http://www.ritsumei.ac.jp/~yamai/kj.htm
もろ、2つの手法を解説しています。KJ法についての最も簡単な説明として、「BS(=ブレーンストーミング)等でカード化された多くの意見・アイディアをグループ化し、論理的に整序して問題解決の道筋を明らかにしていくための手法がKJ法です。」とあります。
ブレーンストーミングは出された意見・案に対しては無批判に徹し
お互いの意見がお互いに刺激になっていろいろな角度からの意見(直接関係がないように思えても)をたくさん出すことに主眼があります
KJ法では主として出された意見を系統的にまとめるための手法で
1案を1カードに書き、グループ化できるカードを組み合わせていくことを繰り返していく手法です。
KJ法ではほとんどの場合、ブレーンストーミングで意見を出すと思いますが
一人でやる場合はいわゆる「ブレーンストーミング」にならない場合もありますし
ブレーンストーミング自体はKJ法に限らず、機能法(ボトムアップ)による意思決定の手法に良く用いられます
SFファングループの読書会でKJ法を実施したことがあります。
あるテキストについて、思いついた事を1点1枚の紙札(その時は7.5cm×5cmのポストイット)に書き出しておいて、類似性のある札をよってたかってグループ化し、見出しの札をつけていきます。
そしてさらに小グループ同士を模造紙2枚くらいの大きな紙の上に配置して、マジックペンを使ってグループを囲ったり、グループ間の関係を対立、相関、上位概念などの関係性について矢印で示したりします。
最終的に全ての札について、関係性が書き表された所で、その図式を文章にします。
KJ法の利点は、発見されやすい事実は広くなり、関係性が線で表され、図式化が容易な事です。さらに、見落とされていた観点が紙上の空白域で可視化されるという発見もあります。
ブレーンストーミングはKJ法を用いる前の段階で行う意見出しに用いる手法と考えてよいと思います。問題解決の方法の発見には効率が良いのですが、分析や欠落の見落としが起きやすいと思います。
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