ちなみにwikipediaは既に確認しましたので、
『枕中記の「邯鄲の枕(一炊の夢)」や荘子の「胡蝶の夢」』
よりも古いものを希望します。
映画や漫画での原作無し作品の最古夢オチとかでも良いので、思い当たるものがあったら教えてください。
(これもWikipedia「夢オチ」で該当する作品は除いて下さい)
バニラスカイ
寅さんの冒頭部分(笑)
はどうでしょうか?
バニラスカイは確かリメイク作品でしたよね。
内容は全く元作品と変わりないということですし、それと比べてみても遜色ないとの事なので一度見て見ます。ただこの作品は割合新しい作品ですので最古、というには難しそうです。
「男はつらいよ」シリーズは恥ずかしながら一度もちゃんと見た事が有りません。
ただ、冒頭ではなく、物語全体の締めとしての「夢オチ」が望ましいので、すみませんが除外させて頂きます。
じだいの古い順に考えて行きますと
単なる「目覚めたので夢とわかった」話ならば在原業平の生霊話とか、夢枕に仏様が立つわらしべ長者など民話にもありますが、これらは奇跡の類としてそのままシリアスに受け止められている。魔法の介在で夢と幻の区別がつかない話もありますね。
「夢オチ」の「オチ」は「サゲ」と同じく、もともとは落語の業界用語で、物語が読者なり受け手にとって意外性を見せたままスパッと終わることを指しますよね。とすると、「「夢でした、ちゃんちゃん♪」で落とそう」とおもって夢オチをつくったのは国内では落語が最初ということになるでしょう。
で、漫画の出現で「夢でした」はギャグ的エピソード(結末ではなく流れのなかの一つ)にもつかえるように定義しなおされたと。
少年・少女漫画で、ドジっ子タイプがオーディションの前などプレッシャーで悪夢を見て眠れなかったという話などは類型的ですね(どれとは思い出せないですが、ふじこふじおにもあったかも)
現実的な認識と、自由な創作がひろまると、
夢と現実の乖離ネタは創作全般にひろがり、
星新一などのSFにもでてくるし、
児童小説であるネバーエンディングストーリーも最初が夢ですね。
逆に夢と現実の整合をあつかう河合雅雄の「明恵夢に生きる」、本人には夢と思わせておいて現実なのが岡野玲子の「陰陽師」のかわうその嫁さんのエピソードなどもでてきました。
この中ではやはり、昭和初期のあたりが必要でしょうか?
たとえば、のらくろや正ちゃん、原作サザエさんあたりに夢オチがあるかどうかを調べたほうがいいのでしょうか?
一応除外条件のリンクを次の回答者もすぐ押せるように記載しときましょう。
実に詳しい回答有難う御座います。
お返事が大変遅くなってしまい、申し訳有りませんでした。
確かにここら辺りの線引きは少し難しいですね<魔法の介在で夢と幻の区別がつかない話
出来れば文中にどちらか分からないような描写があるものよりは、確実に幕引きで「全てが夢だった」となる、言わば読者をも物語の世界から覚醒させてしまうような話*が知りたいのですが、それでいえば胡蝶の夢自体、私の希望するものとは少し違ってきますね……。
でもこうして例をあげて頂くと結構沢山あるもので驚いています。
wikipediaの「夢オチ」へのリンクは質問時に間違って消してしまっていたので大変助かりました。ありがとうございます。
*とは言っても、それはオチに辿りつくまでに読者が物語世界に引き込まれていることが前提になってしまいますが;
回答ありがとうございます!
早速探して読んでみます。
しかし、西洋作品ではあまり夢オチってないんでしょうか?
古いのを探すとアジアの方(というか主に中国?)が多いように感じますね。