(ネタバレになるので、未読の方は以下を読まないでくださいね)
推理の道筋は分かるのですが、文庫本でいうとP346の1行目から(かなり後半の推理展開部分)、
引用>>
『それ以外のものが彫られていたなら、 ~ 持ち去る意味がないから。』
<<引用
・・・この部分の意味というか、理屈がどうしても分からないのです。
「イニシャルがない」なら分かるのですが、「ローマ字や漢字、カタカナで名前が入っていても持ち去る意味がない」となるのはなぜなのでしょう?
ローマ字や漢字で名前を入れていたら、イニシャルが入っている場合同様、持ち去るのではないかと思うのですが・・・
気になって眠れない私を助けてください~~(>_<)
その通りですね。イニシャルじゃなくても何かをあえて彫り込むときには、自分に関連する何か(漢字orカタカナの名前・家紋・出身校のエンブレムetc)を彫ったりするだろうから、被害者村越の時計と交換して現場に残してくると致命的な物証になってしまいます。だから、倉木が時計に何らかの彫刻を施していた場合は村越の時計と交換ではなく、村越の時計を一方的に持ち去らなければいけません。
ちなみに、ノベルズ版では当該箇所は「ええ、私も見たわけじゃない。しかし、イニシャルが刻まれていたことは論理的に確定しているんです。何故か? イニシャルがなかったなら犯人は時計を現場に残したはずだからです」となっています。
文庫で間違いが直るケースは多いけど、その逆は珍しいですね。
その通りですね。イニシャルじゃなくても何かをあえて彫り込むときには、自分に関連する何か(漢字orカタカナの名前・家紋・出身校のエンブレムetc)を彫ったりするだろうから、被害者村越の時計と交換して現場に残してくると致命的な物証になってしまいます。だから、倉木が時計に何らかの彫刻を施していた場合は村越の時計と交換ではなく、村越の時計を一方的に持ち去らなければいけません。
ちなみに、ノベルズ版では当該箇所は「ええ、私も見たわけじゃない。しかし、イニシャルが刻まれていたことは論理的に確定しているんです。何故か? イニシャルがなかったなら犯人は時計を現場に残したはずだからです」となっています。
文庫で間違いが直るケースは多いけど、その逆は珍しいですね。
ご回答ありがとうございます!
なるほど、あれは文庫で追加された記述だったのですか。
そうですね…追加された意味がよく分かりませんよね。やはり単なる間違いなのかな?
ついでにこんな事も考えてみました。
高山がイニシャルを彫ってきたのを見て、肯定派だった村越・倉木・野毛の間で「でも彫るならイニシャルまでで、マークの類は金属部分には狭くて技術的に無理or美的に無し」とか言うメンバーを"拘束する"ようなコンセンサスが無かったので、緩やかな否定派であった三隅が後に考えを変えて、イニシャルではなくマークを彫った可能性も論理的には否定できない。
そして、その場合は被害者である村越とイニシャルが同じとはいえ、三隅を容疑の圏外にすることは出来ず、犯人の限定は三隅と倉木のどちらかまでで終わってしまう。
こう考えると、ノベルズの表記に戻したところで、論理的に穴が開いてしまったことになるんでしょうか?
ああ、なるほど!
そういう考え方もありますね。面白いです。
それにしても…
この作品はいわゆる消去法による謎解きで、
確かに緻密に組み立てられているとは思うのですが、
個人的には作中の倉木のセリフ同様、
「イニシャルが彫られてなかったから俺が犯人と言われても困る」
という気持ちです(笑)
ご回答ありがとうございました!
ご回答ありがとうございます!
なるほど、あれは文庫で追加された記述だったのですか。
そうですね…追加された意味がよく分かりませんよね。やはり単なる間違いなのかな?