他の極端な意見に比べれば、割と合理的で妥当な「もしもワールド」の一つですね。ロシアは朝鮮半島で不凍港を沢山入手でき、更に中国大陸進出に夢中になるでしょう。そのうち、ロシア革命や対欧米で色々あって、日本にまでは手が回らないでしょう。
当時のロシアの国内事情、対欧米や対日本の姿勢、そして各国の国力を見れば、日本がロシアやUSSRの属国になる可能性は考えられない、と見るのがまともに歴史を少しでも知る人の常識です。
http://ww1.m78.com/sib/ryugampo.html
http://ww1.m78.com/sib/diplomacy%20before%20the%20war.html
日露戦争開始におけるわが国の意思決定には
シビリアン・コントロールが貫かれていた。
ロシアは、表面しきりに平和を唱道し、
大いに譲歩の説を流布して他国の同情を買い、
裏面ではひそかに満洲に於ける兵備を厳にしていたため、
日本国は自存自衛のために開戦を決意するに至ったのである。
日露戦争が無かったら、朝鮮半島はロシア帝国領となり、その後ソ連領となっているでしょう。日本は大陸進出の足掛かりを手に入れることが出来ず、極東の中堅国家のままで日中戦争も太平洋戦争も起こることなく冷戦に突入し、やはり共産圏の封じ込め役として西側諸国の一員になっていると思います。天皇の政治的権限が強く、日本軍も徴兵制もあるなど明治憲法の影響を色濃く残しながらも、アメリカの保護の下で民主化と経済発展に力を入れ、今とある程度似た国家となっているのではないでしょうか。乏しい知識での想像ですみません。