厚生経済学の第一定理について教えてください。単純化するとこの定理は「完全競争市場ならば、パレート最適が達成される」という定理だと思いますが、この条件文の裏である、「完全競争市場でなければ、パレート最適は達成されない」とも言えるのでしょうか。

 論理的には、「完全競争市場ならば、パレート最適が達成される」といえるとしても、この条件文の裏については何もいっていないということは理解しています。しかし、公務員試験の過去問を見ていると、「完全競争市場でないならば、パレート最適は達成されない」というニュアンスの解説がなされているので、質問しました。

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  • 終了:2008/03/09 20:40:03
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回答1件)

id:zumig2 No.1

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厚生経済学の第一定理を「完全競争市場ならばパレート最適が達成される」と要約したことが

少々不正確なのではないでしょうか。


やや正しく(これでも完全に正確とは言えませんがご容赦を)、

「完全競争経済の前提のもとで競争均衡によって達成される配分はパレート最適である」

と要約すべきだと思います。


したがって、完全競争経済市場でないならば、そもそも定理の前提条件が成り立たないので、

一般には、競争均衡によって得られる配分ではパレート最適が達成されません。

ご覧になった過去問の解説はこういうことではありませんでしたか?

id:crithink

ありがとうございます。そうですね、私の要約が不完全でした。

私の持っている教科書では厚生経済学の第一定理の説明がそもそもなく、過去問の説明が一番詳しかったのですが、再度確認したところ「完全競争市場では、パレート最適が達成されている」と記載されていました。

 「完全競争市場では…」となっていますが、「完全競争市場ならば」と解釈してもよかろうと思ったのですが、不正確でした。いずれにせよ、別の教科書を買ってきて参考にしてみます。

なお、「リンダール均衡では、パレート最適は達成されている」と記載されておりました。

とすると、「完全競争市場でなければ、パレート最適は達成されない」という条件文は間違いになりますね。

2008/03/03 01:02:09
  • id:zumig2
    >とすると、「完全競争市場でなければ、パレート最適は達成されない」という条件文は間違いになりますね。

    条件文としては誤りとなりましょう。
    ただ、パレート最適という状態の本来の内容~どのような社会状態によってもパレート改善ができない社会状態~を考えると、完全競争経済でない限りそれが充足されることはほぼ無視して良いくらい考えづらいので、論理としては誤りですが現実的にはさほど誤りとは言えないのではないでしょうか。
  • id:crithink
    追記ありがとうございます。
    公務員の試験レベルでは「完全競争市場でなければ、パレート最適ではない」という理解でも問題なさそうなので、おっしゃるとおり、論理的に誤りですが、シンプルでわかりやすいので試験へはこの知識を使っていきます。

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