「腰椎脱臼」と「すべり症」、「骨折」とではレントゲンでの違いがどんな所ではっきりとわかるものでしょうか?


また、交通事故や病気で腰椎の3番目が痛む症例がありますか?

【質問者背景】
事故に遭って9ヶ月経っています。
セカンドオピニオンで2つめの病院にかかりました。
しかし、保険会社の治療打ち切りを早めるよう、要請が強かったようで通り一遍の検査と投薬で痛みやしびれもそんなはずはないと取り合っていただけませんでした。
次回には症状固定という事で保険会社に通知する旨を伝えられたので、納得いかず家族と共に病院に訪れたところ、より詳しい検査をしてくれました。
そして、3番目の骨のすべり症と言われました。
しかし、事故が原因での症状にもかかわらず、「すべり症」という診断に納得がいかない状況です。
腰のMRIの結果、髄液の層が細くなっている事が見受けられるそうですが、大丈夫だと言われていますが、痛みは続いています。
30日には結論を出すと言われ、素人なので、どうしたらいいのか困っています。
対処方法や、参照URL等を教えて下さい。
宜しくお願い致します。

回答の条件
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  • 登録:2006/11/23 22:42:31
  • 終了:2006/11/28 00:51:04

ベストアンサー

id:ichthyostega No.1

ichthyostega回答回数205ベストアンサー獲得回数222006/11/24 00:19:32

ポイント100pt

状況が複雑そうですので長文になることをお許しください。

まず、最初のご質問にお答えします。


すべり症は変性と言って、年齢と共に脊椎の後方にある関節が緩んで生じてくる病態です。分離症(後に説明します)を伴わないものは「変性すべり」と言い、これはレントゲンで骨折やその他のものとは間単に区別が付きます。変性は通常、数年以上の経過を持って起こってくるものです。


分離症というのは、脊椎骨の後方にある椎弓という部分が分離しているものですが、これは現時点では成長期に起こった疲労骨折と考えられています。分離があると、脊椎の支持要素が一つなくなるので椎間板が傷みやすくなります。そうすると、「すべり」が生じることがあります。これを「分離すべり症」といって、厳密には「変性すべり症」と区別します。通常、「すべり症」とだけ言う場合には変性すべり症のことをさします。


骨折がある場合、時間がたったものか、最近生じたものかは、整形外科医が診れば判断出来ます。特にCTやMRI検査を行えば判断はより確実なものとなります。具体的には、骨折部と思われるところに修復機転が働いているのかどうか、骨折と思われる部分に修復の痕跡があるかどうか、などを判断材料とします。


脱臼の場合は明らかに分かります。脱臼するには椎間関節という部分が外れるので、すべり症とは全く違う所見になります。


と言うことで、「「腰椎脱臼」と「すべり症」、「骨折」とでのレントゲンでの違い」は明らかです。一般の方には難しいことですが、整形外科医にとってこれを鑑別するのは研修医レベルの作業です。すべり症はケガではありませんので、すべり症が事故で生じたとは考えにくく、事故前からすべり症はあったものと考えられます。ですから、現在の症状がすべり症に伴うものであればあるほど、病名としては「すべり症」となりますし、逆に。すべり症と関連性のない症状であれば、すべり症は単なる付随した一つの「所見」であるだけで、病名は「腰椎捻挫」などになると思います。


あと、「腰椎の3番目が痛む」ということですが、基本的に「脊椎の痛み」というのは何番目が痛いのかというような具体的な感覚はなかなか認識出来ません。これは深部知覚と言って、脳では具体的な局在部位を判断しにくいためです。関連痛とも言って、障害のある部位と違う部位に痛みを生ることが多いのです。例えば、第5腰椎の障害であると、臀部が痛む、と言う風です。第6頚椎付近が傷むと、肩甲骨の内側が痛むことも知られています。

恐らく、「腰椎の3番目が痛む」というのは、第3腰椎付近に痛みがあると言うことだとおもいますが、だからといって、第3腰椎の痛みであるとは限らないのです。ただ、第3腰椎にすべりがあるのなら、これによる痛みであるとも考えられますが、同部はすべりがなくても腰痛の症状が出る部分としては頻度の非常に高い部分です。こればかりはなかなか確定しづらいことではあります。


また、分離症やすべり症についてですが、本症は潜在性に存在することが多いと言うことも分かっています。すなわち、分離やすべりがあっても症状のない人がたくさんいるという事です。


交通事故でお悩みのようですが、御記載の内容からして、「もともと変性すべり症があり、事故をきっかけに症状が出現した」と考えられます。上記のように今まで症状がない事も多いため、多くの方はなかなか受け入れがたい事も多いのですが、御記載の状況であれば、残念ですが、すべり症として処理されるのはやむを得ないかな、と思います。

MRIで言われている、「髄液の層が細くなっている」というのは恐らく、すべりによる脊柱管狭窄のことだとおもいますが、これは腰痛とは通常関係ありません。しびれとは関係があるかもしれませんが、症状との一致があるかどうかがポイントです。

これらについても、事故として治療を続けていくのは難しいケースかと思います。繰り返しますが、すべり症はケガではないとして扱われるからです。

基礎に疾患があると、ちょっとしたけがでも症状が治りにくくなることもあるわけです。例えば、椎間板に変性のある人がぎっくり腰になってから腰痛持ちになると言うことはよくあることです。

逆に言うと、上記のように、すべりがあっても症状のない人もいるわけですし、もしも事故による症状であれば、これはけがですので(けがの程度にもよりますが)、治る可能性もあると言うことです。なかなか受け入れがたいとはおもいますが、症状が取れないと言うことはむしろ、基礎疾患(すべり症)による症状が出てきたとも考えられるのです。もしかしたら、事故に遭わなくてもいずれは症状が出てきたかもしれないのです。

ただ、現時点で残存する症状についてはすべりのあるなしにこだわらず(どこまで認定されるかは分かりませんが)、遺残症状として主張してみた方がよいと思います。

今後のことも含めて、主治医の先生とよく相談される事が最善だとおもいます。


長文でまとまりのない文章になってしまい、分かりにくい点が多々あるかと思います。

またご不明な点があれば、分かる範囲で答えさせていただきます。

http://www.tahara-seikei.com/768.htm

id:WARABICHAN

ご親切に素人の私にも解りやすく教えて下さいりありがとうございました。

ご説明いただき、「腰椎の3番目が痛む」という表現が適切でなかった事も理解できました。

事故以来、右臀部が痛く、時が経過しても夜に痛みで目が覚めたり、物療も手加減していただいて受けるという状況でした。

首の骨も5.6.7に異常があり「頭痛・肩こり・めまい」が頻発しています。

朝起きて2~3時間すると後頭部の中央が頭痛の源となり、広がっていく感じです。

特に天候に左右される頭痛はこれまでに経験したことのない奥歯をかみしめるようなものです。

今は毎日鍼で痛みを軽減しています。

このような状況にも関わらず、状況固定で保険会社と示談しなければならない事は不安でたまりません。

ただ、今回のご回答で状況を受け止める心の準備ができつつあることを感謝しております。

今一つお尋ねですが、今は毎日辛くない程度に腰や肩の体操をしていますが、この腰痛や頭痛・肩こり・めまいを鍼に通わなくても良くなる方法を教えていただければ幸いです。

2006/11/26 00:15:28

その他の回答(2件)

id:ichthyostega No.1

ichthyostega回答回数205ベストアンサー獲得回数222006/11/24 00:19:32ここでベストアンサー

ポイント100pt

状況が複雑そうですので長文になることをお許しください。

まず、最初のご質問にお答えします。


すべり症は変性と言って、年齢と共に脊椎の後方にある関節が緩んで生じてくる病態です。分離症(後に説明します)を伴わないものは「変性すべり」と言い、これはレントゲンで骨折やその他のものとは間単に区別が付きます。変性は通常、数年以上の経過を持って起こってくるものです。


分離症というのは、脊椎骨の後方にある椎弓という部分が分離しているものですが、これは現時点では成長期に起こった疲労骨折と考えられています。分離があると、脊椎の支持要素が一つなくなるので椎間板が傷みやすくなります。そうすると、「すべり」が生じることがあります。これを「分離すべり症」といって、厳密には「変性すべり症」と区別します。通常、「すべり症」とだけ言う場合には変性すべり症のことをさします。


骨折がある場合、時間がたったものか、最近生じたものかは、整形外科医が診れば判断出来ます。特にCTやMRI検査を行えば判断はより確実なものとなります。具体的には、骨折部と思われるところに修復機転が働いているのかどうか、骨折と思われる部分に修復の痕跡があるかどうか、などを判断材料とします。


脱臼の場合は明らかに分かります。脱臼するには椎間関節という部分が外れるので、すべり症とは全く違う所見になります。


と言うことで、「「腰椎脱臼」と「すべり症」、「骨折」とでのレントゲンでの違い」は明らかです。一般の方には難しいことですが、整形外科医にとってこれを鑑別するのは研修医レベルの作業です。すべり症はケガではありませんので、すべり症が事故で生じたとは考えにくく、事故前からすべり症はあったものと考えられます。ですから、現在の症状がすべり症に伴うものであればあるほど、病名としては「すべり症」となりますし、逆に。すべり症と関連性のない症状であれば、すべり症は単なる付随した一つの「所見」であるだけで、病名は「腰椎捻挫」などになると思います。


あと、「腰椎の3番目が痛む」ということですが、基本的に「脊椎の痛み」というのは何番目が痛いのかというような具体的な感覚はなかなか認識出来ません。これは深部知覚と言って、脳では具体的な局在部位を判断しにくいためです。関連痛とも言って、障害のある部位と違う部位に痛みを生ることが多いのです。例えば、第5腰椎の障害であると、臀部が痛む、と言う風です。第6頚椎付近が傷むと、肩甲骨の内側が痛むことも知られています。

恐らく、「腰椎の3番目が痛む」というのは、第3腰椎付近に痛みがあると言うことだとおもいますが、だからといって、第3腰椎の痛みであるとは限らないのです。ただ、第3腰椎にすべりがあるのなら、これによる痛みであるとも考えられますが、同部はすべりがなくても腰痛の症状が出る部分としては頻度の非常に高い部分です。こればかりはなかなか確定しづらいことではあります。


また、分離症やすべり症についてですが、本症は潜在性に存在することが多いと言うことも分かっています。すなわち、分離やすべりがあっても症状のない人がたくさんいるという事です。


交通事故でお悩みのようですが、御記載の内容からして、「もともと変性すべり症があり、事故をきっかけに症状が出現した」と考えられます。上記のように今まで症状がない事も多いため、多くの方はなかなか受け入れがたい事も多いのですが、御記載の状況であれば、残念ですが、すべり症として処理されるのはやむを得ないかな、と思います。

MRIで言われている、「髄液の層が細くなっている」というのは恐らく、すべりによる脊柱管狭窄のことだとおもいますが、これは腰痛とは通常関係ありません。しびれとは関係があるかもしれませんが、症状との一致があるかどうかがポイントです。

これらについても、事故として治療を続けていくのは難しいケースかと思います。繰り返しますが、すべり症はケガではないとして扱われるからです。

基礎に疾患があると、ちょっとしたけがでも症状が治りにくくなることもあるわけです。例えば、椎間板に変性のある人がぎっくり腰になってから腰痛持ちになると言うことはよくあることです。

逆に言うと、上記のように、すべりがあっても症状のない人もいるわけですし、もしも事故による症状であれば、これはけがですので(けがの程度にもよりますが)、治る可能性もあると言うことです。なかなか受け入れがたいとはおもいますが、症状が取れないと言うことはむしろ、基礎疾患(すべり症)による症状が出てきたとも考えられるのです。もしかしたら、事故に遭わなくてもいずれは症状が出てきたかもしれないのです。

ただ、現時点で残存する症状についてはすべりのあるなしにこだわらず(どこまで認定されるかは分かりませんが)、遺残症状として主張してみた方がよいと思います。

今後のことも含めて、主治医の先生とよく相談される事が最善だとおもいます。


長文でまとまりのない文章になってしまい、分かりにくい点が多々あるかと思います。

またご不明な点があれば、分かる範囲で答えさせていただきます。

http://www.tahara-seikei.com/768.htm

id:WARABICHAN

ご親切に素人の私にも解りやすく教えて下さいりありがとうございました。

ご説明いただき、「腰椎の3番目が痛む」という表現が適切でなかった事も理解できました。

事故以来、右臀部が痛く、時が経過しても夜に痛みで目が覚めたり、物療も手加減していただいて受けるという状況でした。

首の骨も5.6.7に異常があり「頭痛・肩こり・めまい」が頻発しています。

朝起きて2~3時間すると後頭部の中央が頭痛の源となり、広がっていく感じです。

特に天候に左右される頭痛はこれまでに経験したことのない奥歯をかみしめるようなものです。

今は毎日鍼で痛みを軽減しています。

このような状況にも関わらず、状況固定で保険会社と示談しなければならない事は不安でたまりません。

ただ、今回のご回答で状況を受け止める心の準備ができつつあることを感謝しております。

今一つお尋ねですが、今は毎日辛くない程度に腰や肩の体操をしていますが、この腰痛や頭痛・肩こり・めまいを鍼に通わなくても良くなる方法を教えていただければ幸いです。

2006/11/26 00:15:28
id:hoeizon No.2

hoeizon回答回数318ベストアンサー獲得回数202006/11/24 03:25:05

ポイント50pt

「腰椎脱臼」

腰の背骨が完全に外れる状態です。レントゲンで明らかに連続性が失われています。

「すべり症」

脊椎同士がズレた状態で、前屈・後屈時のレントゲンを撮影し、角度や前後のズレで脊椎の不安定性を評価します。

「骨折」

明らかな骨折の場合は、レントゲンでわかりますが、ひびが入った程度の小さいものだと判断は難しいと思います。MRIなどで、骨縁の連続性などをみることで評価は可能だと思います。


>また、交通事故や病気で腰椎の3番目が痛む症例がありますか?

ヘルニア、腰椎圧迫骨折、癌の腰椎転移などが考えられます。


病院は何科にかかっていますか?

脊椎疾患の専門病院が近くにあるのでしたら、そちらを受診されるのが良いと思います。


あと、症状が腰椎の3番目が痛いとしかかかれていませんが、他に足がしびれるなどは無いのでしょうか?

他の症状がないのでしたら、脊髄を圧迫するような疾患(すべり症、ヘルニア)などではなく、骨折などの可能性が高いです。


また、痛みを意識しつづけることによって、痛みに対しての神経経路が出来てしまい、通常痛く感じない程度でも痛いと感じるようになってしまう場合もあります。

ダミー:http://q.hatena.ne.jp/1164289348

id:WARABICHAN

ご解答ありがとうございます。

札幌に住んでいるのですが、脊椎疾患の専門病院を中々見つけられません。

やはり、東京に行くしかないのでしょうか…

2006/11/26 00:18:42
id:ouchans No.3

ouchans回答回数22ベストアンサー獲得回数02006/11/24 11:09:41

ポイント26pt

最近話題になってます。

http://atami.iuhw.ac.jp/shinryou/nogeka/gensyo1.html

ちがうかなぁ。ご参考まで。

id:WARABICHAN

ご解答ありがとうございます。私の知り合いで脳脊髄液減少症で悩んでいる人がいるのですが、早く保険適用になればいいな…と思います。

2006/11/26 00:18:55
  • id:ichthyostega
    コメント拝見させていただきました。
    症状の遺残について、さぞご心配のことと存じます。
    終了していたのでこちらに記載させていただきます。

    御記載の症状は確かにレントゲン上で、椎間板その他に異常がある方に頻繁に後遺する症状です。ある程度は時間が解決してくれる部分もあるのですが、当面は体操などでしのぐしかないかもしれません。
    もしも一度専門家のご意見を伺いたいと言うことでしたら、北海道、特に北大関連には脊椎の権威の先生がたくさんおられますので、一度ご相談されるのもよいと思います。

    脊椎脊髄病学会という学会があり、中に「指導医リスト」として専門医の紹介を行っている部分がありますので、ご参考になれば。

    http://www.jsrs.jp/jsrs_web/html/index.html

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