(化学系の)研究者が特許を読むために、必要な基礎知識を30分~1時間程度で理解できるようなサイト・本(の一部分でも構いません)をがあれば教えてください。
特許庁のページやwikipediaの「特許」のページ以外でお願いします。
私がどのようなことを知りたいかというと
・特許取得までの具体的な流れ(新しいモノを作ったら、どんな書類を作って、どこに持って行けばいいのか?どれくらい時間やお金がかかるのか?等)。
実際に自分がやるときには誰かに聞けばいいのですが、なんとなくどういうものか知りたいです。
・外国の特許制度との絡み
・基礎的な用語
などです。
もっと知っておくべきことがあるのかもしれないですが、どんなことを知っているべきなのかも分かっていません。
できれば、
・すべてを細かく書いてあるものではなくて、全体像を手っ取り早く理解できるもの。(全体像を見た上で、各論を見たいです。)
・図が豊富だと直感的でうれしいです。
・簡潔すぎず、細かすぎず、なものが理想です(判別が難しいですけど)。
http://homepage3.nifty.com/patentkubota/paper.html
こちらはどうでしょう。くだけすぎでしょうか。
費用についてはマンガで解説の中にありました。
http://www.smbc-consulting.co.jp/company/solution/business/busin...
国際特許の申請にかかる費用
http://www.eichi-patent.co.jp/flow/PDF_tokkyo.pdf
電話帳で弁理士事務所さがして電話かけてみてください。
弁理士さんしか知財権を扱ってはいけないという法律があるので、
他のところ(発明協会とか通産局ならマシですが、
もっとうさんくさいのもいっぱいあります)では
補助的なことしか教えてもらえません。
書籍のご紹介-入門書
http://www1.odn.ne.jp/jiii-hiroshima/book_guide.htm
工業所有権標準テキスト 商標編 (在庫なし)
産業財産権標準テキスト 流通編(第2版)
これらは大学の授業の教科書で使いました。
割とわかりやすくて具体的に飲み込めた、経験があります。
知的財産法の授業でした。
基礎的知識にはいいと思います
ん?「特許を読むために」ですか?
あじゃあ公報を読める方法だけ説明します
「発明者」=科学者、「出願者」=雇用主
「特許請求の範囲、請求項(英語でクレームという)」=契約書みたいなもん、ややこしいのであとから読むべし
「発明の分野、従来技術」=論文でも最初に書くアレですよ、いままで知られている先行文献をちゃんと調べてから実験したのだという証拠ですね。
「発明の詳細な説明」=今回の論文の新しいところ(クレームが丸写しになってるところは飛ばし読みしてもよろしい)、発明の効果のところは、一番いいところ(論文だと標題にくる)ので、よく読む
「実施例」=実験項、これ読まなければ始まりません!ああ、結局この物質でやってたのか~と、ようやくわかるところ。実施例のない化学系特許なんてありえまへんからまずこれをよむべき。実施例読んでからクレーム読みなおすと、ああうまいこと広げたなあ、あの細かい例からよくぞ、と思うことでしょう。
外国からの特許や、外国へも出した日本特許は、「優先権」を使ってることが多いので、結局「優先権の基礎になる出願」が論文でいう「第一報」扱いですよ(一ページ目の出願者のちょい上に書いてあるはず)
そして、助かることに、公報の一ページ目、各項目に○数字が入ってますが、あれ外国でも日本でも共通です。
日本特許公報(11)公開番号=外国特許公報(11)PublishNumberってな感じ。2ヶ国語放送で読めば、表紙に書いてある各項目の意味もなんとなくわかってくるんじゃないかな?
あと、特許制度ですが「属地主義」ということになってまして、日本で特許とりたかったら日本の特許庁に日本語で明細書を出す。とれた特許は日本国内でのみ有効。一歩日本を出たが最後、まるっきり同じものがマネされ放題の売られ放題になる。だから、全く同じ「第一報」をもとに、急いでせっせといろんな先進国に出さなきゃいかんのですよ、グローバル企業としては。逆に読む側になってみれば「第一報=優先権の基礎となる出願」が同じ番号になってる特許が複数ある(これをパテントファミリーという)ときは、一番読みやすい日本語とか英語のだけ読めば用が足ります。
化学系の特許はIPC(インターナショナルパテントクラッシファイ)でケミカルのCで始まるものです。http://www.ipdl.ncipi.go.jp/homepg.ipdlからパテントの海に飛び込んでみてください。勉強になって得こそすれ、誰にも迷惑はかかりません!
コメント(3件)
>sayonarasankaku様
マンガの解説はわかりやすくて良かったです。
>NAPORIN様
すみません、質問が伝わりにくかったかもしれません。
特許の内容自体は読めば分かるのですが、
どういう経緯を経て、今自分が読んかも。
>sadajp様, kennzi9様, dream76様
本はやはり実物を見てみないと分からないので、今度探してみます。
「公開公報」はどの特許でも1年半たてば「こういう出願があったよ」と自動的にでてくるもの、
「特許公報」は特許査定されてから半年くらいで発行される、権利が発生したことを知らせる公報です。
ちなみに特許をとると「特許証」がもらえます。賞状のようでつい飾りたくなりますが、あれは企業ではどこに保管されているのでしょうね?
文が途中で切れてしまったようです。すみません。
スキームの図はとてもわかりやすかったです。
特許取得にかかる金額が思ったより高いです。
さらに特許をキープするのにもコストがかかるようで、
個人で特許を取ろうという気にはなりませんね。