・普段は週2回、1回2時間の受持。今年3月から開始。生徒勉強部屋に冷房無し。
・運動部が忙しかった事もあり、塾には通わず。引受と同時に進研ゼミを始めてもらった。運動部は近々引退、夏休みは部活無し。
・子供の成績-受け持つ前直近の5教科合計は210点台。40~50点台の科目が多かったが、受け持つようになってからは、上昇傾向。1学期中間期末共、5教科合計250点程度で推移。
・数学、社会、理科は平均点を超えるようになってきた。
<問題は国語と英語>
・国語は特に現代文の読解、記述問題が苦手。漢字はほぼ20点満点取れるようになってきた。30点から50点弱。
・英語は2年生で2-2-2。2年3学期期末10点台、3年1学期中間40点台半ば、期末40点前半。教科書の暗唱、新出単語の暗記、授業対策で手一杯。三単元や複数形語尾変化などを始め、中1、中2の積み残しが大分尾を引きずっていますが、そこまで徹底的に訓練する手が回らなかった。
返信、ありがとうございます。
やる気はあり、点が取れなくてくやしいという気持ちもある。ただ、ひとりではやりかたがイマイチ分からない模様。最近は学習習慣もほぼついてきており、当初見られた「勉強しない日」というのは、最近ではほとんど無くなって来た。
中間で、500点満点で210点台から一気に250点台に上げたのだが、親は少々不満みたい。私としては、それってかなりすごい事だと思うのだが。300点程度が、親としての第一要求らしい。5教科とも平均点を取って、300点程度だと思うので、点数だけしか見ていなければそう感じるのでしょう、きっと。
やれば出来る、頭は悪くない、むしろ数学、社会の飲み込みは早いかもしれない。
数学は平方根の前半、教科書+進研ゼミテキスト(別冊問題集はやらず)+学校配布試験対象の問題集を1周やっただけで、平均点ちょい越え?、最近では過去最高の60点前半。指導時間にすると、4~5時間程度。
社会は、今回は基本的人権の尊重など公民分野。学校で配られたブリント+進研ゼミ+出そうな所を1問1答形式でクイズ形式。過去最高の70点前半。これも指導時間にすると4~5時間程度。本人弁「なんか勉強する気になって、先生が帰ってからも一生懸命やった」。
理科は、化学分野の時は90点弱を取っていたが、中間の気象は50点弱、今回物理分野等速直線運動などで、30点半ば。分野によってムラあり。今回理科は完全にノータッチ。
英語は、10点台前半という驚異的な点を2年3学期期末で取ってきたらしいので、最重要課題として取り組み、時間も一番割いています。リスニングも取り組み、前回よりは出来る様になりましたが「もぐらたたき状態」。前回40点半ば、今回40点前半。
国語は、漢字の書き取りほぼ満点。助動詞、形容詞などの品詞、敬語の問題、などは、4~5時間かけて取り組んだもののほぼ全滅。文章題は手が回らず。テストでも壊滅状態。
男の子なのに、私よりも良くしゃべるタイプです。好奇心旺盛で、色んなことを一生懸命考えて、話して伝えてくれます。しゃべりすぎて、勉強そっちのけで、しゃべることもあるので、親からははじめに「煙に巻かれないように」とアドバイスされたほどです。
但し、読むこと、書くことは日本語も英語も苦手なようです。読み書き訓練の絶対量が少ないのでしょう。
言語との「向き合い方」を掴んでいないということを示唆しています。
おそらく本を読んでこなかったなー。
マンガは熱心に読みますが、文字だけの本は読まない。ハリーポッターも興味はあったようだが、途中で投げ出しています。中学に入って読書は、学校での毎朝の15~25分間だけ、という状況です。
従って、国語に限らず、問題文を読むのが遅い。各科目、機会が有るごとに日本語文を声に出させて読ませているのですが、単語を飛ばして読んだりします。日本語のボキャブラリーも少なく、辞書を引かせる事もたまにあり。
長い文は無理かな、短編なら読みやすいかな、と、手近な所で、星新一の短編集文庫本「ボッコちゃん」を与えて、とにかく読むようにしましたが、話のオチがつかめない模様。例えば「ボッコちゃん」の話で、「店から誰も出てこないのに、店の中が静かになった」=「みんな毒薬入りの酒を飲んでしまったので死んでしまった」ということが、直接文に書いていないために分からない、といった具合。
3ヶ月ほどかけて、最近「読み終わったよ」と報告がありました。SF分野はあまり興味がなかったのでしょう、野球一筋の彼が直接的な興味の持てる、「バッテリー」という野球の児童文学を読ませ始めました。ひとまず興味を持って読んでいるようです。
話の筋を追って続けて読みきれるかどうか、不安はありますが。
こういうタイプには、とにかく本を読ませるに限ります。
確かにそうも思います。並行して本は読ませるつもりです。文字を目で追う、文章の内容を素早く読み取る訓練にもなるから。
しかし、本を1~2冊読んでも、すぐには国語の読解力がつくわけではないのが、一番の悩みの種です。
のような本を見つけたので、購入して、「とりあえず読んでみて」とこないだ渡してみた所です。(対象は小学校中高学年と書いてある帯ははずして渡した。)文章の読み方を、授業としても取り組んでいく必要が出てきそうです。
どうなることやら。
とりあえず簡単な英語の短編小説を渡して、
授業とは別にこれ読んどけと。
こちらはさらにハードルが高いですが、野球に関する事なら興味が持てるかも知れません。中学生が読めそうな、野球に関する短編小説ってご存知ですか?
あるいは、野球に関する短文が載っているようなもの(よく学校の英語の先生が教科書とは別にプリントとして配ってやらせるようなもの、でしょうか)って、どういう所で手に入るのでしょう?
頭は悪くないんですよね。
自分の頭で考えて答えを導き出すことはけっこう得意なタイプです。
こういうヤツは、学力面では当面進研ゼミに準拠してやっていけば
何とか形はついてくるでしょう。
問題は国語と英語です。
そこそこ教えれば伸びるにもかかわらず国語が苦手というのは、
言語との「向き合い方」を掴んでいないということを示唆しています。
おそらく本を読んでこなかったなー。
だから自動的に英語もダメなわけです。
こういうタイプには、とにかく本を読ませるに限ります。
ヘレン・ケラーの「Water」と同じで、言語と親しんでいるうちに、
自然と言葉との「向き合い方」が分かってくる。
そうしたら、あとはちょっと支えてやるだけで伸びていける、
そんな土台が出来てくるんです。
中学生の段階なら、今後のことを考えても、
まずは受験対策より土台作りが大切でしょう。
とりあえず簡単な英語の短編小説を渡して、
授業とは別にこれ読んどけと。
どう読んだか俺にも分かるように日本語に訳しとけと。
そして訳文を見ながら、教えると言うより「語り合って」いく。
そんな取り組みを通じて、言語との向き合い方の
「気付き」を促します。
通常の授業に加えて、そんな夏休みならではの
「特別企画」を付け加えていけば、
二学期以降にずいぶん期待が持ててくることでしょう。