いつもの夜。いつものギター。いつもの公園。

いつものベンチ。私は腰掛けて一人で歌う。
自分のためだけに歌って、
自分だけが聞こえればいいと思ってた。
だけど歌声というのは、
私が望まなくても遠くへと響いてしまうものだから、
仕方ないとも思ってた。

いつもの夜。いつものギター。いつもの公園。
いつものベンチに、見知らぬ人。
目があって、
私は誰かのために歌えるのかなと思ったら、
ギターを持つ手が震えた。


物語の続きを考えてください。
『見知らぬ人』は、年齢、性別など、
好きなように描いてください。

回答の条件
  • 1人1回まで
  • 登録:2006/10/21 19:47:24
  • 終了:2006/10/25 20:04:48

ベストアンサー

id:miyahiko No.4

miyahiko回答回数36ベストアンサー獲得回数72006/10/22 03:34:16

ポイント40pt

プロローグ

いつものように1人で私は歌っていた。

いつものベンチに、愛用のギター

いつもそれだけがあった。

私はこの環境が好きだった。どんなことがあっても

ここに戻ってくると落ち着いた気分になる。

「こんにちは。」

と、声が聞こえた方に視線をやると、目が合う。

私をずっと見ていたのだろうか、その人は間隔をあけて

座り込んでいた。私が知らない人だ。

どう返したものかと私が逡巡していると、

「こんにちは。」

と、その人がいう。私もこんにちはと事務的な表情で挨拶を返す。

「もっと聞かせていただけますか?」

丁寧なその言葉に、私はとまどいを隠せなかった。

前にも幾度、そういう言葉をもらったが、私は人前で歌うのは

苦手らしい。人前では、緊張のためか手が震えてしまうので、

まともに歌えたためしがない。

それでも、誰かの前でも歌ってみたいという気持ちもあった。

そんな事を考えながら、沈黙の時間が流れた。

「・・はい。」

せっかく聞いてくれる人を目の前にして、無碍に断ることはでき

なかった。

今度は大丈夫かも知れない。自分にそう言い聞かせて、弦を

つむぎ出す。

いつものようにゆっくりとしたギターの音色にあわせて、

ゆったりと歌い出す。いつもより歌えている。そう自覚していた。

曲が続くにつれ手の震えが大きくなり、伴奏がずれる。

取り繕うように歌を合わせて何とか取りなすものの、

小さなずれが、大きくなり、そして止まってしまった。

ーー沈黙が続いた。

「ーーやっぱり駄目でした。」

照れ隠しではにかみながら、沈黙を破るようにそう言うのが

精一杯だった。ちょっと困った顔で笑いながら

「ごめんね。またくるよ」

と言って立ち去ってしまうのはいつものことだった。

そういったことには慣れている。

「いや、だめじゃないよ。

 証拠に、お客様が増えてるじゃないか。」

いい人だな。と思う。誰もいない中で、そういってくれる人は

なかなかいない。

しばらく二人の間で沈黙が流れる。

黙っているわけにもいかず、なんて返したらいいか少し思案して

「ほら。」

その人が手を出すーーその先にこっちを向いて行儀良く座って

いた。

「に゛ゃあぁぁ。」

お世辞にもきれいとはいえない声で、2匹の黒っぽい猫が

こっちに向かって鳴いていた。

「ほらね。」

その人が言うと同時に、私は震えていた。まさかそうくるとは。

「人じゃないでしょ。」と返したいが、笑いが止まらず、

かといって声に出すわけにもいかず、こらえると肩が震えて

しまう。

それを見て、その人も肩を震わせて笑っていた。

「もっと聞かせていただけますか?」

ひとしきり笑いあった後、その人は前と同じように丁寧な口調で

言いました。

「わかりました。ではーー。」

いつものベンチに、愛用のギター

いつもと違った2人と2匹で

いつものように私は歌っていました。

手の震えはすでに止まっていました。

id:na-ru

ほのぼのします。猫、かわいいですね。

4人で演奏、楽しそう。

楽しめば震えも消えますね。

ありがとうございました。

2006/10/25 19:56:23

その他の回答(5件)

id:sun5sun No.1

sun5sun回答回数358ベストアンサー獲得回数72006/10/21 20:58:29

ポイント20pt

いつも自分のためだけに歌ってきた。

誰かの前で歌うなんて勇気は無かった。

だけどその見知らぬ人は、私のほうを向き、そして

「そのギターで何か一つ聞かせてください」

そういった。

私は震える手を押さえながら、一つ一つ奏で、そして恐る恐る歌った。

その人の目を見ると、とても真剣だった。

自然と私は、いつの間にか、いつもの調子で歌い続けていた

気が付くと、その人はもう居なかった。

不思議な時間と空間が過ぎていた。

私はまた一人で歌った。

長い夜の中を。

id:na-ru

見知らぬ人は自分自身だったのかもしれないですね。不思議な物語でいいですね。最後にまた一人で歌いだす余韻がすきです。

ありがとうございました。

2006/10/25 19:46:42
id:februtwo No.2

februtwo回答回数1ベストアンサー獲得回数02006/10/21 21:11:19

ポイント20pt

いつもの夜。いつものギター。いつもの公園。

いつものベンチに、あなたの歌声。

私の震える心を静めたのは、

夜空に響く歌う声。

いつもの夜。いつものギター。いつもの公園。

いつものベンチに、2人の歌声。

私は望む。

私たちの声が誰かに届くように。

いつもの夜。いつものギター。いつもの公園。

いつものベンチに、あなたとわたし。

id:na-ru

>私が望まなくても遠くへと響いてしまうものだから、

>仕方ないとも思ってた。

から

>私は望む。

への変化が素敵ですね。

「いつもの~」で上手く続けてくださったんですね。ありがとうございました。

2006/10/25 19:51:41
id:mmmx No.3

mmmx回答回数201ベストアンサー獲得回数142006/10/21 23:04:34

ポイント20pt

彼女は—年頃の娘のように映った、ひどく真剣な目をしていた。

それは真っ直ぐで、澱むことの無い瞳だった。

あたりは薄暗くなりわたしと彼女との距離はそう近くはなかったけれど、

そういったものは"伝わってくる"ものなのだ、彼女は静かに ひとりで

まっすぐに座っている。


彼女の存在を確認してから次の曲へとうつるまでの間に、

震えていた手は「彼女のために」と思い引き出した瞬間から強い力となりギターに響く。

わたしはそのとき何をうたったのか、記憶にはない。

ただ、ただ、うたった。

id:na-ru

こういう運命的な出会い、素敵です。

記憶に残らないほど瞬間瞬間を生きるのが

精一杯な時もあるんですよね。

ありがとうございました。

2006/10/25 19:54:00
id:miyahiko No.4

miyahiko回答回数36ベストアンサー獲得回数72006/10/22 03:34:16ここでベストアンサー

ポイント40pt

プロローグ

いつものように1人で私は歌っていた。

いつものベンチに、愛用のギター

いつもそれだけがあった。

私はこの環境が好きだった。どんなことがあっても

ここに戻ってくると落ち着いた気分になる。

「こんにちは。」

と、声が聞こえた方に視線をやると、目が合う。

私をずっと見ていたのだろうか、その人は間隔をあけて

座り込んでいた。私が知らない人だ。

どう返したものかと私が逡巡していると、

「こんにちは。」

と、その人がいう。私もこんにちはと事務的な表情で挨拶を返す。

「もっと聞かせていただけますか?」

丁寧なその言葉に、私はとまどいを隠せなかった。

前にも幾度、そういう言葉をもらったが、私は人前で歌うのは

苦手らしい。人前では、緊張のためか手が震えてしまうので、

まともに歌えたためしがない。

それでも、誰かの前でも歌ってみたいという気持ちもあった。

そんな事を考えながら、沈黙の時間が流れた。

「・・はい。」

せっかく聞いてくれる人を目の前にして、無碍に断ることはでき

なかった。

今度は大丈夫かも知れない。自分にそう言い聞かせて、弦を

つむぎ出す。

いつものようにゆっくりとしたギターの音色にあわせて、

ゆったりと歌い出す。いつもより歌えている。そう自覚していた。

曲が続くにつれ手の震えが大きくなり、伴奏がずれる。

取り繕うように歌を合わせて何とか取りなすものの、

小さなずれが、大きくなり、そして止まってしまった。

ーー沈黙が続いた。

「ーーやっぱり駄目でした。」

照れ隠しではにかみながら、沈黙を破るようにそう言うのが

精一杯だった。ちょっと困った顔で笑いながら

「ごめんね。またくるよ」

と言って立ち去ってしまうのはいつものことだった。

そういったことには慣れている。

「いや、だめじゃないよ。

 証拠に、お客様が増えてるじゃないか。」

いい人だな。と思う。誰もいない中で、そういってくれる人は

なかなかいない。

しばらく二人の間で沈黙が流れる。

黙っているわけにもいかず、なんて返したらいいか少し思案して

「ほら。」

その人が手を出すーーその先にこっちを向いて行儀良く座って

いた。

「に゛ゃあぁぁ。」

お世辞にもきれいとはいえない声で、2匹の黒っぽい猫が

こっちに向かって鳴いていた。

「ほらね。」

その人が言うと同時に、私は震えていた。まさかそうくるとは。

「人じゃないでしょ。」と返したいが、笑いが止まらず、

かといって声に出すわけにもいかず、こらえると肩が震えて

しまう。

それを見て、その人も肩を震わせて笑っていた。

「もっと聞かせていただけますか?」

ひとしきり笑いあった後、その人は前と同じように丁寧な口調で

言いました。

「わかりました。ではーー。」

いつものベンチに、愛用のギター

いつもと違った2人と2匹で

いつものように私は歌っていました。

手の震えはすでに止まっていました。

id:na-ru

ほのぼのします。猫、かわいいですね。

4人で演奏、楽しそう。

楽しめば震えも消えますね。

ありがとうございました。

2006/10/25 19:56:23
id:TomCat No.5

TomCat回答回数5402ベストアンサー獲得回数2152006/10/22 20:22:48

ポイント40pt

ベンチに座っていた少女は、一言ポツリと、何か歌って、と言った。

 

オーケー。任せとけ。私は少女の座るベンチの前の地べたにあぐらをかいて、愛用のギターを取り出した。YAMAHAのFG-450。古いギターだ。買ったばかりの時は真っ白な木で出来ていたのに、今はもう、暗闇にぼんやり照らされる街灯の下でも、濃い飴色に変色しているのが分かる。

 

私はポロンと、Aのハイコードを鳴らしてみた。そして茶髪のちょっと世の中を拗ねたようなこの少女に、「Hey Carol!!」と語りかけた。

 

「キャロル?」

「そう。今夜の君の名前」

 

チャックベリー風のイントロを掻き鳴らし、ロックンロールを歌ってみる。アコースティックでロックンロールというのもイキなもんだぜベイベー。

 

少女の手が、リズムを刻みながら動き出した。私も、口から出任せの歌詞で、今夜のキャロルに、わっちゅわりわり、ぅおんちゅべいべーなどと、歌で囁く。面白くなってきた。

 

ひとしきり騒いだ後、私は静かにギターを置き、アカペラで歌い始めた。

 

  Amazing grace! How sweet the sound

  That saved a wretch like me!

  I once was lost, but now am found;

  Was blind, but now I see.

  

神よ、今夜の素晴らしきステージに感謝します。最後の私の歌に、素晴らしき観客を与えてくれたことに感謝します。

 

  When we’ve been there ten thousand years,

  Bright shining as the sun,

  We’ve no less days to sing God’s praise

  Than when we’d first begun.

 

  Than when we’d first begun.

  Than when we’d first begun........

 

全てを歌い終えて、私は静寂の中の人となった。目の前のキャロルが泣いている。静かに、肩を振るわせながら。そのまま、長い静寂が過ぎていった。

 

キャロルの手が、ミニスカートの膝っ小僧の上でぎゅっと握られた。そして彼女は言った。おじさん、ありがとう、生きる勇気、もらった!!

 

少女はひらりとスカートの裾をひるがえして軽やかに立ち上がると、

 

「来週、またここに来る!!」

 

と言い残して去っていった。

 

ちっ、参ったな。この私としたことが。私はギターケースの中にしのばせていたナイフを、傍らの池の中に投げ込んだ。今夜歌い終わったら、その水に浸かって手首を切るはずだった池の中に。

 

ぽちゃんと小さな音がして、水面の波紋が暗い街灯の下で広がっていった。そうか。まだ私は生きていていいんだ。私は、まだ誰かのために歌うことが出来るんだ。私の歌の波紋は、まだこれからも広がっていけるんだ。

 

Hey Carol!!

生きる勇気をありがとう!!

id:na-ru

斜に構えた感じのキャロルが素敵です。TomCatさんの物語はいつも登場人物に人間味がありますね。

>最後の私の歌に

の意味が分かった時、キャロルと出あえていてよかったと心底思いました。素敵な出会いですね。

ありがとうございました。

2006/10/25 20:00:21
id:hanatomi No.6

hanatomi回答回数853ベストアンサー獲得回数362006/10/25 09:03:07

ポイント20pt

忘れていた。

忘れていた。

初めて歌い始めたときは誰かのために歌っていたと言うこと。

歌う楽しみは、だれかが喜んでくれるという喜びによって天文学的に増えると言うこと。

一人で歌う歌より

誰かと歌う歌。

誰かのために歌う歌。

私を覗き込んでる知らないあなたの優しい目は、はるか昔に私が愛した人のまなざしだった。

id:na-ru

詩的ですね。言葉にリズムを感じます。

誰かのために歌えるって幸せですよね。

ありがとうございました。

2006/10/25 20:02:51
  • id:na-ru
    コメントは後日します。
    ごめんなさい。
    みなさんの作品
    楽しく読ませていただいてます。

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