放課後の教室で、D菜がB美に話しかけた。
D菜「この前のNホラー、出題ミスはあったけど、
Sさん、楽しんでたみたい。意欲は買うって」
B美は憂鬱そうにうなずいた。
B美「次から気をつけるわ」
D菜はにっこりした。
D菜「でね、また新しいジャンルで書いてくれって」
B美はげんなりした。
B美「そうそう新しいアイデアなんて浮かばないわよ。
とっくに誰かがやったであろうアイデアでもいい?」
D菜「お願い」
B美は30分ほどかけて小説を書いた。その小説は
「これ何が入ってるの?」と僕は尋ねた。
という一文で締めくくられていた。
(※注 小説本体は下のコメント欄)
D菜はB美の小説を読み終えると尋ねた。
D菜「この小説、ずいぶん奇妙なところで終わってるわね。
で、そのプレゼントは何だったの?」
B美「それを当てなさい、っていうのがこの小説なのよ」
D菜「ヒントは?」
B美「私はこのジャンルを、個人的に『ミューザック小説』って呼んでるわ」
(締切: 5月10日の23:00以降)
意識を集中させて読むと、たとえば
『あ、この話、昔話の『浦島太郎』だ!』とか気づくわけですね。
ならば、お土産が指し示すものは「玉手箱」なのはお約束。
では、玉手箱にいったいナニが入っていたのか?
現代風にアレンジした話の流れで、普通に老化の呪いが入っているわけはない。
そこで調べたところ、玉手箱とは元は「化粧箱」の意味だとか。
「あなた、素材はいいんだから、
もう少しおしゃれすれば、すっごくモテるわよー」
との本文中の母親のセリフと合わせて、回答は【化粧品】と考えます。
「貰った化粧品を使って大人びる→年を取ったように見える」
といった流れで、原点とのリンクもばっちりでしょう。
浦島太郎を現代風にアレンジした話でしょうか。
鯛やヒラメがヒントだと思いました。
プレゼントを空けると歳をとってしまうでは、そのままかな。
SALINGER様、ありがとうございます。
「浦島太郎」でオッケーです。
ただ「年をとる」は、おっしゃるとおり、ひねりがないですし、
超常現象に頼った説明になってしまいます。
普通に考えると一人暮らしの「僕」のためにタッパーに入れた料理と
駅からZ子さん宅までの地図が入っていると思うけど
ヒントが分かりませんw
「ミューザック」というのは造語なのかMUZACなのかわからない・・・
う~んもやっとな答えです。
ミューザックのつづりは「MUZAK」だと思います。
ミューザックとは、よくスーパーなどにかかってる、激しく編曲されたBGMのことです。
浦島太郎ですね。
Z子は運動神経の鈍い亀。
いじめられてたZ子を助けると実家(竜宮城)へと案内される。
そこで鯛やヒラメの料理(舞踊り)を堪能すると。
帰りにお土産の入った包み(玉手箱)を渡される。
gomm様、ありがとうございます。
現代版・玉手箱の中身まで推測してほしかった・・・。
久々に回答させていただきますね。
この話、『浦島太郎』を現代版にアレンジした小説ですね。
ということは最後にもらったものは、『玉手箱』と思われます。
しかしせっかくですから『玉手箱』をこの小説に対応させると何になるのか考えてみました。
・ハッピーエンド版
そもそも『玉手箱』とはなんなのか、知らなかったので調べてみると
美しく飾られた手箱
綺麗な小箱
篋(くしげ:もともとは化粧道具を入れるためのもの)
だということがわかりました。
B美の小説をもう一度見てみると
テニス部に入り、それなりにオシャレもしたけど、 入学から数か月たっても、いまいち生真面目な感じが消えていなかった。 それが僕のコンプレックスだった。
とあります。
「あなた、素材はいいんだから、 もう少しおしゃれすれば、すっごくモテるわよー」
とも言われています。
つまり、プレゼントはオシャレをするためのアイテムと捉えることができるのではないでしょうか?
洋服とかですかね。
・バッドエンド版
実はこっちのバッドエンドのほうが本命です(笑)
というのも、『浦島太郎』は御伽噺にしては珍しく、ハッピーエンドで終わらないからです。
”恩を仇で返された”と言っても過言ではないでしょう。
浦島太郎は『玉手箱』を開けて真っ白のおじいさんになってしまったのですから。
そう、”開けて真っ白になった”のです。
さて、B美の小説を見てみましょう。
「こっち」と言って、ずんずん繁華街を進んでいく。 そのうちに繁華街のはずれまで来てしまった。 あれ、この先に店なんてあったかなあ、なんて思ってると、 彼女はますます細い道に入っていく。 路地をいくつも、くねくね曲り、 「ここどこ? 僕、迷わず帰れるかなあ」なんて思いはじめたころ、 彼女は大きな家の前に立ち、チャイムを鳴らした。
繁華街です。
さらに奥の細い路地です。
普通、こんな場所怖いですよね。
そんなトコでもし”お店”にでも入ったら…
そう、Z子さんのお母さんからもらった”プレゼント”。
開けてみると法外な料金の請求書でした。
”僕”はショックと恐怖で頭の中が真っ白になりましたとさ。
そういえば繁華街の近くに大きな家を建てれるなんて…
怪しいほどお金持ちですよね。Z子さんの家。
yo-kun様、ありがとうございます。
で、「ハッピーエンド版」のほうでほぼ正解です。
まだ後の方の回答を読んでいないのですが、
今のところいちばんの正解に近いのはyo-kun様です。
lionfanさま、お久しぶりです。
ゴールデンウィーク楽しく過ごされましたでしょうか。
さて、このお話の下地は「浦島太郎」ですね。
ぐずでのろまな亀と馬鹿にされていたz子さんを助けてあげると
お礼に招待される。
z子さんのお母さん、が乙姫様。
zと乙、かけてますね♪
鯛やひらめの舞い踊り、ではなくご馳走を食べて
また、送ってもらう。
けれど玉手箱の中は何がはいってるんだろう??
開けて年をとるんじゃなくて・・・
開けたら、良い具合に都会に染まってお洒落になってるんじゃないだろうか・・・
でも、昔話でも若さを失ったように、純朴さは無くしてしまったかもしれませんね。
sayonarasankaku様、ありがとうございます。
GWの4日は、1日は友達と遊び、1日は研究仲間と会議、1日は仕事、1日は家事、という感じでした。
さて「浦島太郎」で、もちろんOKです。
で、今回はハッピーエンドにしたつもりです。
『浦島太郎』ですね。
プレゼントは『玉手箱』。
kuro-yo様、ありがとうございます。
「浦島太郎」はOKですが、「玉手箱」の中に何が入っているか、まで答えていただきたかった・・・。
はじめまして。
この問題に参加したくてアカウント取りました。
謎解きを色々考えるのは楽しいですね。
僕が最初に問題を読んだ時、前の問題からのつながりのようなのでホラーだと思い込んでしまったのですが、今回のはホラーだとは限定していないんですね。
浦島太郎がモチーフと言う事はすぐに分かったのですが(Z子は乙姫の子って暗示でしょうかw)だからといってプレゼントが玉手箱では安直過ぎると思ったので色々考えてみました。
いくつかしっくり来ない所があるんですが、一番引っかかるのは「Z子がどこに電話したのか」です。
>Z子さんは母親に今日の出来事を話し、
>「だからお礼に夕食を、って思ったの」と説明した。
>Z子さんの母親は、そういうことなら、
>おいしい夕食をご馳走してあげなきゃね、って微笑んで、
と、書かれているので事前に連絡したにしては母親の言動が矛盾してるように思われ、自分の家に掛けていたと言うのは主人公の思い込みでは?と。
…あるいは、友達を連れて帰る事だけを伝えたとすれば、
>どこかに電話したあとで
の、一文の必要性が無くなってしまうので、電話を掛ける事自体がプレゼントの中身に繋がるのでは?と、推測するのですが…。
それから、Z子と母親の対比も必要以上に触れられているようで気になります。(父親が登場していない事も…)単に母親が乙姫だと言う事を暗示するためなのか他に意味があるのか…。
そうやって考え出すと全て怪しく見えてしまうのですが、重要なのはこの小説のヒロインはZ子ではなく母親だって事でしょうか。
ところで、玉手箱について調べたところ、「浮気しないで」というメッセージが隠されているとする説があるらしいので、現代で当てはまる物を考えたのですが…
上記の疑問を晴らしてくれるような回答が思い浮かびません。
締め切りが迫っているようでしたので考えがまとまらないまま書き込んでしまいました。
長文の上、的外れな事ばかり書いているかもしれません。
お目汚し失礼しました。
trial-uz様、ありがとうございました。
>>事前に連絡したにしては母親の言動が矛盾してるように思われ
うう、鋭い。こちらもちょっと苦しいかなと思ったのですが、
こちらの想定では、最初の電話は
「お母さん、今日、一人、うちに夕食につれてくるけどいい?」程度の連絡をして、
で、実際に帰宅してから詳しく報告をした、といったものでした。
あと玉手箱に「浮気しないで」というメッセージ
がある、というのは、おそらく一般の人は知らない話なので、
それを正解として示すのは、個人的には非常にやりづらいです。非難されてもしかたないと思います。ですので、そうではないです。
ううむ、だんだん自分の答えに自信がなくなってきた・・・。
僕が部室にやってきたとき、Z子さんは、先輩たちに
「あんたって、ほんとにドジでのろまな亀」
「もう、あだ名はカメで決まりだね」なんていじめられていた。
そのZ子さんを救ったのが僕、太郎。
Z子さんは、僕を路地の奥の、まさに海底にあるような家に連れて行った。
純和風建築の屋根の瓦が輝いてお城みたいだ。
玄関には龍の飾り物があるし。
「だから、ふざけて竜宮城なんて呼ぶ人もいるの」
Z子さんのお母さんの名前はZ子さんと頭文字が同じZ美。
若い頃は、Z姫なんて呼ばれてたんじゃないだろうか、すごい美人だ。
しかも、お料理の腕もプロ並み。
鯛のカルパッチョにヒラメのムニエルが舌の上で踊るよう。
まさに、鯛や平目の舞い踊りだ。
帰りもZ子さんに送ってもらった。
お母さんからのプレゼントの包みをもらって、
「これ何が入ってるの?」と僕は尋ねた。
「それは私も知らないの。
でも、母からは、絶対開けちゃダメって伝えるように言われているの。
だから、開けないで」
Z子さんはそういうと、家の方に向かって帰って行った。
プレゼントなのに開けちゃダメってどういうことなんだろう。
僕はZ子さんのお母さんにとっても気に入られていたような気がする。
だから、きっと素敵なものが入っているに違いない、中身が気になって仕方がない。
電車を待っているうちに酔いが覚めてきた僕は、ある既視感にとらわれていた。
どこかで見たような、あるいは聞いたことがあるようなあるストーリー。
あれだ。
竜宮城に住む乙姫様から太郎がもらった玉手箱、開いてみれば一条の煙が立ち上り、太郎は老人の姿に。
あたりもすっかり見たことのない風景に。
Z美、Z姫、乙姫・・・そ、そんな。
そんなおとぎ話みたいなバカなことが21世紀の現代にあるわけがないじゃないか。
よーし、そんなの単なる偶然の符合に過ぎないと言うことを証明してやる。
包みを開けるぞ。
そして、包みからは一条の煙が・・・。
EMYL様、ありがとうございます。
「浦島太郎」はOKです。
また小説風の回答、読んでいて楽しかったです。
で、今回はハッピーエンドにいたしました。
ですので「煙」ではないです。
想像されるお話の続き。
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「この後困ったことがあったら開けてねって」
「…困ったこと?今あけちゃダメなの?」
「うん。じゃあ今日は本当にありがとう」
「うん、じゃあまたね」
するとZ子は少し寂しそうな顔をして踝を返すと、また繁華街の雑踏の中に消えていった。
僕は家に帰ろうとA駅に入ったが、定期を通そうとしてあることに気がついた。
改札にゲートがないのだ。
けれどどんどん人は駅の中に入っていく。
どうなっているんだと思いつつも、同じように進もうとしたら激しくブザーが鳴り出したので、僕はその場から逃げ出した。
…ここ、A駅じゃない!
慌てて辺りを見回すと、行き交う人の服装や、言葉に違和感がある。
見上げると、空にはスクリーンが「浮かんで」いて、そこには21××年とある。
…そんなばかな!100年違うじゃないか?!
僕は途方にくれて立ち尽くすと、Z子がくれた包みを思い出した。
「困ったこと」とはこのことだったのか…。
僕はおそるおそる包みを開けた。
中からうっすらと白い煙が立ち、煙が消えた後には何もなかった。
これは…と戸惑う僕の身体から、突然全身の力が萎えた。
ガクガクと膝が折れ、背中が曲がる。
手は見る見る干からびて皺が寄せられていく。
ようやく僕は気づいた。
そうだ、これは子どもの頃聞いた「浦島太郎」の話とそっくりじゃないか!
僕が浦島太郎、Z子が亀、お母さんが乙姫様…。
先輩たちからいじめられていたZ子、それを助けた僕…
Z子はお礼に夕食と僕を「竜宮城」ならぬ自宅に連れて行き、
そこにはすごい美人のお母さん…
鯛のカルパッチョ・ヒラメのムニエル・高そうなワイン
気がつかないくらい長居してから僕は帰るといい、
僕をA駅までZ子は送ってくれた…。
…ならば。
僕がもらった「プレゼント」は…。
「玉手箱」だったのだ。
僕は視界が霞んでいくのを感じながら、
既に手遅れとなった箱を、ゆっくりと、閉じた。
rikuzai様、ありがとうございます。
ですよねえ、素直に読めば、そうなりますよねぇ?
今回はハッピーエンドにしたつもりですが、
仮にバッドエンド編+超常現象を認めるのでしたら、
rikuzai様の回答以上のものはないと思います。
文体まで真似ていただき、ありがとうございます。
玉手箱、ですか?
あの煙のでてくるやつ。
こういう編曲がされているのであれば、この後に続くのは・・・・
①大学4年の卒業式になっていた(楽しい大学生活が終わっていた)
②いつの間にかバブルは終わり就職氷河期になっていた。
③大学全入時代に突入していた。
④松岡修三と伊達公子が引退してテニスの国内での人気絶頂期は終わっていた。
出てくる煙を被るとその時代(時)にマッチした「僕」になる。
といった結末でどうでしょう。
正直、今回は追加ヒントは不要だった(一気に問題が簡単になってしまった)気がします。
alpinix様、ありがとうございます。
追加ヒントの件は、迷ったのですが・・・まあ、出してしまいました。
今後、他の人からミューザック問題を募集するつもりなので、
みなさんにはもっと難しい問題を作ってもらいましょう。
むかし~むかし~浦島は~
助けたカメに~連れられて~(ドジで間抜けなカメなんです!)
竜宮城へいってみれば~
絵~にもかけない美しさ~
鯛やひらめの舞い踊り~
開けちゃだめ!
煙が入ってる!ということでタバコ?
開けたらもとにもどっちゃうということで楽しかった時間?
カメの置物?
NAPORIN様、ありがとうございます。
歌で答えていただけるとは、いつもながら個性的な方だ!!
で、こちらの想定している正解はちょっとだけ違いました。
プレゼント:玉手箱
理由:本文は「浦島太郎」をなぞっていると思われるため。
僕=浦島太郎
Z子=亀
Z子の母=乙姫
となると、最後のプレゼントは玉手箱ではないかと。
kbun様、ありがとうございました。
浦島太郎はOKです。
玉手箱の中に何が入っているのか、が問題なのでした。
謎は全て解けた! プレゼントの正体は、玉手箱だぁ~!!
と私は思うのですが、的外れでしょうか?
外れてる? 失礼しました。
bakuto様、「浦島太郎」まではOKです。
プレゼントの玉手箱に何が入っているか、まで
考えていただきたかった・・・・。
意識を集中させて読むと、たとえば
『あ、この話、昔話の『浦島太郎』だ!』とか気づくわけですね。
ならば、お土産が指し示すものは「玉手箱」なのはお約束。
では、玉手箱にいったいナニが入っていたのか?
現代風にアレンジした話の流れで、普通に老化の呪いが入っているわけはない。
そこで調べたところ、玉手箱とは元は「化粧箱」の意味だとか。
「あなた、素材はいいんだから、
もう少しおしゃれすれば、すっごくモテるわよー」
との本文中の母親のセリフと合わせて、回答は【化粧品】と考えます。
「貰った化粧品を使って大人びる→年を取ったように見える」
といった流れで、原点とのリンクもばっちりでしょう。
smello様、ありがとうーーーーー!!
いやー! ひやひやしました。完全な正解が一人もいなかったので。
最後の最後で、みごと正解。文句なしです。
yo-kun様の答えと甲乙つけがたいですが、smello様の説明のうまさと思考の無駄のなさに敬意を表し、
いるかはsmello様に差し上げたいと思います。おめでとうございます!!
smello様、ありがとうーーーーー!!
いやー! ひやひやしました。完全な正解が一人もいなかったので。
最後の最後で、みごと正解。文句なしです。
yo-kun様の答えと甲乙つけがたいですが、smello様の説明のうまさと思考の無駄のなさに敬意を表し、
いるかはsmello様に差し上げたいと思います。おめでとうございます!!