1968年10月×日
都内のうらぶれた酒場に5人の男が集まった。
男たちの名前は、
R夫
O一郎
D太
C也
F人――。
冬のボーナス時にある銀行から巨額の現金を強奪する計画を練るためだった。
計画は完璧だった。1億5000万円の横領をもみ消したいR夫が銀行内部から手引きすることになっていたからだ。ただ、ひとつを除いては・・・
1968年11月×日
5人の男たちは、まんまと現金3億円の強奪に成功した。
都内のアジトに4人の男が顔を見せた。
Z:「ど、どういうことだよ」
W:「ネズミやゴキブリでもいちころらしいぜ」
Y:「あの金庫は紙幣の傷みを防ぐために真空になっているからな」
Z:「なんで、ヤツを金庫に閉じ込めたんだよ!」
X:「まぁ、1人減れば、それだけ取り分が多くなるからいいんじゃない」
Z:「そんなこと聞いてなかったぞ」
Y:「うちの家系はずっと仲間はずれ扱いさ」
Z:「だから、なぜヤツなんだよ」
Y:「昔、ヤツのご先祖様が抜け駆けしたからさ」
W:「俺もあいつのご先祖様に手柄を横取りされたと聞いている」
X:「そういえば、お前も仲間はずれだったよな」
Zに戦りつが走った。
未来:羊子、わかる?この謎解き。だいたい、1968年11月って何か意味があるのかな。
羊子:ボーナス時期、3億円というと、府中の三億円事件のあった年かな。
未来:何、それ?
羊子:白昼、銀行の現金輸送車が、白バイ警官を装った男に襲われてボーナス用の現金3億円が強奪されたって事件。たしか1968年ころだったはず。
未来:なんでそんな古い話知ってるのよ。
羊子:この事件、未解決のまま時効になったんだけど、鮮やかな手口が謎解き的な興味を呼んで、繰り返し小説やドラマや映画になっているの。だからよ。
未来:それがこの謎解きの手がかりになると思う?
羊子:それはどうなのかな。むしろ、ご先祖様が何をしたかが気になる。
未来:抜け駆け、手柄を横取り、仲間はずれ・・・。
羊子:これ、十二支の動物がどう決まったかのお話を思い出さない?
神様のところに新年のあいさつに行くのに、足の遅い牛は前日から歩いていったのに、一番乗りをしたのは牛に乗っていたネズミだった・・・「抜け駆けと手柄を横取り」。
未来:ネズミにウソを教えられたネコは、行きそびれ、十二支にあぶれる・・・「家系がずっと仲間はずれ」。
羊子:とすると、恨まれて殺されたのはネズミね。で、ネズミに抜け駆けされたのがウシでW。ネズミのせいで仲間はずれのネコがY。
未来:これを、登場人物に当てはめてみたら。
羊子:ネズミに相当しそうなのはR夫。ネズミは英語だとratとmouseがあるけど、ここはratということにすれば、話が合うよね。銀行の内部から手引きをして、で、「ネズミもゴキブリもいちころ」の金庫に閉じこめられた。
未来:となると、抜け駆けされたWは、O一郎かな。ox=雄牛の頭文字ってことで。
羊子:家系が仲間はずれのYは、ネコだからcatでC也。
未来:残るのはD太とF人だけど。
羊子:D太はdogでイヌかな。この会話の中ではXになるけど。
未来:そうすると、最後のF人がZになるね。でも、おまえも仲間はずれだったなと言われているということは、十二支に入っていない動物ってことで、fox=キツネあたりかしら。表にするとこんな感じ?
R夫 rat ネズミ:前世の報いで金庫に置き去りにされた。
O一郎 ox ウシ W:ネズミに手柄を横取りされた。
D太 dog イヌ X:仲間らしい。
C也 cat ネコ Y:ネズミのせいで家系はずっと仲間はずれ。
F人 fox? キツネ? Z:仲間はずれ。
羊子:最後の「Zに戦慄が走った」というのは、どういうことかなあ。仲間じゃないからZも殺されてしまうかもしれないってこと?
未来:そういうことかな。これがサルだったら「犬猿の仲」ってこともあるけどね。
羊子:そういえば、やっぱり迷宮入りになって、容疑者が「キツネ目の男」なんて呼ばれた事件もあったね。キツネは狡賢いイメージがあるし。だから、キツネもなんかの恨みを買ってやられるかも・・・と怖れをなした。
未来:そういうことにしよう。ちょっと最後のとこだけ自信ないけど。
未来:羊子、わかる?この謎解き。だいたい、1968年11月って何か意味があるのかな。
羊子:ボーナス時期、3億円というと、府中の三億円事件のあった年かな。
未来:何、それ?
羊子:白昼、銀行の現金輸送車が、白バイ警官を装った男に襲われてボーナス用の現金3億円が強奪されたって事件。たしか1968年ころだったはず。
未来:なんでそんな古い話知ってるのよ。
羊子:この事件、未解決のまま時効になったんだけど、鮮やかな手口が謎解き的な興味を呼んで、繰り返し小説やドラマや映画になっているの。だからよ。
未来:それがこの謎解きの手がかりになると思う?
羊子:それはどうなのかな。むしろ、ご先祖様が何をしたかが気になる。
未来:抜け駆け、手柄を横取り、仲間はずれ・・・。
羊子:これ、十二支の動物がどう決まったかのお話を思い出さない?
神様のところに新年のあいさつに行くのに、足の遅い牛は前日から歩いていったのに、一番乗りをしたのは牛に乗っていたネズミだった・・・「抜け駆けと手柄を横取り」。
未来:ネズミにウソを教えられたネコは、行きそびれ、十二支にあぶれる・・・「家系がずっと仲間はずれ」。
羊子:とすると、恨まれて殺されたのはネズミね。で、ネズミに抜け駆けされたのがウシでW。ネズミのせいで仲間はずれのネコがY。
未来:これを、登場人物に当てはめてみたら。
羊子:ネズミに相当しそうなのはR夫。ネズミは英語だとratとmouseがあるけど、ここはratということにすれば、話が合うよね。銀行の内部から手引きをして、で、「ネズミもゴキブリもいちころ」の金庫に閉じこめられた。
未来:となると、抜け駆けされたWは、O一郎かな。ox=雄牛の頭文字ってことで。
羊子:家系が仲間はずれのYは、ネコだからcatでC也。
未来:残るのはD太とF人だけど。
羊子:D太はdogでイヌかな。この会話の中ではXになるけど。
未来:そうすると、最後のF人がZになるね。でも、おまえも仲間はずれだったなと言われているということは、十二支に入っていない動物ってことで、fox=キツネあたりかしら。表にするとこんな感じ?
R夫 rat ネズミ:前世の報いで金庫に置き去りにされた。
O一郎 ox ウシ W:ネズミに手柄を横取りされた。
D太 dog イヌ X:仲間らしい。
C也 cat ネコ Y:ネズミのせいで家系はずっと仲間はずれ。
F人 fox? キツネ? Z:仲間はずれ。
羊子:最後の「Zに戦慄が走った」というのは、どういうことかなあ。仲間じゃないからZも殺されてしまうかもしれないってこと?
未来:そういうことかな。これがサルだったら「犬猿の仲」ってこともあるけどね。
羊子:そういえば、やっぱり迷宮入りになって、容疑者が「キツネ目の男」なんて呼ばれた事件もあったね。キツネは狡賢いイメージがあるし。だから、キツネもなんかの恨みを買ってやられるかも・・・と怖れをなした。
未来:そういうことにしよう。ちょっと最後のとこだけ自信ないけど。
EMYLさん、ご回答ありがとうございます。
初めて「謎解き」を投稿したので、回答が待ち遠しかったです。
28日PM5時以降にネタばらしをいたしますので少々お待ちください。
十二支の民話
http://blog.goo.ne.jp/mk1_1978/e/b9c0cf42130992515c0b062b797bcb5...
から私の推測では
V:ネズミ=rat=R夫(抜け駆け)
W:牛=ox=o一郎(ネズミに手柄を横取りされた)
X:龍=doragon=D太(空想上の生き物)
Y:猫=cat=C也(ネズミに騙された)
Z:蛙=frog=F人(ネズミ~ゴキブリの間に属し、一番か弱い)
となりましたが、いかがでしょうか?
Lucky_Diary さん ご回答ありがとうございます。本日PM5時まで少々お待ちください。
EMYLさん、ご回答ありがとうございます。
初めて「謎解き」を投稿したので、回答が待ち遠しかったです。
28日PM5時以降にネタばらしをいたしますので少々お待ちください。