『口笛の上手だった弟。いつも庭の木に登って一人で吹いてた。口笛の吹けなかった私は、のびやかなあの音色に少し嫉妬してた。

お母さんが「ご飯だよ」って呼んでも、木の上で口笛を吹かしたまま。空高く、なかなか下りてこなかったあの子。学校から帰ってくるとすぐあの木に登って、町中に口笛を響かせてた。あの子はいつも一人で口笛を吹くのが好きだった。

今も遠くで一人ぼっち口笛を吹いてるのかな。

あの子が死んでから5年経つ。新しい家に引越して、今はもうあの木もない。私は少しだけ口笛を吹けるようになった。

学校の帰り道。
オレンジの夕陽。
伸びる影は一つだけ。
私はぎこちない口笛を吐きだす。』


続きを描いてください。

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  • 1人1回まで
  • 登録:2006/11/03 16:31:08
  • 終了:2006/11/04 22:49:32

ベストアンサー

id:nakata-ryo No.3

nakata-ryo回答回数185ベストアンサー獲得回数32006/11/03 18:24:07

ポイント100pt

口笛を吹くとつい、無意識にあの子がいつも吹いていたメロディーを吹いてしまう。

ある時、私が「その曲はなんていう曲なの」と聞いたら答えてくれたが今ではその題名も覚えてはいない。2年前までは覚えていたのに・・・その曲を教えてもらった日の日記にそのことを書いていてその曲名も記していることも記憶にあるのだが肝心な曲名は思い出せない。

あの子のことを忘れたのだろうかそんなはずはない今でもあのメロディーを覚えている。

あの子の口笛が聞こえなくなった日に私は泣いた周りの人に励まされ生きてきた。 

あの頃、小学生だった私も明日にはもうすぐ高校生になる。

今日買った制服を持ち私は家を出る。いく場所はあの子の墓。

この制服姿は誰よりもあの子に見せたい。

私は誰もいないことを確かめシャツの上から制服を着、そして墓前に立つそしてあの子の吹いていたあの曲を口笛で吹く・・・

あの子は見てくれてるだろうか

聴いてくれてるだろうか

そんなことを考える。そして吹き終わる。

あの子のことを考えていたらいつの間にか日は暮れ「じゃあね」とつぶやき家に帰る。帰って机を整理していると母の声が聞こえる「ご飯だよ」

私は返事を返す「わかった。今行く」

私はドアへ手をかけようとするその時に懐かしい物が目に入る。

あの日記だ。母に呼ばれたことも忘れ、私は日記を読み始める。

母が「早くしなさい」という声が聞こえたが無視する。

そしてあの日の日記を見るそこにはこう書いてある。

「今日、あの子の口笛のきょくをおしえてもらった。曲名は『おめでとう』」

幼稚な字で書いてある懐かしい。

母がやや怒り気味に呼ぶ。

あの子は遠いどこかであの曲を吹いているのかな。涙が出てきた。

母が怒りながら私の部屋のドアを開ける。

「早くきなさいって言って・・・何ないてるのどうかしたの」母は、心配そうな声に変わった。

「何でもない」

私が言う

「そう。ならいいのよ。早くしなさい冷めちゃうでしょ」

母はドアに手をかけ、出て行く私もそれに続く食卓に向かいご飯を食べ終わると私は日記をつける。

「ありがとう」

そのたった一言だけ書くと私は布団に入った。

        -完-

少し長いですかね。駄文ですみません。最後のあたりは少々強引ですがご了承ください。

id:na-ru

「ご飯だよ」のセリフが上手く使われてますね。短い中で仕掛けが上手く働いていてよかったです。ありがとうございました。

2006/11/04 22:34:19

その他の回答(6件)

id:hanatomi No.1

hanatomi回答回数853ベストアンサー獲得回数362006/11/03 17:01:54

ポイント40pt

・・・・・・。


久しぶりにこの日記を開く。

前に書いてから、そう、もう10年もたっている。

ちょっとペンを執って、続きを書いてみることにした。

忙しくて手紙も書かなくなった私にはこうやって

感じたこと、思ったことを書くのは久しぶりだ。




今年の春に私は子供が生まれた。

三人目の子供だ。

いつの間にかお母さんと呼ばれるのにもなれた。

時折子供の吹く口笛や、おもちゃの笛の音に遠い昔を思い出す。

なくなった彼の血に近いものが

この子達に流れていることを感じながら

元気に大きくなっていく彼らとともに

あの時の弟も育って行ってくれてる気がする。


光を浴びた木の上に座っていた弟。


公園で元気に騒ぐ彼らを見ていると、

子供たちとともに光の中にいる弟がいるように錯覚する。


元気でいるからね。

見守ってくれていて、ありがとう。

id:na-ru

「私」の「弟」に対する母性的な感情に注目してくださったんですね。よかったです。ありがとうございました。

2006/11/04 22:28:07
id:ksfsa5 No.2

ksfsa5回答回数385ベストアンサー獲得回数52006/11/03 17:12:11

ポイント30pt

その口笛の音がいつしか重なる

ハーモニーが出来、私は振り返る

そこにはあの日の弟の姿が見える

ダイスキな弟

今もそばに居る。

心の中でいつまでも

いき続ける

口笛とともに・・・

id:na-ru

私が頭の中で描いていた続きの一つに、近いです。すてきです。ありがとうございました。

2006/11/04 22:31:04
id:nakata-ryo No.3

nakata-ryo回答回数185ベストアンサー獲得回数32006/11/03 18:24:07ここでベストアンサー

ポイント100pt

口笛を吹くとつい、無意識にあの子がいつも吹いていたメロディーを吹いてしまう。

ある時、私が「その曲はなんていう曲なの」と聞いたら答えてくれたが今ではその題名も覚えてはいない。2年前までは覚えていたのに・・・その曲を教えてもらった日の日記にそのことを書いていてその曲名も記していることも記憶にあるのだが肝心な曲名は思い出せない。

あの子のことを忘れたのだろうかそんなはずはない今でもあのメロディーを覚えている。

あの子の口笛が聞こえなくなった日に私は泣いた周りの人に励まされ生きてきた。 

あの頃、小学生だった私も明日にはもうすぐ高校生になる。

今日買った制服を持ち私は家を出る。いく場所はあの子の墓。

この制服姿は誰よりもあの子に見せたい。

私は誰もいないことを確かめシャツの上から制服を着、そして墓前に立つそしてあの子の吹いていたあの曲を口笛で吹く・・・

あの子は見てくれてるだろうか

聴いてくれてるだろうか

そんなことを考える。そして吹き終わる。

あの子のことを考えていたらいつの間にか日は暮れ「じゃあね」とつぶやき家に帰る。帰って机を整理していると母の声が聞こえる「ご飯だよ」

私は返事を返す「わかった。今行く」

私はドアへ手をかけようとするその時に懐かしい物が目に入る。

あの日記だ。母に呼ばれたことも忘れ、私は日記を読み始める。

母が「早くしなさい」という声が聞こえたが無視する。

そしてあの日の日記を見るそこにはこう書いてある。

「今日、あの子の口笛のきょくをおしえてもらった。曲名は『おめでとう』」

幼稚な字で書いてある懐かしい。

母がやや怒り気味に呼ぶ。

あの子は遠いどこかであの曲を吹いているのかな。涙が出てきた。

母が怒りながら私の部屋のドアを開ける。

「早くきなさいって言って・・・何ないてるのどうかしたの」母は、心配そうな声に変わった。

「何でもない」

私が言う

「そう。ならいいのよ。早くしなさい冷めちゃうでしょ」

母はドアに手をかけ、出て行く私もそれに続く食卓に向かいご飯を食べ終わると私は日記をつける。

「ありがとう」

そのたった一言だけ書くと私は布団に入った。

        -完-

少し長いですかね。駄文ですみません。最後のあたりは少々強引ですがご了承ください。

id:na-ru

「ご飯だよ」のセリフが上手く使われてますね。短い中で仕掛けが上手く働いていてよかったです。ありがとうございました。

2006/11/04 22:34:19
id:ttz No.4

ttz回答回数690ベストアンサー獲得回数72006/11/03 19:39:49

ポイント20pt

数羽の小鳥がさえずる。

木の上で。

ふと、小さな鳥が弟の姿にダブって見えた。

弟の生まれ変わりかな?

近づこうとしたが、私に気付くと、きれいな鳴き声を響かせながら逃げていった。

そう、あの子は別に鳥に生まれ変わったんじゃない。

あの子は、あの音色に生まれ変わったんだ。

そしてずっと、私のそばにいる。

上手ではない口笛を吹きながら、しかしなんだか無性に幸せを感じる事ができた。

id:na-ru

綺麗な表現ですね。ありがとうございました。

2006/11/04 22:35:47
id:tibitora No.5

tibitora回答回数3037ベストアンサー獲得回数2022006/11/03 22:39:22

ポイント30pt

その時聞き覚えのある、いや、忘れるはずの無い口笛の音が聞こえた。

弟の、上手な口笛が聞こえた気がした。

辺りには自分しかいない。

なんだか弟が見守っていてくれている気がして、私はもう一度口笛を吹いた。

------------------------------

こんな感じでもよいのでしょうか?

id:na-ru

ksfsa5さんへの返信にも書いたんですが、これも、私の中で描いていた続きの一つにとても近いです。シンクロ、なんだか嬉しいです。ありがとうございました。

2006/11/04 22:37:31
id:ElekiBrain No.6

ElekiBrain回答回数255ベストアンサー獲得回数152006/11/03 23:30:11

ポイント100pt

[始業式]

 小学6年生の始業式は、あくびから始まった。校長が、体育館の壇上から薫陶を述べ、体育教師がドスをきかせた声ですごむ。

 始業式を終えると、生徒達はだらだらと校舎の方へ向かって、騒がしい行列を作った。大抵は、今まで何して過ごした? だとか、宿題済ませた? だとか、そんな話だ。

タケシはその話のどれも適当に受け流した。タケシは、学校の間ではタケと呼ばれていた。特に問題も、チャームポイントも見あたらない、平凡な名前だ。

 やがて廊下の、冷え切った手すりを元気よく滑り降りる子供数名が教師にこづかれているのを尻目に階段を上がると、廊下の左側に、白く塗装を塗った教室の引き戸が見えた。さすがに、黒板消しが挟まれているほど幼稚なクラスではない。先ほど階段をジェットコースターに見立てて滑り降りた奴らも、他のクラスだ。

 タケシは教室に入り、自分の席に着席すると、一名の生徒から声が掛かった。時田という生徒だった。

 彼は私とは正反対の垢抜けた性格の持ち主だったが、真逆なのが良かったのか、仲良くさせてもらっていた。

「おいタケ、席替え表みたか? そこ、お前の席じゃないぞ」

 私は彼のことをトッキーと呼んでいる。

「ええ? 見てないよ。もうきめてあんの?」

 そう言うとタケシはトッキーが指さす方向へと向かい、席替え表を見た。

 それは、やけに馬鹿でかいストーブの後ろに、押しピンで留められていた。

 やがて、皆が席に着席し、ざわめきが起こる頃になると、担任の先生が入ってきた。

「はい、みんな静かに」

 担任はおきまりの台詞を言うと、今日の仕事が掃除だけであるという分かり切った説明をした。新学期の始まりは掃除、そして帰宅。どの学校もそうで、我が校もその例に漏れなかった。

 清掃が始まると生徒達はそれぞれ渾身の力を込めて椅子を後ろへと引きずり、ホウキで埃を追いやってゆく。

「おいタケ」

 トッキーは黒板消しを担当しているタケシに話しかけて来た。

「宿題やったか」

「いや、まだだけど」

 トッキーは驚いた顔をした。

「おいおい、まだって、平然と言っちゃっていいの」

 タケシには、あまり実感がなかった。小学校を卒業して、やがて中学生になることすら、違和感を覚えていた。それはまるで別世界で、あの背の高い異人種達と同列に肩を並べられるとは、到底思えなかった。

「まあ、そこそこやって、テストで本気出すよ」

「おまえ本当に嫌な奴だな」

 トッキーは楽しそうに笑った。嫌な奴、とは彼にとっての反語だ。

「ところで、弟は?」

 トッキーの表情が曇る。彼はぶしつけなように見えても、実は細かな配慮が出来る奴だった。

「相変わらず病弱なんだよ」

 タケシはそう言ったまま押し黙った。それ以上はトッキーも何も聞けず、それじゃ後でな、という言葉だけを残して、その場を立ち去った。

「はい男子、サボんな!」

 後ろの方から女子の怒号が飛んだ。




[病床]

 ランドセルを下ろすと、タケシは一目散に弟の部屋を目指した。きしむ廊下の角を曲がり、掃除機の長い首をひょいと飛んでよけ、安っぽい木目プリントの扉のノブを回した。

 そこには、タケシの弟であるミチオがいた。

「おう、元気でやってたか」

 ミチオはベッドに横たわり、天井に向かって掲げていた本を手元に下ろすと、タケシを見て笑顔一杯に微笑んだ。本当に兄の事を慕っているようだった。

 ミチオは嬉しそうにベッドからはい出ると、宿題の山を見せた。

「兄ちゃん、こんだけできたよ」

 そう言って見せた宿題の山は、これだけ、という表現よりも上出来で、全ての内容が完成していた。タケシはミチオを心の中で天才と呼んでいたが、それを今まで当人の前で喋った事はなかった。

 ミチオはよほど退屈だったのか、堰を切ったように話し始めた。

「兄ちゃん、この本ね、すごくおもしろいよ。ガガーリンって人が宇宙にいった話なんだ」

 ミチオはそれから、月の話、月面の石の話、それらの話を途切れることなく語り、タケシはそれに相づちを打った。タケシの性格からして、ミチオの話す内容はけして全て理解できるものではなかったが、一生懸命に聞いた。




[イカロス]

 やがて数ヶ月が過ぎ、ミチオは元気を取り戻した。定期的にやってくる病魔との戦いはきっと本人にとっても過酷なものであっただろうが、それでもミチオは文句一つ言わずに、明るい表情で学校へと通った。ただ、今回のミチオの短い休息期間は、少し変わった様子だった。

 学校から帰ってきては庭の木の上に登っては、口笛を吹いた。その音色は秋風に乗って、果てしない宇宙へと紡がれてゆくようだった。

 タケシは庭先でミチオの口笛をきく習慣が出来ていた。それはとても美しく、何の取り柄もないタケシにとってはとてもうらやましく思えた。それも、口笛を終えるとすぐにでも学校の宿題を手早く済ませてしまうのだから、タケシの弟との格差感はますます開くばかりだった。

 そんなミチオも、口笛を吹いている瞬間だけは、例え母親が降りて食事しなさい、と怒鳴っても、頑として受け付けないところを持っていた。いや、あれはきっと、頑として受け付けないというよりも、なにか、耳に入っていない様子だった。

 ミチオはある時こう呟いた。

「ガガーリンも、イカロスにはなれなかったんだね」

 夕日が暗闇の帳に溶けて無くなる頃、ミチオはそうつぶやいた。




[不安]

 新学期早々、タケシは職員室へ呼ばれた。さすがに、クラスの人間関係のできと、成績は別だった。担任はたばこ臭い職員室で、ワイシャツを腕まくりし、プリントを机の上で叩いて無駄に威嚇した。分厚いゴム製のファイルを挟む、なんといったかは忘れたが、それが叩く度に振動した。

「タケシ、お前このままじゃ中学にはいれんぞ」

「中学って、義務教育じゃないんですか」

 あきれた返答に担任は凝視したまま、デスクに振り返って、頭を抱えた。

 職員室、というからには、彼は“職員”なのだ。

 教室に戻ると、トッキーが冷やかしにタケシの元を訪れた。

「近藤、なんて言ってた」

 近藤とはあの職員のことだ。

「いや、中学がどうとか」

 タケシは相変わらず白けた返事を返した。

「おまえ、内申書まずいんじゃないか」

 内申書。それは生徒と先生が使う魔法の言葉のようなものだ。どうだっていい慣習だ。

「まずいと思う」

 実際。まずいのは分かっている。近藤の表情だけじゃない。

「なんとかするよ」

 そういって僕は自分の席に座ると、肘をついてぼんやりと考え込んだ。なにか、白けた中にも、不安がよぎった。

 あの真っ黒な学ランを着て、登下校できないかも知れない。

 今まで考えたこともないような、不安だった。

 あいつだったら、こんな不安なんてないだろうに。

 タケシの脳裏に、ミチオの口笛がこだました。




[劣等感]

 家に帰ると、ミチオはまた口笛を吹いていた。タケシは縁側に座って、いつものように口笛を聞いていたが、全く耳に入らない。不安はとぐろを巻いて、タケシの胸中で暴れ始めた。

「やめろ!」

 思わず耐えきれずに、あふれ出した感情は口笛を吹き飛ばした。

 すると、普段は全く口笛をやめることのない弟が、口笛をやめてこちらを見下ろした。“見下ろした”その様子がさらに気にくわなかった。ミチオの意図とは全く別に、怒りが渦巻く中、タケシは頭を抱えてうめきだした。

 ミチオが木を降りて、近づいてくるのが分かった。そして、何を考えているのかも分からないままタケシの傍にまで近づいた。夕日はまだ沈んでいなかった。遠くでカラスの、人を小馬鹿にしたような鳴き声が聞こえた。

ミチオは言った。

「兄ちゃん、ごめん」




[別れ]

 それから、ミチオに再び悪夢が訪れた。定期的な病魔の進行は、末期であるとの話であった。ミチオは髪の毛が所々抜け落ち、医者からは自宅療養を勧められていた。それはつまり、ミチオの命があともう少しで燃え尽きるという事に他ならなかった。

 ミチオのベッドの横にある宿題は山積みになっていた。

 あれだけの才能を持ち、軽々と山積した問題を解く、ミチオの姿はもうそこにはなかった。時々昏睡から目を覚ますミチオを見て、タケシは何も言うことが出来なかった。

 だが、それとは反した思いがタケシの胸の内にあった。何か、天才であるこいつに言ってやりたい。

 数週間後、タケシは細り、消えゆこうとするミチオに向かって、怒鳴った。

「ミチオ、お前、宿題やってないだろ。勉強の虫があきれるぞ!」

 そう言うしかなかった。こんなところでも、タケシの中のプライドは邪魔して、“天才”という二文字が素直に出てこなかった。

 ミチオは静かにタケシの手を握ると、微笑んだ。

「兄ちゃん。……ガガーリンはイカロスになれなかった。……兄ちゃんは、イカロスのあこがれを……もう超えてるね」

 ミチオの手を握る力は次第に弱くなり、やがてだらんと垂れると、遙か宇宙へと旅立っていった。タケシも、宿題も残して。




[太陽]

 俺は高台から街を見下ろしていた。時代は学ランからブレザーに移行する丁度狭間にあり、似合いもしないブレザーを羽織って、風の吹くままに任せた。高校の春はあまりまぶしくはなかったが、いつも見えるあの夕日はとてもまぶしい。

 俺は高台の名もない木によじ登ると、覚え立ての口笛を吹き始めた。それは風に乗って、ガガーリンとなったあいつの元へと届くだろう。

 なんといっても、俺はイカロスを超えた、あいつの太陽なのだから。








終わり

id:na-ru

力作ありがとうございます。物語の続きだけでなくて、前の部分も描いてくださったんですね。丁寧に描かれていて、タケシに感情移入できました。この物語とても好きです。

ぼんやりとしていた私の文章に、テーマを組み込んでもらえて、嬉しいです。ありがとうございました。

2006/11/04 22:42:35
id:karasimiso No.7

karasimiso回答回数41ベストアンサー獲得回数12006/11/04 15:26:35

ポイント100pt

そんな少年を見つめている人影がいた。


また、あの「彼」がやってきた。昨日もおとといも独りで同じ曲を吹きながら帰ってた。そして今日も。

公園のベンチに腰かけながら、私は今日も口笛を吹きながら帰って行く「彼」を見ていた。ときおりシューっと音を失いながらも、懸命に口笛を吹いているように見えた。メロディは「彼」の大好きな「七つの子」。「かーらーすーなぜなくのー?」で始まる有名な歌だ。


私はこの数日、こうして「彼」の帰りをずっと眺めていた。


「彼」は決して道の端を歩かない。それが「彼」にぽっかりと空いた穴とでも言うべき、妙な空間を演出しているように見えた。きっとこの頃にはもう「彼」は何かを失っていたのかもしれない。私にはそれがなんだったのか分からなかったけど。


手元に置いたカフェオレがぬるくなったころ、夕陽の静寂をやぶるように携帯の呼び出しベルがなった。もう帰る時間のようだ。


バイバイ、、、、、、。


、、、伸びる影は一つだけ。

私はぎこちない口笛を吐きだす、、、。


ふっと公園の方から誰かに見られている気がした。振り向いて見ると、そこにはぐっとつぶされた紙パックがベンチの上にぽつんと取り残されていた。

id:na-ru

一瞬、一人称が誰をさしてるのか混乱しました(笑)この物語も、とても気に入りました。素敵な物語を描いてくださってありがとうございました。

2006/11/04 22:45:37
  • id:na-ru
    いるか賞をどなたにするかとても迷いました。決められなかったので、数が少ない方にさしあげることにしました。
    みなさん、本当にありがとうございました。

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