街を見渡せば、100通りの家族に100通りの家。家をのぞいてみれば、それぞれの暮らし振りが面白い!“イエ・ルポ”とは、実際に見た家、聞いた話、または自分の家の、ユニークな住まいの工夫やアイデア、習慣や出来事などのエピソードをミニルポ感覚で書き込んでもらう家ルポタージュ・コーナーです。
〈今週のお題〉を見て、みなさんが知っている面白いイエの話を教えて下さい。
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イエ・ルポ #003 THEME「○○さんちで食べた不思議な料理」を教えて下さい
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※今回の「いわし」ご投稿は11月29日(水)正午で終了とさせて頂きます。
堆肥を味わった人は世界広しといえどもそうはいないんじゃないでしょうか(笑)。自然農法の植物由来の完熟堆肥という贅沢品だから口にできるんですね。昔は畑に人糞も…あ、すみません、田舎で見たのをちょっと思い出してしまいました…。素手でふんわりと作られた土で育てた野菜の味、格別に美味しいでしょうねー。大切に食物を育てる現場を体験すると食べ物の見方も全く変わりそう。私も今から食育やり直したい気持ちになりました。
〈ハザマ〉
堆肥を味わった人は世界広しといえどもそうはいないんじゃないでしょうか(笑)。自然農法の植物由来の完熟堆肥という贅沢品だから口にできるんですね。昔は畑に人糞も…あ、すみません、田舎で見たのをちょっと思い出してしまいました…。素手でふんわりと作られた土で育てた野菜の味、格別に美味しいでしょうねー。大切に食物を育てる現場を体験すると食べ物の見方も全く変わりそう。私も今から食育やり直したい気持ちになりました。
〈ハザマ〉
でも、人が口に出来ないような物を使って食物を作るということへの強烈なアンチテーゼですよね。これは本当に目からウロコでした。
また自然農法というと、とにかく化学合成物質を使わなければいいんだという風潮がありますが、植物に適した土というのは、それだけではダメなんだそうです。鶏糞などはたしかに成分としてはいい肥料なのですが、土を固くまとめてしまう傾向があるので、そうすると土の中まで酸素が行き渡らないとか、pHを酸性に傾けてしまうのでどうしても石灰が必要になるとか、色々な問題が出てきてしまうのだそうです。
天然素材であっても自然界において不自然な物は投入しない。土を使役する施肥ではなく、土を豊かにしていく施肥とは何かを考えていく。これが自然農法における土作りなんだと、その方は強調されておられました。
土の段階から自然の恵み一杯の農業に触れると、本当に食に対する意識が変わってきます。一口食べると、あまりの美味しさと自然の恵みへの感謝で喜びが湧き上がってきて、すぐ飲み込んでしまうのが惜しくなってくる。だから何遍も噛む。そうすると、胃にも優しいし、ドカ食いもしなくなる。健康な土から健康な人も育つと。そういうことなんだろうなーと思います。そういう食文化、育ててみたいですね(^-^)
食物を育てる土のこととか、堆肥のこととか、深く考えたことがなかったので、こんなお話を聞くと食べ物そのもに引き戻してもらった気がします。
野菜は農薬がかかってるからよく水洗いしないと、とかリンゴの皮は少し余計めに剥こうかな、とかその程度しか考えられないこの状況というのはとても不自然な生活なのかも。ほんのたまに、有機栽培の八百屋さんの野菜を食べると、ホウレンソウもニンジンもトマトも全然味が濃くて違いますもんね。その分、手がかけられていて量産できないから値段も高いけど、本物の食物を食べている、という感覚はひしひし感じます。「健康な土から健康な人も育つ」。食がどれだけ大事なものか、どれだけおざなりになっているか、TomCatさんの体験談で素直に心に入ってきました。ありがとう!!
〈ハザマ〉
TOMさんが書き込んだときから、コメントを書こう書こうと思いながら、書きたいことが山ほどあってうまくかけなくて、日にちが経ってしまいました。
終了する前に何とか書き込もうと思いました。
私堆肥作ってたことがあるんです。畑も作ってたことがあるんです。堆肥は牛糞と鶏糞と混ぜて作っていたのですが(2メートル位積み上げてました。)それを想像していたので口にするなんて驚きました。
でも、植物由来のものと書いてあって納得しました。
うまくいえないんですが、こういうわけです。
●土中菌について。
ヨーグルトを作る地方では、土に刺さってた枝を牛乳に入れるだけでヨーグルトができる
パンの天然酵母も果物が腐ったもの(発酵したもの)に小麦粉を入れただけ
土の中に居る乳酸菌や、色々な菌は有効な働きをしていて、それは食べたとしてもお腹にいい働きをする例が多いんですよね。
●色々植物を育てていたけど、あれこれいじったり、化学肥料を上げるのが生理的にいやだった。
誰に言われたわけでもないのですけど、本能的に嫌だったんです。科学的なものを撒くのが。
枯葉を集めて発酵させたもので作った堆肥を撒くのは好きだったんですけどね。中にカブトムシがいっぱいできるんですよ。
トマトの誘引とか、消毒とか、全部嫌だったんですよ。
雑草のようにできるだけありのままに育てたかったんですよ。
今は植物自体が改良されて甘い分虫にも狙われやすいし、弱くなってるんですよね。だから薬品の力を借りて見た目キレイなものを作るわけですが、やはり、本来の姿とはかけ離れてきてるように思えるんですよね。
ああ、なんてまとまってないんでしょう。でも、いつまでも投稿できないので
とりあえずポチっ
hanatomiさんのおっしゃろうとしていること、すごく心に届いてきました。本格的に畑、やってたんですね。今までの色々なお話も、その体験の中から生まれてきたものだったんですね。大地を見つめ合う仲間ですね!!
土中菌とヨーグルト。そしてパン。そうなんですよね。たとえば山なんかに行くと、落ち葉の間を流れてくる小川みたいのがあったりしますが、ああいう水を汲んできて、山芋をすったものか何かに加えて数日おくと、むくむく膨らんできます。これが天然の酵母。
酵母っていうのは、パン屋さんやビール工場に住んでいるのではなく、元々は落ち葉の堆積した天然の堆肥の中とかに住んでいたわけですよね。
落ち葉を積んでおくと、そんな目に見えない生物だけでなく、カブトムシの幼虫やミミズや、色んな生き物の住処にもなっていきます。初年はそういう「命を育む場所」として活躍して、二年目くらいから大地の栄養に姿を変えていく。堆肥って、まさに「命のゆりかご」です。
そういう、生き物のゆりかごとなってきた堆肥を施すから、土壌のpHが変に酸性化したりしない。だから石灰の投入が要らない。
もちろん虫が住めるくらいの物ですから、雑菌だって繁殖しません。だから変な病気も出ないわけですよね。
そして、堆肥自体がひとつの生態系ですから、それを施した土のまわりの生態系も、次第に自然に保たれていくようになります。
最初の何年かは苦労させられますが、畑がその地域の代理植生として安定してくると、次第に天敵同士がうまくバランスを取り合って虫害も少なくなってきます。だから農薬も、意地で使わないんじゃなくて、その必要がなくなってくるというわけですよね。
本当に自然の力が、作物を守り、育ててくれるようになってくるわけです。そういう農業。いつかきっと目指してみたいと思います。
そしたらhanatomiさんとご一緒に、畑、耕してみたいですね。そして一緒に畑のへりで、おにぎりでも食べましょう。キュウリとか取ってきて、自作の味噌とかつけておかずにして。ハザマさんもきっとご招待します。鍬持って来てください(^-^)
将来は農業をと夢見る私。とある自然農法実践者のお宅にお招きをいただき行ってみると、杯に注がれた不思議な液体を出されました。まあとりあえず一杯。はい、頂きます、と飲んでみると、ほのかに椎茸の戻し汁のような香りと、何というか、この世のあらゆる味が混ざったような味がしました。
「何ですか?これ」
「はっはっはっ、堆肥の絞り汁」
「うげ」
「うげじゃないでしょう。人間が食べる野菜に、人間が口にできない物を使えますか?」
「Σ(・△・)」
「それにね、完熟堆肥というのは、一瓶何万円もするような何とか酵素と全く同じ原理で作られる物じゃないですか」
「Σ(・△・)!!」
「いい加減な堆肥はとても口に出来ません。でも完熟させた堆肥はそのまま人が口にしても栄養になる物なんです。もちろんうちの堆肥は全て植物由来。鶏糞や牛糞などは加えませんから安心してください」
そのあと、施肥の実習をやらせてもらいました。堆肥は素手で扱います。手袋などしません。不潔な物は畑に入れてはならないんです。終わった後は、手がスベスベになっていました。嫌な匂いも残りません。
完熟堆肥で作られた土は、柔らかくて、ふかふかです。こうして土作りから始める農法で作られた野菜は、味が濃く、絶品です。