プロパゲーション期間はDNS浸透期間とも呼ばれ、ドメイン名のDNSの情報が変更された場合に世界中のDNSにその変更が浸透するまでの期間を言います。
TTLは生存期間と言ってキャッシュされたDNSのドメイン名の情報の有効期限になります。
かなりはしょった説明になりますが、あるドメイン名の情報を初めてあなたの使っているDNSに問い合わせた場合、DNSはルートサーバーを経由してドメイン名の情報を持っているDNSに問い合わせをします。その後、再び同じ情報が必要になった場合に、再びドメイン名のDNSに問い合わせずに済むようにその情報をあなたの使っているDNSにキャッシュして保存してそれを再利用するのです。そのキャッシュの有効期間をTTLで決めます。有効期間を決めておかないと元のドメイン名の情報に変更があった場合に分からないからです。
最初に問い合わせた直後に元のドメイン名のDNS情報が変更された場合、最大TTL時間だけ経過した後でなければその変更が分かりません。変更したドメイン名のDNSの方から見るとTTL時間を経過しなければDNS情報が浸透しないということになります。
したがって、理想的にはプロパゲーション期間=TTLと考えて差し支えないのですが、ドメイン名のDNS側で指定したTTLが必ずしも他のDNSで利用してくれるとは限りません。通常サーバーの移動などでIPアドレスが変更になる際にTTL時間をあらかじめ短くしておき、変更した結果が早く他のDNSに浸透するように工夫しますが、このTTLを無視して独自のキャッシュ保持時間を設けているDNSは変更が反映されるのはそのDNSの設定に依存します。プロバイダの提供するDNSによっては何日もキャッシュしているものもありますのでなかなか変更が反映されないということがしばしば起こります。
つまり多くの場合、「プロパゲーション期間>TTL値」になってしまいます。
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/bind902/bind902b.html
http://blog.ohgaki.net/index.php/yohgaki/2006/12/14/dnsa_rc_sa_t...
細かな説明ありがとうございます。
すごくよくわかりました。
いつも、DNS管理者がTTLよりプロバゲーション期間をかなり長く言うので
なんでかなぁと思ってんですよ。
特にこれ
>ドメイン名のDNS側で指定したTTLが必ずしも他のDNSで利用してくれるとは限りません。
こんな情報が欲しかった。
ありがとうございました。