中島 敦 なんていかがでしょう?
漢文調の古典文学と言うととっつきにくそうですが、春秋戦国時代などに興味がある方には、読みやすいですしオススメです。
西遊記が好きな方は「悟浄出世」「悟浄歎異」なんていかがでしょう。
芥川の「魔術師」「渚にて」「カルメン」「芋粥」「河童」「鼻」
「蜘蛛の糸」等がよかろうと存じます。
理由は読みやすく、完成された小説であるからです。
あなたがこれから日本の作家が書いた、どのような小説を読もうと、上記の小説に芥川が構築した型、を感じるでしょう。
例えばM上氏なども、芥川の型通りの小説を書いております。
真に優れた小説を、先ず読むべきでありましょう。
読みやすいところで、半七捕物帖がお薦めです。
一話も短いので、すぐに読めます。時代物の
入門としても良いのではないでしょうか?
「売れる」小説を書き続けたので、文芸界での評価はあまり高くなく、今では作家というよりは文藝春秋を作った人としての方が知られていますが、ドラマにもなった真珠夫人などは、戦前に書かれたとは思えないジェットコースターのように畳み掛ける展開で、非常に面白い作品です。
真珠夫人:http://www.aozora.gr.jp/cards/000083/card13217.html