なぜですか?その原理が詳しく載っているサイトを教えて下さい。
一部で話題の納豆コーラです。
簡単に現象を説明すると、コーラの炭酸に負けない位に強い納豆のネバネバが元々泡々の出やすいコーラの泡を包み込んで消えにくく激しい泡々ができた、ということになります。
JAS法という法律で炭酸飲料の定義がなされています。炭酸ガスの最低含有量は、ソーダ水ではガス圧が3.0kg/cm2以上、着色料や着香料をしたフルーツ系無果汁飲料では0.7kg/cm2以上、果汁や乳製品が入っていると、0.2kg/cm2以上です。
Xkg/cm2は1平方cmの面積をXkgの力で押す力を表します。
一般に、容器の強度と美味しさの観点から炭酸ガス最高含有量は大体3~3.5kg/cm2辺りが限度とされています。コーラなどは最高含有量付近で作られています。
コーラが他の炭酸飲料より泡が出やすいのはここに理由があります。
コーラの泡を消えにくい様に支える納豆のネバネバは次のような原理で生成されます。
納豆のネバネバの主成分は、グルタミン酸というアミノ酸がつながったポリグルタミン酸、果糖という糖がつながったフルクタンというふたつの物質であることがわかっています。納豆の糸のポリグルタミン酸とフルクタンの割合はおおよそ5.5:4.5で、糸は納豆の重さの約0.1~0.8%を占めています。
ここに真珠のネックレスがあったとしますね。そのひとつひとつの真珠の粒をグルタミン酸だとすると、ネックレスがポリグルタミン酸です。つまりポリマーという状態ですが、このネックレスは10万個くらいの真珠の粒がつながっている非常に長いもので、輪になっているとも限りません
フルクタンは、果糖(フルクトース)というブドウ糖(グルコース)によく似た糖が、これもまたポリマー(多糖類)になっているものです。ポリグルタミン酸の網目に絡まって、その安定性を保っていると言われています。
長くて輪になったものなども混じっているネックレスを作っているポリグルタミン酸が作った網目が、フルクタンが絡まることで安定する、ということです。
そして
ポリグルタミン酸は優れた保湿性
を持ちます。
コーラの泡の表面を形成しているコーラの液の水分がコーラだけのときにはすぐに蒸発して泡に穴を開けて潰していたのが、ポリグルタミン酸の作用で蒸発しにくくなって、長持ちするようになっていることも、納豆コーラの泡が激しいことの要因の一つとなります。
以上の様な理由が主要な要因となって、納豆コーラの泡はコーラだけの時の泡よりもブクブク泡になるのです。泡の出方は温度など周囲の環境によっても左右されるので、試す際には考慮すべきことですね。
炭酸を含む飲み物をグラスに入れたときに、ガラスのある一点から泡が立ち上っているのを見たことがありますか。ガラスに傷があったりして、小さな目に見えない気泡がついていたりする場所があると、そこの気泡が泡を誘引して泡が出てくるのです。
理科の実験では、お湯を沸騰させるときに、泡が出やすいように細かい穴の開いた石である沸騰石というものを入れたりします。これを炭酸飲料に入れると。よく泡立ちます。
Q私はビールが大好きです。 夕飯には 必ず ビールと納豆なのですが納豆を食べてビールを飲むと必ず 口の中で 泡が たつのです。 すると ビールも納豆も激まずになるのです。 どうして あんなカニのような 泡が立つのですか
A納豆の醗酵により納豆の糸の周りには沢山の気泡が生まれます。またビールやコーラなどの発泡飲料は、その気泡に反応してたくさんの泡(炭酸ガス)が発生します。当然ながら納豆以外の気泡が多い物質にも同様の反応が現れます。
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