小屋の条件が分からないと何とも言えませんが、一般論として。
会場の残響時間は何秒くらいか把握されていますか? スピーチには残響時間が長いと不向きです。割と大きな小屋のようですから資料を当たってみて下さい。
タイピンマイクはどうしても胸元につけることになりますが、講演者の顔の向きによってマイクと口の距離が離れ、聴感上不安定になります。
なんならEQでちょっとだけ声の帯域を持ち上げてやるか、そんなところでしょうか。出入りの業者さんに相談してみるのも手かも知れません。
参考
その時の音を聴いてみないと何とも言えないのですが、大きなホール等では低域(低音)が反響しやすく、モコモコした音になり、しゃべっている内容が聞き取りにくくなる場合がありますので、125Hz(場合によっては250Hz)以下をカットすると聞き取りやすくなる場合があります。
ということは何かカットする機器が売られていてマイクとアンプの間に入れるのでしょうか?
http://www.sanden-shoji.co.jp/wmic/panasonic/wx4620_4600.html
卓上型マイクにすべきだったのでは?マイクが声を拾わないといくら増幅してもだめでしょう。マイクが口の前にあるのが講演には一番です。
反響に関した質問なので、ピンマイクは声をよく拾っておりました。ただ反響が強かったのです。
10000人規模の講演会の音響設備を何度か担当したことがあります。
「講演者は割とベストな状態で話せたにも関わらず」とあるので、
モニタースピーカーは良いセッティングだったのでしょうね。
前述の方が尋ねておられるように小屋の条件にかなり影響されます。
また音響設備は持込でなくて既存のものを使用されているのでしょうか?
ちなみに私が担当した時の調整用持ち込み機材は、
グラフィックEQ、パラメトリックEQ、ディレイ、コンプレッサーなどです。前日にリハーサルをかけて細かい調整を何度もしています。
「聞き取りにくい」原因を解決するのに、これらの機材は必須だと思います。
そして、専門的な技術を持った方に調整をお願いすると良いでしょう。
マイクはAKGやEVがメインですが、すべて単一指向性のダイナミックマイクロホンです。
ピンマイクは予備で時々付けますが、やはりメインはスタンド+フレキシブルアーム+マイクです。
もうひとつ考えられる原因として、講演者の話し方も大きく関係してくると思います。
話し手が気持ちよく話せたとしても、イコール話し方がうまいとは限りません。
声量の強弱の変化、発音、滑舌(かつぜつ)はどうだったでしょうか?
調整用機材は持ち込んではありません。すべて向こう任せでした。私ともう一人の方との、2人の対話講演会でしたがリハーサルもしておりません。終わった後でビデオ収録の音を聞き、聞き取りにくいのが自分でも判った次第です。いつもは大会議室レベル(200~300人)での講演会が多く、プロジェクターやPC,ビデオプレーヤーなどは持ち込み、そちらのアンプ・スピーカーシステムを使用させて頂くことが多いのですが、問題が生じたことがありませんでした。しかし今回の町民会館(1000人)では、聞き取りにくいというアンケートが2割もありましたので、今後の対策が急務だと思った次第です。やはり持ち込み機材でリハーサルでの調整が必要だということですかね?
ご自身も講演者だったのですね。話し方云々と言ってしまい失礼しました^^;
500人の市民会館で音楽イベントをした時は、担当の方はそれほど音響に関する知識は持っておられませんでしたが、
機材とホール特性がマッチングしていたせいか、そのままで非常に良い音質でした。
町民会館(1000人)では、ある程度の大きさがあるので、
ホール特性など考えて音響設計もされていると思うのですが、
聞き取りにくいという結果が出てしまった以上、
対策が必要かもしれません。
一番手っ取り早いのは(もうされておられるかもしれませんが)、
ホールの方にアンケート結果をお伝えして改善可能かどうか打診してみることですね。
それで良心的に受け入れて下さるのでしたら費用もかからず次回も安心して借用できますしね。
難しいようでしたら、音響の専門家にお願いするのが早いと思います。
無駄に機材を用意しても改善されなければもったいないですし…。
同じところでやる場合には打診もいいですが、これから新しい場所でやる場合には、どうすればいいでしょうか?やはり当日午前中のリハーサルで音室調整をして頂くことでしょうか?それと機材持込ではEQはどの程度活躍しますでしょうか?かなり音質が変わるものでしょうか?
>当日午前中のリハーサルで音室調整をして頂くことでしょうか?
そうですね。必須です。
>それと機材持込ではEQはどの程度活躍しますでしょうか?かなり音質が変わるものでしょうか?
かなり変わります。というか、現状況では必要大だと思います。
具体的に聞き取りにくいというのはどういう状況かですが、
ハウリングや特定の言葉(例えば、さ し す せ そ)などが
耳障りな形でスピーカーから発せられるのを軽減できます。
話し手は一様ではないので、以前やった講演会では、
リハーサル時にすべての話し手のセッティングを記録しておき、
ひとりひとりに対応したミキシング・イコライジングをしました。
本番になると話し手が緊張することもありますので、
当然リアルタイムでベストな補正も行ないます。
ありがとうございます。これからミキシング・イコライジングについて勉強したいと思います。
今までの回答コメントを参考にすると
・プロジェクターやPC、ビデオデッキは持ち込み
・音響機材は会場に任せる
ですね。ピンマイクは持ち込みですか?会場のものですか?
音響屋さん的観点から答えると、
・各種EQ、リバーブの類は必須
・事前の音だし、リハは必須
→特にリハーサルの時に客席で聞いて音を確認
あたりは必ずやったほうが良いですね。
機材で言うと、
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あと安めで
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とかでしょうか。
会場は大小様々だと思うし、1000人クラスだと
現場の機材を使うしかないので仕方がないです。
そこにある機材で、なんとかリハーサルを実施して
反響がおきにくい音の出し方を探るほかありません。
そもそも会場が持つ構造にも影響されるので、
会場に据え置きの機材では限界があるかもしれません。
解決策としては、音響業者を手配する、しかないと思います。
ここからは音響屋さん的じゃない観点から。
会場に囚われない音の出し方ですが、
物理的にスピーカーと来場者との距離を縮めるという目的で
小さいスピーカーを大量に張り巡らせる、というやり方もあります。
すると反響を考慮しない音作りが可能になります。
頭は良くないですが、人数に合わせてスピーカーの数を
調整するだけでよいので、効率化は図れます。
確かに音響屋さんからしてみればかなり非効率なやり方ですが、
例えば来場者に高齢者が多かった場合、
音が出る場所が近くにあったほうが聞き取りやすくなりますので
講演会のような場合には効果的です。
ただ、いずれにせよプロの業者に頼んだほうがよいと思います。
生半可な(はてなで質問した程度の)知識でがんばるよりは、
きちんと経験を積んだプロの仕事に任せたほうが良いです。
講演会を開催するからには必ず何かしらお金が出ているわけで、
お金をかけるだけの価値がある講演会なのであれば、
無駄にしないためにも業者に依頼することをおすすめします。
いろいろとありがとうございます。これからは各種EQ、リバーブの類、リハの時に客席で聞いて音を確認するようにしたいと思います。
2 の追記になります。説明が不十分で申し訳ありませんでした。
特定の帯域(125Hz以下)をカットする場合、通常はグラフィックイコライザーやパラメトリクイコライザーを使用しますが、ハイパスフィルター(これらをエフェクターと呼びます)でも構いません。
マイクとアンプの間に入れても構いませんが、コンデンサマイク等の電源を必要とするマイクの場合で、ミキサー側からマイクの電源が供給されている場合はエフェクターによってマイクへの電源供給が遮断される場合があります。また、電源の不要なダイナミックマイクであっても、複数のマイクがある場合はエフェクターも複数必要になります。
マイク→ミキサー→アンプ→スピーカー
という接続になっている場合は、ミキサーとアンプの間に入れて、
マイク→ミキサー→エフェクター→アンプ→スピーカー
というかたちにします。
エフェクターはグラフィックイコライザーが使いやすいと思います。
簡単な講演会等では、
http://www.behringer.com/FBQ1502/index.cfm?lang=JPN
を使っています。価格は1万円くらいです。今回のようなケースの場合は、20~100Hzまでの4つのツマミを左右それぞれ最低(-12)に下げ、残りのツマミを真ん中(0)に合わせます。レンジボタンは左右供に押し込まないようにして、12dBで使うほうが良いでしょう。
このエフェクターは、音量を上げていくと発生するハウリング(ヒーン等という発振)を抑えるようにも使えるので重宝します。FBQボタンをONにしておけば、ハウリングが起きた時に、原因となる周波数のツマミが赤く光るので、そのツマミを少しづつ下げてやればハウリングは止まります。
しかし、会場によってはミキサーとアンプが一体化している場合もあり、必ず接続できるという保証はありません。
また、ミキサーとアンプが別になっていたとしても、接続ケーブルがキャノン(XLR)なのか、フォン(1/4-TRS)なのか、ピン(RCA)なのかによって、用意するケーブルも変わってきます。
しかし、ミキサーやパワーアンプには大抵「HI」や「LO」といったツマミがあり、パラメトリックイコライザーが内臓されていますので、その場合は「LO」のツマミを下げるだけで劇的に聞き取りやすくなることもあります。
もちろん予算が許すなら専門家に依頼することをお勧めします。
これからは事前に会場側に機器が設置してあるかを確認し、なければ持ち込み持参も考えたいと思います。
会場の残響時間を調べておく必要があるのですね。参考になりました。ありがとうございました。