二十年ぐらい前に買ったTANITAの家庭用温湿計(正マーク付き、MADE IN JAPAN)の湿度計が55%を示しているのですが、
http://image.www.rakuten.co.jp/i-order/img10462114003.jpeg
こおいう感じの商品です。
最近買ったCITIZENの液晶目覚まし時計(MADE IN CHINA)に付属する湿度計は35%を表示しています。
ちなみに温度計の方はどちらも同じぐらいの値です。
この場合どちらがより信頼できる数字でしょうか。
±10%では目安にもならない。
横着していても普段は問題なしだから...。乾燥しすぎて風邪をこじらせて始めて乾燥に気付く。ああ喉が痛い。鼻水が迸る。
空気環境測定業務の現場では、湿度センサーのようなものは使わず、乾球温度と湿球温度をとり数式もしくは、一覧表から湿度を求めています。
それは、原始的なアスマン式乾湿計がより正確だからです。
そして、乾湿計では気圧による影響は受けますが、誤差があっても1・2%くらいで計れます。
20%の差があるということはどちらかは正確な数値を出していないということになります。
冬場は空気が乾燥するのでTANITAの方が室内の湿度としては高いです。
小型の湿度計ってどういうシステムで湿度を測るのか気になったのでちょっと調べてみました。
http://www.comb.kokushikan.ac.jp/lecture/envmeasure/node36.html
ぼくたちが普段「湿度」と呼んでいる「相対湿度」は気温と水分量の両方から得られる値なので、もともと誤差が大きくなりがちな数値らしいです。
ようするに同じ部屋の中であっても、気温なんかと比べたら測定位置によっては違いが大きくなりがちみたいです。
さらに検出方式自体もいくつかあるので、使っている湿度計の方式によっては、同じ場所で測っても誤差が出ることは充分にありそうなことです。
上記のサイトによると「精度の高い測定は難しいが、高精度を要求されることがほとんどないので高精度の測定方法はない」とも書かれています。
気象などのマクロな世界では湿度というのは大きな要素になるのでしようが、日常生活の中では20パーセントくらいの測定誤差は「ちゃんと測ることそのものにあんまり意味がない」ということなのではないでしょうか。
そもそも民生用の測定器の精度なんてそんなもんでしょう。
余談ですが、カシオのプロトレックというアウトドア用にいろんなセンサが組み込まれた時計があります。
その時計と比較的キチンと調整された測定機器とを比べられる機会があったのですが、計測結果にはかなり大きな違いがありました。
本来、気象条件を測定する場合はそれぞれの機器によって設置方法、条件が細かく決まっていたりします。
(例えば気圧計なら海面からの高さがかなり大きな影響を与えますし、気温などは風通しのよい日陰で測るものとされています)
なので、家庭用の機器で測る湿度は「ちょっとした目安程度のもの」なのではないでしょうか。
SEIKOだと±8%ですから同じくらいですから精度は似たり寄ったりですね。
http://www.seiko-clock.co.jp/search/product/clock_search/select_...
さすがに出荷前に校正してるでしょうから35%を信じるべきかと。
しかもMADE IN CHINA。
しかし温湿計に引っ張られて1000円アップのこの時計にしたので、いかにもでもそれなりだと思いたい。
新品だとTANICAを信用しますが20年物ですからね。
CITIZENの液晶目覚まし時計の取説に書いてある精度で新しいほうを信じるべきかと。
TANITAの勝ちかな。
どっちかが使い物にならないにじゃあないかと思っています。
逆説的ですが、日本の気候から考えて湿度35%というのは稀なケースだと思います。
おおむね50%から90%の範囲内で推移してます。
http://t-ohshita.com/2004/09/20040902-1200.html
なのでTANITAの55%の表示の方が信用できると思います。