1、現代の日本人にとって、「天皇」とはどういうものであると思いますか?
2、そしてあなたにとっての「天皇」とはどういうものですか?
よろしくお願いします。
1、2ともに自分とはほぼ無関係の存在、普段は気にも留めずニュースでごくたまに名前を見かける程度
と書きこもうかと思いましたが、他の方が結構1の回答に「象徴」と答えていることから、認識を修正し
1.国民の象徴となっているが、本当にそこまで意識しているかは怪しい
2.現在まで2度近くで見かけたことあるが、単なる人。電車の中ですれ違う人と大差ない認識
と解答させていただきます
空気のような存在。
まさにそうだとおもいます。
一般参賀に行かれる方などは違うかもしれませんが、やはり普通に特に関係なく生活している人にも、皇室というのは、去年悠仁様が生まれたときのように、日本にうれしい楽しい風を吹き込んでくれる存在だと思います。
世襲制でしかも自動的に継承順位が決まる世界なので法的に政治権限を持たせるのは危険(というか法の下の平等に反する)のですが、かといって日本という国に取って無くてはならないものであると考えます。
天皇がいなければ日本という国家の存在を正当化できないものとでもいいましょうか。
もし天皇がおらずに完全な共和制にすると、現政府と別の組織が主権を主張したり、国土の一部を領土として勝手に独立したりしても、政府は自政府の正当性を主張できないわけですよね。形の上だけでも、日本という国家は天皇が君臨して、天皇に任命された政府が治める国ということにしないと、収集がつかなくなると思います。
まとめると、
・日本という国を統治する上で必要不可欠な存在
・政治的権限は与えるべきではない存在
の一見矛盾する両面性を持った存在だと思います。
1. 象徴 2. いなくても困らないけれど、実際にいないと不安になる
「2.」
日本で一番偉い人というと語弊がありますが、日本の顔として国外に向けるときには、総理大臣よりも天皇だと思います。いるだけで幸せになる、というか……表現が難しいですけど、他人なのに近い存在でしょうか。
国旗が「日の丸」であるように、日本人の代表的な家族とでもいいましょうか。
法律上は象徴となっていますが、国の中心だと思う。私にとっては尊敬できる存在でずっと続いてほしい存在。
現在は象徴となって政治に口出ししたり、意見がいえないことも多いようですが、もっと意見を言えるような位置にしてほしいと思ったり。
1.国の中心
つとめて客観的に考えてみたのですが、平和なときなら象徴とか形骸化した遺物と言って軽んじていても致命的な問題にはならないんでしょう。
その上で想像するに、たぶんいざ日本が国として危機的な状況に陥ったときには、日本という地域や権利の正統性を説明する原点として担ぎ出されるんじゃないかと考えると、なんだかんだいって構造的に国の中心的な存在なんではないだろうと思います。
言い換えれば、非常時におけるお神輿的な存在なわけですが、そういう風に捉えると平穏なときの扱いが逆に冷たすぎるようにも思えてくるので不思議です。
2.空気のようなもの
「普段は気にしないけどないと困るもの」かなあ。
個人的に言えば、巫女さんという至宝を作りたもうた時点ですでに偉大な存在なので超リスペクト。畏敬の念を払いまくりです。
マクロ的にいえば、ナショナルステータス・経済インフラ・言語的な知の蓄積・法や礼儀作法・権利意識など、日本という生活圏が現在の活動レベルまでに高まった積み重ねの土台として、日本がまとまる契機として天皇という旗頭がお役目を果たしていらっしゃったのでは? と、そんな悠久の歴史に思いを馳せてみると、程よく自由と平等にアメリカナイズされた身ながら思わず襟元を正したくなる気持ちを覚えてしまい、信仰とか崇拝といったものではなくて、敬意というか今風にいえばやはりリスペクトですか。や、リスペクトはちがうかも。信頼?
天皇の印象といえば戦中の天皇のあり方をいかに考えるかという戦争責任論と切っても切れませんね。左翼的な天皇の戦争責任論は天皇にすべての責任を押し付けようとする人柱的な感じがして、むしろ逆に戦争の構造が見えなくなってくるようでこの手の発想には単純化を覚えてしまい今のところ不信感があります。天皇に責任がないというわけではありませんけど。
天皇が戦争を引き起こしたみたいに教えられて育った世代なのですが、自分なり考えた天皇論としては、戦中当時の「天皇」という権力は国全体の雰囲気を作り上げていた「空気」による絶対的存在ではないかとにらんでます。いまでいえば経済なら合理化とか利益率とか、アニメなら萌えが最優先されといった「空気」と似たようなものかもしれないという感じで。日本は空気の国らしいですので、植民地時代に対応するために天皇でまとまるという「空気」が発生して、戦後に反転したそれが、冷戦崩壊後の再編期に入って新しい形で天皇の空気がまた顔をのぞかせているようなそんな雰囲気を個人的にですが感じるような。
うわ、気がつけば長々とスミマセン(汗)