D菜「Sさんって知ってる?」
B美「ええ。ナントカ団の団長でしょ」
D菜「名目上は文芸部だから、文集を出すんだってさ。B美も協力してあげて」
B美「何を書けばいいの?」
D菜「新しいタイプのホラー。1枚でいいみたい。
Nさんにも幻想ホラーを頼んだけど、怖くなかったんだって」
B美「いま書くわ」
B美は短い文章を書いた。
機内で高校生たちが騒いでいた。
「X子、ドジよねー。修学旅行の当日に寝過ごすなんてさ」
「電話したら泣いてたわ。ちゃんと目覚ましかけたのに、って」
「いつもは幸運なくせに、肝心なところでダメね」
「今日、X子の誕生日だよね? 最高の誕生日ねって言ってたのに」
Y帆が提案した。
「ねえ、X子のために『ハッピーバースデイ』歌ってあげない?」
Y帆は席を立つと大声で言った。
「みんな、今日が誕生日のX子のために『ハッピーバースデイ』歌うわよ」
クラスメートは大声でいっせいに歌った。
Y帆はケラケラ笑った。
「この歌、X子に聞かせてあげたかったわね!」
D菜は首をかしげた。
D菜「悪いけど、このホラー小説の新しさと怖さを説明してくれない?」
校内で教師たちが騒いでいた。
「X子、幸運でしたわね。修学旅行の当日に寝過ごすなんて」
「電話したら泣いていました。もし目覚ましがなっていたら、って」
「普段から幸運という噂ですけど、本当ですね」
「今日、X子の誕生日ですよね? 最高の誕生日ねって言ってたのに…」
遺品の携帯電話に、一本のムービーが記録されていた。
それは、X子のためにクラスメート達が歌った『ハッピーバースデイ』…
〜〜〜
というありがちな展開しか思いつきませんでした。
ルールはこんな感じでしょうか:
・怖さのもととなる具体的な現象を書いてはいけない。
「飛行機が墜落する」など
・文章の解釈を少し変える事で怖さが出てくること。
「高校生たちが騒いでいた」
→墜落の可能性を示唆する機長のアナウンスがあったためだとしたら…
「いつもは幸運なくせに」
→実は今この瞬間も幸運だったとすれば、不幸なのは…
「聞かせてあげたかった」
→もう聞かせてあげられない、という意味だとしたら…
これは怖い!何が怖いって、実際の怖いところを
描く前に文を切って、読者の想像力を掻き立ててるところ。
新タイプホラーっていうよりは、ブラックジョークのような。
いつもいつもラッキーなX子だけが、運命によって
飛行機に乗れなかった。いや、乗るのを免れたのだった・・・。
Y帆と愉快な仲間達のうち、何人が無事にその機を降りられたのだろうか。
誕生日と友人の命日が重なったらいやだなあ。
そんなのラッキーじゃないから、X子のラッキー力によって助かって欲しい。
miu2d4r様、ありがとうございます。だいたい正解です。
ただ、なぜバースデイソングを歌うのかを説明して欲しかった・・・。
えーと、これは「機内の様子をそのまま記録したもの」。
例えばこの後に地の文が続くとしたらこんな感じ。それをすっぱり省略してしまったところが新しい。
この直後、高校生たちの乗った旅客機は航路をそれた別の旅客機と空中衝突、一瞬にして爆発四散した。
高度が低かったため、落下物の中には原型を留めていたものも多かった。その中に「女子高校生の手に握り締められたフラッシュメモリのビデオカメラ」もあった。奇跡的に破壊されなかったそのメモリには修学旅行にはしゃぐ無邪気な高校生たちの姿が映っていた。おそらく衝突の瞬間に録画ボタンから指が外れたのであろう、「…この歌、X子に聞かせてあげたかったわね!」というところで唐突に映像は終わっていた。
寝過ごしたために事故を免れたX子にとってはまさに最高の誕生日になってしまった…。
とか。
はずしたかな?
Kumappus様、OK、だいたい正解です。
最後だけこちらの想定と違っているのですが、些細なキズです。
いつもながら、おみごとです。
lionfanさん、早速出題して下さったんですね。
いつも、幸運なX子さんが今日に限って寝坊とは・・・?
最高の誕生日であるはずなのに、修学旅行にいけないとは・・・?
本当に『肝心のところで駄目』だったのか・・・?
きっと幸運であるが為に、寝坊して参加できなかったのでしょう。
そして飛行機にも乗れなかった・・・
クラスメイトは、自分たちの乗る飛行機が落ちるでろうことには気付かず、
楽しく『ハッピーバースデイ』を歌っている・・・
ん~、こわいですね!
sayonarasankaku様、ありがとうございます。
sayonarasankaku様のおかげで、出題に踏み切ることが出来ました。
ありがとうございます。
で、回答ですが、前半はそれでOKです。
墜落した機内の中での幽霊の会話。
幸運なX子だけ寝過ごして助かった。
「この歌、X子に聞かせてあげたかったわね!」
私たちが生きていたら聞かせてあげられたのに。
SALINGER様、ありがとうございます。
ホラーは基本的にはなんでもアリで、
ですからSALINGER様のような回答ももちろんアリですが、
いちど幽霊を持ち出すと、よほど怖くないかぎりみんなを納得させることが難しいと思います。
ですので、これは半分正解と言うことで。
X子は死んでいる。
寝坊したので慌てて飛び出したところを車にはねられたというところでしょうか。
で、ホラーというのなら電話した時刻というのは既に死んでいたはずという展開がありますね。
目新しさは見つかりません。携帯に怨念という展開なら結構使い古されています。強いて挙げればクラスメート全員が同級生の死をそれもハッピーバースディを唄って笑うといったところでしょうか。
Baku7770様、ありがとうございました。
怖い解釈ありがとうございました。
で、さすがに「携帯に怨念」でしたら、こちらも新しいとは主張しません。
僕が大好きなホラーの1つが「着信アリ」なのです。
機内とある所からこの高校生たちは飛行機で移動中と。
で、おそらくこの飛行機がこの後、事故に遭う、または現在事故の最中だったりする。その中で歌っているハッピーバースデーという曲との対比であったり、寝坊したことによって助かったX子が後日、ニュースを見てほっとする、といった場面辺りが怖さでしょうか。
新しさを説明して、ということなので、ホラーものにおいて旅行中の飛行機で事故が発生、という場面設定はありふれています。なので、新しさを説明して、と言われたのではないでしょうか。
sylphid666様、ありがとうございます。
で、まあ、これも半分正解ということで、手を打ちませんか。
X子さんは「亡くなっている」のでしょう。
>「電話したら泣いてたわ。ちゃんと目覚ましかけたのに、って」
電話を受け、泣いていたのは親。
「目覚ましかけた」は目覚し時計のことでなく、
一旦、意識を取り戻しかけたのに、結局は戻って来れなかった事を意味する。
「目、覚ましかけた」とし、読み方のトーンを重苦しく下げるだけで、「実は」という事になるという作品では。
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いつも問題楽しく拝読させて戴いております。
タイミングが合わず今までの問題回答には参加できなかったのですが、今回は解けたかな?と思い参加させていただきました。
この出題もですが軽妙な文章力、流石ですね。
some1様、ありがとうございます。
過分なお褒めの言葉をいただいているのに申し訳ないのですが、
こちらの想定とは違いました・・・。
「目、覚ましかけた」という解釈は、思ってもみませんでした。
500文字制限がキツかったので、「目覚まし時計」と書く余裕がなかったのです。すみません・・・。
B美ちゃんの考えるホラーですもの。
よく読むと本当に怖いですね、ここに書かれていない近い未来が。
X子ちゃんは「いつも幸運」な女の子。
修学旅行のときにもその幸運っぷりはちゃんと発揮されたのです。
その日の夕刊には、きっと大きな記事が載るでしょう。
修学旅行生を乗せた飛行機の事故…
ただ一人、寝坊して搭乗できなかった女子生徒…
クラスメートたちのハッピーバースデーを、X子ちゃんだって聞きたかったことでしょう。
でももし聞いたとしたら、それは最期のハッピーバースデーとなってしまったのです。
emmet様、おみごと、半分だけ正解です。
あとは、なぜわざわざ飛行機で、なぜハッピーバースデーの歌を歌う必要があったのか、(楽しそうな描写でもよいはず)
というところですね。
2つ思いつきました
1.「いつも幸運なX子さん」がなぜか乗れなかったバス。このバスは実は事故にあって中の人はみんな死んじゃっているという説。バスがどこへ向かってるのかわかりませんが、亡者の歌うハッピーバースデイってぞっとします。
2.「電話をかけたら泣いていた」という証言をしたクラスメート(おそらくY帆)が、実はX子さんを殺していたという説。
「聞かせてあげたかった」と言うせりふの深読み。
なんかの復讐として自分が殺した人間にハッピーバースディを贈るってのはすさまじい話だと思います。
やっぱり「幸運」というキーワードを解決できてる1かなあ
gomis様、初の回答ありがとうございます。
ええっと、500文字制限がキツかったのですが
「機内」とは「飛行機」のつもりだったのですが・・・。
で、1.の説がやや近いです。
まだまだあてずっぽうですが、
> Y帆はケラケラ笑った。
>「この歌、X子に聞かせてあげたかったわね!」
この後、飛行機は急激な降下を始め、ついに地面に激突してY帆をはじめクラスメイト全員が死んでしまいます。
X子は実は予知能力があって、この事が事前に分かっていました。早起きしてこの旅行を妨害しようと目覚ましかけたのに起きれなかったのです。X子が泣いていたのはクラスメイトが死んでしまうからなのです。
OTTii様、2回の回答がありましたので、先に2つとも開きました。
で、結論から言うと前者の方が正解です。50点でいかがですか?
もうひとつ思いついたので、書いてみます。
『ハッピーバースデイ』という歌、まだ著作権が生きているそうです。
ですので『ハッピーバースデイ』という歌を歌うと著作件料が発生します。
クラスのみんなで歌ったりしたら、いったいいくらむしり取られるやら。ほら某著作権協会の足音がひたひたと。。。。。ガクガクブルブル
OTTii様、ですよねえ。頭に来てるんですよ。
「今じゃどいつもこいつも著作権」っていうすてきな歌詞を思い出します。
あえて外す方向で。
Y帆が「ハッピーバースデイ」を歌う。
↓
背後から著作権管理団体が
↓
Y帆に巨額の著作権使用料を請求
↓
Y帆は破産
↓
著作権コワイヒー><
とかどうでしょう。駄目ですね。すみません。
ポイントは結構です。
tokoroten999様、ありがとうございます。
おお、JASRACに言ってやれ言ってやれ!!
新しさ:たったいま書き上げたばかり
怖さ:特に怖くない
ああ~、、違いますよね。
自信なんてこれっぽっちも…
malark様、たしかにそれほど怖くはないかもしれませんが、
B美だってがんばったのです。意図はくみとってあげてください。
「幸運」なX子が「不運」にも乗れなかった飛行機・・・。
今現在の幸運と不運はその後の状況によって逆転することも有り得ます。
このあと、飛行機は墜落してしまうのでしょう。
無邪気にハッピーバースデイを歌う友人たちは、もちろんそんなこと想像だにしていない・・・。
app1esn0w様、ありがとうございます。
はい、これも半分ほど正解です。
「X子、ドジよねー。修学旅行の当日に寝過ごすなんてさ」
「いつもは幸運なくせに、肝心なところでダメね」
「今日、X子の誕生日だよね? 最高の誕生日ねって言ってたのに」
「みんな、今日が誕生日のX子のために『ハッピーバースデイ』歌うわよ」
クラスメートは大声でいっせいに歌った。
X子はいつも幸運だが、肝心なところ(修学旅行の当日)はダメだった。
しかし今日はX子の誕生日であるが修学旅行の当日とは限らないため、X子はダメな日とは限らない。ハッピーバースデイ=幸福な誕生日 をクラスメートが歌うことで少なからず今現在はX子は幸運であると皆思っている。
ここでB美の文章の冒頭と最後の
機内で高校生たちが騒いでいた。
「この歌、X子に聞かせてあげたかったわね!」
と上での解釈から
今機内で高校生たちはこの先X子に歌を聞かせてあげられない状態に陥っており、それで騒いでいると推測される。
機内でもう会えなくなるような状態・・・つまり現在進行形で自分達は飛行機事故で死んでしまうと思っている。
そして「新しいタイプのホラー。1枚でいいみたい。Nさんにも幻想ホラーを頼んだけど、怖くなかったんだって」
幻想ホラーではなく現実に起きていることである。
新しさ=今起こっていること 怖さ=現実に起きている飛行機事故 と解釈したのですがどうでしょうか?
morishiya様、初回答感謝です。
今までにない新解釈、ありがとうございます。
B美の言い出しそうな理屈ですね。
X子は、いじめられているのかと思いましたが…それだとホラーとも新しいとも言えないかな
説明するのも面倒なので続きを書きます。
..
....
「この歌、X子に聞かせてあげたかったわね!」
Y帆達、クラスメートには聞こえてなかったのだ
笑い声と歌声でかき消された機内アナウンスを…
『電波障害により当機は緊急着陸をします。着陸姿勢をとってください
繰り返します。当機は緊急着陸をします。着陸姿勢をとってください』
電話先で泣いていたX子は知っていたのかもしれない。この後起こる悲劇を……
seasons様、ありがとうございます。
で、はい、半分、正解です。
そういうことで納得していただければいいなあ。
機内とあるので飛行機内だと思いました。
幸運なX子は修学旅行の当日に寝過ごすことによって、飛行機事故をまぬがれるのではないでしょうか。
私はこのホラー小説の新しさと怖さは、怖い場面が一切でないながらも後に起こるであろうことを予想させるようなところにあると思ったのですが、どうでしょうか。
Constellation様、ありがとうございます。
新しさの説明はOK、怖さの説明は半分OKです。ありがとうございました。
>「いつもは幸運なくせに、肝心なところでダメね」
この文章から、何か今でもX子にとって幸運な事が起きているのではと考えました。
それと問題文の機内、つまり飛行機ということもあり、今Y帆の飛行機では
ハイジャックが起きているのではないかと考えました。
ハイジャックによる不安で自暴自棄になったり無意味に笑い出したりする者が出る中、
ただ一人だけ救われたX子。
クラスがX子に嫉妬し、あの子は可哀想などといっているが
本心ではうらやましい状態。
そんな中歌ったこの歌は、自分達が助からないという絶望と、X子のみが助かる悔しさ、嫉妬。
この気持ちをせめてX子には伝えたい。
そこで出た台詞が
>「この歌、X子に聞かせてあげたかったわね!」
※ハイジャックはテロリスト関係のハイジャックという設定です。
eityan様、ありがとうございます。
これはまた、すごい新解釈があらわれたものだ・・・。
「ハイジャック」説、捨てがたいーーー。
はじめまして。
過去の問題などを楽しく読ませていただいてました。
難しすぎてほとんどわからないものばかりでしたが
せっかくなので、今回は回答させていただきたいと思います。
全てを拾うのは無理なのですが・・・すいません。(汗)
X子はすでに死んでいるのだと思います。
おそらく、修学旅行に行く飛行機に乗り遅れて一人だけ他の便に乗り、その便が墜落したのです。
”目覚ましかけた”は、目覚まし時計をセットしたのではなく、
病院かどこかで意識不明で寝込んでおり、意識を取り戻しかけた、の意味だと思います。
X子本人が言ったのではなく、遺族の方の発言なのでしょう。
そして、他の生徒達は予定通りの修学旅行を終え帰ってくる機内で
その日がX子の誕生日だった事を思い出し、みんなで歌った。
でも、もう亡くなっているので”聞かせてあげたかった”のだと思います。
新しさ、は一見普通の(?)文章のようだ、という事
怖さは、亡くなっている事実を軽いノリで処理している事
(・・・うう、書いていて心苦しい・・・申し訳ないです)
いろいろと考える時間がとても楽しいです。今後も頑張って下さい。
また、もし閃くことがありましたら、お邪魔したいと思います。
hanamiy様、ありがとうございました。
下に示したとおり、正解は違うのですが、
そして「目覚まし」は、単に500文字制限によるものだったのですが
(「だったらハルヒを抜け」って言わないで・・・)
回答はたいへん怖かったです。こちらの説でも面白そうですね。
というわけで、ぜひ次回もご回答よろしくお願いいたします。
X子が寝坊して乗れなかったこの飛行機は
この後落下します。
運がいいX子は寝坊したために無事でした。
X子の誕生日がクラスメイトの命日に・・・。
------------------------------------------
こういうタイプの怖さは新しいと思います。
それからY帆が私的に怖いです。
ケラケラ笑いますか?
しかも、Y帆が歌おうといったらクラスメイト歌ってます。
すごいですね・・・。
miti0920様、ありがとうございます。はて、半分正解ということで。
「ケラケラ笑い」は、こちらも悩んだところです。
ただ、単に「笑った」と書くと、「嘲笑した」と捉えられてしまうことを恐れたので、しかたなく書きました。
500文字制限のキツさが、こんなところに現れていたのですよ。
校内で教師たちが騒いでいた。
「X子、幸運でしたわね。修学旅行の当日に寝過ごすなんて」
「電話したら泣いていました。もし目覚ましがなっていたら、って」
「普段から幸運という噂ですけど、本当ですね」
「今日、X子の誕生日ですよね? 最高の誕生日ねって言ってたのに…」
遺品の携帯電話に、一本のムービーが記録されていた。
それは、X子のためにクラスメート達が歌った『ハッピーバースデイ』…
〜〜〜
というありがちな展開しか思いつきませんでした。
ルールはこんな感じでしょうか:
・怖さのもととなる具体的な現象を書いてはいけない。
「飛行機が墜落する」など
・文章の解釈を少し変える事で怖さが出てくること。
「高校生たちが騒いでいた」
→墜落の可能性を示唆する機長のアナウンスがあったためだとしたら…
「いつもは幸運なくせに」
→実は今この瞬間も幸運だったとすれば、不幸なのは…
「聞かせてあげたかった」
→もう聞かせてあげられない、という意味だとしたら…
kuro-yo様、ありがとうございました。
で、下に書きましたとおり、7割くらい正解です。
今回の問題のキモは「バースデイソングをいかにX子に聞かせるか」らあり、
それを「遺品の携帯電話」で解決したのは、いまのところ、Kumappusと並んでいちばんよい回答だと思います。
実はY帆たちが乗っていた飛行機は墜落していて、
寝過ごしたX子だけが偶然(幸運で)助かっていた。
つまり機内の会話をしてるのは、
墜落したことを認識していない多くの幽霊たちである。
このような幽霊視点のホラーだったというのはどうでしょうか。
pellototo様、ありがとうございます。
じつはみなさんの回答を読んでいるうちに、そういう読み方も出来るかもー、と思ってしまいました。
いつも謎解き楽しみにしています.
閾が低いということなので,参加してみます.
□怖さ
(A) 死者の飛行機
Y帆他クラスメートが乗った飛行機が,事故にあった.
乗り遅れたX子だけが幸運にも助かった.
(B)ハイジャックにあった飛行機
Y帆他クラスメートが乗った飛行機が,ハイジャックに
あった.(ハイジャック犯の制止を聞かずに)席を立った
Y帆のこれからが怖い.
□新しさ
A案もB案も新しさがあまり感じない.幻想ホラーというカテゴリ
は知らないが.ゴシック小説だとすれば(A)案が妥当で,たぶん新しくはないだろう.
と考えて,
(C)Y帆の妄想
ハッピー・バースデイという小説*を読んでの,Y帆の妄想である.登場人物はY帆のみ.一人である.
X子もクラスメートも実は存在しない.
それが理由に
貸し切りだとすれば,X子が乗り遅れるとはないし
他の乗客がいるとすれば,合唱などをすれば,
アテンダントや指導官による,注意が入るはずである.
そこで,
古くも新しくも怖いのは人の心である.ということを
示しているのが,このホラー小説の怖さと新しさである.
*amazonの検索によれば,少なくとも2冊存在する.これらの本の内容と謎解きが直接リンクしているかは微妙であるが,同じ書名で別の謎を提示するというのも,もしかして新しさかもしれないとおもわれる.登場人物の名前は異なるようだが.
aprl様、ありがとうございました。
こちらの想定は(A)案です。
で、こちらが想定している「新しさ」とは、
[1] 謎解きと組み合わさったようなホラー、
[2] 文章中のすべての文章の修飾に意味があるようなホラー
[3] 物語の「お約束」に従うようなホラー
というくらいの意味で使っています。既出でしたらすみません。
その日の夕刻、X子はニュースを聞いた。
寝坊しなければ乗っていたはずの飛行機が墜落したというニュースを。
今回もX子は幸運であり、命を拾うというバースデイプレゼントを得たのだ。
書かれなかった続きの部分がホラーで、
書かれている部分はまったくホラーの様子を見せないまま終わるところが新しい。
ルールは物語や話の思いがけないけれど聞かされれば納得できる結末を推測し、答える。
lilybells様、ありがとうございます。
「新しさ」についてはOK、「怖さ」は半分で。
kuro-yo様、ありがとうございました。
で、下に書きましたとおり、7割くらい正解です。
今回の問題のキモは「バースデイソングをいかにX子に聞かせるか」らあり、
それを「遺品の携帯電話」で解決したのは、いまのところ、Kumappusと並んでいちばんよい回答だと思います。