個人的には千尋以降はそんなに持ち上げるほどのことはないと思っているのですが。
私の勘違いかもしれないので、実際のところはどうなのでしょうか?
私はゲドは見ていないのですが、
無批判にありがたがる、という点につきまして、
まず当然、宣伝力(ジブリの宣伝力は有名)、管掌するカテゴリ(バブル前から子供ものと動物ものは売れる、と言われていますから)、シモネタ・グロなどに走らない点が「ありがたがり」性を誘う、時代の雰囲気(マーケティングにもつながるでしょうが)、などなどなど要因を挙げればきりがないでしょうけれども、やはり私思うに、以前品質が高い、ということがあるでしょうね。
エンターテインメントを単純に商品として捉える視点から言いますと、その品質は、商品群の中でも以前非常に高いと言う表現が相応しいでしょう。例えばメルセデスを無批判にありがたがったりもします。私は当然メルセデスを所有したことはありませんが、しかし実際品質が高いらしいですね。大衆評価は常に長いスパンで鷹揚な評価カーブを描きますので、今後もしばらくは高い前提評価が付いていくことでしょう。
ちなみに個人的にはですが、ハウルは全般的品質以外に、老い、老いて死ぬということの意味、という難しいテーマをさらりとこなした秀作と私はですが、考えております。(蛇足)
http://q.hatena.ne.jp/1153535055
キムタクがでたりして、ジャニーズ事務所なども関係してきていますし、日テレを中心にするスポンサー陣が作品の有無を問わずにもりあげている感がありますね。
私も同感です。今回は息子が監督ですし・・・デビュー作でこんなに騒いで、宇多田ヒカルの旦那の二の舞になりそうな予感です。
私が宣伝戦略にはまっているのでしょうか、どこもそこもどの芸能人もジブリスポンサーのような印象を受けるんですよね。
「はい、わたしジブリを応援してます!」というパトロンのような(ように私には見える)スポンサーだらけなのはどうなのかな?と。
金は出さなくともパトロン宣言は可能な仕組みなんですかね。
国際的に評価されはじめると、手のひらを返したように、ありがたがるという、日本人にありがちな傾向だと思います。
欧州では、もののけ姫の公開以降、アルプスの少女ハイジが宮崎アニメだったことが、ニュースの中で紹介され、多くの欧州人が、実は自分が子供のときから、日本製とは知らずに宮崎アニメを見てきたことに驚くとともに、劇中の欧州風景の再現性を絶賛したというあたりから、日本国内での宮崎アニメに関する一般メディアの語り口が変わったように思います。
最近では、欧州の有力サッカー選手が、子供時代にキャプテン翼にはまっていたという話題が日本のメディアに取り上げられていましたが、これで国内でも翼が再評価されているのかも。
作品内容がどうのってことより「国際的に評価されてる」ってことをありがたがってるってことですね。
なるほど。
>千尋以降はそんなに持ち上げるほどのことはない
個人的にはラピュタ以降と思っています。
http://q.hatena.ne.jp/1124620038
基本的に、ラピュタを頂点とした山になっていますね。ということで、現在は凋落の一途だと思います。
>無批判にありがたがる人が多いのはなぜですか?
そういうオポンチな人は、あまりお目にかかった事がないのですが、具体的にどういったサイトを見たら多いとわかります?
(すみません、私のほうが回答をよく読まずにコメント書き込んじゃいました。ので
編集前のを読まれてたらほんとごめんなさい。)
主にはスポンサーとか広告とかからの印象と、本業声優じゃない人がこぞって出たがってる、という印象を与えられてることからです。
それと、若い親には「ジブリアニメ見せてりゃ安心」みたいなところがあるのかな、と。
なので、ネット内のことではないです。
sougetsuさんの海外評価の逆輸入は少なからずあるかもしれません。
黒澤明や北野武も「羅生門」「その男、凶暴につき」は海外で評価を得るまではさっぱりだったと聞いた覚えがあります。
個人的には、もののけ姫からはデジタル彩色による色彩や有名芸能人の声が気になってしまい、感情移入しにくく感じます。ハウルも悪くはなかったですが、やっぱりハウルというよりキムタクだったし。
宣伝と作品のバランスはかくも難しいといったところでしょうか。
リンク先は検索で拾ってきたもの。
http://www.u-gakugei.ac.jp/~seminair/memoire/2004html/mononoke.h...
ありがとうございます。後でよく読みます。
私もキャスティングには大いに疑問があります。
映画やアニメの専門家(同業者・批評家など)は気にならないんでしょうかね。
諸悪の根元は日テレです。
これでもかとCMを流し、日本中が待ちこがれたかの印象操作。千尋にしても個人個人は「それほどでもないよな~」と感じてもテレビをつければ大絶賛の嵐。魔女の宅急便からこの手を使い、大宣伝すれば客が入ることを学習した。
日テレが降りない限り崇め奉るでしょう。
確かに…この質問は主にTVのCMが発端ですのでそうかもしれないです。
魔女の宅急便のときのクロネコヤマトは、納得のスポンサーでほほえましさを感じたくらいだったんですけど、最近は食傷気味です。
僕も、何故ほかのアニメを観たらオタク扱いされてジブリ作品はそうでないのか不思議でしょうがありません。たしかに素晴らしい作品はたくさんあるとおもいますがハウルに関しては、自分の理解力がないだけかもしれないけど意味がわからなかったし、今回にいたってはなぜ監督が息子なのか意味不明です。プロフィールを見るとアニメに携わってきたようには思えないし声優に芸能人ばかりつかうのも理解できません。話題作りのためかもしれないけど、こんなことを続けていたらJ95318さんのような人がもっと増えていって評価も低くなっていくんじゃないかとおもいます。ジブリにも初心に戻って作品を製作していってほしいとおもいます。
日記書く暇あったら映画に精魂込めて欲しい……
とか思っちゃった。
>それと、若い親には「ジブリアニメ見せてりゃ安心」みたいなところがあるのかな、と。
「ジブリアニメ見せてりゃ安心」..それもあるかなぁ...
わたしは、他のアニメを見せるよりは、ジブリの方がましだと思っている程度だと思うんですけどね。
何を見せるべきかを判断できない親が「マスコミなんかで話題にされているしぃ」とか「なんか社会派?って感じ」と言い訳している風景が目に浮かびますね。
あと、pikupiku さんの回答に...
>諸悪の根元は日テレです。
卵が先か鶏が先か?
http://slashdot.jp/articles/06/05/28/0856249.shtml
というか、あれだけお金をつぎ込めるのも「宣伝でそれなりの集客を見込めるから」というのがありそうです。諸悪と言うのであれば、そういった「宣伝→集客→制作費→宣伝→...」というサイクルに乗ってしまう客の問題ではなかろうかと思うのです。
宣伝費/制作費丸損みたいな目にあっている映画屋さんたちも結構あるみたいですが、ジブリという名前の神通力がまだまだ通用しちゃうという事なのでしょう。
見る側/評価する側の問題が大きいのではないかな?と思っています。
余談:
宣伝屋っていうと、ジブリの場合、電通&博報堂という最狂コンビですから...日テレはそのパシリみたいなもんですね。
無批判にディズニーを見せるよりはいいかもしれないですね。
宣伝・集客の悪(?)循環となるとジブリに限った話でなくなりますね。
多くのつまらない映画が派手な宣伝でお客を入れているわけですし…。
製作費(資金)回収のために集客が必要だから宣伝をするんでしょうけど、宣伝費だって結構な額なはずですよね。
最狂コンビだから仕方ないのかもしれないですが、そんなに宣伝しなくちゃだめなの?…と思っちゃいます。
ナウシカ辺りでは、子供に判り難いという印象が、アニメを映画と比べて権威のない作品と認識していた一般層に定着していましたが、トトロからのアットホームで分かり易く、温かみのある作品に転換し、心機一転し「もののけ姫」で重厚なストーリーの作品に切り替えたら、元来もののけ姫のもつ作品の良さと、作品から溢れあがり、万人がその存在を認めるパワー。そして、大きな外国の会にて、受賞したと言う威光が、かつてはアニメ映画を、現物も観ず、軽視していた方たちが、「宮崎駿のアニメなら、観る」という客層が膨れ上がったことによって、マスコミもその人気ぶりと受賞オーラによって、公開予定作の現物を観て、正確な批評を行えない、アニメ映画の批評を正確に行えない記者まで「宮崎氏」の作品を批評しだしたが故に、下手な批評は行わず、無難な批評をしようと、
「宮崎氏」の映画=外国にも認められる、良い映画
という考えの浅薄な批評を行う方々によって、この宮崎氏やジブリの造った映画や、CMまでも、一味違うと、皆が口にするようになった原因であると、私は推察します。
ですから、このアニメをよく観察する人から見れば一見奇妙なこの現象は、アニメ映画を良く観ない人々が、宮崎氏の映画のみ支持しだしたと言うこと、と、その客層の急激な広がりによって、マスコミにましな批評を行える人が、宮崎氏の映画を知る人と比べて、少なすぎた事が遠因となった、「宮崎ブーム」の一種の暗い影とも言えるべきことと私は思います。
ですが、しっかりレヴュー出来る人は、日本アニメが世界に出ていく度に、少しずつ、増えてきていると私は思います。
それに、俺は、「千尋」は普通ですけど、「ハウル」は好きですよ。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4198607095/249-8302071-634673...
>しっかりレヴュー出来る人は、日本アニメが世界に出ていく度に、少しずつ、増えてきていると私は思います。
産み出すだけでなく、見る側(評価する側)の文化もちゃんとしたものを目にしたいですね。(私が知らないだけかもしれないですが)
「子供に見せて安心、大人が観ても面白い」ということはもちろんのこと、やはり国際的評価の高さがありがたがられる原因でしょうか。千と千尋で受賞が続いたときあたりから、単なる面白いアニメ映画から、アニメーション技術が高く精神性に長けた良い映画、という認知が広まった気がします。ジブリの宣伝プロデューサーである鈴木敏夫氏が海外で貰った賞を全面的に押し出して宣伝した、というのも関係してるのかもしれません。まぁ鈴木氏は一般的に好感度は高くないと思いますが。
「最近の」ジブリアニメだけにそう感じるのならば、これも海外の評価が理由かもしれません。例えばトトロは海外でDVDの売上が極端に低いんですよね。これは内容が日本のノスタルジーを描いたものなのでよほど日本のことを知らなければ理解し難いというのが大きな理由でしょう。最近のジブリアニメが国際的理解を受けやすくなったのは内容が汎用的になったから、というのもあると思います(千尋のようにアジア的なところが欧米に受け入れられた、という例もありますが)。
個人的な話ですが、宮崎駿監督以外のジブリアニメはかなり懐疑的に観てしまいます。今回のゲド戦記も宮崎駿と切り離して観ることを心掛けたり。宣伝の仕方が「ジブリ」であることを強調しているので仕方がないのだけど、それだけで無批判にありがたがってしまうのはいかがなものかと。
そもそもの質問とはだいぶずれてきてますが、ジブリが評価されるのは、まあそうであろうよ、ということとして、それが日本のアニメ全体を引っ張るあるいは押し上げているのか…?はどうなんでしょうか。
アニメ産業に携わる人たちの労働環境というのは、以前Hotwired(http://hotwired.goo.ne.jp/original/hamano/051206/)で読んだようなものから改善されてたりするんですかね。
ジブリは儲けてるようですけど。
いずれにせよ、ご回答くださったみなさまありがとうございました。
気が晴れました。
なるほど。