もし、そのようなことはなくて、αの方が0.01秒早く決まった場合で、αは100%完全に決まったけれど、βも決まったので、Aの技ありが少し下のランクになってしまうことはあるのでしょうか。
国際柔道連盟試合審判規定では
1 投技の「一本」の条件
試合者の一方が,他方をコントロールしながら背を大きく畳につけ,強さと速さとをもって投げたとき。
となっており、
講道館柔道試合審判規定では、
1 投技の「一本」の条件
技を掛けるか,または相手の技を外して,相当の勢いあるいは弾みで,だいたい仰向けに倒したとき。
となっておりますので、ご質問にあるような状況は、審判が判断する基準を満たしていないことになります。
寝技を別とすれば、柔道は立っているほうが技を決めたこととなります。よって同時に技が決まるということは物理的にないですね。
第1の質問のお答えですね。
了解しました。
http://www.ejudo.info/rule/goldenscore.php
2. 両試合者が同時「一本」となった場合。(両試合者が互いに絞技をかけ、両試合者が同時に落ちたとき。)
ご参考に
絞技の場合に限っては同時があるのですね。
了解しました。
素人意見ですが、一応学生時代から柔道が好きなので、日本武道館にはかかさずいっていました。というわけで意見を述べさせてもらいます。
両方のポイントになることはまずありません。そして、相手の技の効果を考慮することもありません。先に畳に落ちたほう(背中や肩から)が投げられたことになります。
また、相手をコントロールしているかどうかもポイントのようです。例えば捨て身技で相手の技を返す場合があります。時にはほぼ同時に背中をつくときがあります。このとき、技を返した側が相手の技をすかすか、切り替えしているかがどうかで判断しているようです。すかしたり、切り替えしたりしていれば、相手の技を返したことになります
とにかく基本はどちらが先に落ちたか、です。ただ目視の判定(最近では国際大会でビデオ判定する場合もありますが)では、やはり難しいです。そのため、主審が技の効果を認定しても、副審2人の抗議により、覆り、相手の技となってしまうこともあります。
かけはじめはβが早かったが、それを切り返して、0.01秒先にαが決まった場合は、α100%で、βの意味は完全にない(βが決まったということはそもそもありえない)ということですね。
先に決まったら、必ず相手の技を、すかすか、切り替えしていたと結果論としてなるわけですね。
柔道で同時はないですね。技を掛けるには相手の体勢をつり込むとか、うかすとか技に巻き込んでいく過程が必要です。だから、AとBが同時に技を掛けられるというのはまずありません。掛けたふりというのはありますが。
ただ、相前後してというのは、効果レベルの小技の場合あります。最初にやや公開のあった出足払いをとるか、その後の相手の中途半端な返し技をとるかとか。
例のオリンピックの誤審は同時ではなく、たんに審判が技を知らなかったというだけです。
無意識のうちに技をかけたということはありえますから、選手が意識してその技をかけたと認められる、又は認められない、ということは判断の基準にならないことは理解できます。
ただ、結果としてまだ名前のない、すなわちなんともいえない技が決まったときはポイントにならないのですね。というより、名前のない技という概念そのものがないのですね。
2番の「立っているほうが技を決めたこととなります」や4番の「どちらが先に落ちたか」は間違いです。柔道には捨て身技がありますので。
それ以外の部分は3番、4番、5番の見解でよいと思います。
5番さんがおっしゃるように小技で微妙な場合はあると思います。一方が足払いを掛けて、もう一方がツバメ返しをしようとしたが足が当たらなかった場合、両方がバランスを崩して同時に倒れたら、私だったらどちらもポイントは与えないと思います。
ただ、この場合にどちらかが「やぁ!」とか掛け声をかけていると、掛け声を掛けたほうのポイントになったりします。
結論は
・寝技(締め)以外は同時に決まることはない。
・どちらか一方のポイントにしかならない。
名前のある公認された「技」をかけたとみなされるか否かが重要なのですね。
ところで、技αをかけて決まって、0.01秒後に相手の技βが「キマッタ」場合、技αは一本が技ありになったり、レベルダウンしたりすることがあるのでしょうか。
上記「キマッタ」を柔道では正式にはなんというのでしょうか。そのそも0.01秒後のことは試合外のことだから名前すらないとか。
βの0.01秒前に決まったαの場合は、「βという技をはずして」に該当するのでしょうか。
御回答は該当しないと読めますがそう解釈してよいでしょうか。
つまり下のランクになってしまうということですね。