軌道エレベータの素材に期待されていると聞きますが大丈夫なのでしょうか?
ありがとうございました
モノが燃える、燃焼するというのは激しい酸化が起きているという
ことで、ようするに酸素とくっつく反応が起きることになります。
カーボンナノチューブ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%B...
の構造は、炭素原子同士が、共有結合でくっついているもので
他の元素と結合する腕は、すべて炭素同士の結合に使われていて
なかなか外れません。
酸素との反応どころか、その状態で安定しているので、ダイヤモンドと
同じように、高熱(800℃程度がそれ以上)で酸素が潤沢にある雰囲気中
でしか発火しないと思います。以下はダイヤモンドの燃焼について
http://www.yomiuri.co.jp/features/shuttle/200508/sh20050805_04.h...
http://www.nhk.or.jp/zero/dsp05.html
スペースシャトルの耐熱タイルにも炭素繊維が使われていることから、カーボンナノチューブを使った場合でも熱に強く燃えにくい加工も出来るのではないかと推測されます。
ダイヤモンドも加熱すれば燃えるようですが、普通は「非常に燃えやすい」とは言わないでしょう。
素材そのものが燃えやすくとも、利用される形態で「なかなか火がつかない」のなら、そう心配することはないのではないでしょうか。
質問の内容は「燃えやすいかどうか」で「融点」ではありません。
融点が燃えやすいかどうかに関係するということでしょうか?
http://flex.ee.uec.ac.jp/~rsaito/Kaisetu/shinku99/node2.html
>グラファイトが 3,500度と高融点であることも、『冷却不要の動作』という『売り』を持つ。
http://syllabus-pub.yz.yamagata-u.ac.jp/amenity/Electrochem/Quan...
>鉄 1536
との事ですので有望なんじゃないかなぁと思います。
ベンゼン環などの六角形を作る炭素(専門的にはsp2炭素といいます)同士の結合は、ありとあらゆる原子結合の中でも最も強いといわれます。カーボンナノチューブは全体がこの最強の結合でできていますから、極めて曲げや引っぱりに強く、かつ多くの薬品とも反応せず非常に安定なのです。またナノチューブは、このsp2炭素のおかげで電子材料としても非常に優れた特性を持っています。なぜ燃えないかというと一般の炭素はCのみで存在しているために酸素と結合してCO2になってしまいます。しかしカーボンナノチューブはそれぞれが安定な六角形の構造になっているためその安定な六角形からひとつのCを抜き取るためにはかなりのエネルギーがひつようになります。したがって燃えにくいのです。