先日
http://q.hatena.ne.jp/1150073286
のような質問があったのでビックリしました。
農家がはてなを使う・・使っちゃいけない訳では勿論ないけれど、
どうも「はてな」って首都圏限定メディアのイメージが濃いので、
ちょっと落差を楽しんでしまいました。
というか、私の人脈内に農業関係者がゼロなので、
農家って「遠い世界」の話に思えるのです。
1.あなたの周りで農業をやっている人はいますか?
2.まだ農村部でのネットリテラシーは低いとは思いますが、
農業と人力検索・ブログを結びつけた新しいアイデアとか
ないですか?
人力検索で「旬の野菜が欲しい」と質問すれば、
農家が回答・発送してくれるとか
安全なリンゴがたくさん必要だったことがあってネットで探すうち、30年以上有機農業で果物を作っている農園を見つけて以来、梨とリンゴはそこから買っています。送る時にも、発泡スチロールのケースじゃなくて新聞紙をちぎったものとか籾殻を保護材に使うなど、リサイクル可能な素材を使ってくれるのが気に入っています。
ただ、一箇所限定だとその年の気候によって品不足になったりするので、もう1つ、エコファーマー認定を受け、ブログで農薬の使用状況や季節ごとの作業の報告をしている別の地域の農園とあわせてお願いしています。こちらは「リンゴのオーナー制度」に登録しているので、自分のリンゴについては更に詳しい報告をしてもらえます。園主さんのそういうマメなところが好感を持たれたようで、オーナー制度2年目の今年は登録がどーんと増えてました。
Web2.0の特徴のひとつは、ユーザーコンテンツが主役になっていく、
というあり方ですからね。
鉄道の駅や、道の駅や、農産物直売所や、
あらゆる所からネットにアクセス出来るようにして、
そこから自分のブログに書き込むと
農村興し専用pingサーバにもpingが飛んで、
そこからみんなが見てくれるようになるとか、
そんなシステム的な工夫も有効かもしれません。
>農村部でのネットリテラシーが低いのではなく、
>都会に住む消費者の農産物リテラシーが低いのです。
もっと判りやすく、農業リテラシーと言い切っちゃいましょう。
私自身も農業リテラシーゼロなので偉そうなことを言える身分ではないのですが、
首都圏とかでは農業リテラシーゼロの人間が続出しています。
旧来の東京は「農村部から上京してきた人で構成された都市」と揶揄されていましたが、
現代の東京は「上京組の2世・3世」や、
「県庁所在都市等の『地方における都市部』から上京してきた人」で構成されていて、
「実家が農家」という人はレアです。
当然、加速度的に農業リテラシーは低下する。
やはり、グリーンツーリズム等を地道に普及させるしかないのかな?
農家の産直はネット上にいくつも・・・
消費に結びつく情報公開なら生産者も情報公開に積極的になるのでしょうけれど、現実問題として、情報公開が消費に結びついていないのですね。リスクだけが高いのでやりたがらないのです。
生産者は多くの世帯で多額の借金を抱えていて、1000万2000万の借金がある農家は珍しくありません。そういう経済困窮状態の農家は新しい投資をしたがらず、売れる商品を作りたがります。
たとえばトマトは、スーパーマーケットにたくさん並んでいて実際に売れているのは、農薬まみれであぶない肥料をバカスカ使っているトマトです。
安くて、色がよくて、甘いトマトが売れるのであって、安全性を表示しても売り上げにつながらない。葉に虫がついていないこと。価格が安いこと。加工が楽なこと。それが優先されます。ケースの中に虫が入っていたらすぐにクレームです。けれど農家の人は、農薬まみれのトマトは食べません。自家用農場で作った虫のついたトマトを洗って食べます。
近所にディスカウントのスーパーマーケットがあるのですが、そのすぐとなりに有機野菜ショップがあるのです。
スーパーでは白菜が1玉250円で売られていて、有機野菜シヨップでも250円で有機肥料・低農薬の白菜が売られていますが、同じ金額で買える量は1/4なのですね。つまり有機野菜は4倍高い。みなさんはどちらを買いますか?
有機野菜シヨップにもお客は入っていますが、どちらかというと高所得世帯の奥様がそういう店に行っていて、ほとんどの人はディスカウントの農薬まみれの野菜を買っていきます。その方が圧倒的に安いからです。
玉子もそうです。狭いケージで抗生物質を大量に飲ませられながら一生を過ごすニワトリの産む殻の薄い玉子はスーパーで10個入り150円で変えますが、放し飼いで雑草も含めた自然なものを食べている健康的なニワトリの産む頑丈な殻の玉子(たまに有精卵も入っている)は6個入り280円です。やっぱり10個150円の方が圧倒的に安いので、みんな安い玉子を買っていきます。
売れないと情報公開には意味が無い。逆に言えば、売れる情報公開なら、みんなやりたがります。
そのためには、やはり消費者が生産の現場を学習し、知る機会が無ければなりません。消費者の誰もが生産の現場を知り買うようになれば、生産者もそれにあわせて生産するようになります。
農村部でのネットリテラシーは必ずしも低くないことは、協同組合がネットで積極的な情報を提供をしていることからもわかります。農村部でのネットリテラシーが低いのではなく、都会に住む消費者の農産物リテラシーが低いのです。
という意味で、都会に住む消費者の農産物リテラシーを高めるネットワークサービスがもっと増やす必要があるのではないか、と。
話は変わりますが、こういうゲームがあります。
アグリカルチャー・ビジネスゲーム
http://www.vector.co.jp/soft/win95/business/se362391.html
これは、農業経営研修用のシリアルゲームですが、こういう内容のものを一般消費者向けにエンターテイメントゲームとして普及すれば、都会に住む消費者の農産物リテラシーは高まっていくでしょう。
昔、エニックスというゲームソフトメーカーが「アストロノーカ」という農産業ゲームを売っていましたが、そういうポピュラリティーのあるコンテンツやサービスがもっと広がるといいですよね。ネットゲームでも農家を主人公にしたものが少しずつ出てきたのは、良い傾向だと思います。
生産者と消費者が共に利益を得るサービス、WIN-WINなサービスがネットワークに必要ではないでしょうか。
ネットでは都会の人が農家を一方的に嘲笑し揶揄し軽蔑するネガティブブログ
http://blog.goo.ne.jp/noukano-jittai/c/56ff538eaf50b41dee79cc882...
のような偏見に満ちたブログが散見されますが、こういうネガティブなブログに人々が群がって楽しむような軽蔑すべき風潮があるのは困ったものだと思います。生産者と消費者の断絶を広げるだけでしょう。
日テレの「鉄腕DASH」で、「DASH村」という架空の村で
TOKIOが農作業したりしていますね。
DASH村もネット上で情報発信して、結構人気のようです。
今の子供とかは、DASH村でしか、農作業の疑似体験をしていない、とも言えます。
http://itaru-m.hp.infoseek.co.jp/coffee/162.htm
でも問題にしましたが、
「皆が農作業をしたことがないから、それが番組になる」
という現実があります。
>>生産者のブログURLが乗っているQRコード
こうことが当たり前になる世の中が来たらいいですね。そうすれば、外国産の農薬だらけの物を食べなくてすむかもしれない。
頼むことが出来る時代ですから、おかしくないですよ
1990年頃業界は1億台市場を目指していました。
全国に4千万世帯の家庭があって、6千万人の就業者がいる。一家に1台、就業者一人に1台で合計1億台だ。と言うのが根拠です。
当然、農家も入っていました。そこで、富士通は農家向けのPCや、ソフトウェアを売り出しました。だけど、さっぱり売れませんでした。考えが、早すぎたのでしょう。
1.います。田舎で、母が作物付けをしています。
2.普通だと、思いますが、、、。
意識の問題でしょう。
わたし個人的には、
農業を・・・・とは、言いません。
作物を育てる経験をつむ場所がありません。
特に、都会の子供たちは、、、。
田舎がないなど、問題は深刻です。
そんなときに解決できることをひとつづつしませんか?
手間、暇がかかると嘆いていないで、機会を子供たちにも分けてあげて。
と、思います。
こんなことと思うかもですが、それだけ農業にかかわる子供がいないことは、問題ではないでしょうか?
すぐ近くの町で、
町全体として、取り組んでいるところがあります。
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農業だけでなく、自然慣れ、生かした暮らしを知ってもらい
体験してもらい、その中で生きて行こうという、取り組みです。
山、農業、芸術、老後の暮らし。
この取り組みの中に
農業を、村単位で紹介し、
会員になると、ネットでその村の様子をblogで見ることが出来る、
インターネット農園と言うのがあります。
実際に、畑を借りることも出来ます。
まだまだ、始まって間もない取り組みですが
とても注目されてます。
ただし・・・・
地元の我々は、あえてこの取り組みに参加することは無いです。
家にも、田んぼや畑がありますから(苦笑)
もとの発言でも書きましたけど、やはり地域性、昔なら村の共同体でカバーされていたようなことをネット上でやるようなところがスタートポイントだと思うんですよ。Web2.0が押しがちな「グローバルでかつ希薄なつながり」とは合わないような…。
もちろん、うまく回ると
という「いかにもそのへんの本屋で売ってそうな」広がりのパターンはあるんでしょうけどね…
質問者さんも書かれているように情報リテラシーもそうですけど時間的にも農家兼サーバ運用、というのはかなりやれる人が限られます。まじめに農業やればやるほど一日中仕事してる状態になりますからね。
何かもう少し簡単で軽い通販+情報交換インフラみたいなものができてきて農家のひとが抵抗なく参加できるようになればありそうなんですけど…ふるさと小包ぐらいかなあ、今そこそこ動けてるのは…どうなんでしょ?
そうそう、こういう活用法を待っていたんです。
「6月20日 晴れのち曇り 気温 18度→27度
田んぼにスズメの大群が現れた。
どうやって追い払おうか・・」のように、
毎日、天気・気温、作物の生育状況、感想等を書いていく。
無農薬をウリにしながら、カゲで農薬をこっそり使うような農家では、
毎日ブログを書いていると、どこかでボロが出てしまう。
ブログはウソを付けないんです。
「安心」の担保手段として、農家のブログは有効な手段です。
特に子育て世代とかにはニーズがあると思うのですが。
ヘルシー嗜好が高まってますからね。
農家ブログを開いて『これこれこういう方法でこれだけ安全な野菜やお米、畜産をやってますよ!』とアピールできれば採算ラインに見合った一定層の顧客を持つことができるかもしれません。
生産者(直販)-消費者(安全な食べ物)という夢のような取引が実現するといいですねえ。
ありがとうございます。
私的には「農家←→消費者」のような使い勝手をイメージしていたのですが、
確かに「農家←→農家」の方がニーズは多そうですね。
減農薬農法についての失敗ノウハウを農家で共有するとか。
以前科学技術について国がハブサイトを作る、という話がありました。
それに習って、農業のハブサイトを作って、そこに
「農家←→農家」
「農家←→消費者」
「消費者←→消費者」
のWeb2.0的コミュニティーを育成する、というのはどうでしょうね?
http://www.f-net.naka.hiroshima.jp/
http://www.n-naic.com/blog-naic/
http://www.mikan.gr.jp/rokaru/rokarupr.html
http://agrin.jp/cgi/guest/topics.cgi?ctg=&ctg2=&st=350
ちょこっと調べてみたんですが、地域の連絡用とか情報交換用にいくつかサイトが立ち上がっていますね。
農業って気候に影響されやすいし、土地ごとに作柄も違うので全国規模で…というのは少し難しいかもしれません。
園芸だと
みたいな質問掲示板を持つサイトもあるので、農業はてなみたいな形式ってのはありえますね。ただしその場合は運用母体が何を持って収益(少なくとも維持費の捻出)を行うかが鍵でしょう。(上記園芸サイトはボランティアベースっぽい。えらいなあ…荒れないし)
JAみたいな運用母体だと事業の一部としてやれそうですけど、そうじゃなくてはてなみたいにポイント制+広告収入で…となるとちょっと大変かもしれません。
>今後は、農山村もネットを用いた広報力の活用や
>ネット通販による独自の販路拡大などの取り組みで、
>地域興しをしていく時代です。
ネット創世記からそのように言われてきましたが、どうもうまく行っていないような
気がします。
その理由の一つには、従来のネット通販は「Web1.0」だったんですね。
Web2.0の時代には、Web2.0の販促手法があると思うのです。
以前、「地方駅に有料のネットパソコンを置いて、旅行者がブログを
出来るようにしろ」と書きました。
その応用形で、例えば北海道の駅構内で美味しい牛乳をサービスする、
旅行者が感動して駅頭でネットで検索すればその牧場主のブログにアクセスできて、
そこで交流が深まる、というように、交流人口(要は観光客)も巻き込む形での
農産物情報発信が出来ないものか、というのが私なりのアイデアです。
1.直接の知り合いにはいませんが、
でも知り合いの知り合いくらいまで拡大すればいます。
私は将来農業に転身するのが夢なので、
少しずつ人脈を広げているところです。
2.農村部のネットリテラシーは、最近はそんなに低くないと思いますよ。
だいたい最近の「村おこし」はネットと結びついていますからね。
インフラについても最近は農山村のブロードバンド化が著しく、
自治体も光ケーブルの導入推進などに熱心です。
黙っていてもインフラが整う都市部より、
むしろネットへの関心と期待度は農山村の方が高い、
と言えるかもしれません。
今、農業者が抱えている課題は、その生産物の販路の問題です。
たとえば昔は荒地でも育つ蕎麦などが主要作物だった地域。
こういうところは、地元消費でずっとやってきたわけですよね。
ところが現金収入が必要な時代に入ってくると、
玄蕎麦なんかいくら出荷しても二束三文にしかならない。
そこで、加工から消費者への提供まで一貫して村でやろうと言うことになる。
そしてネットで「幻の蕎麦」なんて噂を立ててやると、
週末には何百人も蕎麦だけを食べに来る客が
押し寄せてくるようになるわけです。
これで随分豊かになった村が現実に誕生しています。
今後は、農山村もネットを用いた広報力の活用や
ネット通販による独自の販路拡大などの取り組みで、
地域興しをしていく時代です。
人力検索も、そういう新しい農山村のビジネスモデルを集めたり、
作り出したりしていく場として活用できそうです。
例えばりんごの外箱とかおコメの袋とかに、
生産者のブログURLが乗っているQRコードを印刷する。
それを消費者が見て、
「このリンゴは樹齢40年の木から実ったのか」と知る。
それこそ「食育」じゃないでしょうか?
15ヘクタール程度の田んぼを大型田植え機(7条植え)した場合
の間違いでしょうねぇ。
A1.父親が趣味でやってる。(ほとんど放置(休みの日しか畑に出ない)で腐る程収穫して来るからビックリ)、あと、連れの家が兼業農家
A2.
投入時期が早過ぎて時代遅れになってるとこならあります。(http://www.vill.nosegawa.nara.jp/media/media02.htm)
有機野菜などの安全食材宅配 Oisix(おいしっくす)とか、とり農園※ペット用と併載されているので注意
じゃダメですかね?
個別の農家が個宅やるのは商品の安定供給等の面から厳しいかと存じます。