設定価格が変わることがわかりました。市場において例えば買いたい人の人数などによっては需要は変更されないのですか?
3.5 >2 会社の所有権を株というもので表していると理解しますね。
3.6 >3 安全性が高い資産運用をしているのですね。常に儲けるとしたら、どこかでだれかが貨幣を作り出さないといけないかなと思って聞いてみました。
3.7 それに関連して、貨幣の総量は変化するものなのでしょうか?変化しないならゼロサムゲームですか?
すこしずつわかってきました。
ありがとうございましたー。ぺこり」
①貨幣は財物及び労働やサービスなど無形物の交換尺度として、国家により製造される
②貨幣の価値を安定させるため、貨幣の流通量などは中央銀行により管理される
③補助貨幣として国家以外の団体により製造される貨幣があるが、国家により製造された貨幣に定められた期間内に交換されなければならない。
④貨幣は財物及び労働やサービスなど無形物の交換尺度として希望する貨幣の量は提供側により一旦示され、受け入れ側との合意により決定される
⑤個人あるいは個々の団体において所有量の過不足が発生することがある。貨幣の不足している個人や団体に対し、余剰している個人や団体から流通させるための組織を設けることができる
回答ありがとうございます。
以下のように申しております。
「むむ、
4.1 ①交換尺度OKです。②国家・中央銀行により製造・管理されるのですね。貨幣の価値とはつまり財物との交換尺度、を安定させる目的なのですね。なぜ安定させる必要があるのですか。
4.2 「財物やサービス」と「貨幣」を安定した交換尺度にするということは、人々が財物と認めるものが増えていく場合、貨幣の総量は増えていくという理解で合っていますか?
4.3 ③ローカル属性の貨幣ということでしょうか。
4.4 ④市場での手続きですね。受け入れ側から提示する方法がないのは不公平ですね。それとも提示と合意のステップを示して頂いたのかな。
4.5 ⑤銀行さんのお仕事2.5のことですね。
以上です」
先日日銀のにちぎん☆キッズをみて、よくできてんなーと関心したところなので。
難しいので要求定義のみ。
「貨幣」システムの仕様書
・みんなにとって価値があるもの
この価値というのは単純に物質の希少性価値というものにとらわれず、時の政府や有力者による「保障」や「信頼」という本来であれば計量できないタイプの価値でもかまわない。なによりも大切なのはみんながそのものに対して共通の認識をもち価値をみとめるということ。
・1つの単位がちいさいこと
よりよく流通するためにはお金を払って得る対象物を最小公倍数的な役割をしなければならない。よって、流通しうる物品の最小単位を抑える必要がある。
・材質を含め変化しにくいこと
貨幣というものが流通することによりものごとの価値を有形化した状態で溜め込んでおくことができる。夏につくった作物の報酬として冬場にそのたくわえを使うことができるようになるためには、貨幣自体が変質してしまって、最初のみんなにとって価値のあるものから変化してしまわないことが重要である。
考えたこと。
いま流通しているお金は信用経済のたまものだけども…、誰かが王様は裸だっ!ってなったときにどうなるのだろう。信頼というものが揺らいだときにおこるのはインフレ?信用によって借りた借金を返すためにインフレ起こすの?インフレターゲッティングなんてできるのだろうか?材質が変化しないことはとても重要だけど、それを支えるバックボーンが変質してしまってはだめなんじゃないかなー。なんておもった。
こっかさらきはさらに夢想。
為替とか最近ばか変化しすぎ。この軟調さは一体全体どういうことなんだ?信用経済の確固たるべき基盤に偏重がみられているような気がする。これは貨幣という物質をともなった流通貨幣とは別に質量を持たない信用マネーの驚くほどポジションの軽さが生み出していることなんじゃないだろうかとおもう。1円の流通に1円以上かかる現代において、100億円の流通にはたいしたコストが掛からない。特殊ともいえる価値の集合をダレがどのように保障するのかは据え置かれたまま、動き回る巨額の資金。こりゃ一体どこへすすむんだい?誰か偉い人教えてくれよ。
あと、真面目な話ですが、かわいくて理解力のある女の子にお金の話を真面目にすると泣かれます。お金のことなんて言われなくたって一生懸命考えてるの!!
…。お金って(´・ω・`)むずかしいですね。
以上
ありがとうございます。
よろこんで、回答を見ていました。
「要求定義ありがとうございます。
さすがkuippaさん。はっきりしない概念が混ざると、混乱してしまってあまりよく分からなくなってしまうんですが、今回基本的なことがはっきり分かった気がして、うれしいです。
にちぎん☆キッズはさすが、今回の回答の内容も含んでいましたね。
特に「お金ってなに? > お金のしくみ」の3つのまとめの内容が参考になりました。
☆貨幣に求められるもの
5.1 みんなにとって価値があるもの
5.2 1つの単位がちいさいこと
5.3 材質を含め変化しにくいこと
ここからは、にちぎん☆キッズよりわかったこと。
☆貨幣の機能
5.4 モノを交換を交換する機能
5.5 モノの価値を測る機能
5.6 モノの価値をためておく機能
5.7 むかしは石のやじりや貝が貨幣も貨幣だったことがあるのですね。
「お金って便利!」のところで、物々交換では相手が自分の欲しいものを持っていなかったりその逆だったり問題が色々あるのが分かりました。
みんなが比較的持っていて、「これをもっていればみんなが欲しがるから後で何かに交換できる」と多くの人が思いはじめると、自己組織化つまり人々は自然にやじりや貝をため始めるのかもしれませんね。
5.8 これをモデル化するとどうなるのでしょう?
人間を一つのオブジェクトとして貨幣の概念が生まれるためにはどの要素が不可欠になるのか興味があります。たとえば、交換としての「買う」「売る」メソッドや貨幣の元となる物品を貯める「ストック」が少なくとも必要になる気がします。
5.9 > 考えたこと。
どうやら貨幣は、これを皆が欲しがるとかあとで交換できるといった共通認識が必要ですね。いんふれというものがひどくなると、多くの人がきっとその認識を疑いはじめちゃうのですね。いつか誰かがその貨幣を欲しがらなくなって、モノと交換もできなくなるなると思い始めたらきっとその貨幣の元の物品の価値に戻っちゃいそうですね。
5.10 > こっかさらきはさらに夢想。
信用マネーとは、ある貨幣や信用・物品を担保にその価値以上の貨幣を運用できることの意味ですね。私も勉強して少しずつ分かってきました。
貨幣は3.3で、情報としての具象(←これオカシイ)の形態もとれることがわかりました。信用マネーは主に情報となるそうなのでその運用状態の変化つまりポジションも軽くなりますね。
現実の物品やサービスの上に貨幣が成り立っていて、さらにその上に雪だるましき信用マネーがあるとしたら、そのスケールから考えて、現実の物品やサービスの価値の安定性が巨大な投機に脅かされ時に阻害されることになりそうです。ムリして貨幣が壊れちゃったら困っちゃいますね、きっと。
5.11 >お金のことなんて言われなくたって一生懸命考えてるの!!
ふふ。泣かしちゃえー。
でもちゃんと他の話題もふってあげてくださいね。
では以上です。」
URLは適当。
1.食べ物や石斧と同様に、物々交換の際に使用することができます。
貨幣と引き換えにあなたの欲しい物を手に入れることができます。
相手が欲しい物と引き換えに貨幣を手に入れることができます。
2.食べ物のように腐ってしまうことがなく、半永久的に保存することができます。
物々交換で欲しい物がない場合に、とりあえず貨幣と交換しておけば後々欲しい物と交換できます。
3.「交換に使える」以外の有益な機能(食べることができる、肉を切れる等のような)は特にありません。
必要な時にまた手に入れる手段がありさえすれば、欲しい物を手に入れるために使ってしまって構いません。
4.女性はさして「石斧が欲しい」と思わないでしょうが、貨幣は万人にとって同じ意味を持ちます。
当人の欲しい物(おなかが空いた人は食べ物を、狩に行きたい人は石斧を)貨幣で手に入れることができます。
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石器時代(物々交換経済)の人々に教えるつもりで書いてみました。
女の子が「交換」という概念を持っていないと理解は難しいと思います。
あと、仕様書っぽくないかも…。
回答ありがとうございます。
以下のように申しております。
「こんにちは、ありがとうございます。
6.1 >1.食べ物や石斧と同様に、物々交換の際に使用することができます。
物々交換と、売買は基本的には同じものと捉えられるのですね。
自分の欲しいものを手に入れられるというのも重要な要素かもしれませんね、欲しいもの魅力的なものとの交換が期待できる貨幣はみんなが欲しがりますもんね。
6.2 >2.食べ物のように腐ってしまうことがなく、半永久的に保存することができます。
保存できる5.3の内容ですね。
欲しいものが、後で手に入れられるとの予測があるから保存するわけでもありそうですね。つまり「ストック」という機能で、時間的な要素が貨幣には含まれているのかなと思いました。
6.3 >3.「交換に使える」以外の有益な機能は特にありません。
持っていること自体は特に明確な機能がないとのことですね。
機能ではないですが、いっぱい貨幣をもっていたら羨ましがられそうですね。
6.4 >4.…貨幣は万人にとって同じ意味を持ちます。
意味つまり価値を客観的に価格で測ることができるということですね。
普通個人によって価値観は異なると思いますが、それを貨幣という一つの指標で測れるのですね。その価値標準で社会を再構成するのが資本主義?なのかな。個人の価値観と貨幣価値のギャップや関係はどのように理解できるのか興味がでてきました。
6.5 貨幣の概念がなかったので、石器時代とあまり変わらないかもしれないですね。「交換」概念がないと理解が難しいとのことですが、「貨幣」概念の理解に最低限必要な概念がリストアップできれば、さらによく理解できると思います。
以上です。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A3%B2%E6%98%A5%E5%A9%A6
売春 - Wikipedia
とりあえずお手合わせをお願いし、
その後「貨幣」をあげ、その貨幣でモノが買えるところ(例:コンビニ)に連れて行ってあげます。
貨幣を手に入れる方法と、使う方法をお教えできるかと思います。
以下のように申しております。
「入手法と使用法はほぼ理解できています。
リンクされている売春の解説によると性行為が必要とのこと。
つまり、あなたは貨幣を支払って私と性行為を行うことを欲しているわけですね。
貨幣では価値が客観化できるから、もしあなたの提示価格が書いてあれば、それを欲しがっている程度も分かったということですね。
どう見ても仕様書ではないし、そのコメントでもないですね。
以上です。」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569633404/249-6549056-...
Amazon.co.jp: 市場(スーク)の中の女の子: 本: 松井 彰彦,スドウ ピウ
貨幣の概念がない世界でも物々交換はある、という前提で話を進めます。
・貨幣は商品と違って役に立たない、印のようなもの
・役に立つ商品を交換するために便利なので皆が使っている
前者は自明です。ちりがみにしても紙質は悪いし、紙ヒコーキにしても飛びません。本のしおりには大きすぎる。
後者ですが、例えば穀物と魚の交換を考えます。穀物は長期間の貯蔵が可能ですが、魚は腐るのでためておけません。そのために大量の取引を行うことが難しくなります。労働という商品もためておけるものではなく、この場合は食料品と同様です。
穀物は貯蔵が利きますが、大量に扱う場合には大きくて重いのが難点です。その点、硬貨にしろ紙幣にしろ小さくて軽い。貨幣という印があることでより物々交換が活発になり、多品目の商品を手に入れられる可能性が増します。
つまり、貨幣は取引量を増やすために存在する妖精みたいなものですかね。(現代ではちょっと力を持ちすぎているとか言われますが・・・)
ここまでで、貨幣の無い世界からのギャップは埋まるものとして・・・
http://www.watsystems.net/index.html
WATSystems Home page. ワットシステムズホームページ
貨幣の仕様についてですが、あくまで思考実験ということで一つ提案してみます。
・基本的に現在と同じく、国家の中央銀行が独占発行する形態である
・完全に電子化し、硬貨と紙幣を撤廃する
・貨幣の匿名性を撤廃し、全ての取引履歴を誰もが参照・検索できるようにする
- これによりプライバシーが消滅する。一般人はエロ商品を買いにくくなる。浮気相手にプレゼントを買いにくくなる。悪い役人は使い込みがしにくくなる。政治家へのヤミ献金も難しくなる。合法的な商売も原価がバレバレ。
なお、これは私が理想とするシステムではありません(笑)
http://www.picsy.org/01/top.html
P I C S Y
ついでに。
PICSYは面白いですが、たぶん、上に示したようなシステム上でしか実現されませんね。
これ以上プライバシーが削られるのには抵抗がありますが。
回答ありがとうございます。
以下のように申しております。
「リンクにて貨幣に関する1冊、地域通貨の具体例、伝播投資貨幣PICSYの紹介ありがとうございます。
8.1 >市場の中の女の子
読みやすそうですね。今度チラ読みしてみます。
「市場」についてはもう少しいろいろ考えられそうだと思っています。「市場」の中で「貨幣」や「人間」(売買主体)システムとしてどのように機能するのかイメージをしています。
8.2 >…印のようなもの
これは6.3に同じということで。印と聞くと、言語学のラングとパロールという構造を思い出しちゃいます、貨幣はとても客観化された(数値で表せる)言葉の一つとも考えられますね。「交換」「ストック」は「言語」の概念にも不可欠のように思えます、貨幣に必要な概念が出揃ったら、比べて楽しめますね。
8.3 >(交換に便利)
物々交換が活発になる⇔多品目の商品を手に入れられる可能性の増加
の相乗効果ですね。
8.4 >地域通貨の具体例
ローカルな通貨はその通貨の市場と、全体の市場とのアクセスに特徴があるように思います。
はてなポイントもローカルな貨幣ですよね。4.2で「物品」量と「貨幣」量の対応について考えました。はてなポイントで交換できる欲しい「サービス」や「物品」が増えると、(価値は円と固定なので)ポイントの流通量が増えるのかもと思いました。
8.5 >思考実験
面白い思考実験です。ひとことでいうと「すべてバレバレ」ですね。
でも密かになにごとかしたくなるのが人だと思うので、闇市場闇通貨袖の下が増えてだれもその通貨使わなくなっちゃうと思います。
でも一度やってみて欲しいですね。
でもちょっと待って、特定の地域をその思考実験と同じモデル地域に指定したら、最後までその地域に残れる人種ってどんな人たちになるんだろ。それ興味アリ。
8.6 >伝播投資貨幣PICSY
どれだけ価値が伝播するかの設定が難しそうですよね。
株式の投資も一種の価値伝播と捉えられるのかな。
現状、正の伝播の例を見かけますが、負の伝播もあるのかな。わるいことする人にいいことすると損しちゃって、わるいことする人にわるいことすると得しちゃう。ハテ…それであってるのかな?
以上です。」
お怒りになられましたら、コメントにその旨書いてください。オープンポイント送信します。
まず、あなたが貨幣の概念のない世界からやってきたかわいい女の子に貨幣の価値を教えようとしていること。
これが間違いなのです。
いま地球上でお金の意味が通じない地域は相当少ないはず。
お金のシステムを教える暇があるなら、まず赤信号では歩道を渡ってはいけない、とかそういうことを教えるべきではないでしょうか。
そうしないとお金の意味を仮に理解した彼女は遠い国からやってきたにもかかわらず車にひかれたり、怪しいところに誘拐されてしまうのです。
そちらの方が十分悲劇です。
お金は大切だとあるCMは言いますが、命はもっと大切です。
回答ありがとうございます。
以下のように申しております。
「回答としてOKですよ。
ただ質問の内容の答えに直接答えていないと思うので、ポイント割り振りは低めにしてもらうようにしますね。回答として黄色信号です。
貨幣はありませんでしたが、信号はありました。怪しいところへの誘拐も今のところ問題ありません。
ご心配ありがとうございました。
以上です。」
Yahoo!
おもしろそうなので答えさせてください。
1貨幣は交換を媒介する何かである。
(他のどんなモノやサービスとも交換することができる何かである)
2貨幣は皆が貨幣と認めるものが貨幣となる。
3「1」「2」を皆が知っている、
ということを、皆が知っている、
ということを、皆が知っている、
ということを、皆が知っている、
以下無限に続く。
といったところでどうでしょう。
「1」「2」だけでもいいかもしれません。
回答ありがとうございます。
以下のように申しております。
「シンプルですね。
ただ
>2貨幣は皆が貨幣と認めるものが貨幣となる。
これいけないですね(笑)。
貨幣の概念を規定するところに貨幣という言葉を使っちゃってます。
以上です。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E9%8A%AD
貨幣 - Wikipedia
1、モノの価値を表せること
2、モノを交換できること
3、モノの価値を保存できること
回答ありがとうございます。
以下のように申しております。
「
価値を表す・保存するということがシステム的に(具体的に)どのようなものかを理解したいんですよね。
でもシンプルなのは好きです。
以上です。」
http://www.hatena.ne.jp/だみぃ:detail]
貨幣は、その大きさに比例して価値が上がる。
ある一定の価値のものに対して、同等の大きさの貨幣と交換することが出来る。
また、貨幣は国が発行するものである。
貨幣の価値は変動するので、価値を安定するために流通量、貨幣の製造は国が行っている。
ゆえに貨幣がないとこの世界では生活が出来なくて、この国の人間が貨幣を得るには基本的に労働によって得る。
この国で何かを得る時には、
労働⇒貨幣⇒何かというように、一連の流れの中間に入る役割をするものである。
とりあえず、この国で生活するための必要最低限のことをまとめました。
利子で運用したり、株を使ったり、金融機関は全うな生活をするのであれば普通は使わないことです。
理解力があるなら、上の3つのうち後ろ2つはしないという判断です。
現在の利息から行って、これも受けるのは不可能に使いのでこれも没。
以上です。
回答ありがとうございます。
以下のように申しております。
「
その大きさとは価格のことでしょうか。
交換尺度と、国家については4.1と同じような理解でよいですね。
「労働⇒貨幣⇒何か」というのはひとつの具体例ですね。媒介というのは10の方と同様ということで。
>3つのうち後ろ2つはしない
ちょっとわかりませんでした。
以上です。」
具体的にどのようなものは、仕様ではなく、デザインではないでしょうか。仕様はなるべくシンプルで、必要なものだけを述べればいいと思いますが。デザインや実装になると、なるべく具体的でなければいけませんけれども・・・
回答ありがとうございます。
以下のように申しております。
「すみません、説明がよくなかったと思います。
“「貨幣」システムの仕様書”ということで質問をしてもらったのは、貨幣そのものだけでなくそれを使う側や使われる状態を一つのシステムとして理解したかったからです。
例えばある貨幣を使おうと思う場合、交換できるという機能あるいは価値は何によって担保されているのか、あるいはAの貨幣とBの貨幣の違いは何故生まれるのかといった疑問がありますので、その理解の助けとなるような仕様書が欲しかったのです。
ソフトウエアで言えば、これができるあれが出来るという提示だけでなく、どのようなシステムでそれが実現されるかという興味なんです。そのような意味で仕様書と言う言葉を使わせてもらいました。
説明不足すみません。
以上です。」
URLはダミー。
「10」のajapaです。
きっとためにならないと思われるだろうに、しつこくてすいません。
>貨幣の概念を規定するところに貨幣という言葉を使っちゃってます。
以上です。」
適切なご指摘ありがとうございます。
「1」は貨幣の定義です。
「2」は「何か」が「貨幣」としてみとめられるべき要件なのですが、
「2」における「貨幣」は「1」における「交換を媒介する何か」を指したものとご理解ください。
「1」の定義から、貨幣であるものとそうでないものは、1か0かの関係ではなく、連続的なものです。金の延べ棒の方が、バナナより貨幣っぽい、ということです。貨幣っぽいというのは、何かの見返りに受け取ってもらえる可能性が高い、ということです。
「2」を言い換えると、貨幣とは共同幻想であるということです。ある日、皆がそれまで交換の対価として受け取っていたものを、受け取らない、というかもしれません。それまで金(きん)を貨幣として使っていたとして、ある日、ほぼただでいくらでも金を生産できるようになると、金を交換の見返りとして受け取らない人が出てくるでしょう。こうした主観的性質が貨幣の本質だと思います。
貨幣はそれ自身として有用ではない、とのご意見もあるようですが、まず、金、銀や塩、たばこ、といったものが貨幣として用いられてきたことをみれば、正しくないと思われます。
逆に、それ自身が有用でないものが貨幣になったのは歴史的には日が浅いと思います。それもはじめは有用なものとの交換が保証されていました。
それ自身では完全に無用なものを貨幣と称して国家が強制使用させるためには、国家は、貨幣の価値が保たれるように、偽札づくりを取り締まったり、発行量に配慮したり等々しないといけません。ただ、これは貨幣の本質というより応用編でしょう。
ただ、皆が自然発生的に「何か」を「貨幣」と認めるようになるのを待つのではなくて、人為的に貨幣を導入したい、ということであれば、国家がやっていることをやらなくてはいけませんね。
masasanは、貨幣“システム”ということばを使っていらっしゃいますが、貨幣を用いて交換する経済は市場経済とよばれるものとほぼ同義です。
それゆえ、おたずねの内容は、市場経済とは何ですか、ということとほぼ同義になると思います。
女の子は、市場経済ではない、
1)天国
ほしいものは好きなだけ手に入る
2)無人島(一人島?)
取引相手がいない
3)崇高な精神の人々の国
モノを他者に与えるのに見返りが必要だとは人々は思っていない
といったところの出身なのだと思います。
習うより慣れろ、でしょうか。
再度回答ありがとうございます。
以下のように申しております。
「ためになります。
14.1 >「1」貨幣は交換を媒介する何かである。
貨幣はモノ(物品やサービス)と違うものではなく、受け取ってもらえる可能性が高いモノということですね。
14.2 >「2」(貨幣は皆が「1」のような媒介が可能と認めるものが貨幣となる。)
共同幻想であり、主観的性質が貨幣の本質ではないかとのことですね。
14.3 貨幣とモノは連続的とのこと。モノが貨幣へとなる場合は主観的幻想が共同幻想へと認められる閾値のようなものがあるのかもしれません。
14.4 貨幣の有用性
古くはまず有用であるモノの交換として貨幣が始まり、次に有用でないものだけれど交換の保証があり、更にはその交換保証もなくなるという経緯があるのですね。物々交換から貨幣へのステップとして、有用であるものが使われるというのが分かる気がします。
14.5 >人為的に貨幣を導入したい
共同幻想を広く認知してもらうために、みんなでこうしましょうと取り決めし広報したり保証したりすることが必要ですね。
14.6 >女の子は、市場経済ではない、
あまり深く考えないでくださいませ。
でも、例えば「交換」という概念も「所有」やその主体の概念がないと理解しにくいですよね。
逆に言えば、市場経済では「自分のもの」ということを確固として思い込みがちなのかもしれません。
以上です。」
####
始めの方のコメントで2週間ほどの回答期間と予告していました。
年明けあたりに締め切り予定です。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/°Ëâ¤Î¼Åµ:detail]
デジタルな回答が多いので、アナログと言いますか、歴史的背景の説明を多少脚色を交えてしてみます。コイン(貨幣)は以前は商品でした。食品、家畜、家、サービス等と同列に扱われている商品です。コイン自体に価値があったのです。食品は腐ります。家畜は死にます。家は動かせない。サービスは時間と切り離せない。日本(瀬戸物の時代があったので)は違いましたがコインの基本は金属です。金属の価値は変動しにくいという特徴があります。理由はそのものが変化(風化等)しにくく、切り分けが可能(動かし易い)いつでも楽しめます(ニヤニヤ出来る)。金属の中でも状態が変化しにくい金がコインの中心的役割を果たしたのは想像に難しいことではないはずです。そう、貨幣とは金属、ここは譲れません。しばらくはコインだけで十分だったのですが何せ人口はどんどん増えます。でも、金属(主に金)はそんなに出てきません。困ったお偉いさんは仕方なく金と引き替えできる券を発行しました。これが紙幣の始まりです(説明のため脚色しています)。金と引き替えできるんだからみんな安心して、紙幣と商品を交換します。生産して余ったものを欲しい人の持っている紙幣と交換して、また自分が欲しいものを持っている人の商品と自分の紙幣と交換していたのです。そうこうしている内にまた困ったことが起こりました、約束したはずの交換分の金を確保できなくなってきたのです。でも、人工の増加と共に紙幣での決済は増え、増やさないと生活が不便になってしまいます。仕方なくえらいさんは言いました「金と交換は出来なくなるけど、うちの国でこの紙幣は今、大根が200本買えます、豚は1頭飼えますあといろんな商品と交換できます。金じゃなくてもいいんじゃない?」と言いました。国のみんなは「ならそれで言い」と言いました。金の価値から国の資産へと紙幣の交換物は変わりましたが皆実際毎日やっていることに変わりはないので納得したのでしょう。この先はまだ国と国の関係へと続きますが長いのでこの辺で失礼いたします。
回答ありがとうございます。
以下のように申しております。
「文章ありがとうございました。
仕様書ではないですが、読み進めて楽しみました。
改行があるともっと読みやすかったです。
以上です。」
http://www.gainax.co.jp/anime/eva/
GAINAX NET|Works|Animation & Films|新世紀エヴァンゲリオン
素敵な質問ですね。また同じく難しい質問でもあると思います。恐る恐る解答させて頂きます。
まず、独自の貨幣(通貨)システムの設計と仕様書については後に回して、女の子への説明から初めてみたいと思います。その中で私の「貨幣」や「貨幣システム」について考えたことを明らかにしてゆきます。
その際、便宜的に現行の法定通貨(日本銀行券と硬貨)を使用していることにします。
<議論の前提>
5番目の回答者kuippaさんがリンクを張られている「日銀キッズ」が素晴らしく分かりやすいので、その繰り返しになってしまいますが、 経済学の教科書にあるように、現在の一般的な貨幣は
①価値尺度
②交換・支払い
③価値貯蔵
の三つの機能を有しています。
で、その中でも私たちの日常生活の中で最も欠かすことがでず、諭吉先生を保有する初発の動機となるものは②の交換・支払い機能でしょう。野菜を買うにも、病院で診てもらうにも、その対価として私たちは貨幣を支払います。つまり、私たちの生活にかかせない「他者との財・サービスの交換」のために貨幣はほとんど必需品なのです。
①も③も、貨幣を保有することによって初めて私たちの眼前に現れてくる機能です。貨幣を保有する以前から、貨幣を求める動機になりえるのは②の交換・支払い機能のみだと(おおまかに)言えるかと思います。
貨幣の機能が理解されても、それだけでは貨幣がその機能を果たす理由を説明したことにはなりませんね。「貨幣論」の中心的課題として古今東西の研究者が頭を捻ってきたテーマです。ここでは岩井克人先生の『貨幣論』に依って「貨幣が貨幣として機能するのは、交換の相手(貨幣の受取手)がそれを貨幣とみなすからである」ということにしておきます。貨幣システムはその使用可能性への信頼によって成り立っている、ということです。
回り道になりました。ひとまず②の交換・支払い機能を貨幣が有しているがゆえに、私たちにとって貨幣は欠かせないのだ、ということにしておいて下さい。
<いよいよ説明してみます>
haidarakeneko:かくかくしかじかの理由で、私たちの生活に欠かせないものが「貨幣」。このピラピラした紙と堅くて平べったい石のことです。君もこの世界で生きていくなら「貨幣」を持ってるといいよ。
女の子:っさいわねー。とにかくその「交換」ってやつに、この「貨幣」って道具がいるってこってしょー?
haidarakeneko:正解。まずは、そう理解しとけば十分だお。
女の子:じゃあ、さっさとよこしなさいよ、ほらっっ!
haidarakeneko:あうあう・・・。
女の子:ふーん。便利な道具なーのねー。で、アンタ達の世界じゃ、この「貨幣」なしじゃ、つまり「交換」なしじゃ生活できないの?。もし「貨幣」が手に入らなかったら飢えて死んじゃうわけ?
haidarakeneko:うーん。まあ、何とか多くの人に「貨幣」が行き渡るようにしようってことになってるんだけどね。この世界じゃ、多くの人は一日中たった一種類の仕事をやりつづけるんだ。一人の人が家を建てたり、狩りをしたり、野菜を作ったりはしない。みんな自分の得意なことや、やりたいことにひたすら没頭するんだよ。中には、いやいや一つの仕事をやらざるをえない人もいるけど・・・。
女の子:えー!キライなこを一日中やり続けて気が狂わないの!なんでそんなことしてんのよー!?
haidarakeneko:そうやって「貨幣」を獲得するんだ。この世界ではね。生活をしてゆくために、「貨幣」を獲得するために、時には嫌な仕事もしなくちゃならないんだよ。
女の子:あんたバカぁッ?!だったら「貨幣」のいらない生活をすればいいじゃん。自分で家立てて、狩りをして、野菜作って。みーんな自分でやればいいじゃないのよ。そんなことも思いつかないのー。まったく、レベル低すぎ。
haidarakeneko:あうあう・・・・。確かにそれは一面の真理だよ。でも、みんながバラバラに生きるよりも。一人が一つのことを徹底的にやるほうが、世の中全体でみるとたくさん家が建ったり、たくさん獲物が捕れたり、より多くの野菜が作れるんだ。その事にこの世界の人たちは気づいたんだよ。みんながバラバラに生きる「自給自足」って状態より、みんなが一つ事に専念して、その成果を「交換」する「分業」ってゆう状態のほうが社会全体の幸せが増すんだよ。今はそういう社会体制になってるんだよ。
女の子:でも、アンタの幸せが、そのまま社会全体の幸せってことには成らないでしょ。
haidarakeneko:分かってるよ!僕をいじめないでよ。だから自給自足の生活をしたい人は、そうしてもいいことになってるんだよ。でも「貨幣」無しの生活なんて、きっと耐えられない・・・。
女の子:なに甘いこと云ってんのよ!雄のくせに。
haidarakeneko:し、仕方ないんだ。僕にはどうしようもできないんだ・・。
女の子:ふんっ。まあ、いいわ。
haidarakeneko:分かってもらえると有り難いよ。
女の子:じゃあ、もう一つ質問するわよ。この「貨幣」さえあれば、この世界じゃあ何だって「交換」可能なの?野菜とか肉とかだけじゃなくて、例えば、私が毎日いくらかの「貨幣」をアンタからもらって、アンタの奴隷になるとかもあり?
haidarakeneko:な、何言ってんだお!!そ、そんな誘惑には負けないお!! ・・・。
女の子:例えばっつってんでしょ。
haidarakeneko:あう・・・。じゃあ、その答えはというと、「イエス」だ。とにかく財・サービスを提供する側が、受け取る貨幣量に満足しさえするなら、原則としてどのような「交換」も可能。「交換」する双方の合意・不合意だけが基準になるんだよ。
女の子:退廃的ね。
haidarakeneko:そうとも言える。でも、だからこそ、そこから「貨幣システムの仕様書」への解答が見いだせるんだよ。貨幣は万能であるというその条件が、貨幣システムの設計を要請するんだ。
女の子:あんた、誰に向かってしゃべってんのよ。
<私的貨幣システム設計書>
貨幣は万能であると述べました。
もちろんそれは原則論であって、現実には多様な法的規制、社会的慣習(タブーの概念)等によって交換=市場取引が「許されない」財・サービスは存在します。経済学では「外部性」概念から説明されたりもします。
けれど法は破られるモノだし、タブーはその存在そのものによって「背徳」とは何かを露わにする。だから、常に貨幣への規制は破り破られるものだと考えられます。
貨幣は、ほとんど万能です。
「だから、こそ」です。
だからこそ、私たちは日々貨幣システムを設計しているといえます。
私はと言えば、自分の娘を女衒に売り渡したり、弱い立場にいる人を金銭でもって奴隷にする行為には賛成しません。自分がされる立場にはなっても、する立場にはなりたくないと思います。
masasanもそうなのではないでしょうか?大概の、それほど頭がへんでない人には、たとえお金で買えるとしても買わないと決めているものが一つや二つあるんじゃないでしょうか?その裏返しとして「お金で買えないものがある」という標語があります。短くて薄っぺらい言葉ながら否定できません。
誰でも、「お金で買えないこと」、つまり交換への「規制」を己が内面に備えていると言っていいのではないでしょうか。そして、どのような規制を設けるかが、そのままその貨幣システムの性格付けとなるのです。
それを道徳とか倫理とか言うのかどうかまでは分かりません。「自己満足」と呼んでも間違いないようにも思えます。
そして日々、その「交換」への誘惑に揺さぶられ続け、時には一歩を踏み出し、時には思いとどまり、自己自身の内面に働きかけながら、私たちはたった一つの交換のシステム=自己自身の貨幣システムを設計し続けている。そんなふうに、私には考えられます。
<人間の数だけ貨幣システムがあるということ>
そういうわけで、お粗末ながら私の貨幣システムはだいたいそんなところです。まあ、凡人のそれでしょうか。一年後には全く別物になっているかもしれませんが。
長文スマソです。以上です。
http://haidarakeblog.seesaa.net/article/11201679.html
ニャンコ灰だらけblog: 「貨幣の仕様書を作れ」というお題に答えて
こちらに転載してます。多分こっちのが読みやすいです。
回答ありがとうございます。
最後にこのような回答をみて喜んでいます。
以下のように申しております。
「私は、もう戻らなくてはいけないので、これが最後のコメントとなりました。
とても楽しい回答ありがとう。
16.1 > <議論の前提>
今までみなさんに説明してもらったもの、うまくまとめとなっていてすっきりしました。
> 岩井克人先生の『貨幣論』
こちら貨幣に関する文献や情報を集めているとよく出てきました。良書ですね。
文献といえば、それに関連してこちら『貨幣の生成と崩壊』も試してみて楽しかったです。
http://staff.aist.go.jp/kiyoshi.izumi/paper/intro_html/node8...
皆が、それを貨幣だと思い込み始めると閾値をこえて相転移がおこるのも面白いです。
これは貨幣に限ったことではなく、言語や価値付け流行など一般に言えそうです。
8.2のように必要な概念を取り出して比べてみるといろいろ考察できそうです。
16.2 > <いよいよ説明してみます>
会話のやりとりが楽しかったお。
リンクのEVANGELIONもみて、勉強しましたよ。
>みんながバラバラに生きる「自給自足」
この状態に比べると、分業を進め生産性の高い社会の方がよりパワーを持つのですね。
>貨幣は万能であるというその条件が、貨幣システムの設計を要請するんだ。
長い視点で見ると規制などは普遍のものでなく、“原則としてどのような「交換」も可能”,“「交換」する双方の合意・不合意”という仕組みが根幹にあるのですね。
16.3 > <私的貨幣システム設計書>
> <人間の数だけ貨幣システムがあるということ>
私も同じように思います、個人の価値観・貨幣システムがあり、参加する市場を組み立ててゆく。
全く同一の物品・サービスでも、参加する市場の規模や、その市場との距離によってその価値が変動することも想像できます。大きな市場では万人の目に触れ、より公平な価値付けが成される。また公平な市場へのアクセスにステップを要する場合は、より小さなローカルな市場で偏った価値付けが成される(価値あるものが安価、またはその逆)ことがある。
このようなこともモデル化できるかもしれません。
今回、回答はいただいていませんが、UMLにて説明いただいた方もおりましたのでお礼申し上げます。
http://bewaad.com/20051219.html
http://bewaad.com/20051220.html
それでは皆様、いろいろおしえていただいてありがとうございました。
皆様の、今年がよい年でありますように。
さようなら。」
ありがとうございます。
以下のように理解したようです。
「基本的な要素を幾つか理解できました。
・貨幣を渡して、物やサービスを貰うこと「買う」
・物やサービス(労働)を渡して、貨幣を貰うこと「売る」
・交換のための貨幣の量「値段」(価格?交換のレート?)
・±預金資産×時間の経過=元本±利子
ただ需要と供給や会社における権力については、もう少し説明がないとよくわからないです。
1、「需要と供給」についてもう少し教えてください。
2、「株」についてもう少し教えてください。
3、「銀行」は「運用」して儲けを出すようですが常に儲けは出るものなのですか?
4、「貨幣」と「物」の違いを教えてください。
以上です」