日本・・・有力暴力団を、あえて指定、公認、黙認して地下組織化（マフィア化）を防いでいる。

表面上の対応は違いますが、結局はどこの国も一緒です。

たしかに犯罪組織が堂々と大通りに面したビルに事務所を構えているような国は日本ぐらいでしょうが、珍しいのはそれだけです。

日本でも銃器やドラッグなど違法な売買は裏で行われていますし、海外でも地下組織は国がすべて掌握していて世間にも浸透しているので日本の暴力団となんら変わりはありません。

日本の場合は、日本国憲法の「結社の自由」の原則により、例え暴力団といえども強制解散させることが出来ません。

だから仕方なく指定暴力団などの形で制限しているというだけで、地下組織化をさせないために黙認しているのではありません。

日本は暴力団をあえて公認しているのではないと思います。

憲法でどんな団体でも解散させることが出来ないと定められているため、仕方なく公認している状態です。

それに、日本の暴力団と海外のマフィアはどちらも地下組織と言えると思います。やってることは一緒ですから。

どちらも大きな団体があって、その中で会社を設立したりして裏で活動をしてるわけですよね。

日本でも、元の団体がそのまま違法行為をするということはないはずです。

さすがに事務所に堂々と看板を出してるのは日本ぐらいだと思いますが、それは海外の場合は治安が良くないため、国よりも敵対グループに襲われる危険性を考慮して目立たないようにしているのです。

まず日本の暴力団の現状について説明します。

やくざは日本の経済や文化に密接に関わってきた経緯があります。暴力団はもともとは港湾労働者の仕切りをやっていたり土木工事の仕切りをやっていたのが発祥で、芸能関係も近年までつながりがありましたし、格闘技関係には今でも密接なつながりがあります。ただ昔と違って現在は、産廃関係、地上げ、裏金融、ＩＴ関係とビジネスを広げているというのが現状です。

日本の暴力団は事務所こそ構えていますが、暴対法以降不透明化したと警察は発表しています。まず構成員準構成員の数は公安でも把握できなくなった。組事務所に銃火器の類を一切置かなくなった。どういう資金源を持っているのかが分かりづらくなった。すなわち地下に潜ったと言えます。

外国のマフィアとの違いは、マフィアが１００％犯罪組織なのに対して、日本のやくざは自分たちのことを任侠だと言います。犯罪組織ではあるがもともと日本のある種の文化を担ってきた存在であると。

神戸で震災があったときに山口組が全国から人と金を集めて最初にて炊き出しをやったというのは有名です。

ただし本質として暴力を背景としていることには変わりありません。

ここ１０年くらいで広域暴力団に資金が流れ込んでいて、３人に１人が山口組という現状全国制覇もできると言われていますがやらないそうです。そして公安も山口組をつぶさない（つぶせない）のです。

その理由の一つが、壊滅させると中国のマフィアやコロンビア、ロシアのマフィアが日本の全ての街を支配することになるということです。

けっして暴力団を擁護するわけではありませんがそれが実情です。

日本のやくざは昔は警察だったんです。組織の性質がちがいます。