なぜ(ほかの民族でなく)ユダヤ人を特に?
スパっとわかりやすい回答が希望です。
教義が自分の教えに反してたから?、あたまがいい民族で将来敵になりそうだったから?、劣等民族と考えていてドイツの純血が犯される危険があったから?
なにげにこのへんの基本的な動機を知らないので教えてください。
教えてgooやYahoo!知恵袋に同じような質問がありました。
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1582605
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1210510...
お金が欲しかったからです。
ユダヤ人は頭がよくてあぶないやつと思っていた人が多かったし(優秀な人ってそういう風に見られることが多いよね)、ユダヤ人差別が何千年も続いていたので、ユダヤ人に対して何をしたってみんな見て見ぬふりをするだろう、とヒトラーは思った。だから、お金を分捕りやすかった。
そういうことだったのではないでしょうか。お金持ちで、かつ、お金を分捕りやすい民族ならユダヤ人である必要はなかった。と私は考えています。
歴史については何も分からない素人ですので、こういうふうに考えている人もいるのか、と笑ってやってください。
ありがとうございます。一般的な解釈を聞く意図の質問ではあったんですが、私は考えて、ときちんと断ってくださっているので、とても参考になりました。
当時のドイツが困窮していたときにどうしても国民に負担を伴う政策をしなければならなかったけれどもそれらの不満のはけ口をユダヤ人差別という形で作ってやることで
回避したのだと思います。
また、このことは他人事ではありません。日本だってえた・ひにんと呼ばれる身分制度を作り同じようなことを行っていましたし、部落差別は未だになくなっていません。
こちらもご意見ということですね。ありがとうございます。一般的見解ってのはちなみにないんですかね? はっきりと断定できる動機は、結局ないってことなんでしょうか。そのへん知れると嬉しいです
なるほど。ありがとうございます。ただ、論者なりの分析って感じがしますが、どうなんでしょう。そこはわかんないですよね、いやすみません。とても興味深い内容です。
お金をもっていて、かつ、社会から孤立して生活しているので、社会不安が起こるたびにスケープゴートにしやすかったのがユダヤ人です。
その理由はそもそも、
そして、
以上の理由から、ユダヤ人は社会不安がおきるたびに迫害されてきました。迫害されるので、より周囲から孤立し、お金儲けに走る。そうするとまた迫害されるという悪循環に陥っていました。この結果、20世紀になっても、金融業を中心として活躍し、ユダヤ人コミュニティを作って生活していました。
ナチスで迫害された理由は、資産没収のためと民衆の不満を敵を見つけることでそらすためだと思われます。
うーん、やはりこれなんですね。資産没収。そうなんですね。みなさんにいただいた情報、「いち見解」という語調が多かったのでちょっと他のご意見待っていたんですがスッキリしてきました。
端的でとてもわかりやすいです。ありがとうございます。
ナポレオンのドイツ侵攻まで、ドイツという国家は民族定義がありませんでした。フランス革命でフランスは思想の同じ人種を国民とみなしました。だから、フランス人の考え方を理解できる人であれば誰でもフランス人になれたわけです。
それまではドイツという国は実はまともな国民国家としての統一がなかったためにナポレオンの侵攻に対抗すべく国家を統一する動きに出たのです。そこで、国家の民族定義として、ドイツ人の子孫、わかりやすく言えば、ドイツ語を話す人はドイツ人だ。という単純な定義でなりたちはじめました。ドイツ人が一番崇高な人種だと信じていたドイツ人がようやく国家としてまとまってきた時に、邪魔になってきたのがユダヤ人です。
その国家としてまとまってきたのにどうかんがえても優秀なユダヤ人。
邪魔になるのも想像しやすい話です。その国民感情が高ぶってきた時に頭角を現してきたのがヒットラーです。
あとは誰もが知っている通りです。
「国民国家」「フランス革命」など、その辺を調べればさらに詳しいことがわかると思います。17c後半から18cのヨーロッパがキーポイントです。
ありがとうございます。
いろんな方からご意見をいただいてますが、当然ですが、理由はひとつではないんですね。jozさんにいただいたお話もとてもわかりやすいですし、なるほどーと思いました。にしてもフランス人の話、面白いですね。
国民国家、フランス革命、調べてみます。
簡潔に言えば、ヒットラーは小さい頃に貧困層だった為にコンプレックスから金持ちのユダヤ人に嫉妬したんです。ユダヤ人は頭が良くてお金持ちが多かった。しかもユダヤ人はキリスト教世界から見れば異端な存在で孤立していた。それがドイツ人の貧困層から見れば不気味でムカツクな存在だったんです。
そんな時に社会の混乱のなかで民族意識へのプライドを高く掲げて極右ナチスが台頭。その民族の正当性を証明するには悪となる敵を作り出して攻撃する必要があった。その対象としてユダヤ人がうってつけだったんです。そこで、ユダヤ人を悪者にデッチアゲル為のデマを宣伝して大衆の差別意識を焚き付けて煽動し迫害していったんです。関東大震災の時も、朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだというデマが流されて多くの朝鮮人が殺されましたね。
社会がどうしようもなく混乱してる時は、理性が効かなくなって理性よりも獣性が先立ってしまうのでしょう。その混乱に乗じた煽動宣伝を小さいうちに未然に打ち消すことができれば虐殺は防げていたかもしれない。これは何かしらのきっかけがあれば現代にも起こり得る事です。
ほんと、簡単に言っていただきまして、ありがとうございます。にしても、コンプレックスか。むかつく、か。ヒットラー、そんなんか。。。いや、おもしろい。人間だなー。
とてもリアルな印象受けました。
魂の殺人 アリス・ミラー
http://www.amazon.co.jp/%E9%AD%82%E3%81%AE%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E2%...
http://www006.upp.so-net.ne.jp/takagish/books/book002.htm
精神分析的な視点から一つ。魂の殺人という本はヒトラーの幼少期の体験に焦点を当てています。
二つ目に紹介した書評にもありますように、ヒトラーは幼児虐待を受けており、それが彼ののちの人格形成に大きな影響を及ぼしたと指摘しています。
また他の回答者のみなさんの意見にもあるように、ユダヤ人に対する偏見はドイツにとどまらず広くキリスト教圏内にあったもので、環境的な下地としての要因もあるでしょう。
また、これも魂の殺人内で指摘されていることですが、ヒトラーの父・アロイスがユダヤ系商人ではないかという疑いがあり、これが彼の深層心理にコンプレックスとして焼きついているのではないか、という分析もあります。(余談ですが、このエピソードを元に手塚治虫が「アドルフに告ぐ」を描いています)
もちろん社会背景的な要因が絡んでくるのは言うまでもないですが、ヒトラーという人間個人に注目するのも、ユダヤ人虐殺の理由を探す要素ではないでしょうか。
魂の殺人はヒトラーだけでなく、当時のドイツの社会的要因や、のちにヒトラーを支持することになるドイツ国民の思想や精神分析なども加えられており、非常に示唆に富む一冊です。もしご興味があれば、是非ご一読されることをお勧めします。
おもしろい! その本、読んでみたいです。ありがとうございます。
そもそも当時の社会状況を踏まえる必要があります。
当時ユダヤ人はドイツ、オーストラリアで共に政治、金融、メディアで支配的な地位にありました。ここを誤ると正確な判断はできません。私たちはユダヤ人が弱い立場にいたと考えがちですが、そうではないのです。まずはそこらへんからきっちり勉強しましょうね。
いくらかユダヤ人が死んだことは事実でしょうが、大量虐殺があったかどうかは疑問です。なぜ、ドイツでホロコーストの存否を論じるだけで牢屋に入れられる法律があるのでしょうか?なぜそういった立法が可能なのでしょうか?
はい、つぎの方どうぞー。
当時のドイツの経済情勢について誰も触れられていないのが不思議だったので、書き込みます。
ナチスが政権に就いたとき、ドイツは第一次世界大戦の敗戦の傷跡を残す不景気でした。
不景気ということで失業者が多い。
ナチスの政策で支持されたのは失業対策です。有名どころではアウトバーンの建設があります。
(ナチスの正式名称は国家社会主義ドイツ"労働者"党ですしね)
で、そのときのユダヤ人はnanakon777のご回答のとおり、経済界で支配的な立場にいた。資本家階級ってやつですね。
つまり、当時のドイツ人にとってユダヤ人はヨソ者のくせに労働者を搾取する憎むべき存在。
やつらのせいで職が無いのだと、世論としても根強くありました。
そこに目をつけた「労働者の味方」ナチス。
ユダヤ人の排斥というキャッチフレーズは当時の国民のハートをがっちり掴み、支持率を向上させたのです。
戦後のネオナチがユダヤ人だけではなく出稼ぎトルコ人も目の敵にしてたのも、「奴らが職を奪うから」が主目的でしたね。
以下は個人的感想ですが、ヒトラー一人のコンプレックスぐらいでは国は動かないと思います。
国民が独裁者を受け入れる土壌があったからこそ、国全体が狂気に走るものではないでしょうか。
アウトバーン、ユダヤは搾取者、トルコ人、で、へえー3連発です。でさいごのコンプレックス話の仕上げがきて、どっと溜飲が下る。
非常になっとくのお話ありがとうございます。
ドイツはマイスター制度で知られるように職人が尊敬される国でした。日本もかつては職人が大事にされる国でした。19世紀~20世紀前半のドイツでは、ユダヤ人が金融業などで労せずして大儲けしていました。現在の日本でもチョウセン人がパチンコやサラ金で大儲けしています。彼は第一次大戦後の不況の中で社会の不満をユダヤ人にうまく向けさせることで、自分への支持を集めたのでは?石原知事もチョウセン人に対する発言(もっともな内容ですが)で多くの支持を集めていると思います。
なるほどですねー。非常に見えてきました。
ありがとうございます。
ユダヤ人虐殺の理由は、"当時のヨーロッパではユダヤ人を虐殺する事が、
人類の進化の為に必要不可欠な事だと考えられていた"からだと考えています。
この思想は社会ダーウィニズムと言い
当時最新の学説だったダーウィンの進化論に則り
"弱肉強食の論理に則り、弱い遺伝子を持つ者を殺せば、
強い遺伝子が残り人類の進化を加速させる事ができる。"
という種の選別を人間自身が行うという物でした。
以下、参照
これは、ドイツだけではなく当時のアメリカやヨーロッパ等でも
盛んに受け入れられた思想でした。
#この思想は資本主義を後押しする思想だったからです。
その為、前述されている通り
・生産的な職業に就いていない(銀行や医者等の職業にしか就けなかった)
・キリストを殺した
・歴史的理由からユダヤ人自身が他と交わるのを嫌った
等の理由からユダヤ人は遺伝的に劣った人種と見做されていました。
これは、ドイツ以外のアメリカやヨーロッパでも同様でした。
自分は、ヒトラーはこの思想にのっかった最初の政治家だっただけだと考えています。
ヒトラーの考慮の中には当然"国民の怒りの捌け口"や"財産没収による財政緩和"等もあったと思いますが、
これらの行為に一切罪悪感を抱かなかったのは、
むしろ当時のヨーロッパ(アメリカ含む)人として当然だったのではないでしょうか?
その後、ドイツは戦争に敗北します。
戦争以前にアメリカに渡ったユダヤ人はやはり迫害され一般的な職に就けず、
ハリウッドと言う名の僻地(当時は)で映画/報道の一大帝国を築いていました。
ドイツで戦争裁判が行われた際、ユダヤ人虐殺は非人道的行為としてアメリカ(報道映画)によってアピールされ悪行の象徴となりました。
おそらくはその中で、実際のユダヤ人虐殺よりも誇大に報道されたと思います。
補足:
自分はユダヤ人虐殺は存在したと思いますが、以下のような考えも在るということを
参考までに.
WIKIの社会ダーウィニズム、読みました。さらに深く知るにはヘーゲル、マルクスと。。。まったく知の海というのは怖いですね。謙虚にすこしずつやらないと。ありがとうございます。
かなり回答が出てきていますが、「ユダヤ人が嫌われた(る)理由」としては・・・
ユダヤ人はなぜどこでも嫌われるの? - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1110797...
反ユダヤ主義 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8D%E3%83%A6%E3%83%80%E3%83%A...
ただでさえや他民族から嫌われがちなわけですが、ユダヤ人自身の持つ「選民思想」がその感情に拍車をかけているのだと思われます。
(これはまだどなたも触れられてませんよね。)
リンクたどって抜けれなくなってきたので一度戻りました。ありがとうございます
生物学的にユダヤ人が所謂白人コーケジアンと違っているわけではないので、ユダヤ人というのはユダヤ教信者の家族の一団ということになります。違う教会に行き、異なる日にお祝いをし、違う格好をして異なるものを食べる、「異なる文化と信念を持つ人たち」に対する憎悪が出発点で、社会歴史情勢が次々にそれをエスカレートして行った、ということではないでしょうか。
ありがとうございます
neyorawa先生、ロマ(ジプシー)やポーランド人なんぞは虐殺したうちに入らないってことですか!?
先生のなかで、「あんなもんは民族たぁ言えねぇなぁ。やっぱ民族ったらユダヤっしょ!」ってな感じなんでしょうか!?
touhou_huhaiさんはこういった問題に対する意識が高い方で、とすると他者の意見を慎重に吟味できる方と確信しています。
質問を読んでいただければおわかりいただけると思いますが、今回の質問は、知の不足を補うためにあげています。みなさんの回答を読むうちに、他の民族も多く殺されたことを知りました。民族問わず、すべての非道は許されるべきものでないと思います。
今回の質問の意図を繰り返しますが、「特に」ユダヤを「主たる」ターゲットにしたのか、そこを知りたく思っています。
ご指摘の差別意識はありませんよ。
質問も慎重にしないと多様な解釈が可能になるということですね、貴重なご指摘ありがとうございます。
Σ|D<はいー。なんかの個人的復讐だとおもいます。
よっぽど辛い目にあったと思いますね。なんせ、浮浪者やってたらしいですからね。
Σ:)<んでまぁ、大量虐殺は一人では成し得ませんので、賛同者がいます。
当時のユダヤ人で誰が最初に狙われたか、とか考えてみるのもよいかと。
一方的に悪人扱いされていますが、現在の技術、特に自動車関連の発達は、この時期のドイツの発明によるものが多いかと思います。そのように支持を得た背景にはインフレなどの社会不安があり、それを解決して見せたところまでは良かったのですがその後調子に乗りすぎたみたいですね。とかいう回答でよろしいでしょうか?
Σ|D<私怨による大量殺人、この線は硬いかと思います。仮説です。
オウムもまったく同じ行動ですからね。選挙で敗れたから、あのようなことになったかと思います。当時の社会、つまりはユダヤの裕福な民衆に対する個人的な復讐でしょう。関係ありませんが上祐さんは洗脳が解け、脱会したらしいですね。最近ホットな話題です。
ありがとうございます。
たしかにいまや仮説としか言えませんが、その線はありえますよね。
うろ覚えですが、社会学者のバウマンは、「ヨーロッパ最大の少数民族だったから」という理由を挙げていたと思います。
上のほうにもあるように、ヨーロッパでは19~20世紀にかけて、多くの国民国家が成立し、そのほとんどが民族的・文化的な統一性を拠りどころとしていました。こうした国々は、基本的には外国人を排除しがちな体質を持っていたと思います。
もちろん、どの国にも少数民族がいたのですが、ユダヤ人は民族意識が強いうえ、ほどんどの国にもいるので目立ち、かつ、民族国家を持たなかったので政治的に弱い立場にあったこともあり、排除の対象になりやすかったのではないかと思います。
なお、ひと言付け加えますと、「虐殺」をそれ単体として取り上げると解釈を誤る気がします。ざっと研究書を読んだ経験でいうと、ナチスドイツのユダヤ人政策は、「ユダヤ人に独立国を与えて全員を出国させる」→「とりあえず収容所に集める」→「処置に困って殺してしまう」という順序で変化していったような印象があります。
アイヒマンの裁判でも出てきますが、1930年代の半ばまでは、ナチス党の機関がユダヤ人の協会と合同でマダガスカルへの移民の可能性を探っていたりします。ポーランドなどにあった絶滅収容所も、当初は東欧への移民計画の一環になりそうな時期もあったようです。
ですから「全ユダヤ人を抹殺するという着想が突如としてヒトラーに降臨した」というようなことではないのではないか、と僕は思っています。むしろ、なりゆきでそうなったと考えたほうが(それもひどい話ですが)良いのかもしれません。
深い理解に基づいた客観的なご回答ありがとうございます。
当初はまとめて出国させる計画だったことは、みなさんのご回答からリンクをたどるうちに、先日いきあたり驚きを覚えていました。これってたぶん、あまり知られていないですよね?
すばらしいご回答、あらためてありがとうございます。
ヒトラーお抱えのユダヤ人の占い師が、ヒトラーの敗戦を、占いで出してしまったからとも聞いたことがあります。
かなりマユツバだけど・・・
ぼくも聞いたこと。。。ないかな。いや、ある気がする。
ありがとうございます。
この問題はよく「ドイツ人(民衆) VS ユダヤ人(資本家)」の構図で捉えられますが、この民衆を扇動したのは誰でしょうか?そもそもヒトラーもナチスの上級党員であるヒムラーも容姿でみるかぎり「ドイツ人」には見えません。むしろ東欧系に近い容姿をしています。このことはヒトラーの愛人であるエヴァとヒトラーを比べれば明らかでしょう。つまり、この問題は「非ユダヤ系異邦人 VS ユダヤ人」という構図で見る方が実状をよく表すのではないかと思います。この非ユダヤ系異邦人のなかにはユダヤ系混血も含まれていたと推測します。
余談ですが、アメリカの民主党(民衆派)と共和党(資本家派)は共にユダヤ系が勢力を揮っています。
ありがとうございます