ポール・グレアム「労働組合のもう1つの説明」を翻訳しました。

http://d.hatena.ne.jp/lionfan/20070727

原題は「An Alternative Theory of Unions」で、原文は以下です。
http://www.paulgraham.com/unions.html

英語に強い方、ぜひアドバイスいただければと思います。
よろしくお願いします。

回答の条件
  • 1人3回まで
  • 登録:2007/07/27 22:55:58
  • 終了:2007/07/30 07:59:01

ベストアンサー

id:Kumappus No.1

くまっぷす回答回数3784ベストアンサー獲得回数1852007/07/28 00:56:45

ポイント500pt

どもー。

では続きです。適当に使ってください。

Oddly enough, it was working with startups that made me realize where the high-paying union job came from.

奇妙に聞こえるかもしれないが、ベンチャー企業と一緒に働いてきたことで、私には高賃金の組合仕事というものがなぜあったのか理解できる。

In a rapidly growing market, you don't worry too much about efficiency.

成長の早い市場では、効率についてはさほど気にかけられない。

It's more important to grow fast.

早く成長することの方がよほど重要だ。

If there's some mundane problem getting in your way, and there's a simple solution that's somewhat expensive, just take it and get on with more important things.

つまらない問題があったとして、少々高くつくにせよ簡単な解決策があったなら、とっととそれを使って、もっと大事なことをどんどん進めた方がよい。

EBay didn't win by paying less for servers than their competitors.

eBayはサーバー代を節約して競合他社に勝ったわけじゃないんだ。

Difficult though it may be to imagine now, manufacturing was a growth industry in the mid twentieth century.

今となっては想像できないかもしれないが、製造業は20世紀半ばには成長産業だったのだ。

This was an era when small firms making everything from cars to candy were getting consolidated into a new kind of corporation with national reach and huge economies of scale.

自動車からお菓子まで、そういったものを作っていた小さな会社が、国家的な広がりと巨大な規模の経済(=スケールメリット)を持つ新種の企業へ整理統合されていった時代だった。

You had to grow fast or die.

早く成長しなければ死、あるのみ。

Workers were for these companies what servers are for an Internet startup.

それらの企業にとって労働者は、インターネットベンチャーのサーバーに相当するものだった。

A reliable supply was more important than low cost.

低コストよりも安定供給のほうがずっと重要だったのだ。

If you looked in the head of a 1950s auto executive, the attitude must have been: sure, give 'em whatever they ask for, so long as the new model isn't delayed.

1950年代の自動車会社の役員の頭の中をのぞけたとしたら、中身はこんな感じだったに違いない: 新型モデルが遅れないなら、彼らがほしがるものはなんだってくれてやるよ、うん。

In other words, those workers were not paid what their work was worth. Circumstances being what they were, companies would have been stupid to insist on paying them so little.

言い換えると、そういう労働者は労働に見合った分だけの賃金を支払ってもらっていなかったのだ。企業のおかれていた状況から、企業は愚かにも労働者への賃金を抑えることを要求した。

If you want a less controversial example of this phenomenon, ask anyone who worked as a consultant building web sites during the Internet Bubble.

もし、この現象の、より反論が少なそうな例が欲しいなら、インターネットバブルの時期にウェブサイトを立ち上げたコンサルタントとして働いたひとになら誰にでも聞いてみるといい。

In the late nineties you could get paid huge sums of money for building the most trivial things.

90年代後半には些細な事を作るのにもものすごい額のお金が支払われることがあった。

And yet does anyone who was there have any expectation those days will ever return?

そしてそういう現場にいた人で、いつかまた同じような日々が来ると期待しているひとがいるだろうか?

I doubt it.

いないよなあ。

Surely everyone realizes that was just a temporary aberration.

絶対みんなあれは一時的な異常事態だったと理解しているはずだ。

The era of labor unions seems to have been the same kind of aberration, just spread over a longer period, and mixed together with a lot of ideology that prevents people from viewing it with as cold an eye as they would something like consulting during the Bubble.

労働組合の時代も多少、より長く続いたにせよ、これらと同じ異常事態だったようだ。いろんなイデオロギーとごちゃ混ぜになっているため、人々がバブル時代のコンサルティング仕事みたいなものだと見る冷静な目と同じ目で見ることを妨げられているのだが。

Basically, unions were just Razorfish.

基本的に、労働組合はちょうどRazorfish社みたいなものだった。

People who think the labor movement was the creation of heroic union organizers have a problem to explain: why are unions shrinking now?

労働運動が英雄的な組合設立者の創造物だと考える人々は、説明の必要な問題にぶちあたっている。なぜ今、労働組合は縮小しているのか。

The best they can do is fall back on the default explanation of people living in fallen civilizations.

せいぜい、没落した文明に暮らす人たちがよくやる説明に頼るしかないのではないか。

Our ancestors were giants.

我々の祖先は偉大だった。

The workers of the early twentieth century must have had a moral courage that's lacking today.

20世紀初頭の労働者は、今では失われている真の勇気を持っていた。

In fact there's a simpler explanation.

実はもっと簡単な説明がある。

The early twentieth century was just a fast-growing startup overpaying for infrastructure.

20世紀初頭の状況は高成長のベンチャーがインフラに支払いすぎるのと同じようなものだったのだ。

And we in the present are not a fallen people, who have abandoned whatever mysterious high-minded principles produced the high-paying union job.

そして高賃金の組合仕事を生み出していた神秘的な高潔な原理の何かを捨て去った、現在に生きる我々は没落した人々だということはない。

We simply live in a time when the fast-growing companies overspend on different things.

我々は単に高成長企業が違う何かに金を使いすぎる時代に生きているだけなのだ。

id:lionfan

うわ、ほぼ全文ですね、ありがとうございます。

修正いたしました。ありがとうございます。

なお明日は東京行きなので、次の書き込みは日曜日になります。

2007/07/28 01:14:15

その他の回答(3件)

id:Kumappus No.1

くまっぷす回答回数3784ベストアンサー獲得回数1852007/07/28 00:56:45ここでベストアンサー

ポイント500pt

どもー。

では続きです。適当に使ってください。

Oddly enough, it was working with startups that made me realize where the high-paying union job came from.

奇妙に聞こえるかもしれないが、ベンチャー企業と一緒に働いてきたことで、私には高賃金の組合仕事というものがなぜあったのか理解できる。

In a rapidly growing market, you don't worry too much about efficiency.

成長の早い市場では、効率についてはさほど気にかけられない。

It's more important to grow fast.

早く成長することの方がよほど重要だ。

If there's some mundane problem getting in your way, and there's a simple solution that's somewhat expensive, just take it and get on with more important things.

つまらない問題があったとして、少々高くつくにせよ簡単な解決策があったなら、とっととそれを使って、もっと大事なことをどんどん進めた方がよい。

EBay didn't win by paying less for servers than their competitors.

eBayはサーバー代を節約して競合他社に勝ったわけじゃないんだ。

Difficult though it may be to imagine now, manufacturing was a growth industry in the mid twentieth century.

今となっては想像できないかもしれないが、製造業は20世紀半ばには成長産業だったのだ。

This was an era when small firms making everything from cars to candy were getting consolidated into a new kind of corporation with national reach and huge economies of scale.

自動車からお菓子まで、そういったものを作っていた小さな会社が、国家的な広がりと巨大な規模の経済(=スケールメリット)を持つ新種の企業へ整理統合されていった時代だった。

You had to grow fast or die.

早く成長しなければ死、あるのみ。

Workers were for these companies what servers are for an Internet startup.

それらの企業にとって労働者は、インターネットベンチャーのサーバーに相当するものだった。

A reliable supply was more important than low cost.

低コストよりも安定供給のほうがずっと重要だったのだ。

If you looked in the head of a 1950s auto executive, the attitude must have been: sure, give 'em whatever they ask for, so long as the new model isn't delayed.

1950年代の自動車会社の役員の頭の中をのぞけたとしたら、中身はこんな感じだったに違いない: 新型モデルが遅れないなら、彼らがほしがるものはなんだってくれてやるよ、うん。

In other words, those workers were not paid what their work was worth. Circumstances being what they were, companies would have been stupid to insist on paying them so little.

言い換えると、そういう労働者は労働に見合った分だけの賃金を支払ってもらっていなかったのだ。企業のおかれていた状況から、企業は愚かにも労働者への賃金を抑えることを要求した。

If you want a less controversial example of this phenomenon, ask anyone who worked as a consultant building web sites during the Internet Bubble.

もし、この現象の、より反論が少なそうな例が欲しいなら、インターネットバブルの時期にウェブサイトを立ち上げたコンサルタントとして働いたひとになら誰にでも聞いてみるといい。

In the late nineties you could get paid huge sums of money for building the most trivial things.

90年代後半には些細な事を作るのにもものすごい額のお金が支払われることがあった。

And yet does anyone who was there have any expectation those days will ever return?

そしてそういう現場にいた人で、いつかまた同じような日々が来ると期待しているひとがいるだろうか?

I doubt it.

いないよなあ。

Surely everyone realizes that was just a temporary aberration.

絶対みんなあれは一時的な異常事態だったと理解しているはずだ。

The era of labor unions seems to have been the same kind of aberration, just spread over a longer period, and mixed together with a lot of ideology that prevents people from viewing it with as cold an eye as they would something like consulting during the Bubble.

労働組合の時代も多少、より長く続いたにせよ、これらと同じ異常事態だったようだ。いろんなイデオロギーとごちゃ混ぜになっているため、人々がバブル時代のコンサルティング仕事みたいなものだと見る冷静な目と同じ目で見ることを妨げられているのだが。

Basically, unions were just Razorfish.

基本的に、労働組合はちょうどRazorfish社みたいなものだった。

People who think the labor movement was the creation of heroic union organizers have a problem to explain: why are unions shrinking now?

労働運動が英雄的な組合設立者の創造物だと考える人々は、説明の必要な問題にぶちあたっている。なぜ今、労働組合は縮小しているのか。

The best they can do is fall back on the default explanation of people living in fallen civilizations.

せいぜい、没落した文明に暮らす人たちがよくやる説明に頼るしかないのではないか。

Our ancestors were giants.

我々の祖先は偉大だった。

The workers of the early twentieth century must have had a moral courage that's lacking today.

20世紀初頭の労働者は、今では失われている真の勇気を持っていた。

In fact there's a simpler explanation.

実はもっと簡単な説明がある。

The early twentieth century was just a fast-growing startup overpaying for infrastructure.

20世紀初頭の状況は高成長のベンチャーがインフラに支払いすぎるのと同じようなものだったのだ。

And we in the present are not a fallen people, who have abandoned whatever mysterious high-minded principles produced the high-paying union job.

そして高賃金の組合仕事を生み出していた神秘的な高潔な原理の何かを捨て去った、現在に生きる我々は没落した人々だということはない。

We simply live in a time when the fast-growing companies overspend on different things.

我々は単に高成長企業が違う何かに金を使いすぎる時代に生きているだけなのだ。

id:lionfan

うわ、ほぼ全文ですね、ありがとうございます。

修正いたしました。ありがとうございます。

なお明日は東京行きなので、次の書き込みは日曜日になります。

2007/07/28 01:14:15
id:korompa No.2

korompa回答回数19ベストアンサー獲得回数72007/07/28 09:55:41

ポイント100pt

お久しぶりです。


そういう労働者は労働に見合った分だけの賃金を支払ってもらっていなかったのだ。

those workers were not paid what their work was worth.

そういう労働者の賃金は、労働に見合っていなかったのだ。

→多くもらってたわけなので。


企業のおかれていた状況から、企業は愚かにも労働者への賃金を抑えることを要求した

Circumstances being what they were, companies would have been stupid to insist on paying them so little.

そういう状況では、労働に見合った賃金しか払おうとしない企業は愚かだっただろう。

→仮定法。to 以下が、if they had insisted...と同じです。最初の節に関しては微妙ですが。

ウェブサイトを立ち上げたコンサルタント

a consultant building web sites

ウェブ構築コンサルタント(かな?)

id:lionfan

korompa様、お久しぶりです。

コメントありがとうございます。

サッカー速報を見つつ修正させていただきました。ありがとうございます。

2007/07/29 00:00:35
id:maxthedog No.3

maxthedog回答回数474ベストアンサー獲得回数522007/07/28 14:05:41

ポイント100pt

id:Kumappusさん、お呼び頂きまして恐縮です。lionfanさんの最初の翻訳から拝見していましたが、私が気になった所はKumappusさんがほぼ全て解決されましたので、私が出る幕はありません。(なので、ポイントはいりません→id:lionfanさん)


以下の1カ所だけ、ご参考まで回答いたします。

Oddly enough, it was working with startups that made me realize where the high-paying union job came from.

奇妙な話だが、そのこと(前のパラグラフ全体、もしくは「高給の組合仕事の神話」)は、どこから高給の組合の仕事がやってくるのかを私に気が付かせてくれたスタートアップにも当てはまる。


この解釈だとこのエッセーの結びとの整合性がより深まるように思います。


また、重箱の隅をつつかせて頂きますと

heroic union organizersは「英雄的な組合設立者」よりも「英雄的な組合の指導者たち」が良いと思います。組合運動は長い歴史があり、時代毎や労働争議毎に中心人物がいましたので。

id:lionfan

maxthedog様、ありがとうございます。

修正いたしました。大感謝です。

2007/07/29 00:00:47
id:korompa No.4

korompa回答回数19ベストアンサー獲得回数72007/07/29 02:21:53

ポイント200pt

負けてしまいました。残念。ということでご参考までに。


高収入の組合の仕事は神話だったとまでは言わないが、そのことを力説する人は考えすぎだと思う。

I wouldn't quite call the high-paying union job a myth, but I think people who dwell on it are reading too much into it.

組合のおかげで賃金が高かった、という説は幻想とまでは言わないが、その説を力説する人は考えすぎだと思う。

(そのこと=itはhigh-paying union jobだと思いますが、訳文ではそのこと=神話と読み取れてしまうので)


奇妙な話だが、高給の組合仕事の神話は、どこから高給の組合の仕事がやってくるのかを私に気が付かせてくれたスタートアップにも当てはまる。

Oddly enough, it was working with startups that made me realize where the high-paying union job came from.

奇妙な話だが、高賃金の組合仕事というものがなぜあったのか、私が理解できるのは、ベンチャー企業と仕事をしてきたからだ。

(神話というのは否定的な説明なので、やっぱりここは強調構文だと思います。)


労働組合の時代も多少、より長く続いたにせよ、これらと同じ異常事態だったようだ。いろんなイデオロギーとごちゃ混ぜになっているため、人々がバブル時代のコンサルティング仕事みたいなものだと見る冷静な目と同じ目で見ることを妨げられているのだが。

The era of labor unions seems to have been the same kind of aberration, just spread over a longer period, and mixed together with a lot of ideology that prevents people from viewing it with as cold an eye as they would something like consulting during the Bubble.

労働組合の時代も、これらと同じ異常事態だったようだ。ただそれはより長く続いた。それにいろんなイデオロギーとごちゃ混ぜになっているため、バブル時代のコンサルティング業を見るように冷静には見られないだけなのだ。

(ま、この辺は表現の仕方の問題)

せいぜい、没落した文明に暮らす人たちがよくやる説明に頼るしかないのではないか。我々の祖先は偉大だった。20世紀初頭の労働者は、今では失われている真の勇気を持っていた。

is fall back on the default explanation of people living in fallen civilizations. Our ancestors were giants. The workers of the early twentieth century must have had a moral courage that's lacking today.

せいぜい、文明が没落したのだというありがちな説明に頼るしかないのではないか。我々の祖先は偉大だった、とか。20世紀初頭の労働者は、今では失われている真の勇気を持っていた、とか。

(explanation of people living in fallen civilizationsは人々が没落した文明に暮らしている「という」説明だと思います。次の2つの文はその例としてありがちな言辞を重ねたものだと思うのでそれを少し明確にしてみました)


そして高賃金の組合仕事を生み出していた神秘的な高潔な原理の何かを捨て去った、現在に生きる我々は没落した人々だということはない。

And we in the present are not a fallen people, who have abandoned whatever mysterious high-minded principles produced the high-paying union job.

そして私たち現代人は没落した人々などではなく、よくわからない高潔な原理みたいなものを捨てたせいで組合を組織しなくなってしまったのでもない。

(who以下直訳すると、「それが何であれ、高賃金の組合仕事を生み出していたよくわからない高潔な原理を捨てた」となり、これが没落した人々、にかかります。このwhoは「and」みたいにしてしまってもいいのですが、これは否定があるので「or」みたいに訳します。「組合を組織しなくなって賃金が上がらなくなってしまった」にすると冗長かなと思って後半ば省略しました)

id:lionfan

うむう、サッカーは残念。

まあお互いがんばっていたのだから良しとしますか。

で、korompa様、明確な翻訳ありがとうございます。すぐ修正いたします。

2007/07/29 11:31:50
  • id:Kumappus
    回答拒否されているのでこちらに最初の方だけ。

    a golden age=黄金時代 というのはかっこいいニュアンスだと思うので、
    People who worry about the increasing gap between rich and poor generally look back on the mid twentieth century as a golden age.



    貧富の格差が広がりつつあることを心配している人たちはたいてい20世紀半ばこそ黄金時代だったのだと振り返る(回顧する)。

    ぐらいでいいのでは。

    In those days we had a large number of high-paying union manufacturing jobs that boosted the median income.
    その当時、平均収入を引き上げていたのは労働組合に加盟している数多くの高収入の製造業雇用者だった。
    manufacturing jobs = 製造業の雇用者
    median income = 平均収入

    I wouldn't quite call the high-paying union job a myth, but I think people who dwell on it are reading too much into it.
    高収入の組合の(=組合に加盟しているとできる)仕事は神話だったとまでは言わないが、そのことを力説する人は考えすぎだと思う。

  • id:lionfan
    あらら、すみませんでした。
    あとでポイントを送信させていただきます。
    すぐに修正いたします。
  • id:Kumappus
    さて、いったい僕は何人から拒否リストに入れられているのやら(笑)。設定を教えてくださいね(核爆)。
  • id:lionfan
    10名以上の設定にしていました。すみませんでした・・・。
  • id:Kumappus
    僕の訳も多分にあやしいところがあるのでlionfanさんの訳とあわせていいほうを選んでください。
    コメントのほうと足すと全文です。今回のは短かったですね。
    maxthedogさんが答えてくださるとより格調高い訳が期待できるのですが。

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