1.国内作品であること。
2.1987年以降、いわゆる「綾辻以後」の作品であること。
3.現在書籍として入手可能であること。収録された本のURLもお願いします。
4.お一人3作まで。
よろしくお願いします。
横山秀夫、本格としても評価が高いですよね。不勉強で「動機」は未読なのですが。是非読んでみたい作品です。
そういえばはてなには「はまぞう」がありましたね。新しく回答くださる方ははまぞうにて本をご紹介いただければ嬉しいです。
法月綸太郎「死刑囚パズル」
大山誠一郎「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」
本格ミステリ〈03〉二〇〇三年本格短編ベスト・セレクション (講談社ノベルス)
綾辻行人「どんどん橋、落ちた」
綾辻以降でなかったら、横溝正史「本陣殺人事件」と書きたかったです。
おおayalistさんが。よくサイトの情報を参考にさせていただいてます。ありがとうございます。
「死刑囚パズル」は法月氏の中でも本格度の高い作品ですよね。クイーンの国名シリーズのような匂いを感じます。「ペイシェンス」は純度100%、これを本格と呼ばずして何と呼ぶ、という作品ですね。「どんどん橋」は……これを本格と呼ぶかが読者としての一つの分かれ目のような気がいたします(笑)。でも好きです。そういえば3作とも「意外な犯人」ですね。是非「本陣」も読んでみたいと思います。
中短編限定です。ごめんなさい。
幸田真音の日本国債
はっきりいって面白い。
でもミステリーになるのかな。
私としては、かなりミステリー。
絶対はまりますよ。上下です。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4062738864/ref=dp_imag...
中短編限定です。ごめんなさい。
まずは、有栖川有栖「白い兎が逃げる」に所収の「比類のない神々しいような瞬間」を一押しです。
タイトルが大仰だなぁ、と思いつつ読んでいったのですが…いやはや。
二段構えのトリックに痺れました。
(有栖川ファンなのでちょっと贔屓目もあるかもしれませんけど)
ちなみに上記作品はayalistさんご紹介の「本格ミステリ03」にも収録されています。
この中に載っている北村薫「凱旋」もかなりかなりオススメしたいのですが、3作を超えてしまうので涙を飲んでここは「冬のオペラ」の「蘭と韋駄天」を。
見事なアリバイトリックの舞台となった場所(東京です)を知っていればなおさら感慨深い、かも知れません。
一見不可能に見える状況を鮮やかに解き明かすこんな名探偵がいたら、ヒロインならずとも助手としてその活躍を書き留めてみたいものです。
短編というか、連作でもよろしければ加納朋子「魔法飛行」所収の「もオススメしたいです。
「日常の謎」系ですが、しっかり本格ミステリだと思います。
表題作のビジュアル的なイメージの美しさ、視点のやさしさはいわずもがな、短編集と見せかけてお話の構成全体が一つの本格ミステリとして謎の提示→解決まで示してくれているところが推薦理由です。
ewesthillさんの好みに合えば良いのですが。
「比類のない神々しいような瞬間」。これはフェアか?フェアなのか?と思いつつ、ラストの切れ味に唸らされた一人です。
「凱旋」はそれまで見ていた光景が鮮やかに姿を変える、そんな印象を受けました。
「蘭と韋駄天」。読んで、ああ東京に行きたいなあ、と思いました。『冬のオペラ』は個人的に北村氏のベストです。
『魔法飛行』は表題作ですね? kapibaraさんのおっしゃるとおり「理由」がいいですよね。取ってつけたような連作短編もある中で構成のスマートさはピカイチだと思います。『ななつのこ』も含めて。
トラックバックありがとうございました!
「ハサミ男」。
倒述もので、ある時点まで犯人が分からない良く出来てます。
服部まゆみ
「この闇と光」はトリックも殺人事件もないけどミステリとしては秀逸だった。
小野不由美
「黒祠の島」(字が分からない)も横溝っぽくて面白かった。
中短編限定です。ごめんなさい。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4488416020/250-6899462-352101...
山口雅也の『キッド・ピストルズの冒涜』に収録されている「曲がった犯罪」。
この人はかねてよりミステリー批判をしているミステリ作家です。
ミステリを書くために世界を作ってしまっています。しかし、中身はバリバリの本格です。
同氏の「13人目の名探偵」は私が読んだ事のある短編では最高傑作と思いますが今回の質問と合わないような気がするので外します。
『冒涜』は既読です。既読のはずなのですがあ……「曲がった犯罪」のトリックは忘れてしまっているようなのです! 面目次第もございません。こうなったら開き直って再読してみたいと思います。キッド・ピストルズは大好きです(忘れたくせに)。「ミステリのために世界を作る」、確かに山口氏はそういう作家ですね。この手法にはまだまだ面白い可能性があるような気がします。
『13人目の探偵士』でなく「名探偵」ですか。そう言えるyoppy79さんが心底羨ましいです。死ぬ前に一度お目にかかってみたいものです。
http://www.bk1.co.jp/product/2674766
表題作の「スイス時計の謎」は有栖川有栖らしくとてもロジカルに謎が解けます。
http://www.bk1.co.jp/product/2455282
この中に収録されている『贋作「退職刑事」』は都筑道夫氏の退職刑事のオマージュであり、優れた本格作品だと思います。
ああ言われてしまいました。自分が3作挙げろと言われても多分一つは「スイス時計」だと思います。なんといってもロジカル。そしてそのロジックを通すための周到な舞台設定。なぜ短編集『本格ミステリ』に掲載されないんだ!と憤ったものでしたが、それもそのはず、これは中編でした(恥)。
本家退職刑事は少し読んだのですが、まさか贋作があるとは。是非『パズラー』も読まなくちゃ。
うーん、アンソロジーが知りたい、という質問ではないんですね。ごめんなさい。
この本で条件に合うのは「カニバリズム小論」くらいでしょうが、法月綸太郎が入っているのが嬉しかったりします(笑)
長編で、しかも厳密にはミステリーではないかもしれませんが、
宮部みゆき『理由』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022642955/250-7679103-...
僕はほとんど翻訳ミステリーしか読みませんので、目利きではないかもしれません。
しかし、この本はめちゃ面白かった!
ものすごい数の人物にインタビューしていて、群像物の物語でもあります。
謎解き、が、人への興味とあいまって、楽しめました。
中短編限定で……と言おうとしたのですが、ルール違反を承知でこの本を推すsennaktさんの熱気にあてられてしまいました(苦笑)。いずれ読んでみようと思います。
これぞ本格ミステリという中短編と聞いて「スイス時計の謎」と「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」が浮かんだのですが、どちらも先に挙げられてしまったので、ちょっと変化球で行きます。
有栖川有栖「モロッコ水晶の謎」
巷ではあまり評判が良くないのですが、「スイス時計」の次にこの類のロジックを描いたというのは凄いと思います。個人的には緻密なロジックで迫る「スイス時計」よりも本格を感じました。
三雲岳斗「龍の遺跡と黄金の夏」
殺人の謎と遺跡の謎、2段構えの真相が好みです。これぞトリックの王道、と思える様な作品です。
芦辺拓「Qの悲劇 あるいは二人の黒覆面の冒険」
明智小五郎対金田一耕助―名探偵博覧会〈2〉 (ミステリー・リーグ)
エラリー・クイーンを主人公ににした状況ならではの謎解きには感心させられたし、なによりも、謎の人物の正体に驚かされた。
いつもダイアリー拝見しております。ありがとうございます。
「モロッコ水晶」、評判がよくないのでしょうか。石持浅海氏の世評高いあの作品がありならこれもありかな、と思ったのですが。本格の新たな可能性を感じます。
「龍の遺跡と黄金の夏」、おお。『本格ミステリ01』で最も本格だ、と思ったのがこれです。最後の一行に痺れました。作家買いだけでは絶対に出会えなかった一作です。
読もう読もうと思って手を出してないのが芦辺拓氏なのですが。タイトルとコメントを読むだけで涎が出そうです。最初の一冊はこれにします。
ええと、本格ミステリ読みどころか雑食なのですが、
好きなことには変わりないということで参戦します。
「桜闇」より「オフイーリア、翔んだ」
長編のイメージの強い「建築探偵」ですが、唯一の短編集からこの一編を。
犯人側の視点で語られ、桜井京介との会話によって真相が淡々と暴かれていく様がお気に入り。
「御手洗潔の挨拶」より「疾走する死者」
色々理由はありますが、やはり「読者への挑戦状がある」ということでこの一編を。
とりあえずクイーンが好物の私には、あのページがパブロフの犬のエサです。
番外
小説に限定されていないのでもしかしてアリかなとも思ったのですが、
見事にみなさん小説を挙げておられるのでこちらを番外に。
なぜか法月氏の推薦文が帯についているミステリコミック。
でも近年の作品の中では間違いなくコンスタントに本格を書いていると私は思うのですが。
推理ロジックにこだわらず且つ謎解きを楽しんだということならば、前述の横山秀夫氏「第三の時効」が最近ではおもしろかったです。
雑食さん大歓迎です。篠田氏は探偵が美形すぎて敬遠していたのですが、短編ならとっつきやすそうですね。真相が淡々と、というところに惹かれます。楽しみ。
「疾走する死者」えっ御手洗潔?と一瞬思ったのですが、『十角館』が1987年9月、『挨拶』が10月なのですね、なるほど。「挑戦状」は間違いなく本格の十分条件です。
『Q.E.D.』。確かに小説に限るとは書いてませんね(笑)。2巻か3巻かうろ覚えなのですが、人形師の話が印象に残っています。私の愛する本格のうちの一つです。rikuzaiさんのお気に入りはどの巻でしょうか。
うーんごめんなさい。短編・中編に限って募集させていただきます。とはいえ法月綸太郎は大好きなので嬉しいです。短編も上手い作家ですし、是非ご紹介を。