過去にイギリスで「白道着でもカラー道着でも勝率は変わらない」というリサーチがされたらしいのですが、それって本当ですか?
また、『十段になると赤帯になる』って聞いたのですが、この話は本当ですか?
詳細を教えて下さい。
柔道の国際大会で定着したカラー柔道着について青と白では勝敗差はないとの研究結果を英グラスゴー大などの研究チームが13日までに発表した。96-05年の決勝戦501試合を分析。青の選手の勝利は50・7%で有意差はなかった。
http://number.goo.ne.jp/news/kakutogi/article/CO2008021401000179...
九段から十段:紅(赤)帯
1番のご回答にある「英グラスゴー大などの研究チーム」の研究結果を報じる英国の新聞の記事:
ガーディアン(ロイター配信記事):
http://sport.guardian.co.uk/breakingnews/feedstory/0,,-7304755,0...
デイリー・テレグラフ:
http://www.telegraph.co.uk/earth/main.jhtml?view=DETAILS&grid=&x...
テレグラフの記事によると、そもそもの発端は、2004年のオリンピックで青の柔道着を着用した選手のほうが白の柔道着の選手より強かった、ということが『ネイチャー』誌上に出たことにあるようです。自然界では暖色のほうが強いし、人間も赤系の衣類を着たほうが強い(サッカーなどでそういわれる)という説があるが、2004年五輪の柔道を見るとそれは疑問だ、ひょっとしたら白よりも青のほうが相手を威嚇する効果が高いのではないか、あるいは白のほうが青よりも目立つので、青の柔道着の選手は相手の動きをつかみやすいのではないか、というのがこのときの仮説。
で、今回の研究結果は(研究したのは、フローニンゲン大・グラスゴウ大のDr Peter Dijkstraと、アムステルダム大の学生であるPaul Preenenで、英ロイヤル・ソサイアティの研究のようです)、上記の『ネイチャー』の説は、柔道着がアトランダムに割り当てられるものではない(シード権のある強い選手が青を着る)以上、間違っていると指摘し、2004年の五輪のデータの再分析を行ない、ほかに71のトーナメントのデータも見ているそうです。そして結論は、人と人との格闘スポーツで色が関係するかどうかという点について否定するものだそうです。ただし赤と黒の組み合わせには効果があるとの定説があり、赤と黒ではなく青と白に切り替えるのがより公正だろう、とのこと。
そして、記事の最後の6パラグラフは、この「赤」についての話です。柔道着とは関係ありません。
なお、1番のご回答にある共同通信の記事は、字数が少ないものとはいえ、英語の記事と比べると少しはしょりすぎなように私は思います。(最後の「青の選手の勝率が高かった……威嚇的だとする説も」は、今回の研究によって否定された説ですが、この記事の書き方ではそれが今ひとつわかりづらいと思います)。
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