どうして株価は高値を維持する経営をする必要があるのでしょうか?
ふと思ったのですが、上場企業は株価を非常に意識しますよね?
株価を維持するために、無理やり黒字を出すために投資を控えたりもします。
が、株は市場からの資金調達のために行うもの。
市場に流通する株が総株数の50%以下であれば、特に買収される危険性もないのですが、どうして高い株価は維持する必要があるのでしょうか?
逆に、株価が下がると何が問題になるのでしょうか?
基本的な質問ですが、教えて下さい
http://kw.allabout.co.jp/glossary/g_money/w001431.htm
これは一例ですが、自社株の価値が高ければ高い程有利ですよね。
http://www.risingsunsnext.jp/invest/kabudevil01.html
また、MSCBというようなやり方で、市場から資金を調達する時に
株価が高いほど多くの資金を集め易いという点があります。
一般的に配当を出さない企業において株主に利益を還元させる事が
出来るのは、株価を上げること以外にはありません。
いわば、ホリエモンが言っていたように企業の通知表のようなものです。
あまりに株価が下がり続けるような事があれば、株主総会で
経営陣が糾弾されるのは、当たり前です。
会社の評価が下がると株価も下がります。
株価が下がると会社の値段(時価総額)もさがります。
会社の値段が下がると、『前々から欲しかったが高くて手が出せなかった。この値段なら買えるぞ』というやつが現れます。のっとり屋、買収です。まあ評価が下がった会社を買いたいというのもおかしいですが、すごい技術を持ちながら土壷にはまってしまう会社もあります。土壷にはまらない為にも、株価を意識せざるを得ないのです。
回答ありがとうございます。
ただ、流通株が非常に少ない(Yahoo! Japanのように)場合は、買収のリスクはあまり考えなくてもいいんですよね?
とは言っても、議決権を持つような大口株主が出てきたら大変ですが。
質問が自己撞着に陥っているようですね。
流通量が少ないと、投機対象になったり、普通に乱高下しますから、株価対策をしても意味がないと思います。
流通量が多いと、のっとりの対象になりますね。大手の上場企業の場合、土地代(工場敷地、自社ビル)の価値なども考慮にはいるでしょう
> 質問が自己撞着に陥っているようですね。
すみません。
自分の中で整理できてないのが質問に現れています。
「流通量が少ないと投機対象になる」
新鮮な意見でした。ちょっと考えれば確かにそうですね。
ありがとうございました。
「株は市場からの資金調達のために行うもの」である以上、株価は意識せざるを得ないでしょう。仮に新しい事業を始めるべく、資金を市場から調達しようと思った場合、新規に株券を刷って資金を調達する事になります(増資)。その時株価が著しく低ければ、必要とする金額を得るためには現在の発行済み株式に対して大きな割合の新株発行が必要になり、経営の安定性を損ねる恐れもあります。
もっとも事業はマンネリ、内部留保はタンマリ、株主は同族でガッチリなんて会社も結構あって、そんな会社は大抵PBR(簿価に対する株価の割合)が1以下でずーっと低迷していても誰も気にしないなんて例も多々あります。
増資をする場合は確かにそうですね。
成長企業であれば、増資は有力な資金調達オプションなので、確かに株価が低いと困ってしまいますね。
あと、株価が簿価以下のままでそのまま続く企業もあるのですねー。
その場合は、単に新たな買い手が付かないだけか。
なるほど。
企業価値を高めておけば株式交換による買収が簡単になったり、増資やCBでお金を集めやすいというのはもちろんあります。その他に、経営者が自社の株やストックオプションを持っていることが多いので、株価上げれば自分の資産が増えるから。というのが実は大きいケースが多いんじゃないでしょうか。
IRでそんなことは絶対に言いませんけどね。
> 株価上げれば自分の資産が増えるから
意外に一番真実かも・・・(笑)
ありがとうございます。
買収に関しては、たとえ50%以上の株を持たなくても役員を送ったり会社に対して発言力が増しますから、
望まない相手には株を買って欲しくないので高い株価が有効です。
また、浮動株が少なくて買占められると株主数が不足して上場廃止に追い込まれる危険も。
そして買占め屋の目的が企業恐喝なら何かと理由をつけて買い占めた株の高値買い戻しを迫られる。
他の企業と提携をする場合は自社の株価が高いほど少ない株数で有利な提携ができる。
社債等新株発行に係わるものはすべて株価が高い分だけ有利(儲かる)ですから当然高株価維持になる訳です。
なるほど、役員を送り込むのも確かに可能ですね。
あと上場廃止はとても新鮮な切り口でした。
基本的には資金調達に関するものがやはり要因として大きいようですね。
非常に参考になりました。ありがとうございます!
1.株式会社の目的は株主への利益配当です。
2.株式会社の重要事項は株主総会で議決されるのは、出資者の出資金を保護するためであり、株式会社は出資者の出資金で事業経営が可能となっているので、獲得した利益を還元する手立てとして、配当と言うものがあるわけです。
3.配当を出すためには、税引利益を計上する必要があり、相応の利益水準を確保する必要があるわけです。
4.企業は利益の処分方法として、利益配当をする方法と、配当は一定範囲内とし、残余財産を再運用することで、より多くの利益獲得を目指す方法があります。
5.配当は社外流出であるため、収益性の高い事業分野があれば、配当を一定限度内に押さえ、再投資で利益確保をするほうが、将来的な配当可能利益の大幅増強の可能性が高まるので、再投資をするわけです。
6.結論を言うと上記のような企業行動をすることで、利益水準の維持確保、財務内容の改善、資産価値並びに企業価値の増加が生じ、株価が自然と上昇すると言うのが、事実でしょう。
7.企業が本来の企業活動をすることで、必然的に株価が上昇すると言うわけです。鶏が先か卵が先か。
8.買収云々は株価の絶対価格の問題ではありません。
9.単純化のため、発行済株式が100株で株価100円の企業があり、当該企業の総資産額-総負債額が100,000円だったとします。とすると100株×100円=10,000円が株式総額で、資産価値は100,000円ですから、当該企業を買収すれば90,000円の利益が出るわけです。
10.企業買収は、株式総額と当該企業の資産価値との差額、当該企業の技術力の資産価値、と言ったさまざまな要因で評価した企業価値が、株価総額を上回る時に発生するものです。
11.単純に株価の絶対価格では判断されないわけです。
非常に参考になりました。ありがとうございます。
単純な理屈でいくと、会社は株主のもので経営者は株主に雇われているということですよね。で、株主が何を望むかといえば株価の上昇。ということは雇われている経営者は株価を高めないといけないんじゃないですかね。
シンプルですが、なんだか妙に納得してしました。
そうですよね。株主の大半を持っている創業者を除き、あくまで代理人であって、所有者ではないのですよね。
回答ありがとうございます。
高い株価を背景にした株式交換は、先日のライブドア事件の時によく報道されていましたね。
あと、MSCBも確かにその通りですね。
とても参考になりました。ありがとうございます。
事業を営む以上、ちゃんと利益を上げることは経営として当然必要ですが、
・留保利益が大きいく、特に資金調達の必要性がない
・安定株主に守られている
このような企業の場合は、収益に見合わない、過度の株価維持政策は不要ですかね。
ま、そんな企業の場合、「じゃ、何のために上場しているの?」となりそうですが。