「カナダヅル」について調べております。


はてなの某良回答者様に教えて頂いたのですが、このツルは毎年3月~4月頃、
アメリカ・ネブラスカ州南部にある「ロウ・サンクチュアリ Rowe Sanctuary」と「プラット川 Platte River」に50万羽ほどの大群で集まるらしいです。

このことについて調べておりまして、
◆本当に50万羽も集まるのか
◆見た目的に凄いのか、そうでもないのか
が知りたいです。

実際にご覧になられた方の感想を述べて頂くより、
このことについて説明しているサイトを教えて頂きたいです。

宜しくお願い致します。

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  • 終了:2008/01/24 21:24:54
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回答1件)

id:nofrills No.1

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ポイント100pt

某です。なんかここ、かなりすごそうな場所ですね。カナダヅルだけでなくバードウォッチングには世界最高(『フォーブズ』誌いわく)、西には西半球最大の砂丘、世界最大の地下水提供源、そして米国内最大の人口植樹森、などなど。

サンドヒルズ・ジャーニー  - ネブラスカ・ステート・バイウェイ


アメリカ国内で最も景色の美しい道10の1つに数えられるサンドヒルズ・ジャーニーは、大都市グランド・アイランドからバイウェイの西側終点のアライアンスまでを通る途中、今まで訪れたこともないような美しくゆっくりとした田舎地域を通ります。バイウェイの東終点グランド・アイランドは、雑誌フォーブスに"バードウォッチャーにとって世界No1の場所"とされました。毎年、ネブラスカ州'中央にあるプラットリバー渓谷は、カナダヅル(鶴の一種)の移動光景や泣き声で一杯になります。50万羽とも言われるカナダヅルの移動は、鶴の移動としては世界最大規模で、毎年春に見られる移動光景はまさに圧巻です。


西には、ネブラスカ州サンドヒルズに, 面積20,000スクエアマイルもの草におおわれた砂丘があります。この砂丘は、西半球においては世界最大の砂丘となっています。また、世界最大の地下水提供源となるオガララ帯水層が、ネブラスカ州のほぼ全体の地域に横たわっています。ディスマル川および砂丘の上には、国内最大の人口植樹森であるネブラスカ国有林が、草で覆われた砂丘に広がります。アメリカ国内では他で見ることのない自然そのまま手付かずに残る美しい地形を横切り、牛や風車、フェンスが地平線とつながる道を旅しましょう。人より牛やバッファローの数が多いこの地域では、観光客はウォータースポーツやその他アウトドア・レクリエーションが行われる自然の中に引き込まれることでしょう。

http://www.seeamerica.jp/byways/docs/ne_sandhills.html


それから、こないだURLを貼ったYouTubeの映像よりわかりやすい写真のある、専門家による訪問記。写真を拝見すると、なんかすごそうです(やっぱり、群れに近づいて撮影するとすごいです)。「近くをトラックが通ると」という内容のキャプションのついた写真など、圧巻です。

「ネブラスカ・プラット川に集まるカナダヅルを求めて」


……ネブラスカ中央を流れるプラット川流域は、北米中央の渡りルートである "North America's Central Flyway" にあり、冬をニューメキシコ州、テキサス州、北メキシコで過ごしたカナダヅルが、営巣地である北カナダ、アラスカ、シベリアへの旅の途中に寄る貴重な栄養補給の場所となっている。一番長い渡りをする固体はシベリアまで何と11200キロもの旅をするらしい。プラット川は川幅が比較的広く浅瀬が多いので、カナダヅルが安心して寝られる塒を提供し、しかも周りの畑地には渡りに最も必要な栄養源であるトーモロコシ(ツル保護のため農家によって収穫時に一部が残されている)が豊富に有り、また、隣接する湿地には、タンパク質源となる昆虫、蛙、ヘビなどが多く生息している。

農道をドライブしていると、千羽単位の大群でエサ取りしているカナダヅルがあちらこちらに居て、観察や撮影にはまったく苦労しない。吹雪のなか一斉に風に向かって立っている姿そしてその黒い固まりはとても幻想的である。目が慣れてくると、ヒメカナダヅルのなかに2羽から3羽のオオカナダヅルが混じっているのが識別できる。


……その数はどんどん増えて、薄黒くなった影が波が押し寄せてくるようにゆっくりと小屋に迫ってくる。時代劇の戦場の場面に出てくる攻める足軽隊のようで凄い迫力である。川辺でエサ取りをしていたカモ類やフタオビチドリなどが圧倒されて飛び出して行く。地鳴りのようなツルの鳴き声、1時間もたたないうちに川の中州や浅瀬はツルで全て埋め尽くされて真っ黒となる。レインジャーの話では今夜の数は約5万羽で、これだけのツルが集まる集団塒は世界でもないだろうと自慢をしていた。

上記引用文のサイトさんのインデックスのページによると、プラット川には「世界のカナダヅルの80%以上が集まる」のだそうです。


「80パーセント以上」というのは、「国際ツル基金(International Crane Foundation)」のページ(下記)で裏が取れました。

Approximately 80% of all Sandhill Cranes utilize a 75-mile stretch of the Platte River in spring migration.

http://www.savingcranes.org/species/sandhill.cfm


で、それが何羽くらいなのかということですが、ネブラスカのCrane Meadows Nature Centerのサイトでは:

The population of sandhill cranes in the early 1960's was estimated at 200,000 to 340,000. Currently the population is estimated at 600,000.

1960年代にはカナダヅルは全部で20万から34万羽だと推定されていたが、現在は60万羽だと推定されている。

http://www.cranemeadows.org/crane.php

ということなので、60万の80パーセントだから48万羽、という計算になります。約50万羽ですね。


画像があまり鮮明でないのが残念なのですが、ナショナル・ジオグラフィックのライヴ・カメラの映像(昨年のもののハイライト):

http://video.nationalgeographic.com/video/cranecam/index.html

※最初の15秒くらいはCMです。

id:ryota11

あ、回答してくださってありがとうございます!

今回も詳しいですね!助かります。



ん~、こんなに凄いとこですが、有名ではないのでしょうか?

大体の人はここについて(ツルについても)知っているとかないですよね??

それだけが心配です(笑)。

ありがとうございます。とてもわかりやすかったです!

2008/01/24 20:51:40
  • id:nofrills
    上の回答で適当なことを書いたかも、という部分を補足しておきます。

    ツルの群れの迫力ある写真ですが、群れに寄って撮影したのではなく、ズームで引いて撮影しているのだと思います。

    ロウズ・サンクチュアリのサイトに次のようにあります。
    http://www.rowesanctuary.org/viewing%20info.htm

    Photographers
    写真撮影される方へ

    Please be aware that our blinds offer excellent panoramic views of large flocks of cranes, but may not provide good opportunities for close-up photographs unless you have at least a 400mm lens or larger.
    当方の小屋からはツルの大群をパノラマで見ることができますが、クロースアップの写真の撮影は、最低限でも400ミリかそれ以上のレンズをお持ちいただかないと、うまくできないかもしれません。

    400ミリというと、でっかい懐中電灯みたいなレンズですよね。小屋自体は川岸にあるそうなのですが、それでも、ツルの群れからの距離はかなりあるんですね(まあ、当然ですけど)。
  • id:ryota11
    なるほど。
    了解です。追記ありがとうございます。
  • id:nofrills
    > ん~、こんなに凄いとこですが、有名ではないのでしょうか?

    北米から中米にかけてはかなり知られているかもしれませんが、
    日本ではどうでしょう、検索してもぱらぱらとしか出てきませんし、
    ウィキペディア日本語版でも、英語から日本語に翻訳しかけたままのところもあって、
    あまり熱心に手が加えられているふうでもなく。。。うむー。

    > 大体の人はここについて(ツルについても)知っているとかないですよね??

    「はてな」の「アンケート」で100人に聞いてみると、多少確実なことがわかるかも、です。

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