事業部制組織のメリットは、・ジェネラリストが育成できる、・分権化により意思決定が迅速化し、事業部ごとの柔軟な対応や革新が可能になる、・事業部ごとに業績評価が可能であるため資源配分を合理化できる、などがあり、デメリットとしては、・企業全体の利益よりも事業部の利益を優先する、・長期的な業績よりも、短期的業績が優先される、・経営資源の重複が生ずる、などがあります。
このような職能別組織と事業部制組織という相対立する構造のメリットを同時に達成しようと考えられたのがマトリックス組織です。
たしかにマトリックス組織は、理論上、上述した二つ構造の長所を同時に達成し、環境に迅速に適応できるという魅力に富んだ組織形態ではありますが、間接費の増大、二元的命令系統による困難性やマネジャー間のパワー闘争の激化に代表される、解決のきわめて困難な固有の問題が内包されているので、安易にこの構造を採用するとかえって非効率になる危険性があります。http://q.hatena.ne.jp/1153690296
http://www.initiaconsulting.co.jp/archives/management/1_13.html
事業部制の方が、個別事業に関する意思決定は下の方のレベルに持っていけるので、事業のスピードというかアジリティは高くなります。
事業部制の方が、トップマネジメントは個別事業に関する意思決定から開放されるため、全社的な意思決定に専念できます。
事業部制の方が、各事業部が競い合って成果を出すような感じになって、みんな張り切っちゃうことが多いです。
事業部制はセクショナリズムに直結しやすく、各事業部は、個別利益だけ追求するので、全社的利益と相反することをしかねません。
試験やレポート課題の丸投げを引き受けるのはやりたくないので、有用なリンクを示すだけにさせて下さい。ここを読んだだけでまとめられるはずです。
事業部制 http://www.nri.co.jp/opinion/r_report/m_word/jigyoubu.html
機能別組織 http://www.nri.co.jp/opinion/r_report/m_word/kinoubetu.html
で、リンク丸投げ以上のことを少々付け加えれば、現在では、ソニーに例を見るように事業部制の弊害というのが語られています。上記リンクに事業部制を始めて採用したのは松下電器とありますが、その松下自体が事業部制を解体しました。(2000年末)理由は、デジタル家電に見るように製品が事業部横断的な性格を帯びるようになってきたこと、生産を集約していかないと国際競争に対抗することができない、などがあります。つまり、組織重視よりも製品開発体制重視に舵を切ったということです。
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