その不祥事が起こった原因をつきとめ、再発しないように改善したあと、粛々とよい製品をつくりつづけるしかないのではないですか。一回の不祥事によって長い信頼ある歴史(社史)まですべてなくなってしまうわけではないのですから。初心にかえりつつ、残すべきところは残し、切るべきところは切るという態度が必要でしょう。
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/rikuruto.htm
「リクルート事件」は戦後最大級の構造汚職疑惑で、
株式を用いたいわゆる錬金術を贈収賄に利用した
とんでもない事件だったわけですが・・・・。
今になっては、何ごともなかったかのように
一流企業ぶりを発揮しています。
http://hccweb1.bai.ne.jp/~hci59701/zikenbo/misudonomisu.html
某ドーナッツチェーンの禁止食品添加物肉まん事件は
比較的記憶に新しいところだと思いますが、
これも今は何ごともなかったかのようにCMをばんばん流しています。
客足もなかなかいいようですよね。
また、金融機関の巨額粉飾事件として大騒ぎになった銀行が、
今、何銀行として命脈をつないでいるかと聞かれても、
今となっては正確に答えられる人は少ないでしょう。
そんなに昔の事件じゃなかったんですけどね。
そんなわけで、基本的に日本人というのは、
時間が経てば過去の不祥事なんて忘れてしまうわけです。
時間の経過を見計らって何食わぬ顔をして復帰してくれば、
それで受け容れられてしまうということです。
おそらく営業停止を喰らって大騒ぎの消費者金融会社なども、
数年経てば何ごともなかったかのように振る舞っていることでしょう。
でも、これからは「ビジネスコンプライアンス」が重視される時代です。
こういう喉元過ぎれば式のやり方では困るわけで、
やはりまずは、
といった社会的責任をしっかり履行していくことが第一でしょう。
さらに一般消費者などによる提言を受け入れていく制度の創設。
今NHKなどは度重なる不祥事に、何とか視聴者の声で
NHKを立て直してくださいと必死になっています。
実際はいかにもお役所的なやり方でイマイチという感じではありますが、
それでも、方向性としては的を射ていると思います。
時間が経てば忘れてしまうのが日本人の悪い癖ですが、
企業側としては、敢えてそれを忘れさせない、
そして、継続的に指摘してください、提言してください、
と訴えかけていくことで、「あなたの力で立ち直っていく企業」、
というイメージを浸透させ、実際にその方向性で
立て直しを図っていくというのが、
最良の方法ということになってくることでしょう。
今不祥事を起こしている企業が今後どう振る舞っていくか。
そこが見所ではないかと思います。
理想的にはいいサービスを提供して、長期的に信用を取り戻していくしかないでしょう。
企業戦略的には上層部一新やクリーンなイメージのある会社の上層部の人を引っ張ってくるとかでしょうか。こういうのは戦略的なだけでホントはどうなのというのがありますね。
いろんな面で社内のことが外部から見えるようなオープンな仕組みというのはいいのかもしれませんがどうオープンにするのということになると思います。一般の人がミルクの通る配管をみても何も分かりませんからね。ただ、チェック機構は外部とか、一般の人を含めた人たちで議論できるような場を持つことはある意味オープンといえますしうまく機能させることができるかもしれません。
クリーンなイメージは外の人が作るのだから外の人を巻き込まないと成り立たないですね。
そういう意味では同業の企業間でそういうイメージが作れる賞をとれる仕組みを作っておいて受賞回数を増やすという裏で操作できそうな戦略はとれるかもしれません。
一旦不祥事を起こしてしまった企業が,社会的な信頼を取り戻すことは,とても大変なことだと思います。
信頼を取り戻すためには,日々の業務について当たり前に取り組んでいくことと,その業務についての情報を公開していくということだと思います。
日々の業務がきちんと実行されていることが分かれば,時間がかかったとしてもお客は戻ってきてくれるのではないかと思います。
とても参考になりました。
やっぱり、企業は不祥事を忘れてはだめですよね。