本格ミステリ読みの皆様に質問です。あなたが読んだ中で「これぞ本格!」と思う短編・中編を挙げてください。ただし今回、条件は以下の通りとします。

1.国内作品であること。
2.1987年以降、いわゆる「綾辻以後」の作品であること。
3.現在書籍として入手可能であること。収録された本のURLもお願いします。
4.お一人3作まで。
よろしくお願いします。

回答の条件
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  • 終了:2006/06/05 22:06:13
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回答15件)

id:taka27a No.1

回答回数3149ベストアンサー獲得回数64

ポイント3pt

http://d.hatena.ne.jp/asin/4062115107

法月綸太郎 密閉教室

言葉が多く、やや「饒舌に過ぎる」感はあるかもしれませんが、そこそこ以上の本格派だと思います

id:ewesthill

うーんごめんなさい。短編・中編に限って募集させていただきます。とはいえ法月綸太郎は大好きなので嬉しいです。短編も上手い作家ですし、是非ご紹介を。

2006/05/31 21:19:55
id:kuriochiko No.2

回答回数133ベストアンサー獲得回数9

ポイント20pt

横山秀夫の「動機」が好きです。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4167659026/250-8477018-215540...

id:ewesthill

横山秀夫、本格としても評価が高いですよね。不勉強で「動機」は未読なのですが。是非読んでみたい作品です。

そういえばはてなには「はまぞう」がありましたね。新しく回答くださる方ははまぞうにて本をご紹介いただければ嬉しいです。

2006/05/31 22:05:44
id:ayalist No.3

回答回数229ベストアンサー獲得回数5

ポイント50pt

法月綸太郎「死刑囚パズル」

法月綸太郎の冒険 (講談社文庫)

法月綸太郎の冒険 (講談社文庫)

  • 作者: 法月 綸太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • メディア: 文庫

 

大山誠一郎「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」

 

綾辻行人「どんどん橋、落ちた」

どんどん橋、落ちた (講談社文庫)

どんどん橋、落ちた (講談社文庫)

  • 作者: 綾辻 行人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • メディア: 文庫

 

綾辻以降でなかったら、横溝正史「本陣殺人事件」と書きたかったです。

id:ewesthill

おおayalistさんが。よくサイトの情報を参考にさせていただいてます。ありがとうございます。

「死刑囚パズル」は法月氏の中でも本格度の高い作品ですよね。クイーンの国名シリーズのような匂いを感じます。「ペイシェンス」は純度100%、これを本格と呼ばずして何と呼ぶ、という作品ですね。「どんどん橋」は……これを本格と呼ぶかが読者としての一つの分かれ目のような気がいたします(笑)。でも好きです。そういえば3作とも「意外な犯人」ですね。是非「本陣」も読んでみたいと思います。

2006/06/01 20:16:17
id:aiaina No.4

回答回数8179ベストアンサー獲得回数131

ポイント3pt

有栖川有栖

「46番目の密室」

篠田真由美

「未明の家」

京極夏彦

「姑獲鳥の夏」

はどうでしょうか

http://q.hatena.ne.jp/answer

id:ewesthill

中短編限定です。ごめんなさい。

2006/06/01 07:52:34
id:oshieteplease No.5

回答回数1ベストアンサー獲得回数0

ポイント3pt

幸田真音の日本国債

はっきりいって面白い。

でもミステリーになるのかな。

私としては、かなりミステリー。

絶対はまりますよ。上下です。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4062738864/ref=dp_imag...

id:ewesthill

中短編限定です。ごめんなさい。

2006/06/01 07:54:38
id:kapibara No.6

回答回数326ベストアンサー獲得回数14

ポイント50pt

まずは、有栖川有栖「白い兎が逃げる」に所収の「比類のない神々しいような瞬間」を一押しです。

白い兎が逃げる (カッパ・ノベルス)

白い兎が逃げる (カッパ・ノベルス)

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • メディア: 新書

タイトルが大仰だなぁ、と思いつつ読んでいったのですが…いやはや。

二段構えのトリックに痺れました。

(有栖川ファンなのでちょっと贔屓目もあるかもしれませんけど)


ちなみに上記作品はayalistさんご紹介の「本格ミステリ03」にも収録されています。

この中に載っている北村薫「凱旋」もかなりかなりオススメしたいのですが、3作を超えてしまうので涙を飲んでここは「冬のオペラ」の「蘭と韋駄天」を。

冬のオペラ (角川文庫)

冬のオペラ (角川文庫)

  • 作者: 北村 薫
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • メディア: 文庫

見事なアリバイトリックの舞台となった場所(東京です)を知っていればなおさら感慨深い、かも知れません。

一見不可能に見える状況を鮮やかに解き明かすこんな名探偵がいたら、ヒロインならずとも助手としてその活躍を書き留めてみたいものです。


短編というか、連作でもよろしければ加納朋子「魔法飛行」所収の「もオススメしたいです。

「日常の謎」系ですが、しっかり本格ミステリだと思います。

魔法飛行 (創元推理文庫)

魔法飛行 (創元推理文庫)

  • 作者: 加納 朋子
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • メディア: 文庫

表題作のビジュアル的なイメージの美しさ、視点のやさしさはいわずもがな、短編集と見せかけてお話の構成全体が一つの本格ミステリとして謎の提示→解決まで示してくれているところが推薦理由です。

ewesthillさんの好みに合えば良いのですが。

id:ewesthill

「比類のない神々しいような瞬間」。これはフェアか?フェアなのか?と思いつつ、ラストの切れ味に唸らされた一人です。

「凱旋」はそれまで見ていた光景が鮮やかに姿を変える、そんな印象を受けました。

「蘭と韋駄天」。読んで、ああ東京に行きたいなあ、と思いました。『冬のオペラ』は個人的に北村氏のベストです。

『魔法飛行』は表題作ですね? kapibaraさんのおっしゃるとおり「理由」がいいですよね。取ってつけたような連作短編もある中で構成のスマートさはピカイチだと思います。『ななつのこ』も含めて。

トラックバックありがとうございました!

2006/06/01 20:51:30
id:kaoru1107 No.7

回答回数138ベストアンサー獲得回数4

ポイント3pt

ロシア幽霊軍艦事件 (講談社ノベルス)

ロシア幽霊軍艦事件 (講談社ノベルス)

  • 作者: 島田 荘司
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • メディア: 新書

「ロシア幽霊軍艦事件」

綾辻以後でなければ、当然「占星術殺人事件」を挙げますが、比較的新しい島田作品で好きなものを記しました。

id:ewesthill

中短編限定です。ごめんなさい。

2006/06/01 07:53:45
id:hengsu No.8

回答回数187ベストアンサー獲得回数10

ポイント3pt

「ハサミ男」。

ハサミ男 (講談社ノベルス)

倒述もので、ある時点まで犯人が分からない良く出来てます。

服部まゆみ

この闇と光 (角川文庫)

「この闇と光」はトリックも殺人事件もないけどミステリとしては秀逸だった。

小野不由美

黒祠の島 (ノン・ノベル)

「黒祠の島」(字が分からない)も横溝っぽくて面白かった。

id:ewesthill

中短編限定です。ごめんなさい。

2006/06/01 07:52:13
id:yoppy79 No.9

回答回数391ベストアンサー獲得回数3

ポイント25pt

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4488416020/250-6899462-352101...

山口雅也の『キッド・ピストルズの冒涜』に収録されている「曲がった犯罪」。

この人はかねてよりミステリー批判をしているミステリ作家です。

ミステリを書くために世界を作ってしまっています。しかし、中身はバリバリの本格です。

同氏の「13人目の名探偵」は私が読んだ事のある短編では最高傑作と思いますが今回の質問と合わないような気がするので外します。

id:ewesthill

『冒涜』は既読です。既読のはずなのですがあ……「曲がった犯罪」のトリックは忘れてしまっているようなのです! 面目次第もございません。こうなったら開き直って再読してみたいと思います。キッド・ピストルズは大好きです(忘れたくせに)。「ミステリのために世界を作る」、確かに山口氏はそういう作家ですね。この手法にはまだまだ面白い可能性があるような気がします。

『13人目の探偵士』でなく「名探偵」ですか。そう言えるyoppy79さんが心底羨ましいです。死ぬ前に一度お目にかかってみたいものです。

2006/06/02 06:38:57
id:deanima No.10

回答回数19ベストアンサー獲得回数0

ポイント35pt

http://www.bk1.co.jp/product/2674766

表題作の「スイス時計の謎」は有栖川有栖らしくとてもロジカルに謎が解けます。

http://www.bk1.co.jp/product/2455282

この中に収録されている『贋作「退職刑事」』は都筑道夫氏の退職刑事のオマージュであり、優れた本格作品だと思います。

id:ewesthill

ああ言われてしまいました。自分が3作挙げろと言われても多分一つは「スイス時計」だと思います。なんといってもロジカル。そしてそのロジックを通すための周到な舞台設定。なぜ短編集『本格ミステリ』に掲載されないんだ!と憤ったものでしたが、それもそのはず、これは中編でした(恥)。

本家退職刑事は少し読んだのですが、まさか贋作があるとは。是非『パズラー』も読まなくちゃ。

2006/06/02 06:38:16
id:nischiura2006 No.11

回答回数734ベストアンサー獲得回数4

ポイント3pt

ここに綾辻氏自信がセレクトした短編ミステリが紹介されてます。

http://item.rakuten.co.jp/book/1504165/

id:ewesthill

うーん、アンソロジーが知りたい、という質問ではないんですね。ごめんなさい。

この本で条件に合うのは「カニバリズム小論」くらいでしょうが、法月綸太郎が入っているのが嬉しかったりします(笑)

2006/06/02 06:37:31
id:sennakt No.12

回答回数18ベストアンサー獲得回数1

ポイント3pt

長編で、しかも厳密にはミステリーではないかもしれませんが、

宮部みゆき『理由』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022642955/250-7679103-...

僕はほとんど翻訳ミステリーしか読みませんので、目利きではないかもしれません。

しかし、この本はめちゃ面白かった!

ものすごい数の人物にインタビューしていて、群像物の物語でもあります。

謎解き、が、人への興味とあいまって、楽しめました。

id:ewesthill

中短編限定で……と言おうとしたのですが、ルール違反を承知でこの本を推すsennaktさんの熱気にあてられてしまいました(苦笑)。いずれ読んでみようと思います。

2006/06/03 21:23:44
id:tomariryuka No.13

回答回数11ベストアンサー獲得回数0

ポイント50pt

 これぞ本格ミステリという中短編と聞いて「スイス時計の謎」と「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」が浮かんだのですが、どちらも先に挙げられてしまったので、ちょっと変化球で行きます。


有栖川有栖「モロッコ水晶の謎」

モロッコ水晶の謎

モロッコ水晶の謎

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • メディア: 新書

 巷ではあまり評判が良くないのですが、「スイス時計」の次にこの類のロジックを描いたというのは凄いと思います。個人的には緻密なロジックで迫る「スイス時計」よりも本格を感じました。


三雲岳斗「龍の遺跡と黄金の夏」

紅い悪夢の夏―本格短編ベスト・セレクション (講談社文庫)

紅い悪夢の夏―本格短編ベスト・セレクション (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • メディア: 文庫

 殺人の謎と遺跡の謎、2段構えの真相が好みです。これぞトリックの王道、と思える様な作品です。


芦辺拓「Qの悲劇 あるいは二人の黒覆面の冒険」

明智小五郎対金田一耕助―名探偵博覧会〈2〉 (ミステリー・リーグ)

明智小五郎対金田一耕助―名探偵博覧会〈2〉 (ミステリー・リーグ)

  • 作者: 芦辺 拓
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • メディア: 単行本

 エラリー・クイーンを主人公ににした状況ならではの謎解きには感心させられたし、なによりも、謎の人物の正体に驚かされた。

id:ewesthill

いつもダイアリー拝見しております。ありがとうございます。

「モロッコ水晶」、評判がよくないのでしょうか。石持浅海氏の世評高いあの作品がありならこれもありかな、と思ったのですが。本格の新たな可能性を感じます。

「龍の遺跡と黄金の夏」、おお。『本格ミステリ01』で最も本格だ、と思ったのがこれです。最後の一行に痺れました。作家買いだけでは絶対に出会えなかった一作です。

読もう読もうと思って手を出してないのが芦辺拓氏なのですが。タイトルとコメントを読むだけで涎が出そうです。最初の一冊はこれにします。

2006/06/03 22:02:59
id:rikuzai No.14

回答回数1366ベストアンサー獲得回数141

ポイント50pt

ええと、本格ミステリ読みどころか雑食なのですが、

好きなことには変わりないということで参戦します。


桜闇―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

桜闇―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

  • 作者: 篠田 真由美
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • メディア: 文庫

「桜闇」より「オフイーリア、翔んだ」

長編のイメージの強い「建築探偵」ですが、唯一の短編集からこの一編を。

犯人側の視点で語られ、桜井京介との会話によって真相が淡々と暴かれていく様がお気に入り。


御手洗潔の挨拶 (講談社文庫)

御手洗潔の挨拶 (講談社文庫)

  • 作者: 島田 荘司
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • メディア: 文庫

「御手洗潔の挨拶」より「疾走する死者」

色々理由はありますが、やはり「読者への挑戦状がある」ということでこの一編を。

とりあえずクイーンが好物の私には、あのページがパブロフの犬のエサです。


番外

小説に限定されていないのでもしかしてアリかなとも思ったのですが、

見事にみなさん小説を挙げておられるのでこちらを番外に。

Q.E.D.―証明終了 (1) (月刊マガジンコミックス)

Q.E.D.―証明終了 (1) (月刊マガジンコミックス)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • メディア: コミック

なぜか法月氏の推薦文が帯についているミステリコミック。

でも近年の作品の中では間違いなくコンスタントに本格を書いていると私は思うのですが。


推理ロジックにこだわらず且つ謎解きを楽しんだということならば、前述の横山秀夫氏「第三の時効」が最近ではおもしろかったです。

id:ewesthill

雑食さん大歓迎です。篠田氏は探偵が美形すぎて敬遠していたのですが、短編ならとっつきやすそうですね。真相が淡々と、というところに惹かれます。楽しみ。

「疾走する死者」えっ御手洗潔?と一瞬思ったのですが、『十角館』が1987年9月、『挨拶』が10月なのですね、なるほど。「挑戦状」は間違いなく本格の十分条件です。

『Q.E.D.』。確かに小説に限るとは書いてませんね(笑)。2巻か3巻かうろ覚えなのですが、人形師の話が印象に残っています。私の愛する本格のうちの一つです。rikuzaiさんのお気に入りはどの巻でしょうか。

2006/06/03 22:44:48
id:I11 No.15

回答回数732ベストアンサー獲得回数55

ポイント3pt

「本格」というのがなんなのか難しいですね。

法月綸太郎の「生首に聞いてみろ」はどうですか。

生首に聞いてみろ

生首に聞いてみろ

  • 作者: 法月 綸太郎
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • メディア: 単行本

http://d.hatena.ne.jp/asin/4048734741

id:ewesthill

この作品も大好きなのですが……うーん。中短編限定なんです。ごめんなさい。

2006/06/03 19:41:48
  • id:ewesthill
    みなさんありがとうございました。おかげさまでミステリ好きのはしくれとして贅沢な時間を過ごすことが出来ました。質問文の書き方が悪く混乱を招いたようで申し訳ありません。
    最後に私の三作を思いつくままに挙げておこうと思います。
    有栖川有栖「スイス時計の謎」(同名短編集より)
    森博嗣「石塔の屋根飾り」(『地球儀のスライス』 より)ISBN:4062733870
    倉知淳「海に棲む河童」(『日曜の夜は出たくない』より)ISBN:4488421016
    また何かミステリに関する質問を考えてみようと思います。そのときはまた、よろしくお願いします。
  • id:rikuzai
    質問終了されたようなのでQEDのお気に入りについて。
    おかげさまで一巻から通読しなおしてしまいました。
    色々考えたんですが、敢えて一作をとういうことで、
    20巻収録の「無限の月」を選びます。
    「殺人の無限ループ」「φの場所」などとミステリ心をくすぐられる要素が多く、ラストも印象的でした。

    ちなみにewesthillさんがおっしゃっている人形師の話は一巻の「銀の瞳」でしょうか。確かに一話目より更に本格テイストだと思いました。

    ところで、先日「スイス時計の謎」の文庫本が発売になりましたが、
    昨日
    http://q.hatena.ne.jp/1149454437
    という質問を見て再読したところ、確かにノベルス版に加筆があり、そのためにしっくりいかないことになっているようです。
    なんらかの理由で犯人の持っていた時計にはイニシャルが刻まれていたとしか考えられない、という論旨を補足するためだとは推測するのですが、
    それにしては矛盾してしまう。
    ewesthillさんが本格作品として挙げられているので、もしお考えがあれば聞かせていただきたいな、と思って追記しました。
    お気に召しませんでしたら無視してやってください。
  • id:ewesthill
    コメントありがとうございます。
    >QED
    わざわざ通読していただいたのですか……「無限の月」は未読なのですが、これはなんとしても読まねばなりませんね。私が書いたのは「銀の瞳」で間違いないです。1巻なのですね。齢を取ると物覚えが激しくて(おい)
    >スイス時計
    そんなことになっているとは知りませんでした。私はノベルス版で所有しているのですが、だとすると確かにおかしなことになりますね。是非文庫版に目を通してみたいと思いますので、少しお時間をください。
  • id:ewesthill
    お返事が遅くなりましてすみません。読んできました。いやはや、まさかあんなところに挿入されているとは。イニシャルに確定できる理由が何かあるのか、と考えてみましたが、読んだ限りでは解りませんでした。同時にこのロジックでは犯人が一人に絞れなくなるな、とも思ったのですが、それは例の質問で回答者さんが書いてらっしゃいますね。やはり単純なミスなのでしょうか。
    ただ私がこの話を評価する理由がもう一つありまして、ロジックのみで犯人を追い詰めることの出来る状況を意識して作り上げている点なのですね。具体的には「知的かつ貴族的な」リユニオンという設定であり「仲間たちの視線によって捕縛されていた」という一文であるわけです。作中有栖川ならずとも「深慮だ」と呟きたくなります。裏返せば作者がロジックの限界について意識的である、ということなのでしょうね。
    しかしそれもあくまで完成度の高いロジックの裏打ちがあってこその話ですが(笑)
  • id:rikuzai
    お疲れ様です。
    う~ん、やはりミスなのでしょうか。
    どこか自分が読み取れていないだけではないかとちょっと煩悶していましたが、
    少し安心しました。

    私もパズラーの矜持が感じられてこの作品はとても好きです。
    スポーツマンにみられるようなフェア精神と、ミステリという「競技」自体をとても愛しているのが作品から伝わってくるのが、私にとっての有栖川氏の魅力です。

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