Thunderbird Portableを日本語化しました。これ自体は日本語になって便利になったのですが、ひとつ不便なことがあります。
作成中のメールを保存しようとするとき、「保存しますか?」というダイアログが出てくるのですが、英語版であれば「Alt D」で「Don't Save」を選べたのですが、日本語版だとショートカットキーがないため、いちいちマウスでクリックしたり、一回Tabを押したりしなければなりません。このあたりの設定をいじることはできますでしょうか?
アクセスキーは言語メッセージリソース内の文字列で設定されるものですが、日本語ロケールファイルではアクセスキーの設定がされていないことが原因です。
日本語リソースファイルは、C:\Program Files\Mozilla Thunderbird\chrome\ja.jar というファイルなのでこれを弄ることで設定可能です(Portableの場合は違う場所かもしれませんがja.jarというファイル名で検索すれば見つかると思います)。
jarファイルの構造はzipと同じなので、拡張子を .zip に変更することで通常の解凍ソフトでファイルを解凍できます。
解凍すると locale\ja というフォルダの中にいくつかのディレクトリとファイルがあります。このうち質問にあるダイアログのボタン表示は locale\ja\global\commonDialogs.properties のファイル内で定義されています。ファイルの内容はデフォルトでは以下のようになっていると思います。
(略) Save = 保存 Revert = 入力の取り消し DontSave = 保存しない (略)
これを以下のように修正します。(ボタン名等に &〇 という文字があると表示上は ○ にアンダーバーがついてそれがアクセスキーとして使われるようになります。ボタン以外にメニューの名前などでも同様です。)
(略) Save = 保存(&S) Revert = 入力の取り消し DontSave = 保存しない(&D) (略)
修正したらそのファイルを含む localeフォルダを丸ごとzipで圧縮しなおして ja.jar にリネームして、元のファイルと差し替えて、Thunderbird を再起動します。
ボタン名が「保存しない(D)」と変わっており、アクセスキーAlt+Dも効くようなると思います。
これ以外にも英語リソースと比べて日本語リソースにはアクセスキーが抜け落ちているものが多くあります。例えば先ほど編集したファイル内に、Yes=はい、No=いいえ というのがありますがこれも同じ要領で、Yes=はい(&Y)、No=いいえ(&N) と修正してやればアクセスキーを設定することができます。
本当はデフォルトの日本語リソースでこうなっていると嬉しいんですがね…。
すごい。。。すごいですね。なんでそんなこと知ってるんですか???
無事解決しました。是非また質問させてください。