4月7日の日経に載っていた話。
「篠崎屋」という豆腐屋チェーンの社長が、
「将来は食に関する総合的な企業グループに育てたい」と語っていたのに、
日経側が(勝手に)「食に関する財閥に育てたい」という見出しを付けてました。
私から見れば
「財閥と言えば封建的で、戦後GHQにより否定された『マイナスイメージの用語』」
でしかないのですが、どうも日経側は『プラスイメージ』で使用したようです。
1.世間一般的の人は、「財閥」と聞いて「マイナスイメージ」を
持っているのでしょうか?
それとも「プラスイメージ」を持っているのでしょうか?
2.あなた自身の財閥に関するイメージをフリートークして下さい。
http://itaru-m.hp.infoseek.co.jp/business/12.htm
http://itaru-m.hp.infoseek.co.jp/business/48.htm
1の回答として、中学校での教え方から考えてみます。
中学校の歴史の授業で初めて「財閥」という言葉が出てくるのが1880年代の産業革命のところです。ここでは、三井、三菱、住友、安田という資本家が多角経営を行った、という形でしか触れられていません。これが1930年のロンドン海軍軍縮会議後の日本の世相について触れられた場面で、政府が財閥と結びついて汚職にまみれている、というような文脈で財閥について語られています。そして戦後の民主化改革の場面では、財閥は戦前の体制(軍国主義を指すのか)を支えていたせいでGHQに解体させられた、と出てきます。
基本的に中学では戦前の体制=悪(とは言い切っていないが)と教えられていますので、そのような体制を支えた財閥=悪という印象を一般的には持つのではないかと思われます。
2・私はこのあたりのところを、簡単ですが学んだので、1の回答のところであげたようなステレオタイプな印象は持ってません。財閥、という言葉自体には良くも悪くもただの「多角経営」という印象を持っているだけです(浅学なだけかもしれませんが・・・)。
ただ、中学校の段階で上記のように習うので、その後自ら勉強しない限りあまりいい印象は持たないであろうな、というのは、大学で勉強してみて実感としてあります。