物質の特性がどう異なるのか教えて下さい。
ポリエチレン(Polyethylene)は数千以上のエチレン単位が結合することによってつくられる、非常に長い鎖のアルカン分子の総称。リサイクル識別表示マーク(SPIコード)は高密度ポリエチレン(HDPE)が2、低密度ポリエチレン(LDPE)が4である。
アメリカでは、年間およそ1000万トンのポリエチレンが製造されている。 このエチレンは、ポリマー(重合体、高分子)である。 軟化点は低いが、化学的に安定で耐薬品性にすぐれ(塗装が困難である)(水、酸、アルカリ、溶剤などによく耐えるが高温の炭化水素及び塩素化合物に溶解する)、耐衝撃性・耐寒性・耐水性・耐電性にすぐれ、電気的特性(絶縁性)も良好(静電気を帯びやすい)。結晶化速度が速くて制御しにくいため、製品は通常半透明であるが今は他に黒、青などがある。
ポリスチレン(スチロール樹脂)
一般用ポリスチレン 耐熱温度70~ 90 長時間入れておくと内容物の味が変わる 柑橘類に含まれる テルペン油に侵される 透明性がよく着色が容易である。傷つきやすい。気絶縁性がよい。
ベンジン、シンナーに溶ける。 OA・TVのハウジング、CDケース、食品容器
発泡ポリスチレン 耐熱温度70~ 90 長時間入れておくと内容物の味が変わる 柑橘類に含まれる、テルペン油に侵される 軽くて剛性がある。断熱保温性に優れている。
ベンジン、シンナーに溶ける。
ポリエチレンとポリプロピレンが似ています。このあたりを参考にどうぞ。
ポリエチレンとは
エチレンの付加重合によって得られる高分子化合物。代表的な熱可塑性樹脂で、半透明の可燃性の固体。燃やすと溶けてぽたぽたと落ちる。袋・容器などに多用。PE。
ポリスチレンとは
スチレンの付加重合によって得られる高分子化合物。無色透明の熱可塑性樹脂。電気絶縁性が高い。高周波絶縁材料・各種容器に、また発泡スチロールとして断熱材・緩衝材などに使用。スチロール樹脂。スチレン樹脂
大学で化学を専攻しています。
そちらで出てきた事を要約しつつ説明します。
細かい事は他の人に任せて…
ポリスチレンとポリエチレンは基本的に似た性質を持っています。
両方とも、原料は炭素と水素のみから出来ている有機物なので、化学的性質は非常に似ています。
しかし、密度、融点など、物理的性質は異なります。
ポリスチレンの方が耐熱性に優れています。
構造上の事を考えると、ポリエチレンは結晶性樹脂。ポリスチレンは非晶性樹脂に分類されます。
ポリスチレンは構造が段ボールの断面のように波打った構造になっているので、波の分だけ伸びることができます(伸張性)
対して、ポリスチレンはツバメの巣みたいに絡まった構造をしているため、強度があります。また、泡状にすることができます(発泡スチロールの発泡たるゆえん)
以上より、塗料の付きやすさや作り方など化学的な所はにていて、耐熱性や用途のような物理的な所は異なると思っていただければ大丈夫です。
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