金券ショップで取り扱われている外貨は、銀行からではなく、市中(色々なショップ)から流れてきたものです。
判りやすくするために、レートを1ドル=115円として説明します。
このレートで銀行で、1ドルを円に交換すると112円になります。
(1ドルを手に入れようと思うと、118円かかります。)
今は外国から日本に多くの観光客が来ます。
そのため、お土産屋などでは、ドルでも販売するというお店があります。
そのようなお店では、お店のレートとしてレジに1ドル=110円(適当です、銀行よりはレートが悪いことが多いようです)と書いてあります。
お土産を買うときは、帰りのことが多いので、残った円とドルで支払えれば外国人にとっても非常にいいことです。
このように1ドルを110円で仕入れた場合、銀行に持っていくと待たされた挙句、112円になります。
お土産屋としては、金券ショップが、110円~114円ぐらいで、買ってくれると助かります。
金券ショップは、レート以下で仕入れればドルを銀行と同じ手数料を取っても、銀行より安く売ることが出来ます。
企業努力もありますので、これが全てとはいえませんが、安さのからくりの中には、このような構図もあります。
京都ハンディクラフトセンターというお土産屋では、さらに良いレートで両替が出来るそうです。
両替商売は、ある顧客からドルを買ったらすぐさま違う顧客にちょっとだけ高い値段でそのドルを売るということで成り立っています。それが「レート」になります。
外貨両替のレートが良いというのは、両替には円→外貨と外貨→円の両方向があるので、両取引の際のレートの差すなわちいわゆるスプレッドが小さいということです。
どうすれば為替レートの変動で投機せずにスプレッドを小さくできるかというと、取引量が大きければスプレッドが小さくても商売になります。取引量は、大雑把に言えばお客がたくさんいれば多くなります。というわけで、最も良いレートは、世界的にはUBSなどの巨大銀行、日本ではみずほなどのメガバンクが、銀行間取引市場や超大口顧客相手の市場で提示しているレートです。ドル円で言えば、スプレッドは時に1.5銭(例:ドル買い111.565円、ドル売り111.55円)という小ささになります。金券ショップの規模では絶対に無理な水準です。
では金券ショップで外貨両替が銀行よりもレートが良いというのはウソかというと、そうではなく、現金のドルを買う場合には銀行よりもレートが良い、ということに限って宣伝しているのだと思います。
銀行が現金で外貨を取り扱う場合にはものすごくレートが悪いです。スプレッドは10円ぐらいになることもあります。これは、外貨両替の現金の取引が極端に少ないために、こうでもしないと銀行の店頭で外貨の現金を買う人は極端に少ないのでコスト倒れになって商売にならないからです。現金の取り扱いはとてもコストがかかるのです(偽札が入っていないか確かめる必要はあるし、金庫に入れないといけないし、その他諸々)。逆に、金券ショップでも現金の両替の取扱規模が銀行の店頭よりも大きくできれば、銀行に勝てるレート(例:ドル買い114円、ドル売り108円)が提示できるでしょう。
というわけで、その金券ショップは現金の両替顧客をたくさん持っており、それなりに大きい取引量を誇っているものと思われますが、これは、中古車を輸出販売している外国人を顧客に取り込んでいるとかの企業努力を積み重ねなくては実現できないものではあります。
よく分かりました。ありがとうございます。
回答者 | 回答 | 受取 | ベストアンサー | 回答時間 | |
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1 | hamster078 | 587回 | 476回 | 4回 | 2007-11-15 05:55:54 |
銀行からではなく市中から流れたとありますが、逆に銀行から流れる事は全く無いののですか?