1205921840 チベット問題で北京オリンピックが危ぶまれていますが、貴方は北京オリンピックの日本参加に賛成ですか?反対ですか?

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回答53件)

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原則賛成 えび氏 id:abc1cba2008/03/21 20:07:11ポイント9pt

オリンピックはスポーツの祭典です。ただ感情的になったり政治が絡むのは

あまり好ましくないと思います。

単なる反中国の意識だけでボイコットはよくないと思います。しかし中国の

「大気汚染」「食品問題」「治安」のなど考えるべき事はたくさんあります。

選手とチベット人への配慮のため、ボイコット tomotaka19762008/03/24 20:39:39ポイント1pt

僕は選手のことを考えればこそ、ボイコットしたほうがいいと思うけどな。

大気汚染、食事、選手村の環境、チベット人蜂起。これだけそろって平常心で競技できるのか?! 

そもそも安全に帰国できない危険性もある。「政治とスポーツを切り離して」という意見もあるが、もうその段階ではないのでは。競技するためには、競技をする環境が必要です。人殺しが行われているキナ臭い空気の中で競技どころではないでしょ。しかも「平和の祭典」などと銘打って。選手の皆さん、どうですか?

選手は個人でもあり、同時に国の代表でもあります。五輪が政治性から純粋に逃れられるというのはあまりにも理想主義的だと思います。

結論:選手とチベット人への配慮のため、ボイコット主張。

いろいろあったとしても toguo2008/03/22 16:13:25ポイント7pt

やっぱり政治を絡ませちゃ駄目だと思います。

ボイコットしないべき 88% ラージアイ・イレブン2008/03/22 17:05:20ポイント4pt

平和の祭典であるオリンピックに参加するとの態度を変えない日本政府の姿勢を支持します

いわゆる「チベット問題」をオリンピックにからめる議論は論外です。

選手等が自らの判断で行かない自由はあると思いますが、アスリートとして選ばれたにもかかわらず正当な理由無く競技に出ない場合は、選手としての責任放棄に他ならないと思います。

 

http://q.hatena.ne.jp/1205848217

オリンピックのボイコットだってえ?

頭の中がいまだに冷戦時代ですか? 

そういう政治対立を乗り越えて参加するからこそオリンピックに意義があるのでしょう。

チベット政府が「ダライ・ラマ法王やチベット亡命政府が北京五輪の開催に反対したことは一度もありません。オリンピック精神が北京五輪で花開き、地球全体が平和に包まれるところをこの目で見たいと願っています。」と訴えていることさえ知らずにボイコットを議論する阿呆まで現れる始末。

「中国のオリンピックの参加は是か非か」という議論の土俵に乗ること自体がイデオロギッシュだということに気づかない奴らは恥を知れ。

選手は悩んでいるでしょうね。 tomotaka19762008/03/24 20:52:53ポイント1pt

選手は他の国で競技できたら…、と真剣に悩んできるでしょうね。同情します。

「選手としての責任放棄」?! 選手は軍人さんですか?! 軍人なら命を危険にさらす責任はありますが、選手は違うと思うのですが。

さらに、選手はスポーツマンとしての一面もあるでしょうが、全人的な人間です。そこには政治的信条もあって当然。まさか脳まで筋肉の人は多くないでしょう。

ここは国がボイコットという意思表示をしてほしい。もちろん大きな批判はあると思いますが、ボイコットの責任を選手の自己判断に押し付けるにはかわいそう。

悪天候の山登りを中止する勇気がリーダーに必要。個人に判断とその責任を任せるようではリーダーとはいえないでしょう。

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所からのアピール/日本の皆さまへ ラージアイ・イレブン2008/03/22 17:30:45ポイント3pt

http://www.tibethouse.jp/news_release/2008/080319_release.html

2008年3月19日 ダライ・ラマ法王日本代表部事務所

ご存知の通り、今チベットは重大な危機に直面しています。平和的デモの参加者が、銃や戦車で残虐に弾圧されています。中国当局は、大量のチベット人を逮捕拘束し続けています。今チベット全土は極度の緊張が続いています。

中国当局は事態の沈静化を宣言しましたが、実際は事態はいまだに戒厳令下のような状況です。中国が外国メディアや外国監視団の現地立ち入りを禁止し、状況の把握を許可していないという事実自体がそのことを物語っています。

中国当局は、「ダライ・ラマに扇動されて動乱が起きた」「ダライ・ラマが北京五輪のボイコットを呼びかけている」と繰り返し述べていますが、ダライ・ラマ法王やチベット亡命政府が北京五輪の開催に反対したことは一度もありません。この点は、ここで再度はっきりと申しあげたいと思います。

オリンピックは、地上に生きるすべての人々の平和、自由、調和を象徴しています。我々は、このオリンピック精神が北京五輪で花開き、地球全体が平和に包まれるところをこの目で見たいと願っています。しかし、それを実現するには、一人一人がオリンピック精神にのっとって行動しなくてはなりません。

ラサをはじめとする各地で行なわれたデモ行動は、北京五輪とはほとんど関係がありません。これは、長年抑圧されてきたチベット人全員の中に鬱積していた憤りや不満が一気に噴出して起きたものです。チベット人は、中国による植民地統治のもとで、現在に至るまで想像を絶する苦しみを強いられてきました。いくら中国側が、「チベットは発展し、チベット人は幸せになった」と述べ立てたところで、今回の事件は、中国の統治下におかれたチベット人は、まったく幸福ではない、というチベット人の明確なメッセージなのです。

我々は、チベットの状況を深く憂慮しています。我々はこれまでも中国当局に対し、武力による解決を慎み、我々チベット亡命政府と話し合いによって双方の相違点を解決するよう要請してまいりました。

我々は、国連や各国政府が事態の調停に乗り出すよう要望しております。

私は苦しむチベット人全員を代表し、日本の皆様に手を合わせてお願いしたいと思います。どうか、中国当局が我々の誠実な気持ちを理解できるよう、また、現在のチベットの状況に国際的な基準とオリンピック精神にのっとって対応できるよう、日本の皆様のお力をお貸しください。

皆さまのご理解とご支援に、心より感謝いたします。

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所

代表 ラクパ・ツォコ

 

チベット亡命政府のラクパ・ツォコ氏の言葉と、日本人のなかに「オリンピックをボイコットせよ」などという盲論が流布されている現状を見るにつけ、一人の日本人として恥ずかしく思います。

 

日本国政府は、中華人民共和国に対するODA(政府開発援助)として、1979年の開始以来、これまでに有償資金協力(円借款)約3兆2079億円、無償資金協力1472億円、技術協力1505億円、総額約3兆円以上のODAを実施してきました。

しかし、そのODAの中に、チベット自治区に特化したODAプロジェクトは一円も存在しません。(ただし貧困地域結核抑制計画のように全土への援助としてチベット自治区にもODAの一部が届いているケースはあります)

人種差別主義者や右曲がりの自称「愛国者」の人たちは、中国のODAを中止すべきだと主張しています。しかし、中止することによって実際に消えてなくなるのは貧困地域結核抑制計画の計画であり、そうなることによって困るのはチベット自治区の貧民・病人など立場の弱い人たちです。

わたしたちが考えなければならないのは、チベットの現地で困っている民衆の安寧であり、そのためにはチベット自治区に特化したODAプロジェクトを立ち上げるなどの政府援助を実現するなど、現実的な対応を実行することです。

オリンピックをボイコットし、日中関係・国際関係を悪化させても、人種差別主義者や右曲がりの自称「愛国者」の人たちの歪んだ自己愛や排他的精神を満足させるだけで、チベット自治区の人たちの生活はなにひとつ変りません。むしろ悪くなります。

オリンピックをボイコットするなどという情緒的で愚かな提案の検討に時間を浪費せず、もっと現実を直視し、現実的な対応を考えるべきです。

人はパンのみによって生くるにあらず tomotaka19762008/03/25 03:06:44ポイント2pt

I11さん、あなたは北京五輪に観衆として参加しますか? 中国政府は開会式、閉会式で涼しげな顔で平和の祭典を演出し、何事もなかったかのように五輪を行うことでしょう。もしあなたがその場にいたら「FREE TIBET!」プラカードを挙げて抗議できますか(ビョークのように)? 相当な覚悟です。それとも平和の祭典を喜び、笑顔でいますか? そんな欺瞞にも耐えることはできないでしょう。おそらく代表選手をはじめ、世界の多くの国の人々は同様のジレンマに襲われるはずです。中国政府主導の「平和の祭典」を喜ぶ状況でないことは自明だからです。だからといってラサに赴き、命を懸けてデモをする勇気も僕にはありません。最善の方法ではないのは承知です。ジレンマの中でできる最大限のことが、中国政府への抗議であり、現在一番近道なのが五輪反対運動ではないでしょうか?

チベットの人々が望んでいるのはODAなどのお金ではありません。お金がほしければ中国との同化を選ぶでしょう(中共は「解放」と呼びました)。しかし彼らが自ら選んだのは中国政府への抗議です。お金や命よりも民族自決の尊厳(ダライラマは「高度な自治」と表現しました)や、チベット人としてのアイデンティティー、自らの宗教・伝統・文化への思慕です。命よりも大切な価値があると信じているのが彼らではないでしょうか? 人はパンのみによって生くるにあらず、です。

3兆円のODAの全てが無駄だとはいいません。しかし中国政府内で形を変えてチベット人を殺した銃や装甲車に変わってはいないでしょうか? 中国の軍事費は年々増加しています。

今こそ、現実的な対応を考えるべきです。

id:tomotaka1976氏は誤解しています ラージアイ・イレブン2008/03/25 19:05:27ポイント2pt

私は「中国のスタジアムでFREE TIBET!と書いたプラカードを挙げて抗議しろ」などと主張したことはありませんし、書いていません。id:tomotaka1976さんの“妄想”をお書きになるのはid:tomotaka1976さんご自由ですが、私の主張とは関係ありせん。

私の主張は逆です。そういう政治的主張をするためにオリンピックの不参加を道具に用いるのは間違いだということです。

 

id:tomotaka1976氏は「選手と世界の人々は中国政府主導の平和の祭典を喜ぶ状況でないことは自明」と書いています。

しかし、すでに示したように、アンケートでもボイコットはやりすぎだという声が多いです。

私の知るあるスポーツ選手は、こう言っていました。

「ボイコットには反対。ボイコットしても表彰台の前で中国国旗が掲揚されることをとめることはできない。日本選手が参加して勝てば日の丸を掲げることができる」

まったくその通りです。

日本オリンピック委員会のサイトを見てください。日本オリンピック委員会の役員の誰が北京五輪のボイコットを呼びかけていますか? そんな人はいません。いままでどこの国が北京五輪のボイコットを決定しましたか? 多数の国が北京五輪の平和的成功と対話による解決を望んでいます。

 

米“中国は対話が唯一の道”

チベット情勢をめぐって、アメリカのライス国務長官は24日、記者団に対し「暴力を慎むべきであることはもちろんだが、今回の暴動のあとのことも考える必要がある」と述べたうえで「中国はチベットにかかわる問題により継続的な政策をもって取り組むべきだ」と述べました。そしてライス長官は「ダライ・ラマ14世は、暴力を否定し、チベットの独立も求めておらず、非常に望ましい役割を果たせる人物だ」と指摘したうえで、「ダライ・ラマ14世との対話は継続可能な唯一の政策だ」と述べて、中国側に対し、ダライ・ラマ14世との対話をこれまでにも増して強く促しました。 (NHK 3月25日)

 

反対に「ボイコットはしない」と決定した国・人々ならいくらでも例をあげられます。IOCの会長は「北京大会ボイコットの声はない」と発言しています。

 

[17日 ロイター] 国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長は17日、中国チベット自治区で起きた騒乱に対する同国政府の強硬姿勢にからみ、北京五輪ボイコットの声はどの政府からも出ていないと述べた。

ロゲ会長は、ロイターの取材に対し「ボイコットを求める声はまったく出ていない」と言明。「ボイコットが解決策にはならないという欧州連合(EU)や世界の主要国政府のほぼ一致した立場に勇気づけられている」と語った。

 

外相が「ボイコットする可能性を排除しない」と言っていたドイツも、結局は北京五輪に出場することを決定しました。

 

北京五輪:ドイツはボイコットせず

http://mainichi.jp/select/world/news/20080325ddm035050072000c.ht...

ドイツ・オリンピック委員会は24日、中国チベット自治区での暴動鎮圧を受けて北京五輪への出場問題を協議した結果、ボイコットはせず選手団を予定通り派遣するとの声明を発表した。

 

フランスのクシュネル外務大臣も一部支持者を気にして「ボイコットを検討する」というようなことを言って中国を牽制していたようですが、3月19日に「ボイコットすることは非現実的だ」と述べ、事実上ボイコット発言を撤回しました。

フランスの世論調査によると「大統領が開会式に出席すべきではない」という意見が過半数を超えていますが、同時に「競技をボイコットすべきではない」という意見も過半数を超えています。(3月25日 NHK報道)

個人レベルで北京五輪ボイコットを呼びかけている人がいることは承知しています。が、所詮はその程度でしょう。大勢は「ボイコットよりも対話を」です。

したがって、ボイコットが自明だとの主張はid:tomotaka1976氏の妄想の中では“自明”かもしれませんが、実際はちっとも“自明”ではありません。

 

そもそも、北京五輪は国際オリンピック委員会が開催地を決定し、北京オリンピック大会組織委員会が主体となって実施される国際イベントです。こんなことを説明しなければならないこと自体がid:tomotaka1976にとって恥ずべきことですが、中国五輪のすべてが中国政府によって制御されているわけではありませんし、国際オリンピック委員会がチベット人になにかひどいことをしたわけでもありません。北京オリンピック大会組織委員会がチベット人を害したのではありません。

そのあたりまえの事実と、オリンピックのボイコットによって、選手をはじめとする無関係な第三者を犠牲にすることを、id:tomotaka1976氏は認識する必要があります。

ボイコットは問題の解決方法ではありませんし、むしろ問題を深刻にします。

 

国際社会は内政不干渉の原則がありますし、相互主義です。批判すれば、その批判の論理によって批判者自身の行動が検証されます。内政に干渉すればその論理によって内政に干渉されるのです。

中国は先住民族に民族自決権を認めておらず強権的だという主張があります。それが事実だとしても、日本国政府は中国政府を批判できるほど自国の先住民族に民族自決権を与えていなければ、同じ論理で日本が非難されるだけに終わってしまいます。

たとえば、アイヌ民族。どれほどの民族自決権が保障されているでしょう? アイヌ民族の国会議席は何議席ありますか? 日本社会党が政権与党になってアイヌ新法が制定されるまで、アイヌ民族は法的に「旧土人」という差別的呼称で呼ばれ、倭人との同化政策により苦しい生活を強いられました。アイヌ新法も、アイヌを先住民として認め民族自決権を与えるものではなく、アイヌの文化を保護するにとどまり民族自決権までは認めていません。

今現在も、日本国政府は、アイヌ民族を先住民として認識していないと言明しており、倭人との同化政策は事実上継続しています、中国のように。

 

衆議院第168回国会本会議第4号

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/168/0001/16810030001004c...

○鳩山由紀夫君 民主党の鳩山由紀夫です。

 私は、民主党・無所属クラブを代表して、福田総理の所信表明演説に対し、質問をいたします。(拍手)

《略》

 人権は国際社会の普遍的な課題です。この九月十三日、アイヌ民族の皆さんが二十年以上も国連で主張してきた悲願の「先住民族の権利に関する国連宣言」が採択されました。画期的なことであります。しかし、日本政府はいまだにアイヌ民族を先住民族とすら認めていません。

 来年は北海道洞爺湖サミットが開かれます。この環境サミットのときに、自然とともに生きる知恵を持ち、国連で先住民族と認められているアイヌ民族を日本政府が認めていないことを国際社会にどう説明するんですか。国内と国外で対応を使い分けるなどという二枚舌はやめようじゃありませんか。総理のお考えを伺いたい。

《略》

○内閣総理大臣(福田康夫君) 鳩山議員の御質問に対しまして順次お答えをさせていただきます。

《略》

最後に、アイヌ民族についての政府の考え方についてのお尋ねがございました。

 御指摘の宣言には先住民族を定義づける記述はなく、アイヌの人々が同宣言に言う先住民族であるかについては結論を下せる状況にはございません。

衆議院議員鈴木宗男君提出国連総会における「先住民族宣言」の採択に関する質問に対する答弁書

http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b1680...

四について

「先住民族」については、現在のところ、国際的に確立した定義がなく、宣言においても、「先住民族」の定義についての記述はないことから、我が国として宣言にいう「先住民族」に該当する民族がどの民族を指すのかについて、お答えすることは困難である。

 

誤解してほしくないのですが、私はチベット人に対する中国の統治のすべてを是認せよ、などと主張しているわけではありません。私には中国となんの利害関係もありません。

たとえば、もしジェノサイド条約上の“ジェノサイド”が仮に発生しているのであれば、かつて大日本帝国が中国人に対して行ったジェノサイドについて中国の民衆が日本政府に抗議したように、ジェノサイドの中止を求める国際法上の平和的手段の行使が可能かと思います。(国際司法裁判所の設置に中国政府は同意しないでしょうから、法的措置を講じるところまでは困難だとは思いますが)

「ジェノサイド条約」や「先住民族の権利に関する国連宣言」などの国際ルールをもとに中国の姿勢を問う(そのためには日本もアイヌ民族に対して権利を保障し、かつて大日本帝国が中国人などに対するジェノサイドに反省することが前提となりますが)など、他にも外交手段はあるのに、オリンピックのボイコットだけに固執する理由がありません。

逆に言えば、「ジェノサイド条約」や「先住民族の権利に関する国連宣言」をもとに中国の姿勢を問いたくない、アイヌの人権を認めたくない、中国人の人権も認めたくない、日本人が優秀な民族だというプライドを維持したい、大日本帝国のジェノサイドの事実も認めたくない、だけど中国を攻撃してやりたい、そういう身勝手で矛盾した動機を持っているアレな人には、右曲がりの活動家が典型ですが、日本で北京五輪ボイコットという手段に固執する個人的理由があります。(苦笑)

 

それから、ODAの話ですが、私は「チベット人はお金だけを望んでいる」などと主張したことは一度もありません。

私は、五輪ボイコットという手段だけが外交的手段ではない、ということをODAを例に書いたのです。

id:tomotaka1976氏はODAの外交運用をご存じないのかもしれませんが、ODAの実施の際に、受入国が同意すべき条件を付けることが可能ですし、そうした例も過去にあります。たとえば貧困対策であれば対策費は貧困地域の現地で使用するだとか、そういったことです。

ですから、たとえばチベットに特化したODAを中国政府に提供するということは、ODAの実施に際して中国政府に「チベットの安定とチベット人主体の運用を確保すること」といった条件をつけるなど、外交カードとして使うことができることになります。

つまり、ODAは、id:tomotaka1976氏が誤解したように「単なるチベット人への経済的優遇」という意味だけではなく、“外交交渉のカード”として使えるということを意味します。

もちろん、中国は独立国家ですので「チベットODAは必要ない」と拒否し、黙殺することができますが、中国政府がどんな態度をとったにせよ、日本政府は中国のチベット問題について外交の場で一定のステートメントを持ったという事実を、対中外交関係を大きく損なうことなく、中国と世界に示すことができます。

このように、日本の国益を損なわない外交手段を考えることができるのに、ボイコットという排他的で国益を損なう極端な方法にだけ固執するのは、私には理解できませんし、ボイコットという方法がチベット人やチベット指導者の立場を好転させるベストな方法だとも思えません。

 

中共に対して楽観的になれないんです。 tomotaka19762008/03/26 00:15:51ポイント1pt

I11さん、長い返信ありがとうございます。時間がたくさんかかったことと思います。

総じてのお返事で申し訳ありませんが、どうやらI11さんとわたしの認識の差は、「中国共産党政府」に対してどういう認識をしているか、によると感じました。僕はI11さんが中共に抱いている印象にまで、どうしても楽観的にはなれません。というか、絶望的にネガティブなものを持っています。ですから、ODAのことも、I11さんのように善につながることに楽観的になれないのです。

(しかしながら、最後のほうに書いてくださった国益を損なわない外交手段というくだりには賛成しますし、わたしもボイコットについて冷静に再考させられました。その点については、感謝。)

五輪、テレビで観戦されるんですよね。僕もだいぶ間を飛ばして書き込みましたね。でも別にプラカードあげろとかは言ってませんよ。多かれ少なかれ、僕らは五輪に関わるんです。観戦したり、テレビを見たり、喜んだり、感動したり、悔しがったり。僕が言いたかったのは、今の中国の状態では、そんな風に本来純朴に関わるべき五輪はもう不可能であるってこと。

チベットの人のことを思えば、中共が国の威信をかけて主導する五輪に、生理的な違和感を感じるんです。主観的でごめんなさい。でもこの感覚って、そんなに偏ってはいないと思うんです。多かれ少なかれ選手もそうではないかと想像します。僕の場合は、できるだけそういった自己欺瞞的な違和感から離れていたい。テレビも見たくない。なぜならその虚構の裏にあるチベットの人たちの現在の苦悩、過去の苦悩の歴史がどうしても頭をよぎるからです。友達が死んだ夜に、馬鹿騒ぎする非常識さと例えればいいでしょうか? だから聞いたんです。I11さんは、どういう気持ちで五輪と向き合うのですか? デモでもない、ボイコットでもない、じゃぁどんな風に?? 教えてほしいのです。この点、出場する選手は悩んでるんじゃないかな。

北京五輪はもうそういう段階まで来てしまっていると思います。

ご存知のとおり、五輪は純粋にスポーツ競技会とは決していえません。商業主義、国家の思惑など、いろいろなものが混ざっているというのが現実でしょう。IOCもそのことから自由ではありません。立場ある人は個人の考えでボイコットとは決して言えないでしょう。と、同時に選手もそうであることは選手にとっては残念なことでしょう。しかしこれが現実です。中国で五輪を開催することに悲劇があったと思います。

アイヌの人まで話が飛びましたね。日本政府は中共にくらべれば格段に人道的であると思います。アイヌの人がデモをしたなら、日本政府は武力で鎮圧に向かうことは決してないでしょう。比較の対象が極端すぎる気がしました。

日本がしてきた他国への虐待の事実も否定しません。それと同時に、天安門、1959年のチベット動乱の120万人にもおよぶ虐殺も事実でしょう。アメリカの原爆も事実。イギリスの植民地政策も事実。それは理解しています。決して繰り返してはならないと思います。

しかしながら、現在の倫理で過去を裁くのはナンセンスです。中国でのチベット抑圧は、「現在」のことです。過去の例を持ち出して、「現在」の非倫理的行為を正当化することはできませんし、僕はそれらを無視できるほど楽観主義者ではないのです。このこと、理解してくれますでしょうか?

最後に聞かせてください。

この質問は、このスレッドの趣旨とは異なりますが、あなたの立っている立場を知りたいからあえて聞きます。もしあなたがチベット人であったら、中共が治める中国の一員でありたいと思いますか? 自分が中国人であるというアイデンティティーをもてますか? もし今回のように中国人が攻めてきたら、命を賭して同胞を守る覚悟はありますか? 最後。 I11さんは日本人ですよね。「もし」他国が日本に攻めてきた場合、命を賭して同胞を守る覚悟はありますか? 五輪とは関係ありません。でも、聞かせてくれたら幸いです。

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